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折々の記 2006 A

【心に浮かぶよしなしごと】

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【 07 】08/10〜

  08 10 靖国問題
  08 12 満蒙開拓団はこうして送られた
  08 19 保津川下りの船頭さん……貴重なご意見
  08 20 同級生小島徳郎さん今朝6:00に亡くなる
  08 22 保津川下りの船頭さんのブログ

08 10(木) 靖国問題

昨日の朝日新聞の社説には次の記事が載っています。


【社説】2006年08月09日(水曜日)付

靖国論争 安倍氏も土俵にあがれ

 自民党総裁選の告示まであと1カ月。ポスト小泉に意欲を示す候補者の間で、靖国神社のあり方や首相の参拝をめぐる立場の違いがくっきりしてきた。

 麻生太郎外相が「私見」を発表した。宗教法人としての靖国神社に自ら解散してもらい、特殊法人にして国立の追悼施設に衣替えするという。

 国が関与するには、政教分離の原則から宗教色をぬぐい去らねばならないが、どのように儀式などを変えるのか、合祀(ごうし)されているA級戦犯をどう扱うのか、そもそも神社側が解散に応じるのかなど、大事なところで疑問は少なくない。

 結局、戦没者を追悼する場はあくまで靖国であるべきだとし、しかし天皇や首相を含めてだれもが支障なくお参りできるよう抜本的に組織を組み替えるというのがポイントだ。

 それが実現されるまでは、首相や閣僚として参拝はしない考えのようだ。

 その意味では、谷垣禎一財務相がA級戦犯の分祀を期待し、当面は参拝を控えると明言したのと通じるところがある。首相の参拝を凍結する、一種のモラトリアムと言えるかもしれない。

 谷垣氏の理由は明快だ。小泉首相が中国や韓国と首脳会談ができない現状は異常だとし、まずは近隣国との関係を修復するのを優先すべきだと主張している。

 さすがに小泉政権で外交の責任者をつとめる麻生氏としては、外交の行き詰まりを認めるわけにはいかないのだろう。慎重に言葉を選び、靖国をながらえさせるため、天皇が参拝できるようにするためなどと理由を語っている。

 だが、首相らが参拝するには、いまの靖国神社のあり方では問題が多いと麻生氏が考えているのは間違いなかろう。

 私たちはこの問題で「総裁候補は明確に考えを語れ」と求めてきた。小泉時代にこじれにこじれ、政治や外交の焦点になってしまった靖国問題をどう解きほぐすか。ポスト小泉の総裁候補が逃げるわけにはいかない論点だと考えるからだ。

 麻生、谷垣両氏が所信を語ったのは、その点で歓迎したい。問題は、打開策に実現性があるのかどうかということだ。

 特殊法人化論は、30年以上も前に論議され、結局は葬られた国家護持法案と似た考え方だ。政教分離をどう確保するかは難しい問題だし、神社側が宗教色を抜く決断をできるとも考えにくい。

 分祀論にしても、神社側は「教義上、できない」と突っぱね続けている。

 結局、政治が自らの決断でできる打開策としては、新たな国立追悼施設をつくることしかないのではないか。

 一方、最有力候補の安倍晋三官房長官は、4月にひそかに参拝していたことが明らかになった。本人は「言うつもりはない」と口を閉ざすが、首相になっても参拝を続けるだろうとの観測が専らだ。

 このまま黙して語らずで逃げ切ろうということなのか。麻生氏と谷垣氏がつくった土俵に安倍氏もあがり、堂々と四つに組んだ論戦に臨むべきだ。


この問題についていろいろと議論がされてきました。

以下に私見を述べます。

戦争責任についての議論では、どの時点で線引きして考えるかという問題があります。この線引きでは、現憲法が成立した時点を基本にすべきでしょう。

憲法はすべてに優先する基本法だからです。

硫黄島のテレビを見て、【生きる、死ぬ】のせっぱつまった瞬間を思い出します。玉砕という忌まわしい言葉の中味は、硫黄島の生存者の証言を聞いてはじめて事実に直面できるものなのです。

私の体験から言っても、アメリカ人が憎いから殺したわけではありません。また、アメリカ兵も日本兵が憎いから殺したわけではありません。

人を殺した理由というのは、戦争というものに参加させられたから、ただそれだけしかありません !!


戦争に参加させた責任者は誰なのでしょうか? 否応なく戦争国策へ誘導したのは誰なのでしょうか?

