プライバシーコンサルタント  山田詩乃武のコラム 

 

 迷 惑 メ ー ル

                                                              2006. 5.15

 
 

        今や、ビジネスのみならず個人の生活に於いてもEメールは電話と同様に欠かせない通信手段となっている。

     手紙よりも速く、FAXにはない秘匿性もあり、かつコストも安い。

        しかし、メールの使用頻度が高いほど比例して迷惑メールも増えるのが現状である。  1日何千通ものメールが

     届き、その内九割以上が正体不明の迷惑メールである会社の役員もいる。  私も、これほどの数ではないが、どう

     でもいいメールのほうが圧倒的に多いのが現実である。  本当に重要なメールを見落として業務に支障が出ること

     もありえる。

        よく考えてみると、迷惑メールが届くのは自分のメールアドレスが何らかの形で漏えいしているということに他な

      らない。  個人情報保護法が施行されて1年以上経つが、依然として迷惑メールが届くのは、送り手は明らかに

      違法行為と知っていて送るのか、それとも知らずに送るのか定かではないが、少なくとも迷惑メールの場合、法が

      充分に機能していないことになる。  ネット上では、送信者は大量かつ瞬時にコストもそれほどかけず送信できる

      ため、従来のダイレクト・メール(DM)とは違い、アドレスさえ取得してしまえば何度でも、手を変え品を変え利用する

      のであろう。  受け手はDMならば数もそれほど多くはないので廃棄するか、無視していてもそれほどストレスは

      感じないが、大量の迷惑メールになるとチェックに忙殺されストレスも高じてくる。

         迷惑メールによりネット社会における「誰でも、自由に」が、利便性の負の部分も併せ持っていることを実感させ

      られる。

 

 
     
 

 * 掲載コラム一覧 *

 
      ・ ダイレクトメール(DM)発送の制限 2008.4.24  
      ・ 個人情報(Personal Identifiable Information)とプライバシー(Privacy) 2007.4.5  
      ・ 日興コーディアル不正会計事件は内部告発によるものか!? 2007.3.1  
      ・ 改正男女雇用機会均等法における個人情報 2007.2.20  
      ・ 10万円超の現金振込における本人確認 2007.1.4  
      ・ 佐渡市個人情報保護条例の改正について 2006.12.1  
      ・ 住民基本台帳法の一部変更 2006.11.16  
      ・ 危機管理における個人情報 2006.10.29  
      ・ 地方の高齢者を狙う悪徳詐欺商法 2006.09.21  
      ・ 迷惑メール 2006.05.15  
      ・ 容疑者のプライバシー 2006.04.27  
      ・ 業務改善命令 2006.04.26  
      ・ 公益通報と内部告発 2006.03.25  
      ・ ファイル交換ソフト「ウィニー(Winny) 2006.03.10  
      ・ 人間は過ちを犯しうる存在 2006.02.15  
      ・ 個人情報保護法に係わる新法制定及び法改正の動向 2005.12.09  
      ・ 過剰反応 2005.11.23  
      ・ 安全と監視社会 2005.11.15  
      ・ No Place To Hide 2005.10.25  
      ・ 住民基本台帳法改正のきっかけ      2005.10.21  
      ・ 調達も地球規模的に      2005.10.07  
      ・ 自己情報の積極的開示判断      2005.08.17    

 

     

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