09 21(火) アテネパラリンピック |
競技日程 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 大会1日目 - 9月17日(金)ダイジェスト ◎2人のベテラン、感無量=「日の丸の重みあった」と松本旗手 時事通信社 開会式の日本の主役は、2人のベテランだった。入場行進で、日本の先頭に立った旗手の松本義和(42)は、満面に笑みをたたえて足取りも軽やかだった。 20歳で視力を失ったが、大阪府立盲学校に入学してから始めた柔道が新しい人生を開いた。その後は「命を懸けた」猛練習で前回のシドニー大会にようやく初出場を果たし、銅メダルを獲得した。そこで引退するはずだったが、世界の選手との心温まる交流に感動して現役続行を宣言。アテネは「自分へのご褒美」と笑う。 開会式前には、照れ隠しからか「早く終わらせて、逃げたいですわ」と話していたが、開会式後は「旗は軽かったけど、日の丸の重みを感じた」といかつい顔をくしゃくしゃにして興奮気味に振り返っていた。その後は「1回戦で当たる相手の対策をしっかりしたい」と、心は早くも競技に飛んでいた。 もうひとりの主役は、主将の永尾嘉章(42)。今回で実に5回連続の出場となる。障害者スポーツが現在ほど認知されていなかったころから、日本の車いす陸上を引っ張ったベテランも、松本のやや後方での行進に「この雰囲気は何度味わっても鳥肌が立つ」と感無量の表情。「無意識のうちに」(永尾)帽子を手に取って勢いよく振った表情が印象的だった。 これまではメダルにあと一歩で手が届いていない。「年齢は重ねたけど、やってやるぞという感じ」。5大会越しの悲願達成に改めて気合を入れていた。(アテネ時事) シドニーパラリンピック概要 パラリンピック史上最大規模の国と地域が参加した大会です。セーリング、車いすラグビーがこの大会から初めて正式競技として採用され、18競技が行われました。日本は、151名が参加し、合計41個(金13、銀17、銅11)のメダルを獲得しました。 パラリンピックとは? 国際パラリンピック委員会(IPC)が主催する障害者による世界最高峰の競技大会。1960年にローマで開催された国際ストーク・マンデビル大会が第1回パラリンピック(ローマ大会)。この大会後、オリンピックの年に開催される国際ストーク・マンデビル車いす競技大会は、可能な限りオリンピック開催地で実施されるようになり、1988年のソウル大会からは、パラリンピック【パラ=Parallel(もう一つの)+Olympic(オリンピック)】という大会名を公式に使用するようになった。 1989年、国際パラリンピック委員会(IPC)が創設され、パラリンピックは障害者にスポーツ活動の機会を提供する理念「機会均等と完全参加」と、「障害者のスポーツのエリート性」を表す言葉になった。 夏季パラリンピックは、2004年に行われるアテネ大会で12回を数える。一方、冬季パラリンピックは、1976年にスウェーデンのエーンシェルドスピークで開催された大会を第1回とし、以後、冬季オリンピックの開催年に実施されている。2002年に開催されたソルトレーク大会は第8回大会。 |
09 22(水) 南信州記者の中国体験記 |
09 23(木) 朝日社説(国連と日本:イチロー) |
■小泉演説――常任理事国を語るには 国連総会は、国際社会の現実を鋭く映し出す鏡だ。今年の総会初日、そこに浮かび上がったのは、アナン国連事務総長とブッシュ米大統領のあまりに深い世界観の対立だった。 イラク戦争を「違法」と言い切るアナン氏は、総会演説でも世界に広がったテロや戦後イラクの混迷をあげ、「法の支配が危機にひんしている」と訴えた。 ブッシュ氏は「信念は揺るがない。撤退せず勝利あるのみだ」と、イラク戦争を正当化することに力を込めた。 戦争をめぐる常任理事国間の亀裂が、安保理そのものを機能不全に陥らせている。そのことに危機感を募らせるアナン氏と、米国の力こそ正義だと譲らぬブッシュ氏の距離の大きさに、世界は立ちすくんでいるように見える。 同じ日、同じ演壇から、小泉首相が日本の安保理常任理事国入りに強い意欲を表明した。 