私たちは若き青春時代を国策に沿うべく指導され、戦争に参加させられてきました。特攻隊の人たちも生き残った私たちも、人の成長から見れば大損害を受けてきたのです。死にたくないと願っていても、死ななければならなかったのです。


この責任をどうするのでしょうか。どう理解するというのでしょうか。政治家はこの戦争責任を充分理解した上で、一般戦没者と戦争責任者を、ゴッチャミソにして合祀してもいいというのです。

こんな理解の仕方が通用する筈がありません。

予科練、第16期、第42分隊、第6班、私の班の白川義男は土浦海軍航空隊の爆撃で戦死しました。昭和20年の6月10日、直撃弾ですっとばされ、ズボンの名札しか見つからず、それは班長から彼の家へ送られたはずです。それを受取ったご両親の悲しみは如何ばかりであったでしょうか。まだ殆んどの人が数え年18才でした。小泉さんは戦争体験はありません。戦死者の代弁資格もありません。

平時であれば一人の人間が殺されれば、犯人の裁判が行なわれます。

戦時であれば一人の人間が殺されても、裁判も何も行なわれないのです。

人は国のために人を殺しあってもいいのですか? 汗水流して作ったものを壊しあってもいいのですか?

国の政策のために戦争を仕掛けたのです。

相手が先に戦争を仕掛けたというと、その国の人は多くその気になって、ダマサレるのです。

日本の場合明治以降、国民をだまして戦争をしてきました。

国の政策のために兵隊は人を殺しあったのです。

国の政策の責任者は誰ですか? 国の政策で人を殺すなどとんでもないことです。

戦争責任者は誰ですか !!

死んだ人たちの青春時代を返してほしい。私の青春時代を返してほしい。生きていたままで親元へ返してほしいのです。

靖国神社へ祀られている人たちは多く国策に参加させられ、死んだ犠牲者です。これなら私も躊躇なくお参りします。

国策に参加させた責任者まで、靖国神社に祀るとは何たる不見識か !! A級戦犯の家族は即刻靖国神社合祀を取り下げるべきでしょう。 これは何とかしなければならないのです !!

今になってこんな事を言われてもどうしようもない、始めから反対すればよかったのではないか、というかもしれません。国民みんな始めからこんな事を知らないままで過してしまったのです。

論語でも諭しているではありませんか。『過ちて改めざる、是を過という』と。

昭和天皇が不快感をもち、靖国神社参拝をやめたのは紳士としては当然の立場でした。立派でした。

一国の総理大臣、小泉純一が誰が何といおうと心の問題だといって靖国神社に参拝するというのは不見識きわまりない !!

国の議会議員すら小泉に迎合する有様を見ていて、なんとも日本の行末が心もとない。白州次郎がいれば、即座に理非をただして糾弾するに違いない。

白州のような人はいないのか。

社説に関連して言えば、A級戦犯は靖国神社から除名すべきです。それが私の見解です。

08 12(土) 満蒙開拓団はこうして送られた

このテレビを見ただろうか。

  NHKスペシャル「満蒙開拓団はこうして送られた」
   チャンネル :総合/デジタル総合
  放送日 :2006年 8月11日(金)
  放送時間 :午後10:00〜午後10:50(50分)
  ジャンル :ドキュメンタリー/教養>社会・時事
  ドキュメンタリー/教養>ドキュメンタリー全般
  ニュース/報道>報道特番

中国で言う歴史認識の意味内容と日本のそれとは多分に違いがありそうです。関東軍将校東宮鉄男の極秘文書の公開によって、日本軍の侵略実態が明るみに出てきました。

被害を受けた満州の民衆の苦しみは想像を絶しています。なんと破廉恥なそして野蛮な日本軍の考え方だったのでしょうか。そしてその考えが実際に行なわれたのでしょうか。

これはなんとも、話にはなりません。国益という言葉の陰に隠れて自分勝手な考えを押し通すやり方は、昔も今も変りがありません。現在の政治家がこのんでつかう言葉……国益、この言葉には相手の立場を考える意味は何もありません。自分の国の利益を考えるという、自分勝手の意味合いがビンビンと響いてきます。

先ずはデータを拾い出してみよう。

   データ……東宮鉄男 の検索結果 約 1,250 件中 1 - 10 件目 (0.02 秒)……この内の6つ

@張作霖爆殺事件 - Wikipedia …… 基本的データの一つ
爆薬の準備は、現場付近の鉄道警備を担当する独立守備隊の東宮鉄男大尉の黙認のもと、 朝鮮軍から関東軍に派遣されていた桐原貞寿工兵中尉が実行したものだった。この計画を 立案した河本大佐からの指示に基づき、2人は張作霖が乗っていると思われる列車の ...
ja.wikipedia.org/wiki/張作霖爆殺事件 - 28k - キャッシュ - 関連ページ [ 他、ja.wikipedia.org内のページ ]

