今や、ビジネスのみならず個人の生活に於いてもEメールは電話と同様に欠かせない通信手段となっている。
手紙よりも速く、FAXにはない秘匿性もあり、かつコストも安い。
しかし、メールの使用頻度が高いほど比例して迷惑メールも増えるのが現状である。
1日何千通ものメールが
届き、その内九割以上が正体不明の迷惑メールである会社の役員もいる。
私も、これほどの数ではないが、どう
でもいいメールのほうが圧倒的に多いのが現実である。 本当に重要なメールを見落として業務に支障が出ること
もありえる。
よく考えてみると、迷惑メールが届くのは自分のメールアドレスが何らかの形で漏えいしているということに他な
らない。 個人情報保護法が施行されて1年以上経つが、依然として迷惑メールが届くのは、送り手は明らかに
違法行為と知っていて送るのか、それとも知らずに送るのか定かではないが、少なくとも迷惑メールの場合、法が
充分に機能していないことになる。
ネット上では、送信者は大量かつ瞬時にコストもそれほどかけず送信できる
ため、従来のダイレクト・メール(DM)とは違い、アドレスさえ取得してしまえば何度でも、手を変え品を変え利用する
のであろう。 受け手はDMならば数もそれほど多くはないので廃棄するか、無視していてもそれほどストレスは
感じないが、大量の迷惑メールになるとチェックに忙殺されストレスも高じてくる。
迷惑メールによりネット社会における「誰でも、自由に」が、利便性の負の部分も併せ持っていることを実感させ
られる。
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