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折々の記 2003 A
折々の記:…2003…【心に浮かぶよしなしごと】
【 01 】04/19〜
【 02 】05/01〜
【 03 】05/11〜
【 04 】05/19〜
【 05 】05/28〜
【 06 】06/01〜
【 07 】06/06〜
【 08 】06/09〜
【 07 】06/06〜
06 06(金)
The source of energy
06 07(土)
【有事三法成立】
06 08(日)
【イラク新法】
06 06(金)The source of energy
自動車を動かすものと言えば、「ガソリン」という答えがある。生体を動かすものと言えば、「それ自体を動かそうとする気持」とでもいうことになる。
ここで取り上げたいものは後者の生物のエネルギーであり、正体不明の天与の宝物とでも言わざるを得ないものである。
長い時間意識不明の状態にあった人が、意識回復したり、顕微鏡的な生き物が何百年でも世代交番してきていることも事実である。エネルギーの原(もと)になっているものは何だろうか。
「気」という言葉がその答えになるでしょう。
中国の漢字をみていると、素晴らしい智慧だったと思う。調べてみると驚くほど多くの言葉がある。
●「気」をつかう言葉
1 熟語 その一[気+他の語]
気力 根気 力 元気
気丈 物に動じない、気持ちがしっかりしていること
気合 気があうこと、きもち、いき、精神を集中して事に当たる気勢
気分 きまえ、きだて、きもち、
気母 元気の母の義で、宇宙の根本
気宇 気がまえ、心のひろさ、見識、気位、器量
気先 人の気力のすすむ所、気勢、きがまえ
気後 自信を失ってひるむこと
気負 互いに負けまいとはりあう、勇みたつ、我こそとおもう、
気心 その人が本来持っている気質、きだて、きまえ
気短 せっかち、短気
気長 気の長いこと、性質ののんびりしていること
気血 人体内の生気と血液、血液の循環
気形 いきもの、動物
気受 他人がその人に接して持つ好き嫌いの感じ
気死 気落ちして死ぬこと
気色 人の態度、顔色 気持ち、心持ち、様子
気使 気で人を使う、様子ぶりで人を使う
気尚 けだかい人格、高尚な心だて
気性 生まれつきの性情、気立て、気前、心だて、気質
気味 匂いと味、おもむき、けはい、気持ち
気侠 おとこだて、
気品 高尚なおもむき、きぐらい、品位
気風 きだて、心ばえ、気質、気性
気勇 事をなすにいさむこと
気海 大空の気、大気、臍下一寸五分の所、
気格 気立て、きぐらい、気風、気品
気骨 屈せぬ意気、節操、自分の信念に忠実で容易に人の意に屈しない意気
気障 服装・態度・行動など気取っていて人に不快反感を感じさせること
気放 気晴らし、気慰め
気貌 様子、風采
気塞 気分のさっぱりしないこと、心のはれやかでないこと
気乗 ある事に興味を感じその方に気持ちが進むこと
気魂 魂、精神、気魄
気鋭 意気込みが鋭いこと
気強 気がつよい、情にほだされない、心強い
気弱 気がよわい、心のもちかたが弱い、気の弱い性質
気移 気持ちが集中せず他に心が移り動くこと
気根 事をなすに堪える力、根気
気息 いき、呼吸
気折 気分のくじけること
気重 気分がひき立たないこと、気が沈んでいること
気落 はりあいが抜けてがっかりすること
気配 気くばり、けはい、ようす
気詰 きがね多く気持ちがのびのびしないこと
気脈 血の通うみち、相互の連絡
気象 きだて、きまえ、風雨陰晴など空中に起こる現象
気絶 いきがたえる、めをまわす、
気取 気前、気性、様子、感じ、工夫、体裁を飾ること、もったいぶること
気量 はらまえ、度量
気離 気の弱いこと、無気力なこと
気逆 不快なこと
気情 意地でこらえること、忍耐する意地、こらえじょう
気意 こころもち、きぶん、意気
気運 まわりあわせ、きざし、時運
気禀 きだて、きまえ
