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折々の記 2007 D

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】10/19〜        【 02 】10/24〜
【 03 】10/27〜        【 04 】10/31〜
【 05 】11/10〜        【 06 】11/18〜
【 07 】12/06〜        【 08 】12/18〜



【 08 】12/18〜

  12 18 年賀状
  12 26 NHK週刊ブックレビュー
  12 28 二条河原の落書
  12 00 
  12 00 

12 18(火) 年賀状



来年の年賀のデザインはPCからとりだしました。 VISTA ではうまくいかないので WINDOWS XP ノートパソコンを使ってプリントアウトして印刷しました。 この画像は年賀状をエプソンのコピーでメモリーへ保存しそこから VISTA のデジカメde!同時プリントへ移してからここへ貼り付けました。  NEC のノートパソコンまでは次のようにして取り込みました。

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毎年のことながら年賀状を出すのが億劫になってきました。 

  最近ではまだ生きているかどうかの確認の意味が大きくなってきました ………… 。

12 26(水) NHK週刊ブックレビュー

NHKの週刊ブックレビューを見ていると、世の中カネばかりに執着している人が殆どのように感じて気を腐らせていましたが、知的な世界を探索している人たちが一杯いることを改めて思います。

http://www.nhk.or.jp/book/review/index.html<週刊ブックレビュー オンラインブックレビュー>を開くと次のように四月以降のデータが載っています。 このレビューは 2001.4 以降がすべて見ることができます。

中国の極端な所得格差が報道され、ことに巨大な資産を築いた人たちの生活感覚を映像で見ていると、如何に拝金感覚が強いものか……、そしてそれが地球温暖化から地球破滅につながっていることを思うと、やりきれない思いがするのです。 だがそのことは、中国のみならず資本主義が指向していく終極の結論となっています。

こうした世界のながれを軌道修正するのは、一人ひとりの意識にかかっているとしか考えられません。 この意味でブックレビューの紹介は、人の知性を深め広めていく方向として大切な意味をもっています。

