08 25(土) 破滅の一途 - 1 |
文化・文明・科学の発展・幸福の追求などの言葉が意味するところの人間が追 究する世界は、破滅の一途をたどっている。…………………………………… 人の性のなれの果ては破滅しかない。 その胎動は大河の流れるのとひとしく、 動かざる泰山に見えたとしてもその実、徐々に破滅への一歩をたどっている。 親から子への伝承にしても、徐々によいと思われる方向への実現と見えるのだ が、やはり破滅の一途をたどる人間の動きに同調していく。…………………… |
08 27(月) 破滅の一途 - 2 |
無常 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 無常(むじょう、anitya (sanskrit))は、この現象世界のすべてのものは消滅して、とどまることなく常に変移しているということを指す。釈迦は、その理由を「現象しているもの(諸行)は、縁起によって現象したりしなかったりしているから」と説明している。「常住」(じょうじゅう)の反対語。 釈尊が成道して悟った時、衆生の多くは人間世界のこの世が、無常であるのに常と見て、苦に満ちているのに楽と考え、人間本位の自我は無我であるのに我があると考え、不浄なものを浄らかだと見なしていた。これを四顛倒(してんどう=さかさまな見方)という。 この「無常」を説明するのに、「刹那無常」・「相続無常」の二つの説明の仕方がある。刹那無常とは、現象は一刹那一瞬に生滅するこというすがたを指し、相続無常とは、人が死んだり、草木が枯れたり、水が蒸発したりするような生滅の過程のすがたを見る場合を指していうと、説明されている。 この無常については、「諸行無常」として三法印・四法印の筆頭に上げられて、仏教の根本的な考え方であるとされている。 なお大乗仏教では、世間の衆生が「常」であると見るのを、まず否定し「無常」であるとしてから、仏や涅槃こそ真実の「常住」であると説いた。これを常楽我浄というが、これについては大乗の大般涅槃経に詳しい。 諸行無常 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 諸行無常 (しょぎょうむじょう、sabbe-saMkhaaraa-aniccaa, ????? ?????? ???????) この世の現実存在はすべて、すがたも本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないことをいう。この場合、諸行とは一切のつくられたもの、有為法をいう。三法印、四法印のひとつ。 涅槃経 に「諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅爲樂」とあり、これを諸行無常偈と呼ぶ。釈迦が前世における雪山童子であった時、この中の後半偈を聞く為に身を羅刹に捨てしなり。これより雪山偈とも言われる。 「諸行は無常であってこれは生滅の法であり、生滅の法は苦である。」この半偈は流転門。 「この生と滅とを滅しおわって、生なく滅なきを寂滅とす。寂滅は即ち涅槃、是れ楽なり。」 「為楽」というのは、涅槃楽を受けるというのではない。有為の苦に対して寂滅を楽といっているだけである。後半偈は還滅門。 生滅の法は苦であるとされているが、生滅するから苦なのではない。生滅する存在であるにもかかわらず、それを常住なものであると観るから苦が生じるのである。この点を忘れてはならないとするのが仏教の基本的立場である。 なお涅槃経では、この諸行無常の理念をベースとしつつ、この世にあって、仏こそが常住不変であり、涅槃の世界こそ「常楽我浄」であると説いている。 しばしば弘法大師空海に帰せられてきた「いろは歌」は、この偈を詠んだものであると言われている。 いろはにほへどちりぬるを 諸行無常 わがよたれぞつねならむ 是生滅法 うゐのおくやまけふこえて 生滅滅己 あさきゆめみじゑひもせず 寂滅為楽 パーリ語ではこの偈は次のようである。 