04 27(水) 中国のインタネット |
編集後記 一読者の方より日中問題についてお便りを頂きました。長文ですが、ここに掲載致します。一年の半分弱は中国で暮らしている方です。 「中国の反日デモの二ユースに肝冷やしました。いやはや激しいものです。結果的には世界の顰蹙を買っただけと思いますが、中国政府が教育とメデイアを利用し国民感情を反日に向けつずけた、その効果を見せられたようで、恐ろしくなります。 なぜいつまでも反日なのか、内政を制御する一手段なのか。 私はいつも思うのは、かくも道義なき巨大な国は民主化されなければ国際上あらゆる危険が増大していくことです。 中国人は一般に非常に自己中心的で常識が通じない場面に当惑することしばしばですが、そのために、日本よりも民主化は難しいようにみえます。権利のみ主張し義務は履行しない。法律は守らない。国民の上から下までそれが一般であれば何をか言わんやです。 さて、思いついたことですが、今回の反日デモを組織するのにインターネットが効力を発揮したことです。身元不明のホームページが飛び交い、扇動され、ますます増幅し、ついに激しいデモと化す。こんな効率の良いマスコミの方法がかってあったでしょうか。 中国政府はこれを利用した。 陰謀めいているかもしれませんが、逆に中国民主化のキャンペーンにこれを使うことはどうか? ひそかに中国の若者に民主主義を教えることから始めなければならない。民主化革命はインターネットで始める。世界の何処からか中国に向けて発信を始めるのです。技術的に可能ですか? ついでに日本の外交について一言。これにはいつも歯がゆい思いをしています。 具体的には、一つは外務省は世界に、日本についての説明の努力が足りない。例えば、その国の教科書の日本についての不正確な記述を正しくさせる努力をしているのか。中国、韓国のあの執拗な干渉があるのに、なぜその逆は無いのか考えさせられます。他にも、核兵器、地球環境、資源保護、捕鯨、技術資金援助、文化交流、観光、等において、日本の主張や貢献は世界に正しく知らされているか、甚だ疑問に思います。 在外の外務省役人は日系企業との親睦に時間を費やし、現地の政府、民間との交流は少ないと感じます。自閉的というか、広報活動がうまくないですね。 中国の場合、日本はもう少し巧妙な外交で中国を手なずけることが出来ないものですか。 まず友達を作ることから始め、人間関係を作らないと、中国では仕事が出来ないことなど貴兄もご存知とおもいますが、今の日本政府の態度は突っ張りの一手で、話も出来ないのでは、相手を取り込むことが出来ない。敵の中に友達を作り、その敵の友達と話をするといった関係は案外可能であると思いますが。そのためには、PERSONALITYのうえで信頼出来るかどうかが大事なのだと思います。MAN TO MAN で時間をかけNEGOTIATIONするのが中国式ですから。 また、日本の政治家は表現が抽象的で真意がよく分からないことが多いのも、誤解を招きやすいと思います。 今度の日中首脳会談でも、ほとんど話らしい話はなく、ただ、形だけみたいで、話し合う雰囲気は皆無に見えました。それは個人的信頼関係がないからと感じました。 最近の日中の関係で思いつきましたことを整理してみました。お聞き捨て下さい。」 「民主化革命はインターネットで始める。世界の何処からか中国に向けて発信を始めるのです。技術的に可能ですか?」ということですが、現状では中国政府はインターネットそのものも統制下において、政権に都合の悪いものはシャットアウトしております。 巧妙な中国政府のネット検閲、米の調査で明らかに・Hot Wired Japanをお読み下さい。この記事は2005年4月14日付ですが、その1年半前、中国社会科学院の郭良(Guo Liang)教授の発言を基にした記事、 インターネットが変える中国社会・Hot Wired Japanでは逆の事を書いております。が、古い記事であること、「中国社会科学院」という国の機関から出た情報であるのでプロパガンダの一種かもしれないといことで、話半分に聞いたほうが良いでしょう。 中国に身を置いて会社の経営に携わる日本人の方の別の見方についてご紹介します。 「反日デモ」に揺れる日本 <上海、そして東京から>:平野信幸。これは村上龍のJapan Mail Mediaのサイトの最新刊として出ているもので、長くても数日間の掲載と思われます。興味のある方は今のうちにお読み下さい。平野氏の見解は非常に楽観的なものです。 どうぞお体を大切に! 臨時編集責任者:神原 幹郎 記 |
