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ウィ ークリー八方台

 (このコーナーは藤田よしおをはじめプラスワンのメンバーが日々の出来事や感想をエッセイ風にまとめたものを毎週、テーマを変えて連載します。)

  「一般質問と音声パソコン」 (2003-12-21)  
 

 12月議会 本会議の三日目、今日、ようやく私の一般質問が終わった。準備から本番まで長かったと言うのが偽らざる心境だ。本会議質問に立とうと決めてからこの間、資料集めに始まって本番に至るまで、かれこれ3週間近く。これまで殆どの時間をこの為に費やしたことになるが、ものすごいエネルギーだ。
 私は本会議での一般質問は議員にとっての最高の晴舞台と思っているし、また、同時に議員としての最低の任務とも思っている。従ってその為に最高のシナリオを用意し、最高の演出をしなければならないとも感じている。
 今回のテーマは「景気・雇用対策について」と「障害児教育について」である。どちらももう、1年近くも前からあたためてきたテーマである。質問時間は30分程度だが、理事者側の答弁と私の再質問、そしてまた討論という時間を合わせると約1時間近くになる。その間はまさに市長をはじめとした理事者側との真剣勝負である。理事者側の答弁の間は一言も聞き漏らすまいと、多分、自席で聞いている私の顔は、相手にしてみればかなり怖い表情に映っているのかもしれない。
 ところで私にとって今回の一般質問は、原稿朗読にパソコンを使った初めてのケースだ。
 これまで馴れない点字を使ってお世辞にもスムーズとは言えない演説だったが、前回の9月議会では委員長報告にパソコンを使い、今議会からは、パソコンで一般質問を行った。書いた原稿を、音声化してイヤホンで聞きながら話すと言う形をとった。
 当然の事ながらパソコンを議会に持ち込むのは長岡市議会はじまって以来の事で、議運にノートパソコン持込の申し入れをしたのが昨年9月だから、実現までには実にまる1年かかった事になる。
 このパソコンを使うことで私の一般質問は飛躍的に楽になった。
 それまではパソコンで書いた原稿を全部、あるいは要旨をすべて残らず手書きで点字に書き直し、それを更に何べんも何べんも読む練習をしてから本番に臨んだ。しかもそれでもかなりつっかえたりしていたものだ。
 それがパソコンを利用することによって、原稿は好きな長さだけ書けるし、しかも点字に直す必要も無いので、本番ギリギリになって手直しする事も可能だ。話もスムーズだし、それなりに感情もこめた話ができる。
 しかし反面、実は怖いところも無いわけではない。どんなに用意周到な準備をしても、相手は機械だ。本番になって動かないと言うことだってありうる。実は今日もヒヤヒヤして本番に臨んだ次第である。
 点字には点字なりの良さもあり、それにあまり楽をしない方がと言われそうだが、本番前のプレッシャーを少しは軽減する事ができるのに加えて、これまで準備に費やした時間を、内容の充実にあてられる事は何にも代え難い。
 何はともあれひとまず大きな仕事を終えた。理事者側から一定の回答も引き出すことができたと自負している。夕食の時に飲んだ熱燗がひときわおいしかったのは言うまでもないが、今、ようやくこの原稿をホロ酔い気分で書いている。

(03年12月11日  ふう)

 
 

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