0歳教育関係へ
ドーマンメソッド
常識を打ち破る画期的な方法
【子どもの知能は限りなく1】
【子どもの知能は限りなく2】
【子どもの知能は限りなく3】
【子どもの知能は限りなく4】
【子どもの知能は限りなく5】
【幼児は算数を学びたい1】
【幼児は算数を学びたい2】
子どもの知能は限りなく2
【 知能とは何か 】
1 神話の罠(既成概念の過ち) 74p
・この項目を一読して、神話という意味は歴史でいう神話の意味ではなく、明らか
に人類の既成概念という意味で使われていることがわかる。
・真実を知るということは、既成概念にとらわれず事実そのものを自分の中にイン
プットするという意味に理解することが必要である。道元のいう「正法眼蔵」が
それを明示している。すなわち、本当のことは眼前のすべてのものであり、真実
を知るということは自分の眼前の事物を自分の中にインプットするということで
ある。逆にいえば、すべての社会通念は鵜呑みに信ずると大変な過ちをおかすこ
とになり、自分の正しい判断の基盤と信じていたものも流動変化する水のような
ものであり、そこから導かれた概念や理論は水上の楼閣のようなもので信頼する
に値しないものになってしまうということである。
・[知能とは何か]そのものを理解する場合、既成概念をとりはらはない限り知的
能力を正しく理解できないということで、ドーマンはこの項目を第一に取り上げ
たとおもわれます。
2 天才の起源 80p
☆誰でも天才になれる
・幼児は誰でも皆、天才の素質を秘めている。(帰納的にこの結論に達する)
・既成概念からではなく、真実認知によって
「天才とは、幼児一人ひとりのなかに、完全な開花の種子として存在している」
ということが明らかになった。(遺伝も、起源も存在しない)
・母親は、天才の潜在能力をいかなる知能のレベルまででも養育する能力をもって
いるし、それゆえ、「天才」というものは母親が知識と愛と尊敬の念をもって養
育してきた結果として表れてきているのである。
・天才を可能なものとするためには、母親の知識と愛と尊敬の念が必須なのである。
☆天才づくりは、胎内から6歳まで
3 高い知能は罪悪か 85p
・知能は幸福を招く
・筋力も知能の一端
4 遺伝か環境か 92p
・知能は環境が育てる
5 ホモサピエンスの遺伝子 112p
ドーマンの述懐
雨が降っていて、私は外へ遊びに行くことができなかった。五歳く
らいの頃だ。母親は、思い出せないくらい昔からよく私に本を読ん
で聞かせてくれた。いつも私が母の膝の上にすわり、私の膝の上に
本をおいて読んでくれた。その結果、私は言葉を全部覚えてしまっ
た。
私の母は「床の上に横になってご本を読んでご覧なさい。はい、新
しい本ですよ。知らない言葉があったら、お台所にいらっしゃい。
教えてあげるから」と言った。そこで私はその通りにした。
私はどんどん先へ読み進んだ。だんだん興奮してきた。突然ごつん
と頭を殴られたように、何かが明らかになってきた。なぜ自分が興
奮しているのかわかったのだ。この本の筆者は、私に語りかけてい
るのだ。私が今まで知らなかったことを話してくれているのだ。
これだ! 世界中のすべての子どもが他の何よりも欲しがっている
ものが手に入ったのだ。私の大人、逃げていかずに相手をしてくれ
る大人をつかまえたのだ。この人は途中で洗濯をしにいったり、豆
を煮ている鍋の火をとめにいったり、残り火を消しにいったりしな
い。私のものなのだ。
その時が始まりだった。内容が理解できようとできまいと、手当た
り次第、なんでも読みまくった。意味がわからなくてもいつも父か
母が教えてくれた。「グレン、電気を消しなさい。もう遅いから」
その時から、私は懐中電灯をもちこんで、布団のなかで本を読むよ
うになった。母はそんなに暗い光の下で本を読むと、目が悪くなる
のではないか、といつも心配していた。その通りだった。私はあま
り目がよくない。
現在では、子どもは耳から言葉を理解することは期待されているが、
目で読んで理解することは期待されていない。当時は、子どもは文
字が読めるようになってから学校にくることが期待されていた。
☆人間のすばらしい可能性
・母親によってどのようにも超能力を引き出すことができる。
・(アインシュタイン、ベートーベン、ピカソ、ブッダ) 人がなったものになら、
何にでもなれる。
・それを可能にするのは超能力であり、母親の[知識・愛・尊敬の念]しかない。
・それは個体はすべて独立した生物プランをもっているからであり、母親がその
個体のマトリックスとなっているからである。
・なぜ6歳なのか。6歳が[学習バリア]だからである。
barrier = 障壁、障害 臨界期
critical period= [物理]臨界期間
個体マトリックス構築のための第一ピリオドであり、それは個体の生物プランに
インプットされているからである。
【 魔法は子どもの中にある 】
1 魔法は子どもの中にある 126p
☆テクニックを学ぶ前に
・子どもを天才にする具体的テクニック、ノウハウはとても大事である。
(内容は別項)
・もう一つ大事なことは
なぜそのノウハウが可能であるのかについての理解
子どもそのものの理解、
子どもの脳・知能はどうなっているかそのことの理解、
自分はいったい何であるかということの理解
以上の基本的理解を身につけることである。
・すばらしいテクニックは開発した。だが、
魔法はテクニックの中にあるのではなく、子どもの脳とあなたの脳の中にある。
That's wonderful!