04 28(木) 映像:木の芽…五味子 |
04 29(金) 映像:木の芽…やつで |
04 30(土) 映像:木の芽…山椒●尼崎脱線事故 |
尼崎脱線事故 悲しい事故の捜索が一応顛末をむかえた 社会ニュース - 4月29日(金)10時21分 ニュース記事写真トピックス 条件検索 尼崎脱線事故 死者は106人 戦後6例目の大惨事 兵庫県尼崎市のJR福知山線塚口−尼崎間で快速電車が脱線した事故は28日も現場で捜索活動が続いた。高見隆二郎運転士(23)が遺体で見つかり、死者は106人(男性59人、女性47人)に達した。死者が100人を超えた国内の鉄道事故は1963年に横浜市であった旧国鉄の「鶴見事故」以来約40年ぶりで、戦後では6例目の大惨事となった。また、車掌(42)が高見運転士に「急ごう」という趣旨の連絡をしていたことも判明。列車がなぜ猛スピードでカーブに進入したのか、県警尼崎東署捜査本部はJRの運行責任追及も視野に車掌らから聴取を進めている。 高見運転士の遺体は午後0時40分ごろ、1両目の運転席付近から運び出された。県警は兵庫県西宮市内の病院で司法解剖して、死因や運転時の健康状態に異変がなかったかどうかなどを調べる。 一方、関係者によると、車掌が高見運転士に「急ごう」という連絡をしたのは、現場手前の伊丹駅で40メートルオーバーランした直後だったという。当時、高見運転士が車内電話で車掌にオーバーランの距離を短くするように虚偽報告を依頼し、車掌が受け入れていたことが既に判明している。 戦後、国内であった鉄道事故のうち、死者数が最も多かったのは、47年2月に埼玉県の旧国鉄八高線高麗川駅近くの下り急カーブで4両が脱線、3両が築堤下へ転落した事故で、この時は184人が死亡している。 (毎日新聞) - 4月29日10時21分更新 検索タイトルが違うが、最新の1〜20件を表示 56件中1〜20件を表示しています。 [ 次の20件 ] 閣僚らGW外遊ラッシュ 町村、麻生両氏は米国 「存在」売り込み狙う - 産経新聞 - 政治 二十九日からの大型連休を利用して小泉内閣の九閣僚や自民党有力議員らが連休後半も含め、相次いで外国を ... 30日(土)3時16分 <尼崎脱線事故>信楽高原鉄道事故の遺族ら、現場で冥福祈る - 毎日新聞 - 社会 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故現場に29日、国の航空・鉄道事故調査委員会の設立に尽力した信楽高 ... 29日(金)22時18分 <尼崎脱線事故>現場検証、送受信器など回収 捜査本部 - 毎日新聞 - 社会 JR福知山線脱線事故で、兵庫県警尼崎東署捜査本部は29日、現場検証を開始。ATS(自動列車停止装置 ... 29日(金)19時49分 <尼崎脱線事故>救命・救助活動で「トリアージ」実施 - 毎日新聞 - 社会 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故では、治療が求められる緊急性に応じて負傷者を選別する「トリアージ ... 29日(金)19時13分 運転士に「過度の緊張か」=事故後オーバーラン8件−JR西 - 時事通信 - 社会 JR西日本管内では福知山線脱線事故後も、電車が駅の停止位置を過ぎるオーバーランが相次ぎ、村上恒美常 ... 29日(金)15時1分 脱線現場、8年前の付け替えで急カーブに - 読売新聞 - 社会 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、現場は8年前のJR東西線開通に伴い、比較的緩やかなカーブから ... 2005年4月29日(金)3時3分 JR脱線事故 死者106人 運転士遺体確認 救出活動を終了 - 産経新聞 - 社会 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、県警尼崎東署捜査本部と尼崎市消防局は二十八日午後、マンション ... 2005年4月29日(金)2時55分 運転士死亡、大きな損失=先頭車両、損傷激しく−脱線の原因究明で国交省事故調 - 時事通信 - 社会 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、高見隆二郎運転士(23)の死亡が確認されたことについて、国土 ... 