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ドーマンメソッド
常識を打ち破る画期的な方法


【子どもの知能は限りなく1】 【子どもの知能は限りなく2】
【子どもの知能は限りなく3】 【子どもの知能は限りなく4】
【子どもの知能は限りなく5】
【幼児は算数を学びたい1】 【幼児は算数を学びたい2】


幼児は算数を学びたい1

【幼児は算数を学びたがっている】

1 脳が半分でも天才になれる (1〜19p)
 ・不可能への挑戦
     (専門家の既成概念)           (母親)
     母親は愚かで、真実など        母は、自分の子につい
     わかっていない            ては、誰よりもよく知
                        っている(真実)
     この事実に気付いて親と専門家は手を組み、すべてを捧げて、行方不明の
     ような汽車に、みんなが乗り込んだ。
 ・脳神経の成長パターンを知る。
   脳障害は、その原因を知ることによって手をこまねいていてはいけないのであ
   って、「脳神経の成長パターンを知る」ことによって、親がその子に適するプ
   ログラムを家で行なうことにより、脳障害児の潜在能力は明らかに伸びるもの
   であることがわかった。
 ・脳が半分でも天才になれる。
   脳半球切除の子どもが、潜在能力の開発如何によって、「知恵遅れ」どころか
   「天才」領域の知能指数をもつことができる。
 ・能力を十分発揮しているか。
   重度の脳障害児ですら、親の献身的愛情によって健常児以上の能力開発ができ
   る。
   このことから、子どもの潜在能力を低く見積もっていたことがわかる。
 ・健常児より優れた障害児
   能力とは、静的で決定的不動のものではなく、動的で常に可能性をもった一つ
   の過程であった。
   そして、脳細胞は一つの細胞の守備機能が働かなくなったとき、他の脳細胞が
   訓練によって代行できる機能を備えている。
   この結果から次のことが言える。
   重度脳障害児の「脳神経の成長」が停止していた成長過程を再開させることが
   できるし、軽度脳障害児の「脳神経の成長」を促進させることができるし、健
   常児の「脳神経の成長」を遅らせることができる、と同様に、「脳神経の成長」
   のスピードを加速することもできる。
 ・驚きと喜びの日々
   かくして、健常児の「脳神経の成長プログラム」が徐々に完成し、1964年
   の5月「幼児に読み方を教える方法」を「静かな革命」という副題で出版する
   ことになった。
   現在14ヵ国に翻訳され、お母さんからの手紙は何千通にもなった。共通して
   書かれているのは次の3点です。
    @ 4歳の子に読み方を教えるより、1歳か2歳の子に、また7歳の子
        より4歳の子に教えた方が、ずっとやさしい。
    A 赤ちゃんに読み方を教えることは、母親と赤ちゃんの双方に大きな
        喜びを与えてくれる。
    B 幼児が読み方を学ぶと、知識が急速に増していくだけでなく、好奇
        心と注意力も増加していく。すなわち、まぎれもなく知的な子にな
        っていく。
   こうして、2歳の子に読むことがやさしく教えられるとすれば、算数だっても
   2歳の子にやさしく教えられるのではないか、という課題に10年の長い歳月
   を要した。
   ついにその答えが見つかり、何百人もの健常児と脳障害児に算数を容易に解く
   方法で教えてみました。結果は、茫然とするほどの大成功でした。
   これが[ドッツ法]です。
   そこで今為すべきことは、このことを世の中すべてのお母さんにお知らせし、
   自分の赤ちゃんに算数を教えてみようか否かの決定を下してもらうことなので
   す。
   こうしたことを通してわかった最大のことは、「母親とは、子どもにとって、
   間違いなくこの世で最高の教師だ」ということでした。