気前 気だて、性質、気分、気持ち
気紛 定まった考えなくその時々の気分で心が動かされやすいこと、
気勢 いきおい、いきごみ、元気
気精 きりょく、精力
気概 気象すぐれてみさおが高いこと
気質 きだて、きまえ
気節 けだかくてみさをが堅いこと
気無 思慮のないこと、正気のないさま、気乗りのしないこと
気慰 心のなぐさみ、気ばらし
気遣 あれこれと心をつかうこと、
気疲 心くばりをして疲れること
気迷 心のまようこと
気儘 自分の思い通りにふるまうこと、勝手、わがまま
気随 きまま、気儘
気張 きばること、奮発すること
気晴 ふさいだ気分をさっぱり払いのける、憂さ晴らし
気持 物事に対して感ずる心の在り方、感情。心の置かれている状態、気分。
対象に対してそなえる心の持ちかた、気構え。体の状態についての感じ、気分。
そうだと思えばそえ感ぜられるほど僅かに、幾分。
気楽 苦労や心配がなくのんびりしているさま、物事にこだわらないこと
気安 気楽である、心やすい
気休 その場かぎりの安心、
気兼 他人に対して気を使うこと、遠慮
気早 気の早いこと、せっかち
気働 事のなりゆきに応じて即座に心の働くこと、気の利くこと
気迫 何ものにも屈せず立ち向かっていく強い精神力
気炎 人の心の正しくないたとえ、燃えあがるような盛んな勢い
気韻 気品の高いおもむき、気品
気類 心のあう人、意気相投合する人
気癪 心配や驚きのあまり癪を起こすこと
気欝 気がふさいで気分のはれぬこと
2 熟語 その二[他の語+気] 注釈は省略する
正気 根気 妖気 怪気 才気 血気
勇気 生気 寒気 酒気 悪気 鬼気
覇気 狂気 暑気 平気 惰気 色気
元気 侠気 剛気 快気 安気 水気
邪気 人気 殺気 病気 壮気 換気
陽気 天気 勝気 強気 電気 盛気
陰気 空気 和気 弱気 磁気 霊気
呑気 豪気 眠気 外気 英気 上気
吝気 内気 士気 火気 鋭気 小気
勇気 冷気 夜気 怒気 疝気 祥気
短気 暖気 大気 怨気 活気 浮気
3 「気」の意味するもの
@天地間を満たすと考えられるもの、また、その動き
・風雨・寒暑などの自然現象 気象、気候、天気
・一五日間を一期とする呼び方
・万物が生ずる根元 天地正大の気
A生命の原動力となる勢い 気勢、精気、元気
B心の動き・状態・働きを包括的に表す語。ただし、この語が用いられる個々
の文脈において、心のどの面に重点を置くかは様々である。
・(全般的に見て)精神 気を静める、気がめいる
・事に触れて働く心の端々 気が散る、気がきく
・持ち続ける精神の傾向 気が短い、気がいい
・或事をしようとする心の働き どうする気だ、気がしれない
・関心 気がすすむ、あの女に気がある
・根気 気がつきた
・あれこれと考える心 気をもむ、気にやむ、気をまわす
・感情 気まずい、気をわるくする
Bはっきりとは見えなくても、その場を包み、その場に漂うと感ぜられるもの
・空気、大気 海の気を吸う
・水蒸気のように空中にたつもの
・あたりにみなぎる感じ雰囲気 殺気、鬼気
・呼吸、いきづかい 気が詰まるような部屋、酒気
Cそのもの本来の性質を形作る要素、特有な香りや味
気の抜けたビール 特有な香りや味がなくなる
気がある 関心がある、恋い慕う心がある
気が置けない 気詰まりでない、気づかいしなくてよい
気が気でない 気にかかって落ちついていられない
気がつきる 退屈する、くさくさする
気が遠くなる 意識が薄れてぼおっとなる
気が通る 察しがよい、粋である
気が取り上す 逆上する
気が引ける 気おくれがする、遠慮したい気持ちになる、引け目を感ずる
気が触れる 気違いになる、発狂する
気が減る 気がもめる、やきもきする、気がめいる
気で気を病む その必要もないのに心配しすぎて自ら苦しむ
気は心 少しでも気がすめば心が落ち着くこと 少しのことでもその
人の真心の一端をあらわしうること
気は世を蓋う 気性が雄大で一世をおおいつくす