2005年4月28日(木)22時1分 <尼崎脱線事故>自民、公明両党 被害者支援など申し入れへ - 毎日新聞 - 政治 自民、公明両党は28日、与党尼崎列車事故対策本部(本部長・冬柴鉄三公明党幹事長)の初会合を開き、兵 ... 2005年4月28日(木)21時40分 <尼崎脱線事故>先頭車両、左側に傾いたまま脱線し激突 - 毎日新聞 - 社会 兵庫県尼崎市で起きたJR福知山線脱線事故で、電車がカーブに入ったところで先頭車両が左側に傾いたまま ... 2005年4月28日(木)21時34分 過密ダイヤでプレッシャー=遅れで集中できず事故と推察−JR西現役運転士が会見 - 時事通信 - 社会 「JR西日本が作成したダイヤでの運転は非常に困難」。兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、同線の現 ... 2005年4月28日(木)21時2分 「信頼、なくなりつつある」=運転士死亡でJR西社長−脱線事故 - 時事通信 - 社会 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で28日、高見隆二郎運転士の死亡が確認されたことについて、JR西 ... 2005年4月28日(木)21時2分 同志社女子大卒業生も死亡=JR福知山線脱線事故 - 時事通信 - 社会 同志社女子大学(京都府京田辺市)は28日、同大を3月に卒業した大森早織さん(26)が、兵庫県尼崎市 ... 2005年4月28日(木)18時1分 尼崎脱線事故 先頭車両には鉄骨、車4台が張り付いた状態 - 毎日新聞 - 社会 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故の犠牲者は28日、ついに100人を超えた。「あの日」以来行方が分 ... 2005年4月28日(木)17時33分 JR福知山線脱線:こんな惨状は初めて 大阪市消防局司令、救助活動を語る /大阪 - 毎日新聞 - 大阪 ◇生きていて、祈る思い−−大阪市消防局・貝本司令 「生きていてと祈りながら救助活動にあたりました」 ... 2005年4月28日(木)17時5分 片輪走行後に「転覆脱線」か=遠心力で右車輪浮く−JR福知山線事故車両 - 時事通信 - 社会 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、快速電車は事故現場の右カーブに高速で進入し、遠心力によってカ ... 2005年4月28日(木)17時3分 JR福知山線脱線:500人、涙の賛美歌 友が師が冥福祈る−−同大京田辺 /京都 - 毎日新聞 - 京都 ◇2学生が犠牲 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、2人が亡くなり、1人の安否が依然として確認で ... 2005年4月28日(木)17時0分 JR福知山線脱線:事故受け、踏切設備を緊急点検−−富士急など /山梨 - 毎日新聞 - 山梨 ◇通行車両へ注意呼び掛け 多数の死者が出た兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故を受け、富士吉田署と富 ... 2005年4月28日(木)16時45分 緊急点検:県内鉄道各社、路線点検を実施−−JR福知山線脱線事故受け /福島 - 毎日新聞 - 福島 兵庫県尼崎市のJR福知山線で多数の死傷者を出した列車脱線事故を受け、県内の鉄道各社は27日、路線の ... 2005年4月28日(木)16時15分 尼崎市のJR脱線事故、死者100人を超す - ロイター - 経済総合 [東京 28日 ロイター] JR史上最悪の事故となった兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故による死 ... 2005年4月28日(木)13時37分 |
