野卑な言葉・動作に対する配慮 | ||||||||||
Home 表紙 |
P 1 音韻 |
P 2 表記(母語) |
P 3 表記(方言) |
P 4 表記(状況) |
P 5 逆綴り |
P 6 呪文語幹 |
P 7 野卑配慮 |
P 8 語法1 |
P 9 語法2 |
P 10 欠落 |
下品な手まねの表現 | ||
which was making a very rude sign indeed across the pitch towards the Veela. At this, the Veela lost control. ( 第4巻 『炎のゴブレット』 p101 ) レプラコーンがまた空中に舞い上がり、今度は巨大な手の形になり、ヴィーラに向かって、ピッチいっぱい に下品なサインをしてみせた。これにはヴィーラも自制心を失った。 |
モリー・ウィーズリー( ロンの母親 )の反応 / 本気の怒り | ||
unfortunately spotted by Mrs Weasley, who had chosen that moment to appear. ‘If I see you do that again I'll jinx your fingers together,’ she said sharply. ( 第6巻 『謎のプリンス』 p118 ) ロンは箱をいくつか落とし、フレッドに向かって悪態をついて下品な手まねをした。それが運悪く、 その瞬間を狙ったかのように現れたウィーズリー夫人に見つかった。 「こんどそんなまねをしたら、指がくっつく呪いをかけますよ」 ウィーズリーおばさんが語気を荒げた。 Bellatrix was still fighting too, fifty yards away from Voldemort, and like her master she duelled three at once: Hermione, Ginny, and Luna, all battling their hardest, but Bellatrix was equal to them, and Harry's attention was diverted as a Killing Curse shot so close to Ginny that she missed death by an inch − He changed course, running at Bellatrix rather than Voldemort, but before he had gone a few steps he was knocked sideways. ‘NOT MY DAUGHTER, YOU BITCH!’ Mrs Weasley threw off her cloak as she ran, freeing her arms. Bellatrix spun on the spot, roaring with laughter at the sight of her new challenger. ( 第7巻 『死の秘宝』 p589 ) ベラトリックスも、ヴォルデモートから四、五十メートル離れたところで、しぶとく戦っていた。 主君と同じように、三人を一度に相手取っている。ハーマイオニー、ジニー、ルーナは、力のかぎり 戦っていたが、ベラトリックスは一歩も引かなかった。「死の呪文」がジニーをかすめ、危うくジニー の命が――。ハリーは、ヴォルデモートから気を逸らしてしまった。 ハリーは目標を変え、ヴォルデモートにではなく、ベラトリックスに向かって走り出した。しかし、 ほんの数歩も行かないうちに、横様に突き飛ばされた。 「私の娘に何をする! この女狐め!」 ウィーズリー夫人は駆け寄りながらマントをかなぐり捨てて、両腕を自由にした。ベラトリックスは くるりと振り返り、新しい挑戦者を見て大声を上げて笑った。 |
ユーモアのある表現で ・・・ in the name of 〜 * ひどい言葉が入る可能性もある | |||||
her sanity. ( 第5巻 『不死鳥の騎士団』 p230 ) 「何をおっぱじめたんだ?」 ロンは正気を疑うような目でハーマイオニーを見た。 ‘What in the name of Merlin,’ said Ron slowly, as they followed Neville, ‘was that about?’ ( 第5巻 『不死鳥の騎士団』 p322 ) 「驚き、桃の木」 ネビルの後ろを歩きながら、ロンが呆れたように言った。「いったい、あれは、 なんだったんだ?」 ‘Well,’ said Hermione, ‘I've been searching that.’ ‘How?’ asked Harry. ‘I didn't think there were any books on Horcruxes in the library?’ ‘There weren't,’ said Hermione, who had turned pink. ‘Dumbledore removed them all, but he − didn't destroy them.’ Ron sat up straight, wide-eyed. ‘How in the name of Merlin's pants have you managed to get your hands on those Horcrux books?’ ‘It − it wasn't stealing!’ said Hermione, looking from Harry to Ron with a kind of desperation. ( 第7巻 『死の秘宝』 p88 ) 「あのね」 ハーマイオニーが答えた。「私、そのことをずっと調べていたの」 「どうやるの?」 ハリーが聞いた。「図書室には分霊箱に関する本なんてない、と思ってたけど?」 「なかったわ」 ハーマイオニーが頬を赤らめた。「ダンブルドアが全部取り除いたの――でも処分した わけじゃなかったわ」 ロンは、目を丸くして座り直した。 「おっどろき、桃の木、山椒の木だ。どうやって分霊箱の本を手に入れたんだい?」 「別に――別に盗んだわけじゃないわ!」 ハーマイオニーはすがるような目でハリーを見て、それから ロンを見た。
