食卓を囲む
イエス・キリストの言行録である「福音書」を読むと、イエスがたびたび、人々と食事をしている様子が書かれています。とくに、「最後の晩餐」と呼ばれる食事の席で、イエスは、ご自分を「記念するため」、パンとぶどう酒を分け合う食事を祝い続けるよう、弟子たちに命じられました。これが、聖餐式の起こりとなっています。キリスト教は途絶えることなく、パンとぶどう酒を分かち合う、食事を続けてきました。
大阪福島教会の礼拝堂には、この食事のためのテーブル(「聖餐卓」)が置かれています。また、メソジスト教会の伝統に基づいて、「恵みの座」と呼ばれる手すりもあります。聖餐式の際には、この手すりのところまで出てきて、パンとぶどう酒をいただきます。
感謝と分かち合いの食事
大阪福島教会の聖餐式
大阪福島教会では、毎月第1日曜日と、教会のカレンダーにおいて重要な日に、聖餐式を行っています。そのために、大阪福島教会教会独自の式文を作成しています。皆さんには、この式文を見ながら、参加していただきます。『大阪福島教会 聖餐式文』PDF版
この食事を通して、私たちに食べ物を与えてくださる神に感謝をささげ、私たちにいのちの意味を教えてくださったイエス・キリストに感謝をささげ、私たちがよりよい生き方ができるように導きを祈ります。
是非、聖餐式の行われる礼拝に参加して、その意義に触れてみてください。
パンとぶどう酒には
洗礼を受けておられる方は、どこの教派・教会に属しておられても、聖餐のパンとぶどう酒をお受けくださるよう、お勧めしています。
また、洗礼を受けておられない方には、パンとぶどう酒をお分かちしていませんが、牧師から祝福の祈りを受けたいと希望される場合は、「恵みの座」に進み出てください。
大阪福島教会礼拝のご案内
主日礼拝 日曜日 午前10時30分から(1時間程度)
夕礼拝 金曜日 午後7時から(1時間程度)
礼拝で使う聖書や賛美歌は教会に備え付けのものがあります。
服装に決まりはありません。普段着でお越しください。
礼拝中に献金がありますが、自由な意志によるもので、強制ではありません。
日本キリスト教団 大阪福島教会
553-0003
大阪市福島区福島7丁目19-16
電話・FAX 06-6451-1635
キリスト教の儀式のうち、とくに、イエス・キリスト自身が制定されたもの。プロテスタント教会では、聖餐と洗礼の2つを聖礼典としています。
聖餐は、神の恵み、とくに、イエス・キリストの生涯、死と復活を通して行われた偉大な神の働きに対する感謝の食事。イエスは「最後の晩餐」の席で、「これを行いなさい」と命じられました。
洗礼は、イエス・キリストの教えを自分の生涯の指針として受け入れ、イエスに従って生きることを公に言い表す式。洗礼を受ける人には、儀式の中で水が注がれます。
プロテスタント教会ではあらかじめ小さく切り分けたパンを使うことが多く、カトリック教会では1人用の小さなウェハース状のものを用います。
しかし、聖書の中では、聖餐が「パン割き」と呼ばれており、「みんなの者がひとつのパンを分けて食べる」と言われているので、これに倣い、大阪福島教会では、一塊のパンを割いて、分け合って食べます。
聖書には「ぶどう酒」と書かれてありますし、ぶどう酒を使っている教会も多くあります。
大阪福島教会では、できるだけ多くの人と聖餐の食事を分かち合えるようにと、アルコールの入っていないぶどうジュースを使っています。1つの杯を用いるのは、受ける人がすべて、同じ神の恵みに養われていることを表しています。