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折々の記 2003 B

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】06/15〜        【 02 】06/20〜
【 03 】06/26〜        【 04 】08/13〜
【 05 】09/02〜        【 06 】09/24〜
【 07 】10/17〜        【 08 】10/31〜
【 09 】11/26〜        【 10 】12/03〜


【 05 】09/02〜

  09 02 残暑
  09 03 祖父母参観日
  09 04 ADSL回線に変更
  09 08 戦争を語り継ごう●21世紀の戦争に勝者はあるか?
  09 15 敬老の日●日本の近代音楽
  09 16 青桐二三の会(浅間)
  09 22 日本の教育、これじぁあ哀れ

 9月02日(火)残暑

残暑、なるほど暑いなぁ。今年の陽気は春以来雨が多い。普通の年とはちがってどこかおかしい。日照時間の累計ではきっと少ないに違いない。

草がよく伸びて伊久間原にある柿畑は4回は草を刈った。田んぼも4回も草刈をした。

聖護院大根はお盆過ぎになったら種をまいたほうがいいというので、20日に蒔いた。普通の大根も今年は8月25日に蒔いた。今日は飯田かぶなの種を半分蒔いた。早すぎるかもしれない。

午前は10時過ぎには暑くて働けない。そうかといっても、朝のドラマを見ていると9時頃から動くのがせいぜいになっている。11時頃までいると、着とるものが汗びっしょりになり、毎日のように風呂に入って着替えなくてはならない。

残暑、まったく暑い。

 9月03日(水)祖父母参観日

友美は小5、優は小2。楽しみにして学校へ行く。友美は自分の居場所があって安定していた。優はまだちょっと遠慮した様子があった。

8月末の水泳納め会には、二人とも女の子としては素敵な泳ぎであった。

北朝鮮の対応振りはなんとも理解しかねる。6ヶ国会議の様子を見ていても、運動の女子応援団を見ていても、どこか狂っている。なんとかして専制体制を崩してやらなければならない。

自民党の総裁選出ががたがたしている。

 9月04日(木)ADSL回線に変更

   品目          8Mタイプ
   申し込みサービス    フレッツ・ADSL 電話回線と共有するタイプ
   利用開始日       2003年9月4日
   お客様ID        CAD02681121
   アクセスキー      WU6sftBD

今日はADSL回線に切替する工事日である。従って朝からインタネット接続はできない。午後にきて下さるそうだから、工事が終わればダウンロードの時間は多少早くなるはずである。ワイヤレスのカードランの形式にする。

午後3時40分、フレッツADSL工事着手、といってもたいしたことではなく、あっという間に終わった。たしかにダウンロードの時間は早くなった。ことに「メモ帳」での原稿を「FTP」でアップロードすると、アッという間に出来上がるので気楽に仕事ができる。
これからノートパソコンへランカードを設定する。自分でやるとなると時間がかかる。

秀が六七会の旅行に出かけた。俊成家族がマーボドーフをつくりに来てくれる。感謝。きょうは以上にする。

 9月08日(木)戦争を語り継ごう

8月15日に取り上げた「戦争を語り継ごう」を見ていると、従軍経験者のほうが未経験者の人よりも再軍備の意見が多い。三軍備の意見に対しては、集中的な反論が多い。

憲法第九条「戦争放棄」に同調しながら、現状の行政の方向にやきもきしている人が意外に多い。政党というレベルではなく日本人としての意識の方向を感ずる。

「戦争を語り継ごう」の主催者、西羽潔さんの投稿を紹介する。

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「21世紀の戦争に勝者はあるか?」

戦争の世紀といわれた20世紀、その前半は帝国主義国間による、資源や市
場をめぐっての植民地争奪戦の時代でした。そして先進帝国主義国である
連合国が、圧倒的に優位な武力で、後進帝国主義国である日独伊を惨敗せ
しめました。

後半は、いわゆる資本主義国と社会主義国の冷戦の時代でした。武力は強
力になりすぎたゆえに抑止力にしか使えず、経済力による勝負となり、経
済合理性に劣る社会主義国(私は必ずしも真の社会主義とは思っていませ
んが)の完敗となりました。そしてアメリカは世界の覇者となりました。