気を失う 意識がなくなる、失神する、意気沮喪する
気を尽くす 気疲れする、根気を使いつくす、退屈する、夢中になる
気を付け 直立不動の姿勢をとらせる時の号令
気を付ける 気づかせる、気をつける
気を通す 気をきかす、粋をきかす
気を取られる 注意を他のものに奪われる
気を取る 機嫌を取る
気を吐く さかんな意気を示す、気炎を上げる
気を引く それとはなしに相手の心を探る、相手にこちらへの関心を持
たせる
気を触る 気にさわる
気を持たす 相手に或ることをする気持ちを起こさせる、おもわせぶりを
して相手の気をひく、相手に期待をいだかせる
気に当たる 気にかかる、心配になる
気に構う 気にさわる、病気によくない
気な奴 いい気な奴、酔興者
気に入り 自分の心によくかなうこと
気の薬 心の保養になることおもしろいこと
気の毒 (心の毒になることの意) 自分が難儀な目に会って心を痛
め苦しむこと、他人の苦痛難儀似ついて共に心配すること
相手に迷惑をかけてすまなく思うこと
気をかける 気の毒な思いをさせる、心配させる
気の病 精神のつかれなどからおこる病気
「気」に関する言葉をすべて拾い出すのもおかしいが、言葉の全貌を知ることは大事な意味もある。
中国古来の「気功」は気の修得、体得を目指した習練法であり、AやBの取り込みを狙った洗練された方法だと思う。
今年の春は花に心を寄せてジッと見てきた。
「薔薇の木に薔薇の花咲く何事の不思議なけれど」あるがままの姿をあるがままに受け取ることはわかる。蘇塔坡〈11世紀宋の詩人〉の「柳緑花紅」とか道元禅師の言った「眼横鼻直」もそれと同じである。
それはそれでいいのだが、なぜ花は花の一生を全うしようとしているのか。なぜ顕微鏡的微生物は世代交番を全うしようとしているのか。そこには生命維持の不思議なエネルギーが生体に付与されているからに違いない。
こんなことに感動する昨今である。
06 07(土)【有事三法成立】
●今日の朝日新聞冒頭に次の記事が載った。
「外国からの武力攻撃への対応を定めた @【武力攻撃事態対処法】A【改正自衛隊法】B【改正安全保障会議設置法】の有事法制3法は6日午後の参院本会議で、与党3党と民主、自由両党など出席議員235人(棄権1人)のうち202人の賛成で可決・成立した。共産、社民両党は反対した。福田内閣での研究着手から26年を経て、戦時という非常事態での体制整備を目的とする有事関連法が戦後始めて成立したことで、日本の安全保障政策は新たな段階に踏み出したことになる。3法案は月内に施行される。」
(さらに)政府が想定する有事法制の全体像
@【武力攻撃事態対処法】……………………基本理念、手続き、首相の権限などを規定
A【改正自衛隊法】…………………自衛隊の行動を円滑化
B【改正安全保障会議設置法】……専門的な補佐組織を設置
C【米軍支援法制】…………………施設、物資の提供
D【国民保護法制】…………………避難、被災者救済、生活安定、秩序維持
E【国際人道法関係】………………捕虜の待遇など
F【緊急事態基本法制】………………………与党と民主党が「検討し、速やかに必要な
措置をとる」と合意
☆赤印字部分が今国会で成立
●6月7日朝日新聞社説
■イラク新法――自衛隊をなぜ送る
本来なら、今日は有事法制3法の成立をしっかりと論ずべきだが、明日に回したい。小泉首相にいますぐ考え直してもらいたい問題ができたからだ。
有事法制の成立を待っていたかのように、首相はイラクに自衛隊を派遣するための新法を制定することを決めた。今国会で成立をめざすという。
イラク戦争の正当性はともかくとして、イラクの人々を本当に助けることになるなら、憲法の原則を踏まえて自衛隊を派遣することは選択の一つだろう。ところが、いま進んでいる話はそんなものではない。
何としても自衛隊を送り、日本の旗を立てたい。だが、戦争が続いているからPKO協力法は使えない。ならば新法だ。そういうことにしか見えないのだ。
