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ウェークリー八方台

 (このコーナーは藤田よしおをはじめプラスワンのメンバーが日々の出来事や感想をエッセイ風にまとめたものを毎週、テーマを変えて連載します。)

  「学校週5日制と家庭・学校・地域」 (2002-08-24)  
 

 昨日までの暑さが嘘のようにヒンヤリした風が家の中まで入り込み、夏の終わりを感じさせる。子供たちにとっては楽しかった夏休みももうすぐ終り。遊びにはまっていた(?)子供たちにとっては、残されたわずかな休みの日々が、手付かずのままになっていた宿題整理に追われる日々となる。
 振り返ってみれば私の夏休みも何をしたでもなく、終日、魚釣りや蝉取りで時間をつぶし、またボーっと過ごしたりで、いつのまにか2学期を迎えてしまったものである。
 それにしても近頃、休みといっても近所に子供の声が聞こえてこない。昔話を出したら笑われるかもしれないが、私たちの子供の頃は、家にテレビゲームも無ければ遊びの道具など何も無かった。家の外が皆、遊びの場所であり、遊びの道具となった。
石蹴りや缶けり、神社の境内での三角ベースの野球。隣町内の悪ガキグループ同士の抗争などは日常茶飯事だったが、棒っきれを持って山の中まで本気で追っかけたり追いかけられたり、そして夕日が落ちる頃には互いに肩を並べてざくろの実を片手に一緒に帰ってくるのだから、今考えても面白く、また懐かしい。
 最近のラジオで、子供たちが野球をしなくなったのは空き地や草っ原がなくなったこと、道路で遊べなくなったことなどの理由の他、狭い公園内で玉を投げたり棒を振り回せなくなったことも大きな理由のひとつと言っていた。危険だからと言う。子供たちは勢い地面を蹴るサッカーに走ってしまうのだそうだ。
 主任児童委員でもある妻と二人で「ふれあい教育委員会」に参加するため、夜、リリックホールに出かけた。
以前ならこういう集まりはお母さんの仕事だったのだろうが、最近ではお父さんの参加も多く、今日も父親としての発言が目立った。
 「ふれあい教育委員会」は学校を飛び出して地域や家庭で子供たちに対して何ができるかを、親や地域の立場で考えるきっかけにしてもらおうと、市の教育委員会が主催する行事だ。
 パネリストのひととおりの提案の後、フロアからの意見も多く聞かれた。「週5日制になってから子供が家に居る時間が多くなり、ブラブラして困る。見直してもらいたい。」と言う意見があれば、「私の子供の場合は、運動オンチで親も心配していた。小学校の頃は家で時間を持て余していたのが、中学に入ってからは自分から卓球部に入り、急に時間が無くなった。両極端だ。」など、様々な意見が出されていた。 
 親は子供の全ての時間に関わることはできない。子供の全てを知り尽くすことはできない。そうである以上、子供を信じ、子供の自主性を重んじるしかないのだろう。
子供の成長にはそれぞれ個性がある。今、怠惰な時間を送っていたにしても時期がくればとどまることを知らないほどのエネルギーを発揮する。1日の時間軸で見ても急緩さまざまに経過する。その子の一場面だけを取り上げて全てを判断するのは可哀想だし危険でもある。
子供たちはそれぞれの時間の使い方をすることで「自分探し」をしているのだと思う。
 過去を振り返ることは簡単だ。しかし周囲の環境が大きく変わってきている以上、親自身が謙虚で先を見通せる目を養うしかない。
 学校完全週5日制がスタートしてから5ヶ月が過ぎようとしている。全てを学校に押し付けてしまうのは簡単だ。しかしこれを機会に家庭が、そして地域が子供たちにどういう関わりができるのかをあらためて考えるきっかけにしたいものだ。
地域で出会いの時間を作ればいい。出合った人すべてが先生だ。
家庭で話の時間を作ればいい。子供が少し見えてくる。
 学校週5日制は、もしかしたら子供というより、親や地域、そして社会のあり方そのものを探る時間なのかもしれない。
(ふう)

(2002-08-24)

 
 

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