国連が誕生して60周年の来年にこそ、国連改革を実現し、常任理事国の数を増やし、その一角を占めたい。戦後の経済援助や、自衛隊の人道支援活動などで実績を積んだ日本は、常任理事国にふさわしい資格がある。そう力説した。 積極的に世界の平和に貢献する日本。小泉氏が語るわが国の像は、方向性としては好ましい。日本は巨額の分担金で国連を支えてもいる。国連の改革が必要なことも、言うまでもない。常任理事国をめざすこと自体は間違いではない。 だが、この演説が世界の人々の心にどれだけ響いたか、はなはだ心もとない。何より、目下の国連の危機に、日本自身がどう対処しようとしているかが語られなかったからだ。 国連は、各国の利害や理念がぶつかり合い、調整されてはじめて動く。発足以来、その国連を機能させてきた大きな力が、米国と欧州の結束と協調だった。 ところが、9・11後に加速した米国の単独行動主義は米欧の連帯を壊してしまった。安保理がイラク再建の青写真を描いた決議を採択したものの、多国籍軍への参加が広がらないのは、その一例だ。安保理決議の空文化である。 小泉政権は国連のこの危機を救うために、米国と欧州に対してどれだけの働きかけをしてきたろうか。イラク戦争を強く支持し、その後も欧州世論やアナン氏が求める「法の支配」を軽んじてきたことで、むしろ、手足をみずから縛ってしまったと言えるだろう。 その現実と「強い国連を」と言う首相演説が何ともうまく重ならない。 日米同盟。国連中心。アジアの一員。この三つが日本外交の柱とされている。だが、米国と国連がきしみ、常任理事国入りの鍵を握る中国とは首脳往来がない。自民党内には、常任理事国入りに絡めて憲法9条改正をという主張がある。 常任理事国入りはいす取りゲームではない。何のための常任理事国なのかを考えながら、あらためて外交のあり方を点検することから始めてはどうか。 ■最多安打――いけるぞ、イチロー 5打数5安打。すごい。いけるぞ。マリナーズのイチロー選手が大リーグのシーズン最多安打257本に、あと14本と迫った。残り11試合だから、十分達成可能だ。 目の前の目標を確実に超えていく。それがイチロー流だ。今シーズンも、新人から4年連続の200本安打、シーズン3度目の月間50安打など、偉大な記録をひとつずつ打ち立ててきた。 チームが早々とペナントレースから脱落し、個人記録に集中できたことも幸いした。ファンはイチローを見るために球場に足を運んでいる。 順風ばかりではなかった。8月、頭に死球を受けた。9月に入ると、プレーオフ進出のかかる球団との対戦が続き、勝負を避けられる場面が増えた。このところ無安打の日も続き、やきもきさせた。審判のミスで損もした。 でもそこはこの男だ。これはだめかなあ、と思ったら今シーズン4度目の5安打固め打ち。期待は一気にふくらむ。 新記録を打ち立てたら、日米とも大騒ぎになろう。しかし、だめでも評価が下がることはあるまい。夢を抱かせるのがプロの仕事なら、彼ほど見事にそれをやってのける選手はいないからだ。 「フィールドをカンバスに変える芸術家」。ニューヨーク・タイムズは最近、そんな見出しでイチローの技術を分析する記事を載せた。ときにボールを鋭く切り、またときに軽くはじき返す。そんな多彩な打撃を「テニスラケットを振るようだ」と表現している。 もりもりの体でホームランを打ちまくる。そんな大リーグに慣れっこになっていたファンは、巧打・俊足・強肩のイチローの出現にびっくりし、そして夢中になった。それは、アメリカ人にベースボールの原点を思い出させた。 大リーグに転じた01年、イチローはその90年前のジャクソン選手(裸足のジョー)の新人最多安打記録を破った。今挑んでいる大リーグ最多安打は84年前にシスラー選手がつくったものだ。一人の日本人が栄光の歴史を掘り起こし、塗り替える。すばらしいことではないか。 これは、日本の野球がもっと自信を持っていいということでもあるだろう。イチローのプレーは、中学や高校野球で身についた基本を磨き抜いたものだ。タイプは違うけれど、ヤンキースの松井秀喜選手にも同じ事がいえる。 忘れてはいけない人が、もうひとりいる。9年前に大リーグの門をたたき、日本人選手の先達の役割を果たした野茂英雄投手である。日米通算200勝まであと4勝。こちらの記録挑戦にも声援を送りたい。 大リーグで活躍する彼らは「顔のある日本人」という言い方もされる。企業は自動車、家電など輸出をどんどんしてくるが、個人の実像が見えない。日本人に対するそんなイメージを変える意味でも、個性豊かな選手たちがチャレンジを続けてくれて、本当に良かったと思う。 |