自衛隊がイラクで何をするのかがわからない。米軍や国際機関からも、こういう活動をぜひ担ってほしいという明確な要請が伝えられているわけでもない。
政府が想定しているのは、米軍の後方支援や生活物資の輸送だ。しかし、米軍への後方支援の必要は乏しく、インフラの破壊も比較的小さい。「仕事があるにしても、首都への空輸程度」と当局者は言う。
それにもかかわらず「まず派遣ありき」だから、無理が生じる。
新法案では自衛隊の活動を「非戦闘地域に限る」というが、散発的とはいえ戦闘が続くなかで具体的な線引きは不可能だ。
一方で、武器の使用基準は緩めない。新法を速やかに成立させることが第一だからだ。これでは、当の防衛庁と自衛隊に派遣慎重論が強いのもうなずける。
しかも、大量破壊兵器がいまだに見つからないことから、欧米ではイラク戦争の妥当性を問い直す動きが急だ。ブレア英首相は議会の追及で、苦しい立場にある。
戦争への支持を貫いた小泉首相にとっても、我関せずではすまない問題である。そんなことは捨て置けとばかり、自衛隊の派遣を急ぐのはおかしい。
新法問題は、国会の会期延長と絡んで自民党内の政争の具ともなっている。そんな事情で自衛隊の派遣が論じ合われるのでは、たまったものではない。
首相は、秋に期限が切れるテロ対策特措法も併せて延長する意向だ。そうなれば、インド洋にもイラクにも自衛隊である。
ブッシュ大統領との蜜月ぶりを誇る首相にしてみれば、たとえニーズは乏しくとも、日米の同盟関係の証しとしてのイラク派遣は大事だと言いたいに違いない。
同盟は大事だ。しかし、それは米国にいい顔をするために、どこへでも自衛隊を出すこととは違う。
成立した有事法制に国民が不安を抱く理由の一つは、これが米国の戦争に自衛隊を協力させるための法律になりはしないか、というところにある。
首相はそれを肝に銘じるべきである。
●アサヒコム>home > ニュース特集>【有事法制】
http://www.asahi.com/special/security/TKY200306060292.html
@ 韓国で「失礼」「傲慢」…反発の声相次ぐ 有事3法成立
日本で有事法制3法が成立したことは6日、韓国でもテレビや通信社によって速報され、東亜日報や朝鮮日報の7日付早版は1面トップで報じた。政界では「日本の右傾化が杞憂(きゆう)でないことが証明された」(与党・新千年民主党)など反発する声が相次いだ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の日本到着とも重なったため「外交上、礼を失した行動」との不満も出た。
民主党スポークスマンは論評を出し「国賓の到着とほぼ同時に周辺国を刺激する有事法制を通過させるとは、失礼で傲慢(ごうまん)だ。憤怒と驚愕(きょうがく)を禁じ得ない」と述べ、「日本は周辺国や盧大統領に十分に釈明すべきだ」とコメントした。
国会で最大勢力の野党ハンナラ党は「第2次大戦後、日本が守ってきた専守防衛原則が破棄された。事実上の『戦争準備法』と見るほかはない」とし、盧大統領が訪日で期待する東北アジアの平和・繁栄のための協力関係樹立についても「後の祭りだ」と批判した。
一方、聯合ニュースは「日本が研究着手以来、四半世紀ぶりに法を実現させたことで、専守防衛を原則としてきた日本の安保政策は一大転換点を迎えた」と伝えた。(03/06/06 23:10)
A これまでの記事一覧
韓国で「失礼」「傲慢」…反発の声相次ぐ 有事3法成立(06/06 23:10)
「近隣国に大きな不安はない」 有事3法成立で官房長官(06/06 17:31)
イラクへの自衛隊派遣法案、今国会に 首相方針(06/06 16:54)
有事法制3法が成立 戦後初、「戦時体制」を整備(06/06 13:00)
有事3法案、参院特別委で可決 6日午後に成立へ(06/05 18:43)
盧大統領、有事法制に憂慮 「発言・行動に制約も」(06/04 21:00)