最近起きたあるできごとが、このことをうまく説明している。
オーストラリアの人間能力開発研究所所長マックス・ブリットがシドニーから
サンフランシスコへ向かう飛行機に乗っていた。彼の隣には魅力的な若い母親が
座っていた。彼女は、つい先頃経験した冒険のことで熱意にあふれていた。
彼女がフィラデルフィアで受講してきた「あなたの赤ちゃんの知能を何倍にも
する方法」というすばらしい七日間の講座について話すのを、マックスは喜んで
聞いていた。マックスは、これは勉強するのにいい機会だということを十分に認
識して、注意深く話を聞いていた。
話が一段落したところで、マックスはいくつか質問してみた。
「習ってきたことは、うまくいくのですか」
「ええ、もちろんですわ」
「では、お嬢さんに、実際に読み方を教え始めたのですね。それから算数やいろ
いろなことも」
「ええ、少しずつ始めています。とても楽しいですよ。だけど、大事なことがも
っとほかにあるのです」
「おや、なんでしょう」
「私たちの生活が、すっかり変わってしまったのです。これからも、ずっとそう
だと思います」
「おや」
「そうです、私たちの生活は変わりました。私はいつも娘を愛してきましたが、
今では尊敬するようになり、ますます愛するようになりました。娘はまったくの
奇跡なんですもの。娘も私も、今では昔では考えられなかったほどお互いに尊敬
しあっています。以前だったらとてもできなかったような、まったく違ったやり
かたで娘に接しています」
マックスは、この話をとてもうれしそうに話してくれました。
・モンテッソーリは赤ちゃんはどういうものであるかを理解し、自分が提唱する教
育方針を守ることがなぜ必要なのかを理解することが重要なのだ、といっている。
・子どもは学ぶようプログラムされている
母なる自然は「種」と「個」の生存のために、すばらしい仕掛けをもっている。
自然は私たちに魅力的で楽しい仕掛けを用意した。性交とよばれる行為である。
この仕掛けがセットされていなければ、人類の生存は考えられない。赤ん坊が生
まれるたびに自然はその子が生き残るための仕掛けをほどこしているのである。
・子どもの[なんだもんで時代]は知的欲求の爆発時代であるといってよいし、ピ
アスによれば、第一次マトリックス構築の最盛期といってもよいでしょう。
・子どもに「おもちゃ」は、子どもへの冒涜
事実を事実として与える方法がある。
「おもちゃ」はガラクタの意味しかもたない。
子どもの認識も基本的には大人とおなじく五感しかない。
見て 聞いて 触って 舐めて 嗅ぐ
2 子どもは語学の天才 145p
3 天才は6歳までに決まる 152p
ありのままの事実を吸収する能力は、年齢に反比例する
100
90 獲得能力曲線
80
70 知恵曲線
60
50
40
30 超能力曲線
20
10
0
0才 1才 2才 3才 4才 5才 6才
☆まだ作図ができません。下記のように書き加えたグラフを想定して下さい。
〔獲得能力曲線は凸型で0,0から100,6才へ曲線を書き入れます〕
〔知恵曲線は凹型で0,0から100,6才へ曲線を書き入れます〕
〔超能力曲線は100,0才から0,6才へ直線を書き入れます〕
6歳までに記憶した歌の数はものすごい。勉強しなくても覚えている。
ここ6年間に覚えた歌の数は殆どない。勉強しても覚えられない。
・書かれたものも教えよう
7歳児よりも1歳児に教えるほうが、はるかに簡単である。
文 字 大きい声で、 はっきりと、 繰り返し示す (基本)
・能力開発には強制・テストはナンセンス、むしろ子どもの意欲をくじく。
どんなことでも幼児に教えようとする時には、子どもが喜ぶように教えさえすれ
ばよい。
ただしそれは、遊ばせるということではない。
子どもは遊びたがってなどいない。学びたがっている。
・学校教育はいつもテストがあり、勝利感ではなく敗北感を与えやすい。
子どもは得意なことは何度でもやってみせる。
