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ウェークリー八方台

 (このコーナーは藤田よしおをはじめプラスワンのメンバーが日々の出来事や感想をエッセイ風にまとめたものを毎週、テーマを変えて連載します。)

  「失業と過労」 (2002-09-04)  
 

 今朝のニュースで失業者数が340万人に達したと伝えていた。一方、月50時間以上も残業するサラリーマンは全国で666万人にものぼるという。
 私たちのような団塊の世代が職を失い、残された比較的若いサラリーマンが職場で過労を余儀なくされている。「2極分化」とマスコミは言うが、果たしてそれだけで言い切れるのだろうか。
 利潤だけを追求するあまり何のための労働なのか。経済優先、企業利益優先の思想だけが先行して、「労働」そのものの意味が見失われてしまっている。
 「生活」のために「労働」があるのであり、「労働」だけが一人歩きする社会は、まるでかつての欧米の「奴隷社会」そのものではないか。
最近の流行語のひとつに「ユニクロ現象」と言うのがある。しかし安ければいいというものではない。「商品」の裏には必ず「人間」が存在し、労働」の裏には必ず「生活」が存在する。
今、すべての社会現象は幹と枝とが逆さになっている。
小泉首相が言うように「経済効率優先」も大切かも知れないが、効率だけを優先する余り、目的そのものを見失ってしまわないで欲しいものだ。
すべての政治目標は「人間性の回復」にある。
 郵政事業民営化にしろ、高速道路建設の凍結問題にしろ、あちこちで批判や混乱も起きている。
「地方分権」と言いながら、「中央集権」的ではないかという声も強い。
あちこちで盛んに論議されている市町村合併にしても、「Yes」か「No」かの結論を余儀なくされている。私自身は合併推進に積極的なのだが、結論を急ぐ余り、「目的」を見失わないようにしたいものだ。
 今の社会現象や政治の局面を見ていると、極端から極端に走っている気もしないではない。
9月に入ったというのに、酷暑の続くこの異常気象に全てが影響された訳でもないだろうに…。
(ふう)

(2002-09-04)

 
 

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「僕が魚になった日」 (2002-09-01)

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