国民保護法制などに参考人から注文 参院有事法制特別委(06/03 20:47)
多国間協力で海上安全確保を アジア安保会議で石破長官(05/31 13:17)
有事の武力行使、首相が判断 参院特別委で政府見解(05/28 22:57)
「日本は禁治産者か」安倍氏、集団的自衛権解釈を皮肉る(05/27 00:46)
首相、再度「自衛隊は実質軍隊」発言 官房長官は別見解(05/21 22:18)
首相「自衛隊は実質的に軍隊」 参院有事法制特別委で(05/21 22:12)
有事法制原案「わかりにくかった」 参院委で首相(05/20 13:17)
基本法の内容、首相は触れず 有事関連3法案質疑(05/20 01:15)
有事法制関連3法案、参院本会議で趣旨説明(05/19 14:25)
有事法案通過に「万端の措置」 北朝鮮が批判(05/17 21:48)
憲法フェスティバルに1200人、有事法案に批判相次ぐ(05/17 20:25)
米軍支援法制「一刻も早く」 石破防衛庁長官(05/16 17:27)
国会会期延長せず 首相、森・青木両氏らと会談(05/16 00:37)
●天皇陛下の「おことば」と盧・韓国大統領の答辞(全文)
http://www.asahi.com/national/update/0606/034.html
●同日の社会記事一覧も参考のためにあげておく。
http://www.asahi.com/national/list.html
●アサヒコム>home>政治ページの索引をあげておく。
http://www.asahi.com/politics/
●……とうとう超えてはならない一線を超えてしまった。
自分たちが誇りにしてきた日本国憲法第九条「戦争放棄」に矛盾する法制が国会で成立したのである。一国民として私はそう判断せざるを得ない。
政党が何を考えているのかは別として、武器所持の平和とは論理的には矛盾している。憲法の理性からすれば、有事立法それ自体憲法違反である。
有事…戦争…殺人罪無視…人間性否定・・・この基本論理は間違いのない事実である。第二次大戦に参加し、多くの戦友の死が残してくれた尊い教え、それは戦争の否定であった筈だ。私はこの尊い命の教訓をどんなことがあっても守り通す覚悟でいる。
今度の「有事3法制」は、国家総動員によって駆り立てられて戦死していった人々の教訓を踏みにじるものである。なんと得て勝手な国会議員だろうか。わが身の保全しか考えない思慮の浅はかさであろうか。
気の毒な北朝鮮の国民一人一人に手を差し伸べるためにどうしたらいいのかを考えるのが本筋なのに、 専制者の思惑を変えようとして戦争手段しか準備できないとは、ボロボロの思考の泥沼に足を踏み入れたと言ってもいい。
どうして勝手な主張と剣をもって、相手に立ち向かおうとするんでしょうか。
いろいろの働きかけがあるではないか。
06 08(日)【イラク新法】
昨日に続いて風雲急を告げる政治問題の記録のために残す。
● home > ニュース特集 > イラク戦争 2003年06月08日 01時41分 更新
首相、イラク新法の提出伝える 与党幹事長との会談で
小泉首相は7日、都内のホテルで福田官房長官とともに与党3党の幹事長と会談し、イラク復興支援に自衛隊を派遣する「イラク支援法案」(仮称)と、今年11月までのテロ対策特別措置法の期限を2年延長する改正案を提出する考えを伝えた。首相と3幹事長は、支援法案を4年程度の時限立法とすることで合意。政府は13日の閣議決定を目指し、9日には与党側に法案の要綱を示す。これを受けて与党は、国会会期の延長幅について本格的な調整に入った。
今国会では、日本有事の際の自衛隊の活動などを定めた有事法制3法(6日成立)に続いて、自衛隊の海外派遣問題が問われることになる。約9割の衆参議員が賛成した有事法制3法と比べ、支援法案には与野党とも慎重論が出ている。
