イラク戦争による、地球規模的なテロの緊張感が高まる中、国土交通省では交通機関に対する警戒警備の
強化が実施されている。 ホテル・旅館など宿泊施設に対して「宿泊者名簿への正確な記入」、外国人に対して
は「旅券の写しの保存」、また「関係行政機関から宿泊情報の提供についての要請があった場合の協力の実施」
を求めている。
個人情報保護法が全面施行され、旅券の写しに関しては機微な情報であり、ましてプライバシーの意識が高
い外国人には抵抗があると考えられがちだが、この場合はむしろ積極的に提供するようである。その理由として
プライバシーに対して意識が高いが故に、収集の目的が明確になっていて且つ管理が徹底されていると納得
すれば全く問題ではない、ということである。 この場合、目的とは「テロ対策」であり「その一環としての政府
の要求」ということになる。 管理の徹底とは「提供先が個人情報保護体制をきちんと構築されているか」どうか
ということになる。
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