2 母親と幼児・世界最強の学習チーム (23〜30p)
 ・静かな革命
  日本語の読みと作文の学習(25p実例)
 ・親こそ最高の教師
  赤ちゃんに読み方を教えるというだけでなく、学校で7歳で始めるよりも2歳で
  行なったほうが、よりよく、よりたやすく教えられると気がついたその時から、
  このお母さんたちは意を固くして、自分の考えを貫いてきました。それからが筆
  舌に尽くし難い喜びあふれる新しい世界の幕開けとなったのです。母と父と子ど
  もたちの世界、それはまたたく間に、よりよい方向へ、ほぼ無限に近く、世界を
  変えてしまう力を内蔵していたのです。
  1975年までは、エヴァン・トーマス協会にやってくる若い母親はほんの数人
  でしたが、みな聡明で熱心な人々でした。その人たちの存在を知ったことは協会
  にとっても意味のあることで、双方で協力して、赤ちゃんに読み方を英語ですら
  すらと、できれば他の2〜3の言語でも教えてきました。1歳から3歳くらいの
  幼児が、小鳥、花、虫、樹木、大統領、旗、国、地理、その他種々の事柄につい
  て、百科事典的知識を吸収し、平均台の上でオリンピック種目のような技を行な
  い、泳ぎ、ヴァイオリンを弾くのです。親が幼児に、正直に、事実に基づいた方
  法で示してあげれば、どんなことでも教えられることがわかったのです。
  その中で最も興味深いことは、そうすることによって赤ちゃんの知識を倍増する 
  ことができるということ、またさらに重要なことは、そうすることが、親にとっ
  ても赤ちゃんにとっても、ともに楽しめるもっとも喜ばしいことであることがわ
  かったことでした。大いに楽しみ、互いに愛し、互いに尊敬するという最高の心
  の通い合いが急速に育ってきたことです。
  エヴァン・トーマス協会は、実際には子どもに何も教えていません。お母さんた
  ちに子どもを教える方法を教えているだけです。いま、人生の盛りにあるこの若
  い女性たちは、人生の終局への始まりにいるというより、むしろ始まりへの最後
  の地点にいると言うほうがふさわしい人たちでした。
  わが子とともに行なうということは、喜びを何倍にも増します。子どもにではな
  く自分の力に投資しているという後ろめたさは、不思議なことに、自分と子ども、
  それに未来の中に貢献しているのだ、という現実的な高い目的意識とプライドに
  形を変えてしまいます。
  算数の実例(29〜30p)
  赤ちゃんに算数を教えたいと願っている母親すべてに、教える時がついにやって
  きました。赤ちゃんというものが、いかに頭脳明晰であり、いかにたやすく学ん
  でいくかを考えてみれば、われわれが赤ちゃんに算数を教えられると考えるのも
  別に不思議ではありません。驚くべきことは、子どもが親より、よく算数ができ
  るようにする教え方を、私たち大人が学び、そして自分たちでその算数を子ども
  に教えたということです。

3 理解への遠い道のり・大人の知らない子どもの力 (31〜37p)
 ・大人の知らない子どもの力
      親も大人もできない算数の問題をいとも簡単にやってしまう
           のは、一体どういうことなんだろうか。

                ドッツの根底になるもの
      われわれ大人は、あまりにも長い間、事実を表すのに数字と
           いうシンボルを使っているので、シンボルだけを知覚するよ
           うに学習してしまい、実際の事実を認識できなくなっている
           のではないか。子どもが事実を認識できるのは当たり前だ。
           みんな実際にはそうやっているんだから。
 ・子どもはものをとらえる天才だ

   事実をそのまま誠実に示してあげるなら、子どもはそれが純粋な事実で
      ある限り、どんなものでも学んでしまう。しかも年齢が低ければ低いほ
      ど容易である。

  目による事実の認識は、容易で確かである。 (直接認識)
  シンボルを通す認識は、難解で不確かである。(間接認識)
    湾岸戦争イラク降伏の後のことである。クルド人が雨の降りしきる中、
      家をすて、お腹もすき、着のみきのままで、ずぶ濡れの寒さの中、はだ
      しで泣き叫ぶ子どもを励まし、山中をトルコへ向かう群衆の光景は、い
      かに戦争の非条理を強烈に訴えていたか、私は終生忘れることはできな
      い。フセインの勢力が北方のクルド人を蹴散らし、彼等は郷里を捨てて
      逃げまどい、テレビカメラがとらえた事実であった。ブッシュがなんと
      言おうと、フセインがなんと言おうと、あの子にはなんの責任もないの
      である。
    (マサチュセッツ工科大学教授言語学者ノーム・チョムスキーの言葉を
      借りれば、「メディアは権力に取り込まれ、そのため人々は考えること
      をもコントロールされている」ということになる。直接認識によって基
      本的思考を組み立てることが、とにかく大切である。)
  幼児が数字を習う前に、実際の物の数を識別する機会を早い時期に与えられるな
  ら、その幼児は実際に事物を見て、ほぼ瞬間的にそのものの個数を、その数字と
  同じように識別できます。