A東宮鉄男 - Wikipedia …… 基本的データの一つ
昭和8年8月少佐に進級し、昭和12年8月歩兵第2連隊附を命ぜられる。同年10月歩兵第102 連隊大隊長に進み、11月中佐に進級する。11月14日上海で戦死し、特に大佐へ進級する。 後年記念事業委員会が設けられて、昭和14年に伝記「東宮鉄男伝」が刊行される。 ...
ja.wikipedia.org/wiki/東宮鉄男 - 22k - キャッシュ - 関連ページ

B満州某重大事件 (張作霖爆殺) / クリック 20世紀 …… 基本的データの一つ
この爆殺を担当したのは関東軍の高級参謀河本大作大佐で実施に当ったのは独立守備隊 の東宮鉄男大尉と朝鮮軍の亀山工兵隊であった。 河本はあらかじめ中国人の浮浪者二名 を殺して現場に放置し、これを南方の便衣隊に仕立てるという工作をやったが、 日本軍 ...
www.c20.jp/1928/06cyoxx.html - 17k - キャッシュ - 関連ページ

C赤城南麓交流村: よもやま話「東宮鉄男」 …… 極秘文書公開のいきさつ
東宮鉄男。宮城村初代村長東宮六郎治吉勝の次男である。 前橋中学時代は海軍士官を志 したが陸軍士官学校に進み、軍人の道を歩む。 ... 東宮宗家当主・東宮惇允氏と平成8 年に亡くなった未亡人の東宮操氏は、今迄も、今後も、東宮鉄男に関しての論評は、 ...
www.hurusato-miyagi.jp/blog/2006/03/post_348.html - 23k - キャッシュ - 関連ページ

D日本の墓:満州開拓団
こういう状況の中で、「内地の不況回避」「対露国防」などの名目で、 東宮鉄男(とう みや かねお 「満州移民の父」といわれたが、張作霖爆殺の直接指揮者)・石原莞爾( かんじ)・加藤完治(農民指導者)らが満州移民を主張するようになる。 ...
www.hakaishi.jp/tomb/07-37.html - 12k - キャッシュ - 関連ページ

E満蒙開拓団と長野県 …… 非常に詳しく書かれており一通り目を通しておくことがよい。
それから、2番目に、東宮鉄男が、単に農業の事だけではなくて、国防上、日本が満州 での利権を確保する上でも、農民を送り込む事が一番いいということ。 ... 東宮鉄男と 于○○(ウ・チンシェン)の国際協力 3.「満蒙開拓青少年義勇軍」の父、加藤完治 ...
amana.hp.infoseek.co.jp/forum/ikeda.html - 89k - キャッシュ - 関連ページ


調べて驚くことは歴史の事実はいくらでもあったことである。

「とうみや かねお」という男はとんでもない男である。軍人が政治の力をもつととんでもないことが起こる。

そうでなくても、政治家が国益という言葉を使うようになると、相手かまわずの、独りよがりの我儘なことが通り相場なのである。

上のデータ@Aを見ていると、日本の軍隊が中国大陸で何を考え何をしてきたのか、そのあらすじがわかる。

更にBで張作霖爆殺事件にかかわって、「満州某重大事件責任者処分発表」「田中(義)内閣総辞職」「柳条湖事件(満州事変勃発)」を見ていると、軍隊の変容がわかってくる。

C東宮鉄男の極秘文書の公開の経緯が記されており、Dは民衆が受けた悲しい過去の姿を偲ぶことができる。

そしてEは、“「いのちの祭り2000」フォーラム報告; 8/4「満蒙開拓団と長野県;いまだ語り明かされていない日本現近代史」” である。なかなか読みでがあってえらいが、満蒙開拓に参加した人たちのことがよく理解できる。

08 19(土) 保津川下りの船頭さん……貴重なご意見

三ヶ月ほど前に‘保津川下り’と‘嵯峨野を訪ねて’という旅の準備のため、いろいろ調べていました。秋には実施したいと考えていたので、その折のプリントを見たりURLへジャンプしていて、前にも見た<保津川下りの船頭さん>を見ていて目にとまったのが、08/10 の「広島、長崎にみる原爆投下の意味するもの」と「広島、長崎にみる原爆投下の意味するもの。其の弐」の記事でした。

貴重なご意見ですので、「メモ帳」へ保管しました。ブログが何時見られなくなっても、このご意見は大事に保管したかったからです。

前にブログを見ていて、「老ノ坂峠」などの参考になるお話がありましたので、気にはかけていたのです。ところがこうした戦争拒否のご意見を、学問的な手法を取り入れその歴史に遡ってわかりやすく解説し文章化してあるのを見て、心から感心しました。