諸行無常 aniccaa vata saGkhaara 是性滅法 uppaadavayadhammo 生滅滅已 uppajjitvaa nirujjhanti 寂滅為楽 tesaM ruupasamo sukho 三法印・四法印は釈迦の悟りの内容であるとされているが、釈迦が「諸行無常」を感じて出家したという記述が、初期の『阿含経』に多く残されている。 なお平家物語の冒頭にも引用されている。 無常観 ( from http://www.haginet.ne.jp/users/kaichoji/hw-bunnka5.htm ) インドの仏教は、「すべてのものは無常である」と観ずる無常観を説きます。この無常観は、人間が苦を脱却するための哲理としての無常観です。 どんな風に哲理なのかと言いますと、「無常」の「常」とは、「常にそのまま」ということで、それに「無」がつきますと、「常にそのままで無い」となりますので「変化する」ということです。 何が変化するかといいますと、「すべてのものが」です。ですから私たちのこの体も変化します。すなわち、刻一刻老化し、最後に死んでしまいます。このように観ずることが無常観です。 ところが私たちは、若くありたい、死にたくないと思っています。そうすると、刻一刻老化し最後に死ぬという「事実」と、私たちの「思い」とは食い違いを起こします。そこに「苦」というものが起こる要因があるわけです。 この場合の「苦」の意味は、その原語である”dukkha”から「思い通りにならないこと」という意味だとされています。 その苦を脱却するためには、「事実」と「思い」との間に食い違いを起こさないことです。ところが、「事実」の方は変えようがありませんから、私たちの「思い」の方を換えて「事実」に合わせるしかありません。 すなわち「刻一刻年を取り、やがては死ぬのだ」という思いに換えるのです。そうすると「事実」との食い違いがありませんから、「苦」というものは起こらず、心は平安となるというわけです。勿論その場合、自己の「思い」を換える程の厳しい無常観が求められることになりましょう。 日本人は、仏教の説くこの「無常観」に大きな影響を受けたとされています。人の命のはかなさ、世の中の頼りなさを歌った『万葉集』、無常を想う遁世生活を述べた『方丈記』、「諸行無常」の言葉で始まる『平家物語』、更には〈能〉の中にも無常観を表そうとしたものが多いと言われています。 しかしながら、これらは単に、人間や世間のはかなさ、頼りなさを情緒的、詠嘆的に表現しようとした日本的美意識としての「無常感」であり、インドの仏教が主張する、苦を脱却するための「無常観」とはかなり趣が異なります。 文学の世界だからというのではなく、日本では仏教の世界においても主体的な苦の克服としての「無常観」は影が薄いように思われます。 漢字の「諦」の字は「真相をはっきりさせる」という意味ですが、日本語では「あきらめる」という意味に変わります。この変化は、「観」から「感」への変化と何か関係がありそうに思っています。(平成13年6月) |
08 28(火) 改造安倍内閣 閣僚…記録のために… |
職名 | 氏名 | 備考 |
内閣総理大臣 | 安倍 晋三
(あべ しんぞう) |
衆院 |
総務大臣
内閣府特命担当大臣 (地方分権改革) 地方・都市格差是正担当 道州制担当 郵政民営化担当 |
増田 寛也
(ますだ ひろや) |
|
法務大臣 | 鳩山 邦夫
(はとやま くにお) |
衆院 |
外務大臣 | 町村 信孝
(まちむら のぶたか) |
衆院 |
財務大臣 | 額賀 福志郎
(ぬかが ふくしろう) |
衆院 |
文部科学大臣 | 伊吹 文明
(いぶき ぶんめい) |
衆院 |
厚生労働大臣 | 舛添 要一
(ますぞえ よういち) |
参院 |
農林水産大臣 | 遠藤 武彦
(えんどう たけひこ) |
衆院 |
経済産業大臣 | 甘利 明
(あまり あきら) |
衆院 |
国土交通大臣
観光立国担当 海洋政策担当 |
冬柴 鐵三
