礼拝を捧げる

 礼拝も人間の集まりなので、時間と場所を決め、ある程度の順序を決めておく必要があります。
 キリスト教の礼拝は、どの教派のどの礼拝でも、概ね、次のような構成になっています。

  • 神に招かれて集う
  • 神からの語りかけを聞く
  • 神の恵みに感謝する
  • 神に遣わされて出かけて行く

 これは、4世紀以来変わらず伝えられてきた、キリスト教の伝統に基づいています。

 

聞き、語り、歌い、祈る

大阪福島教会の主日(日曜日)礼拝順序

  • 《神に招かれて集う》
  • 前  奏 オルガンの演奏が、人々を礼拝へと招きます。
  • 招  詞 聖書の言葉を朗読して、礼拝への招きを明らかに伝えます。
  • 賛  美 神からの語りかけに応え、集った人々は神を賛美します。
  • 主の祈り イエス・キリストご自身が教えた祈り。
    • 「主の祈り」が礼拝の最初にある場合、悔い改めの祈り(「わたしたちの罪をおゆるしください」)、また、礼拝においてふさわしく神のみ名をたたえることができるようにとの願い(「み名が聖とされますように」)を表す祈りであると考えられます。
  • 《神からの語りかけを聞く》
  • 交読詩編 詩編は、ヘブライ語聖書(旧約聖書)に含まれている、神の民が捧げた賛美の祈り。
    • 詩編を祈ることによって、神の民が捧げてきた賛美の伝統に連なることができます。また、神の言葉を聞く備えをします。
  • 賛  美 聖書の言葉を聞くための備えの歌。
  • 聖  書 神からの語りかけ。礼拝の中でもっとも重要な部分。
    • 朗読される聖書の箇所は、日本キリスト教団の「4年サイクル主日書日課」に従って、選ばれています。
  • 祈  祷 司式者が集った人々を代表して祈ります。「集会祈願」と呼ばれます。
  • 賛  美 神の言葉を聞いての応答、説教に備える歌。
  • 聖  書 説教の中心となる聖書の箇所。説教者自身が朗読します。
  • 説  教 朗読された聖書の箇所に基づくお話し。
    • 聖書を説明し、今日、神がわたしたちにどんなことを語りかけておられるかを探ります。
  • 祈  り 説教者の祈り。
  • 賛  美 説教を通して伝えられたメッセージに応える歌。
  • 《神の恵みに感謝する》
  • 献  金 神からの語りかけに応えてわたしたち自身を捧げしるしとして、献金をします。
    • 献金に併せて、神の恵みに応えて献身の決意を表す祈りと共に、教会と世界のためにとりなしの祈りを捧げます。
  • 聖  餐 (毎月第1日曜日と教会の大切な祝日)
    • イエス・キリストが人々と共にした食事を思い起こし、パンとぶどうジュースのシンボリックな食事を祝います。[聖餐式の説明へLinkIcon]
  • 《神に遣わされて出かけて行く》
  • 派遣(賛美) 神の恵みに応えて、生活の中で神を証しする決意をうたう歌。
  • 祝  祷 それぞれに与えられている毎日の務めへの派遣。神からの祝福を牧師が祈ります。
  • 後  奏 退堂のための音楽。

 

礼拝堂では

 礼拝堂に来られたら、次のことに注意してください。

  • 前の席から座りましょう。
  • 礼拝で読まれる聖書の箇所にしおりをはさんだり、あらかじめ目を通すなどして、準備をしましょう。
  • 礼拝で歌う賛美歌や交読詩編を確かめておきましょう。
  • 献金の準備をしておきましょう。
  • 心を静めて、礼拝が始まるのを待ちましょう。

大阪福島教会礼拝のご案内

主日礼拝 日曜日 午前10時30分から(1時間程度)
夕礼拝  金曜日 午後7時から(1時間程度)
礼拝で使う聖書や賛美歌は教会に備え付けのものがあります。
服装に決まりはありません。普段着でお越しください。
礼拝中に献金がありますが、自由な意志によるもので、強制ではありません。

日本キリスト教団 大阪福島教会

553-0003
大阪市福島区福島7丁目19-16
電話・FAX 06-6451-1635

キリスト教の経典。ヘブライ語聖書(一般には旧約聖書と呼ばれている)と新約聖書に分かれています。
ヘブライ語聖書は、イエス・キリストが来るまでの神の救いの業を記しています。新約聖書は、イエス・キリストの言行録(「福音書」と呼ばれます)や、弟子たちがキリスト教徒に宛てて書いた手紙などを含んでいます。
大阪福島教会の礼拝では、日本キリスト教団の「4年サイクル主日聖書日課」に基づいて、朗読されています(「4年サイクル主日聖書日課」のHPへ)。礼拝での朗読には、日本聖書協会発行の『聖書 新共同訳』を使っています。

キリスト教の礼拝の特徴は、みんなが声を揃えて歌うことにあると言っていいでしょう。この歌を「賛美歌」と呼びます。賛美歌には、4世紀頃に作られたものやグレゴリオ聖歌から、20世紀の後半になって書かれた新しいものまで、様々な歌があります。そこには、キリスト教信仰の内容が要約されていたり、神への祈りが表現されていたりして、賛美歌を歌うことで、キリスト教2000年の歴史にふれることができます。
礼拝での賛美歌集は、日本基督教団讃美歌委員会が編集した『讃美歌21』を使っています。

はじめて礼拝に参加された方は、献金に戸惑われるかもしれません。古代では、教会の維持や互助のために食べ物や農作物などを持ち寄っていたのですが、やがて、代わりにお金を捧げるようになりました。
額は自由ですし、強制でもありませんので、ご準備のない方は捧げなくても差し支えありません。