レールではない場所を動いている ◇ゆっくりと傾いていく… 25日朝、JR川西池田駅から快速電車に乗った。いつものように、降車後、仕事場に行くのに都合のいい1両目だ。空席はなく、最後部ドアのやや前、進行方向右側に立った。パソコンバッグを網棚に置き、右手でつり革をつかんだ。 伊丹駅に着いた。「行き過ぎたんじゃないか」。近くの乗客の声で振り返ると、いつも伊丹駅を過ぎたところで見える集合住宅が目に入り、オーバーランしたと気付いた。「車両が行き過ぎました」という車内アナウンスの後、バックして定位置に戻った。バックするスピードはゆっくりではなかったが、そんなに速いとも感じなかった。 伊丹駅発車後、考え事をしていてよく覚えていないが、スピードは異常というほど速いとは感じなかった。福知山線の快速は時間調整のためにけっこう速く走ることをこれまでも何度か経験していた。普段遅れているときと同じように急いでいるなという程度の印象だった。 車両が不自然に左右に揺れて、現実に引き戻された。「ポイントを通過したにしては揺れが激しい」。急に不安が広がり、後方に目をやると、1両目が2両目の車体より外側にゆっくりと傾いていく光景がスローモーションで目に入った。車内に「ウオー」と声にならない悲鳴が響く。 「事故になる!」。全身に力が入った。次の瞬間、車両が何かに打ちつけられた。レールではない場所を動いているという感覚は一瞬あったが、事故時の記憶はそこまでしか残っていない。 気がつくと、私は右手1本でつり革にぶらさがっていた。夢中で放さなかったのか、硬直して離れなかったのかは分からない。ただ、反対側のつり革をつかんでいたら、横転して地面と接触した電車の左側面にたたきつけられていただろう。 周囲は暗かった。前方にわずかに差し込んでいた光の中、自分の鼻から2本の筋となって鼻血が噴き出しているのがわかった。「鼻を打ったか」と直感したと同時に「生きている」と安堵(あんど)感がわいた。痛みは感じなかった。つり革を離すと、両足で着地できた。両手足も無事だと実感した。 周りには、両手が辛うじて伸ばせる程度の空間があった。眼鏡が吹き飛んでいたため、はっきりとは見えなかったが、空間に奥行きはなく、絡み合った金属に囲まれているような印象だった。 斜め上から差し込む光の方から足元付近まで、格子状に穴の開いた薄い鉄板が45度ぐらいの角度で延び、女性がよじ登っていた。「脱出できる」と直感し、両手で鉄板をつかみ足をかけて、女性の後に続いた。鉄板は駐車場の一部で、車両の窓から突き刺さっていたのではないだろうか。 絡み合っている鉄骨やパイプの間に、私の体(177センチ、79キロ)がようやくくぐりぬけられるすき間があった。このころになって初めて、車内の奥から声にならない悲鳴、泣き声がすることに気付いた。すき間から出るときにスーツの左肩が金網に引っかかった。無理やり伸び上がると、スーツは破れたがすき間から抜け出せた。足を踏み出したところはアスファルトだった。 振り向くと、もつれ合う鉄骨の中に傾いた自動車が何台もあった。見上げるとマンション。「電車に乗っていたのに、なぜこんなところから出てきたんだろう」と思った。別の若い女性が、私が登ってきた下の付近にいたので「落ち着いて登って」と声をかけ、手を取って引き上げた。続いて若い男性も引き上げた。 近くの人が集まってきたので救助を任せて、駐車場前の敷地の端に座っていると、タオルや氷を持ってきた人に「頭から血が出ていますよ」と声をかけられた。渡されたタオルを頭頂部付近にあてると、血がべったりつき、頭を切っていることに初めて気付いた。傷は10センチ、全治3週間の診断だった。 ◇車内の様子 先頭車両は定員150人で、事故当時、座席はほとんど埋まり、立っている乗客はまばらな込み具合だったという。脱線した後はマンション1階立体駐車場に突っ込み、長さ20メートルの車体は半分の10メートル前後に押しつぶされた。死者の約3割は1両目の乗客とみられ、床の鉄板を破って地下部分にめり込んだ先頭部分に犠牲者が多いとみられる。 ◇事故にどう向き合えばいいのか 私が助かったのは、運が良かったと言うしかないのかもしれない。しかし、そう考えるとかえって死を意識して、残される妻と2人の子供がたいへんだろう、悲しませてしまう、などの思いがこみ上げてくるので、今はあえて考えないようにしている。ただ、乗り合わせた新聞記者として、事故を記録しておくのは、最低限の使命であると思い、思い出す限りのことをつづった。だが、この事故にどう向き合えばいいのか、まだ考えはまとまっていない。 (毎日新聞) - 5月1日0時58分更新 |