            4 幼児は算数を学びたがっている (38〜54p)
   このことは生命プランにプログラムされている。
   生命発展のためであろう。そのために超能力[ESP]がプログラムされてい
   るのだろう。その時間的なとらえに立てば、才能逓減の法則があると言っても
   よいし、そのぎりぎりの年齢限度から見れば、臨界期があると言ってもよいだ
   ろう。
 ・幼児は誰でも天才だ。
  6歳までに身につけた学習過程はものすごいスピードで進みますし、ほめたり励
  ましたりしてやれば、その速度は信じられないほどのものになります。
   山から転がす雪ダルマを仮定すればよいだろう。
 ・「優秀」から「驚異」へ。
  子どもに与える環境を縮小すれば、学びたい欲求を縮小し、環境を拡大すればす
  るほど、学習の機会を多くすれば多くするほど「優秀」から「驚異」に至る高い
  知能を持ち合わせる子どもになる。
    したがって、大人の課題は、具体的に学ぶ機会をプログラムすること
       にある、と言ってよいだろう。
  いったん幼児の持つ学習能力に気づいた者は、すべて愛情と尊敬が加わり、この
  道を楽しく歩むことができる。
  子どもの好奇心は留まるところを知らない。これは子どもをよく観察している者
  にとって、よく理解できることである。
 ・子どもは体で覚える。
  「おもちゃは子どもの経験素材である」ことをよく承知していることが大事。
 ・学習意欲の芽をつむ親の無理解
  Baby Circleは、赤ちゃんの行動を制限し、脳細胞の成長を妨げる。
 ・「学ぶこと」(体験・知ること・なにかしたいこと)は人生最高のゲームである。
  大人にとって算数は難しいのに、幼児には他の何よりもやさしく楽しいものです。
5 幼児は算数が学べる・しかも年齢が低いほど容易に (55〜69p)
 ・赤ちゃんはみな、言語の天才である。
          それは人間の脳に組み込まれた機能だから
 ・赤ちゃんはみな、2歳以前に外国語を学習する。
          それは人間の脳に組み込まれた機能だから
          赤ちゃんに外国語というものはありません。
 ・1歳の子に外国語をおしえる方が、7歳の子に教えるよりやさしい。
          それは人間の脳に組み込まれた機能だから
 ・1歳の子に読み方をおしえる方が、7歳の子に教えるよりやさしい。
          それは人間の脳に組み込まれた機能だから
 ・1歳の子に算数をおしえる方が、7歳の子に教えるよりやさしい。
          それは人間の脳に組み込まれた機能だから
 ・正直に事実に基づいた方法で行なうなら、赤ちゃんに示せるもの全てを教えれる。
          それは人間の脳に組み込まれた機能だから
 ・生の事実を取り入れる能力は、年齢の逆関数の機能である(才能逓減の法則)。
          それは人間の脳に組み込まれた機能だから
 ・1歳の子に事実の集合を教える方が、7歳の子に教えるよりやさしい。
          それは人間の脳に組み込まれた機能だから
 ・幼児に事実を教えてあげれば、自分で法則を引き出す。
          それは人間の脳に組み込まれた機能だから
 ・幼児に算数に関する事実を教えれば、法則を発見する。
          (これは人間の脳に組み込まれた機能ではありません)

6 幼児は算数を学んでいる・大人よりたやすく、うまく (70〜74p)
 ・理論より現実を見つめる。
  人間というものは、あまりに理論、理屈に関心をもち過ぎるため、現実をぼやけ
  させてしまいがちです。

7 幼児は算数を学ぶべきだ・大人よりできるのだから (75〜83p)
 ・幼児が算数を学ぶべき理由
  @ 算数を学ぶのは、人間の脳の最高の機能の一つだから。
  A 脳そのものの物理的成長に及ぼす効果
  B 物理的成長の産物(知識)に与える効果
  だから、子どもは年齢の低いうちに算数を学ぶべきなのです。
 ・機能が構造を決定する。   
  工学でも、医学でも、人間の成長でも、これが法則です。
 ・脳は二頭筋と同様に、使うことによって成長する。
  脳の後半分は、すべて、情報を外から取り入れる知覚経路となっており、5つの
  感覚が分担している。すなわち、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の各経路を通過
  する情報が多ければ多いほど、その経路は大きく成長し、働きやすくなるのです。
  通過する情報が少なければ、成長は遅くなり、その効果もそれだけ薄くなります。
  (シナプス[連結部]が多くなり髄鞘化が進みます)
  脳の前半分は、すべて、情報を外から取り入れる運動経路となっており、やはり
  使うことによって成長します。
 ・脳は、入れれば入れるほどたくさん保持できる性質をもつ唯一の容器である。
  (連結回路でがっちり固められれば、情報も関連的に保持しやすい)