09 25(土) だったんそば(蕎麦) |
【食べるだけで一時間後に血液さらさらの食材】 ダッタンそばの正体とは!? 確かに、噂通りに黄色いそば粉。果たしてこのダッタンそば、ちゃんとそばの味がする物なんでしょうか!? えぇ〜!そばなのに苦い?この店では人気メニューらしく、お客さんが次々と注文。コレは確かに黄色い。幻のダッタンそばは、普通のそばと比べて、一体何が違うと言うのか!? 体に良くて、苦くて、黄色いそば。コレが幻のダッタンそばの正体! このスーパーそば、そもそもは、モンゴルに住んでいた、ダッタンと呼ばれる民族が主食としていたそばなのです。別名「にがそば」と言われるほどの苦みは、実はルチンの味。この黄色い色も、ルチンが入っている証拠です。 つまり、黄色くて苦いダッタンそばは、ルチンの塊だったのです。 でも、どのくらい体に良いの?ダッタンそばと普通そばのルチンの量を比較してみると、確かにザッと80倍! さらに、ルチンはドロドロ血液をサラサラにする効果もあるんです! |
■内閣改造――小泉政権の命運が映る 残る任期は2年、小泉首相は構造改革を本気で実現する覚悟なのか、それとも抵抗勢力と妥協してでも任期を全うできれば良しとするのか。週明けの内閣改造や自民党役員人事を見れば、それが見えてくるだろう。 政権発足以来、内閣・党人事は3度目だ。昨秋は、直後の総選挙向けに「安倍幹事長」を軸とした選挙シフトをつくった。その安倍氏は夏の参院選敗北の責任をとって辞任する。参院選で傷ついた政権の浮揚力をどう回復するか。小泉氏には頭のひねりどころに違いない。 ところで、これまでの小泉内閣には、一つの特徴がある。塩川財務相や福田官房長官が去った後、改革の中核と自他ともに認める竹中金融相ら一部の人を除けば、閣僚たちの存在感が乏しく、その顔が見えないことだ。 川口外相の在任は2年半を超えた。この間、日本外交は大きな舵(かじ)を切った。イラク政策では、国論の分裂をおしての決断があった。ところが、川口氏の説明は、官僚が用意した文書の域を出ず、自分の信念で国民を説得する姿勢がうかがわれなかった。民間からの登用もいいが、川口外相には疑問符がつく。 道路公団の民営化に手腕を期待された石原国交相は、肝心の総裁の更迭に手間取る失態を演じてしまった。 閣議で閣僚が意見を戦わすということも、きわめて少なくなった。自民党は幅広い国民政党だったはずだが、国民の暮らしに直結する年金改革をめぐっても、実のある議論はほとんどなかった。 いや、話題をまいたという点では、なかなかにぎやかではある。森前首相の「神の国」発言を擁護した河村文科相。6年生の女児による同級生殺害で「元気な女性が多くなった」と述べた井上防災担当相。家事手伝いを公設秘書にした小野国家公安委員長。 首相は人事にあたって「脱派閥」「脱当選回数」を売り物としてきた。国民の人気を背景に、自民党の旧弊を壊そうとしてきたことは評価されていい。 だが、確かに派閥は崩れ始めたものの、党内はなお改革に抵抗する人々の牙城(がじょう)だ。党内の有力者は閣内に起用しにくい。その結果、首相の顔色はうかがうが、党や官僚を抑えられない閣僚が並ぶことになる。小泉政権の皮肉である。 こんどの人事で、首相は郵政民営化を支持するかどうかを入閣の基準にすると言う。分かりやすい対立構図にして、改革政権を印象づけようとするのもいいが、重要な課題は郵政だけではない。 首相は任期中の消費税増税はしないと宣言しているが、財政の状況や、年金、福祉の今後を考えれば、新しい内閣はこの問題に方向性を示さざるを得ないだろう。次期総裁を狙う「中二階」をからかっている場合ではあるまい。 民主党との2大政党時代だ。自民党内から、国民の心を引きつけられる人材をそろえることができるだろうか。 |