7日までの政府内の調整で、支援法案に盛り込まれる自衛隊派遣の根拠は、イラクの経済制裁解除を決めた5月の国連安保理決議1483などとすることが決まっている。自衛隊の現地での活動は、(1)施設の復旧や生活物資の輸送などの人道、復旧・復興支援(2)フセイン政権が残したと見られる大量破壊兵器の処理への協力(3)イラク国内で治安維持活動を行う米英軍への後方支援など、イラク国内の安全確保のための貢献――などの分野。
小泉首相は会談で、自衛隊の具体的な活動内容に関連して「シビリアン(文民)でできるものはシビリアンで、自衛隊でなければできないものは、自衛隊にやってもらう」と述べ、自衛隊派遣の必要性を強調した。
個別の具体的な活動内容は、法案とは別に派遣時につくる基本計画に盛り込み、派遣命令から20日以内に国会承認を得る方向で調整されている。自衛隊の活動地域は、戦闘が行われておらず、将来的にも見込みがない「非戦闘地域」に限ることにし、自衛隊員の武器使用基準の緩和はしない考えだ。
いずれもテロ対策特措法の手法を踏襲したもので、今国会での成立を最優先し、内容面を「軽く」している点が特徴で、4年という適用期限についても今後の調整で短縮される可能性もある。
一方、今月18日までとなっている会期の延長幅については大幅延長に慎重な意見が強い。自民党の中川秀直国対委員長も7日の講演で「8月の声を聞かないよう、努力できればいいと思っている」と語った。政府・与党は、7月中旬から下旬までの延長にとどめる方向で調整を進めており、与党3党首が16日に会談、最終決定する運びとなっている。 (06/07 21:30)
@ 「イラク新法」をめぐる動き >一覧
首相、イラク新法の提出伝える 与党幹事長との会談で(06/07 21:30)
イラク自衛隊派遣法案、今国会に 首相、与党と調整へ(06/06 23:26)
首相が帰国 イラク新法、13日閣議決定を想定(06/04 22:31)
通信など後方支援に期待 日本のイラク復興支援で米高官(06/03 23:10)
イラク復興支援に前向き姿勢 民主・菅代表(06/03 20:02)
イラク新法に前向き、総裁選前の改造は一蹴 首相懇談(06/03 11:21)
A 世界の動き >一覧
イラクに化学兵器の証拠なし 米国防情報局が昨秋報告書(06/07 10:30)
ブレア首相のイラク参戦判断は妥当か、英下院が調査へ(06/04 21:33)
英首相、イラクの大量破壊兵器立証へ聴取結果公表の考え(06/03 18:51)
B イラクの動き >一覧
米軍、ロケット弾などで襲撃受け1人死亡 イラク北部(06/07 22:20)
米英当局、イラク反体制組織の50人拘束(06/05 03:06)
パトロール中の米兵1人射殺される バグダッド北方(06/03 18:48)
C イラク復興 >一覧
古代アッシリア朝の文化財、無事発見 銀行の地下室から(06/08 01:26)
イラク開発基金の口座、NY連銀に開設 米、実質管理か(06/06 08:32)
「フェアプレーの理由聞きたい」 ラモスさんイラクへ(06/04 20:45)
D 経済の動き >一覧
イラク、石油製品輸入へ 生産進まず供給不足で(05/07 19:39)
日本は最大のイラク向け債権国 提出国資料で判明(05/07 03:05)
●……日本の行く手には黒雲が棚引いている。・・・
☆参考資料
@【武力攻撃事態対処法】
武力攻撃事態等におけるわが国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律〔全文〕
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anpo/houan/020416taisyo.pdf
A【改正安全保障会議設置法】
安全保障会議設置法〔全文〕
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anpo/houan/020416setti.pdf
【折々の記 2003 Aへ】