‘“‘I welcome the opportunity to uphold our finest wizarding traditions and values −' ” Like committing murder and cutting off people's ears, I suppose! Snape, Headmaster! Snape in Dumbledore's study − Merlin's pants!’ she shrieked, making both Harry and Ron jump. She leapt up from the table and hurtled from the room, shouting as she went, ‘I'll be back in a minute!’ ‘“Merlin's pants”?’ repeated Ron, looking amused. ‘She must be upset.’ He pulled the newspaper towards him and perused the article about Snape. ( 第7巻 『死の秘宝』 p186〜 ) 「『わが校に於ける最善の魔法の伝統と価値を高揚する機会を、我輩は歓迎する――』 ええ、 そうでしょうよ。殺人とか人の耳を切り落とすとかね! スネイプが、校長! スネイプがダンブルドア の書斎に入るなんて――マーリンの猿股!」 ハーマイオニーの甲高い声に、ハリーもロンも飛び上がった。ハーマイオニーはぱっと立ち上がり、 「すぐ戻るわ!」 と叫びながら矢のように部屋から飛び出した。 「『マーリンの猿股』?」 ロンは、さもおもしろそうにニヤッとした。「きっと頭にきたんだな」 ロンは新聞を引き寄せて、スネイプの記事を流し読みした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ‘I do that every time. Oh, here she is,’ Ron added, craning round in his seat to watch Hermione re-entering the kitchen. ‘And what in the name of Merlin's most baggy Y-fronts was that about?’ 「僕なんかしょっちゅうさ。あ、戻ってきた」 ロンは椅子に掛けたまま首を伸ばして、ハーマイオニーが厨房に戻ってくるのを見た。 「それにしても、マーリンの特大猿股! そりゃ何だい?」 |
婉曲表現 effing ( マンダンガス / ロン ) | ||||
‘Why?’ asked Mundungus. ‘Is it valuable?’ ‘You've still got it!’ cried Hermione. ‘No, he hasn't,’ said Ron shrewdly. ‘He's wondering whether he should have asked more money for it.’ ‘More?’ said Mundungus. ‘That wouldn't have been effing difficult ... bleedin' gave it away, di'n' I? No choice.’ ( 第7巻 『死の秘宝』 p182 ) 「それをどうした?」 「なんでだ?」 マンダンガスが聞いた。「値打ちもんか?」 「まだ持っているんだわ!」 ハーマイオニーが叫んだ。 「いや、持ってないね」 ロンが鋭く見抜いた。「もっと高く要求したほうがよかったんじゃない かって、そう思ってるんだ」 「もっと高く?」 マンダンガスが言った。 「そいつぁどえらく簡単にできただろうぜ・・・・・・忌々しいが、ただでくれてやったんでよぅ。 どうしようもねぇ」 ‘Yeah, and we're about as near getting rid of it as we are to finding the rest of them − nowhere effing near, in other words!’ ‘Take off the locket, Ron,’ said Hermione, her voice unusually high. ( 第7巻 『死の秘宝』 p252 ) 「ああ、しかも、それを破壊する可能性は、ほかの分霊箱を見つける可能性と同じぐらいさ――つまり、 まーったく可能性なし!」 「ロン、ロケットを外してちょうだい」 ハーマイオニーの声は、いつになく上ずっていた。
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ハーマイオニーが取り乱した場面 ( 喜びの気持ちが、怒りの言葉となって表現されている ) | ||||
reach. ‘Ouch − ow − gerroff! What the −? Hermione − OW!’ ‘You − complete − arse − Ronald − Weasley!’ She punctuated every word with a blow: Ron backed away, shielding his head as Hermione advanced. ( 第7巻 『死の秘宝』 p309 ) ハーマイオニーはその腕に飛び込んだ。そして、手の届くところをむやみやたらと打(ぶ)った。 「イテッ――アッ――やめろ! 何するんだ――? ハーマイオニー――アーッ!」 「この――底抜けの――おたんちんの――ロナルド――ウィーズリー!」 言葉と言葉の間に、ハーマイオニーは、打(ぶ)った。ロンは頭をかばいながら後退し、ハーマイ オニーは前進した。
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