しかし冷戦の一番の勝者は、わが日本ではなかったでしょうか? 平和憲
法の下、かつての膨大な軍事費を今度は公共事業に充て、敗戦の廃墟から
高度成長により、一躍世界一、二の経済大国になりました。

かくして、かつての社会主義国はほとんど市場経済に参入することになり、
経済のグローバル化は急速に進展しました。各国の経済は、網の目のよう
に、世界経済に組み込まれています。

わが国でも、大企業の多くは、東京に本社はあるものの、工場は世界各国
に、そして従業員もいろいろな人種からなっています。私たちの衣食住も、
世界各国からの輸入品で支えられています。

こういう状況下で、もし世界的な規模の戦争が起こったとしたら、どうで
しょう? 各国の経済は麻痺し、共倒れになるだけではないでしょうか?
最近のSARS騒ぎでも、各国の経済に大きな打撃を与えていますが、そ
れとは比較にならないでしょう。

今や国境を越えて、人、物、金が自由に行き来する経済のグローバル化が、
戦争の大きな抑止力になりつつあるといっても過言ではありません。経済
の垣根を取っ払って、通貨も統合したEUがそのいい例です。かつて何世
紀にもわたって戦争を繰り返し、2度も世界大戦の火種となった、ヨーロ
ッパ各国は、その反省の上に一つにまとまりました。

日本の歴史を見ても、かつて経済単位が分かれていた時代は、主として経
済的な利害から、内戦が絶えませんでした。しかし明治維新により、経済
の”ナショナル化”が達成され、もはや国内での戦争は考えられなくなり
ました。今や同様なことが、地球的規模で起こりつつあるといえるでしょ
う。

アジアでも、平和と安定を図るためには、お互いに核兵器を持ち合うので
なく、将来的には、経済共同体を志向すべきと思います。もちろんそれは、
かつての隷属関係的な”大東亜共栄圏”でなく、共生関係的なものでなけ
ればなりません。

今回のイラク問題でアメリカが武力に頼ったのは、経済力が落ちてきた表
れだとする説もあります。経済力でなく、武力でアメリカのユニラテラリ
ズム(単独主導主義)を世界に押し付けようとするネオコンの思想は、20
世紀型の考え方といえましょう。「古臭い欧州」とこき下ろした人がいま
したが、どちらが古臭いでしょうか?

かつては経済のために戦争が起こりました。21世紀の今は、経済が戦争の
足を引っ張る時代になりつつあるように思われます。

西羽 潔  Kiyoshi Nishiha
Email: nishiha@rose.sannet.ne.jp
「戦争を語り継ごう −リンク集−」
http://www.rose.sannet.ne.jp/nishiha/senso/

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 9月15日(月)敬老の日

隣の正木屋さんの畑にお茶の花が咲き始めて、朝夕に秋冷の季節の訪れを感ずる。鈴虫は昼間は休んでいるけれど、今が鳴く時期と心得ているのか、夜になるとしきりに翅をすり合わせている。
マンジュシャゲもわが世の秋とばかり花を開いて、道端の土手を彩りはじめた。まだ、残暑が厳しいのだけれど、秋は静かに訪れはじめた。

今日は敬老の日でした。この部落では75才以上の人たちを招待して小中学校の子供たちと一緒に歌を歌い、その後公民館の役員と一緒にエノケンの捕り物VТRを鑑賞し、昼食会をしてくれた。

歌は、「里の秋」「赤とんぼ」「肩たたき」「仲よし小道」「もみじ」「リンゴのひとりごと」「森の熊さん」「故郷」の8曲であった。

中野市の作曲家中山晋平、豊田村の作詞家高野辰之にまつわるお話をお聞きした。お二人とも北信の人で、中山晋平も高野辰之も郷土に記念館があるから一度は訪問したほうがいい。

URLで調べるとすれば、つぎのアドレスである。

中山晋平記念館
http://www.city.nakano.nagano.jp/shinpei/

高野辰之(信州の歌・郷土の作曲家・作詞家の中から)
http://www.dynax.co.jp/sinsen/shinano/song/index.html

  この他に調べる方法があるかもしれない。
  高野の作詞はどういうきっかけなのか、作曲家岡野貞一が多く
  作曲している。
  それで、参考のために次のURLも見るとよい。