(ふゆしば てつぞう) |
衆院 |
環境大臣
地球環境問題担当 |
鴨下 一郎
(かもした いちろう) |
衆院 |
防衛大臣 | 高村 正彦
(こうむら まさひこ) |
衆院 |
内閣官房長官
拉致問題担当 |
与謝野 馨
(よさの かおる) |
衆院 |
国家公安委員会委員長
内閣府特命担当大臣 (防災 食品安全) |
泉 信也
(いずみ しんや) |
参院 |
内閣府特命担当大臣
(沖縄及び北方対策 国民生活 科学技術政策 再チャレンジ 規制改革) |
岸田 文雄
(きしだ ふみお) |
衆院 |
内閣府特命担当大臣
(金融) 国・地方行政改革担当 公務員制度改革担当 |
渡辺 喜美
(わたなべ よしみ) |
衆院 |
内閣府特命担当大臣
(経済財政政策) |
大田 弘子
(おおた ひろこ) |
|
内閣府特命担当大臣
(少子化対策 男女共同参画) |
上川 陽子
(かみかわ ようこ) |
衆院 |
職 名 | 氏 名 | 備 考 |
内閣官房副長官 | 大野 松茂 (おおの まつしげ) | 衆院 |
内閣官房副長官 | 岩城 光英 (いわき みつひで) | 参院 |
内閣官房副長官 | 的場 順三 (まとば じゅんぞう) | |
内閣法制局長官 | 宮崎 礼壹 (みやざき れいいち) |
職 名 | 氏 名 | 備 考 |
内閣総理大臣補佐官
(拉致問題担当) |
中山 恭子 (なかやま きょうこ) | 参院 |
内閣総理大臣補佐官
(教育再生担当) |
山谷 えり子 (やまたに えりこ) | 参院 |
内閣総理大臣談話 私は、本日、内閣改造を行いました。 先の参議院議員通常選挙は、与党にとって大変厳しい結果となりました。私は、地方や農村につのっていた痛み、年金記録問題、政治資金問題への怒りや不信感など、今回の選挙で示された国民の皆様の思いに対し、結果としてこれまで十分応えきれていなかったこと、そして政治と行政の信頼を失わせたことを深く反省しています。 しかし、人口減少や地球規模の競争の激化、我が国を取り巻く安全保障の環境変化、こうした時代の大きな変化に直面している我が国が、豊かな国民生活と明るい未来を手にするためには、経済・行財政の構造改革はもとより、教育再生や安全保障体制の再構築を含めた改革がどうしても必要です。私は、この思いで、続投を決意し、国民の皆様から信頼される体制をつくり、改革をさらに進めるため、内閣改造を行いました。自由民主党及び公明党の連立政権の下、内閣一丸となって、全力で国政に当たってまいります。 この内閣がスタートするに当たり、私は、国民の皆様と対話することを、何より重視してまいります。なお一層、国民と同じ目線に立って、国民の生活の実感を肌で感じ、改革の影の部分にきちんと光を当てることに、本腰を据えて取り組んでまいりたいと思います。 年金記録問題を究明し、必ず解決いたします。 格差や将来への不安を訴える地方の皆様の声に真摯に応え、改革の果実をさらに地方の実感へとつなげるため、あらゆる努力を尽くします。 社会総がかりで教育再生を具体化し、教育現場を立て直します。 人口減少の局面でも、環境、科学技術など、我が国がこれまで蓄えてきた力を最大限に発揮し、持続的な経済成長を実現します。無駄ゼロを目指す行財政改革を断行し、揺るぎなく歳出・歳入一体改革の道を進みます。公務員制度改革を推進し、21世紀の行政を支える新しい公務員像を実現します。 引き続き、「主張する外交」を展開します。テロとの闘いにおいては、国際社会の一員としての我が国の責任を果たしてまいります。北朝鮮の拉致・核・ミサイルの問題の解決に向け、国際社会との連携を更に強化します。地球温暖化問題について、来年の北海道洞爺湖サミットで大きな成果が得られるよう、リーダーシップを発揮してまいります。 「美しい国、日本」。私は、将来の国のあるべき姿を見据え、原点を忘れることなく、全身全霊をかけて、内閣総理大臣の職責を果たしていく覚悟です。 国民の皆様のご理解とご協力を心からお願いいたします。 |