私は現実の自分の結論を書いただけでしたが、結論のバックになっていることをわかりやすく書くということは、簡単そうだが、実は難しい。順序だてとか史実に忠実かどうかなどの検討まで考えていると、なかなか時間もかかり、文章も進まなくなるものです。

はっちんさんの文章は見事です。利用させて頂きました。

08 20(日) 同級生小島徳郎さん今朝6:00に亡くなる

今年の夏の暑さは尋常ではない。蝉が鳴かない。このことは何人からも話を聞いている。暑さと蝉は関係ないのかな。

今日は午後苫小牧高校と早稲田実業高校の決勝戦があります。小島さんはこのうだるような夏の日に亡くなりました。病室は34〜35度になることはないだろうけれど。彼は今年の生まれ月で、満80才です。

昭和21年から三年間、食糧事情の最悪のとき下伊那から9人長野の学生生活を送ってきました。1946年からだからもう60年にもなりました。two generations ago ということです。生と死を、それから離れた感覚で考えれる年齢になりました。

長寿を全うするに越したことはないにしても、早く死ぬことはその人本人から見て幸せかどうかは一概には言えません。適当なときにみんなから惜しまれて死ぬことがいいのでしょう。

思えば長いこと生きてきたものです。生きている感覚は共有しているような錯覚に陥るが、死ぬ生きるは一人一人独自のもので、共有感覚を峻別しておくことが大事な心がまえでしょう。

言語や考え方の共有から、生命維持も共有しているような錯覚に陥りやすいのです。ミミズが死ぬのと同じように、共有の生死はもともと無いのですから、その基本を承知していなくてはなりません

小島さんにはいろいろとお世話になったことが多い。佐々木賢明が亡くなったのは平成6年だから、あれから12年になる。

08 22(火) 船頭さんのブログ

発信者、豊田さんのブログは魅力的な内容である。素敵な中から一つ「折々の記」へ載せておきたいものがあった。


http://blog.goo.ne.jp/hozugawa/d/20060624
【笑いと感動そして‘いのち’亀岡で村上和雄先生が講演】     2006-06-24 18:39:36

DNA(遺伝子)解析の世界的権威にして今、ノーベル賞に
最も近い日本人科学者である村上和雄先生の講演会が自分の地元
亀岡で開催された。


現代の最先端科学は人の遺伝子暗号の全ての解読を終えている。

先生はこの素晴らしい人類の英知を讃えながらも
「では、その書き込みを解読できたとして、書き込んだのは何者か?」
これは知性の世界であるサイエンスでは、絶対に解読できない」と
科学の限界を示唆し、科学で知れる範囲のことで、この世や生命の全てが
わかったような気になることは、人間の傲慢であると言い切る。

先生の説では科学には「昼のサイエンス」と「ナイトサイエンス」があるともいう。

最先端科学を突き詰めれば、突き詰めるほど、不思議な存在である
「サムシング・グレート」の存在にぶち当たる
と述べ「世界一流の科学者も
昼の研究室では決して口にしないが、夜の会食などの席では皆その不思議さ
を語っている」という裏話も明かされた。

確かに冷静に考えるとそうだ。

人間の体を作る細胞は60兆個。
その細胞一つの大きさは、重さ1gの2000億の分の1、幅1oの50万分の1の
中に1ページ1000字として1000ページの本が約1000冊分に
相当する情報量が書き込まれている。

この情報は一寸の違いもなく整然と正確に書き込まれているからこそ
今日の自分に、今日のあなたに成長しているのだ。
このバランスが少しでも狂うと存在することはおぼつかない。


ではこの微小な細胞にこの膨大な情報を書き込んだ主は一体何者であろうか?
しかも、現代科学の力ではこの細胞どころか、大腸菌すら無から作り出すことは
不可能なのだと先生はいう。

書いてある暗号を解読するのと、その暗号を最初に書き込むのとは
全く次元が違う問題なのであろう。

その不思議な遺伝子が、笑いや感動で目覚め働き出すという事実。
病気や性格も改善してしまう働きはどの様な何故で、どう意味があるのか?
メカニズムはどうなっているか?

まさにロマンのあるお話であった。

このような興味深い話を1時間30分にわたってお話下さったのであるが、
全て載せられないのが残念だ。


この記事の全文は<保津川下りの船頭さん> として、別の旅行参考データとともに保存してある。この旅行参考データはプリントして利用させてもらうつもりでいる。

豊田さんの<ブログ>とともに「民宿 梅次郎」発行の小畑有里子さんの<ブログ>も利用させてもらっている。

予定地は MapFannet でポイント確認してあるから、すぐにでも出かけることができる。

【折々の記 2006 Aへ】