子どもが何かを喜んでするようにさせるには、すばらしかったところを何度も何
度も言ってあげればよい。
(子どものやる気をなくさせるためには、テストばかりして間違いを指摘し続
ければよい)
【 頭脳とその可能性 】
1 脳障害児も読める 182p
・人間の脳に畏敬の念を捧げたい
・おどろくことに、妊娠中の胎児の脳細胞は一分間に、250,000個増えている。
・ピアスのいう生物プランを論ずるにしても、ホログラム構築を論ずるにしても、
6歳までの驚くべき超能力(ESP= Extra Sencery Perception)を論ずるに
しても、臨界期を論ずるにしても、その場合われわれは、頭蓋骨の中の 1.5kgの
大脳を論じているのだ、ということを心に留めておくことが極めて重要である。
・人間の脳は、想像を絶するすぐれた器官である。
☆機能が構造を決定する
聞く、話す、見る、読む、書く、という五感によるインプットしたものは、文字
計算 音楽 運動 絵画 彫刻 思想 信仰 宗教 礼節 悟 優雅 慈悲 愛
情 総てにわたり超能力によって定着します。こうした超能力による学習は6歳
まで続き、そのすべては能力となって定着します。そして、あらゆる場面でアウ
トプットできるようになるのです。
・人間のあらゆる能力のインプットは、6歳までなら可能であり、たやすい。
・インプットなければ、アウトプットなし。
・「人間能力開発=0歳教育」に準拠しなくても、現在の自分相当の能力をもつ子
どもを養育できるが、「人間能力開発=0歳教育」に準拠することにより、親が
祈り願うようなすてきな人を養育することができる。
・フィラデルフィアの研究所では、生後12ヵ月以上の脳障害児はすべて単語を読
むプログラムを始める。その結果、完全に理解して単語を読むことのできる2歳
3歳、4歳の脳障害児が何百人もうまれた。
・子どもの体は使うことにより成長し、子どもの視覚経路は使うことにより成長す
る。すべて能力は五感を通してインプットを繰り返すことによって成長するもの
である。すなわち大脳は使うことによって成長するものである。
☆神経生理学者の証言
・「大脳は使うことによって成長する」
・ソ連医学アカデミー神経外科部長、ボリス・N・クロソフスキー博士の研究結果
を参照(189p以下)
・デイビット・クレッチ博士の研究結果を参照(191p以下)
2 頭脳は使うほど成長する 193p
・ナディア・コマネチの体操のような肉体運動も完全に脳が支配しているので、体
操をうまくやればやるほど筋肉との協調性が強くなり、脳も成長し運動の知性も
高まる。そうなればなるほど、動きも優雅で美しくなる。
同様に、子どもの視覚聴覚の知能も幼いときたくさんの事実を学習する機会を与
えると、飛躍的に伸びる。その際、学習する事実が百科事典的な情報であれ単語
の形であれ数学の形であれ、子どもの知性は与えられた事実の数に比例して伸び
ていく。さらに、その結果として子どもの脳も物理的に成長する。
ここで何より有り難いことには、3歳児までは遊びより何より「学びたい」と思
っているので、そしてなお母親をマトリックスとして寄り添っているので、母と
子は学習する過程で共に楽しい時を過ごすことができるということである。
・記憶能力の比較
記憶方法 蓄積能力
人間の脳 125兆5000億0000万
アメリカ国立公文書館 12兆5000億0000万
IBM 3850 2500億0000万
エンサイクロペディア・ブリタニカ 125億0000万
光ディスク・メモリー 3億1300万
磁気ディスク(ハード) 3億1300万
フロッピー・ディスク 250万
※このユニットのまとめ
人間は生命発生とともに潜在的知性をインプットされている。それは計り知れ
ない莫大なものである。そして、人間はこの事実上無限の可能性をよしにつけ
悪しきにつけ偶然おかれた環境が許す範囲内で使っている。
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