   人間の脳のニューロン(神経元)  1個のニューロンの連結枝

     (  10000000000   ×      何000  )
     この組み合わせと順列は、まさに無限の「ビット」になる。

 ・脳の1つの機能を高めると、他の機能全体もある程度高められる。
  人間特有の6つの機能
  @ 直立歩行 バランスよく歩く。
  A 言語   コミュニケーションできる。
  B 手を使う 文字を書き、ものを作り使う。
  C 視覚   一瞬のパターン認識
  D 聴覚   言語理解、絶対音の認識
  E 触覚   触れて識別
 ・知的能力は思考のたまものである。
  思考は、輝かしい生物プランをもつ遺伝子の賜物である。だが、人間の脳は、使
  わない限り天賦の賜物とは言えない。

【お母さん、やってごらん】

1 目と耳で覚える算数 (87〜94p)

   ドッツカードの 3+4 は一目でわかるので、われわれにとって有利です。
   しかし、8+12 このくらいになると、見ただけでは甚だ怪しくなる。 
   幼児は実際の数を目でみて、一瞬のうちに数字と同じく正確に見分けれる。
   算数を苦もなく教える一番よい時期は、1歳から2歳です。
 ・成功の第一条件  [楽しい雰囲気であること]
   「学ぶことは勉強ではなく、人生最大のゲームである」ことを忘れない。
   この算数ゲームは、子どもがよい子の時だけしてあげること。
   ゲームをする時間の長さは、毎回、非常に短時間、やめたくなる前にやめる。
 ・成功の第二条件  [教材/ドッツカード]
   @ 28p×28pの白カード、19oの赤ドッツ、1〜100
   A 14p×14pの白カード、13pの赤い数字、1〜100

2 算数好きにする9段階 (95〜116p)
 §ステップ1 [数の認知、実際の量]
   よい雰囲気のとき。
   できるだけ、気を散らすものが少ない場所で。
   手のとどくよりやや離れて。
   「これは1」〜「これは10」
   5日間
 §ステップ2 [数の知覚能力を拡大する]
   6日目から1枚ずつ加除する。
   3ヵ月でカード全部終了。
   わかったかどうか、テストしてはいけません。
 §ステップ3 [たし算]
   30日目には、たし算を並行し始めます。
   「これからたし算をします」
   「1たす1は2」〜「1たす9は10」
   「ドッツカード提示」と「たし算」、3回と3回、6行程を1日に配分する。
   31日目には「2たす2は4」〜「2たす8は10」まで。
   32日目には「3たす2は5」〜「3たす7は10」まで。
   33日目には「4たす2は6」〜「4たす6は10」まで。
   34日目には「5たす2は7」〜「5たす5は10」まで。
   35日目には、40までの実際の数を識別することと、たし算で10までのす
          べての組み合わせができるようになっています。
   36日目には、もう順序のことは考えなくてかまいません。今までのドッツの
          数をこえない限り、どんなたし算でもかまいません。
          つまり、「12たす14は26」「7たす31は38」でよい。
 §ステップ4 [ひき算]
   40日目には、ひき算を並行し始めます。
   40日目には、45のドッツが識別できるようになっており、45までの大き
          な数のたし算ができるようになっています。
   「これからひき算をします」
   「10ひく1は9」〜「10ひく9は1」
   41日目には、「20ひく1は19」〜「20ひく19は1」
   「ドッツカード提示」「たし算」「ひき算」の3行程の9行程を1日に配分。
   42日目には、「30ひく1は29」〜「30ひく29は1」
   43日目には、48までのひき算を、どんな形でも、どんな順序ででも始めま
          す。
 §ステップ5 [問題を解く]
  ・ドッツの認知      
   「17」と「25」を床に置いて、「『25』はどっち」と聞く。
         ぐずぐずしていたら、明るい声で「これがそうね」といいます。
         もし、しようとしないようなら、次の日にまた行なってみます。

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