岡野貞一
http://www.tokyobunka.ac.jp/dataroom/peripher/okano.html

日本の近代音楽には、高遠の伊沢修二の功績に負うことが多い。

  伊沢修二についてPCで調べるには、

ジャパンナレッジ
http://www.japanknowledge.com/

  から「伊沢修二」と入力すると、 [日本大百科全書]の中に、次の7つの
  項目が出てくるので、それを調べればいい。
  (この japanknowledge の利用は会員制だから、入会手続きをしなければ
  ならない)
    1 伊沢修二  3 音楽教育  4 音楽取調掛  5 開発教授
    6 教育学   7 小学唱歌  8 東京芸術大学

「折々の記」2002年の9月17日「信州の高遠は素晴らしい」を読めば、高遠のおよそのことは判る。

 9月16日(火)青桐二三の会(浅間)

昨年の南信当番(高遠会場)のとき、同級会の持ち方については次のように決定した。
中・南信当番のときは「みやま荘」、東・北信当番のときは「信濃路」
今年は中信の当番である。三年に一度くらいにした方がいいと思う。下伊那からは伊原真吾と私が出席するだけである。伊原君は午後2時に時又を出発、私は役場で待つこととした。

今日午前中にノートパソコン、NEC『LaVie』の各種機能設定をしてもらう。ウィルス対策も兼ねて設定してもらうことになっている。

 9月22日(月)日本の教育、これじゃ哀れ

今日の朝日新聞を見ると、“「家で勉強しない」日本の高校生は37%”と出ている。

家での学習時間ゼロの一般高等学校の生徒は、日本は36.6%、シンガポールは13.0%、英国4.9%という調査結果である。

日本の教育はこれでいいのだろうか。 あまりにも哀れではないか。

以下はアサヒコム「教育・入試」
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200309210241.htmlから転載したものである。

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「生徒指導に自信」6%、中国などより極端に少なく

 生徒指導に「自信がある」と言い切った先生はわずかに6%――。そんな調査結果が21日まで東京都内で開かれた日本教育社会学会で報告された。調査では英国、中国と比較をしたが、日本は、子どもの指導に自信のない先生の多さが際だった。学会では、日本の高校生の勉強離れの実態も報告された。

 先生については、国際基督教大の藤田英典教授らの研究グループが小中学校で調査した。日本では11都県の約1300人、中国は上海と雲南省で約700人、英国では全国の約1400人を対象にした。

 生徒指導や教科指導、教科の知識、学級づくり、部活動指導の5項目について「自信がある」「やや自信がある」など4段階で尋ねた。

 このうち生徒指導では「自信がある」と言い切った先生が日本では6%だったが、英国は47%、中国は73%。「やや自信がある」を加えても日本は55%。英国は92%、中国は98%にのぼった。

 このほかの項目でも、「自信がある」と答えたのは中国が53〜80%、英国が33〜78%に対し、日本は8〜11%で、どの項目も際だって低かった。

 日本では、子どもの暴力問題やいじめを抱える学校の先生、保護者からのクレームを頻繁に経験している先生ほど自信のない傾向が強かった。

 「子どもの変化を前に、何とか指導しようとするが、保護者や地域の目が厳しく自信を失う教師像が見える。教師と親がどう協力関係を結ぶかが問われる」と、学会で報告した福岡教育大の油布佐和子教授は話す。

 一方、高校生を調査したのは、お茶の水女子大の耳塚寛明教授らのグループ。日本、英国、シンガポールの比較をした。日本は北陸の公私立12校、シンガポールは7校でそれぞれ約1300人、英国は南部の5校の約450人。いずれも翌年に大学受験などを控えた学年を対象にした。

 家での学習時間がゼロの生徒は英国が5%、シンガポールが13%に対し、日本は37%。「できるだけいい大学や就職先に入れるよう成績を上げたい」はシンガポール、英国がともに9割に対し、日本は6割。

 日本とシンガポールの学校については、学科や成績ランクで5グループずつに分け、学習意欲の違いを分析した。

 「いい大学に入れるよう成績を上げたい」では、シンガポールはどの集団も8割を超えている。日本は成績上位校は8割だったが、下位校では4割台で格差が大きかった。「日本は受験競争の弊害を否定しようとして、学びの価値まで否定してしまったのではないか。格差の広がりが懸念される」と耳塚教授は話している。 (09/22)

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