2007年12月23日放送分-
おすすめの一冊 第三の脳  皮膚から考える命、こころ、世界 【傳田光洋】
山折哲雄セレクション 生きる作法V  日本人のゆく浄土  【山折哲雄】
家日和 【奥田英朗】
特 集 赤坂憲雄 『岡本太郎の見た日本』を語る
2007年12月09日放送分-
おすすめの一冊 ドーダの近代史 【鹿島茂】
ヒロシマ独立論 【東琢磨】
微笑みの国と軍事政権 ビルマとミャンマーのあいだ 【瀬川正仁】
特 集 福岡伸一 「生命とは何か?」を解く
2007年12月2日放送分-
おすすめの一冊 あなたの呼吸が止まるまで 【島本理生】
生命のうた 【永井一正】
ローバー、火星を駆ける 僕らがスピリットとオポチュニティに託した夢【スティーヴ・スクワイヤーズ著  桃井緑美子訳】
特 集 今、古典が新しい!
2007年11月25日放送分-
おすすめの一冊 黒人ダービー騎手の栄光 激動の20世紀を生き抜いた伝説の名ジョッキー【ジョー・ドレイプ著 真野明裕訳】
貸し込み (上下巻) 【黒木亮】
犬身 【松浦理英子】
特 集 日本推理作家協会60周年
2007年11月18日放送分-
おすすめの一冊 「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する 【亀山郁夫】
名残り火 ―てのひらの闇U 【藤原伊織】
裁かれた罪 裁けなかった「こころ」 ―17歳の自閉症裁判 【佐藤幹夫】
特 集 曽根圭介 第53回江戸川乱歩賞受賞作「沈底魚」を語る
2007年11月11日放送分-
おすすめの一冊 フェロモン 【神田茜】
あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅 【城戸久枝】
夏光 【乾ルカ】
特 集 藤原智美 最新作「暴走老人!」を語る
2007年11月04日放送分-
おすすめの一冊 官能小説の奥義 【永田守弘】
父のトランク 【オルハン・パムク著 和久井路子訳】
ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ 【面直子】
特 集 立松和平 長編小説「道元禅師」を語る
2007年10月28日放送分-
おすすめの一冊 国のない男 【カート・ヴォネガット著 金原瑞人訳】
川の光 【松浦寿輝】
日本橋バビロン 【小林信彦】
特 集 河野多惠子 短編集「臍の緒は妙薬」を語る
2007年10月21日放送分-
おすすめの一冊 モスラの精神史 【小野俊太郎】
河岸 ものと人間の文化史 139 【川名登】
タウトが撮ったニッポン 【酒井道夫・沢良子 編 酒井道夫・沢良子・平木収 著】
特 集 岸本佐知子 講談社エッセイ賞受賞作『ねにもつタイプ』を中心に
2007年10月14日放送分-
おすすめの一冊 ABCDJ とびきりの友情について語ろう 【ボブ・グリーン著 駒沢敏器訳】
間の取れる人 間抜けな人 人づき合いが楽になる 【森田雄三】
1976年のアントニオ猪木 【柳澤健】
特 集 渡辺淳一 話題の「鈍感力」そして最新小説「あじさい日記」を語る
2007年09月30日放送分-
おすすめの一冊 千年の祈り 【イーユン・リー著 篠森ゆりこ訳】
ソロモンの犬 【道尾秀介著】
父さんの銃 【ヒネル・サレーム著 田久保麻理訳】
特 集 松山巖 最新刊『猫風船』を語る
2007年09月23日放送分-
おすすめの一冊 中流の復興 【小田実】
兄いもうと 【鳥越碧】
「雲」の楽しみ方 【ギャヴィン・プレイター=ピニー著 桃井緑美子訳】
特 集 ドナルド・キーン 自叙伝を語る
2007年09月16日放送分-
おすすめの一冊 能の見える風景 【多田富雄】
世界を変えた6つの飲み物 ビール、ワイン、蒸留酒、
コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史
【トム・スタンデージ著 新井崇嗣訳】
岡本太郎の見た日本 【赤坂憲雄】
特 集 船戸与一 最新作「満州国演義1、2」を語る
2007年09月02日放送分-
おすすめの一冊 あやつられ文楽鑑賞 【三浦しをん】
名編集者エッツェルと巨匠たち フランス文学秘史 【私市保彦】
先生とわたし 【四方田犬彦】
特 集 梅佳代 『うめめ』、最新写真集『男子』を中心に
2007年08月26日放送分-
おすすめの一冊 時刻表ひとり旅 【宮脇俊三】
5 【佐藤正午】
明香ちゃんの心臓 <検証>東京女子医大病院事件 【鈴木敦秋】
特 集 諏訪哲史 芥川賞受賞作を語る
2007年08月19日放送分-
おすすめの一冊 ミスフォーチュン 【ウェズリー・ステイス著 立石光子訳】
好き、だからこそ 【小手鞠るい】
中国戦線はどう描かれたか 従軍記を読む 【荒井とみよ】
特 集 五木寛之  対談集「弱き者の生き方 日本人再生の希望を掘る 」を語る
2007年08月12日放送分-
おすすめの一冊 メタボラ 【桐野夏生】
わたしたちに許された特別な時間の終わり 【岡田利規】
実感なき景気回復に潜む金融恐慌の罠  【菊池英博】
特 集 小池昌代 第33回川端康成文学賞受賞作「タタド」を中心に
2007年07月29日放送分-
おすすめの一冊 『洋酒天国』とその時代 【小玉武】
日本はなぜ世界で一番クジラを殺すのか 【星川淳】
昼の学校 夜の学校 【森山大道】
特 集 井徳郎 最新作「夜想」を語る
2007年07月22日放送分-
おすすめの一冊 臍の緒は妙薬 【河野多惠子】
「十九の春を」探して うたに刻まれたもう一つの戦後史 【川井龍介】
梶山季之と月刊「噂」 【梶山季之資料室 編】
特 集 平山夢明 最新短編集「ミサイルマン」を語る
2007年07月15日放送分-
おすすめの一冊 いのち愛づる姫 ―ものみな一つの細胞から 【中村桂子・山崎陽子・堀文子】
終わらない庭 昭和の三大作家とめぐる「宮廷の庭」【三島由紀夫・井上靖・大佛次郎・伊藤ていじ】
双生児 【クリストファー・プリースト著 古沢嘉通訳】
特 集 岩波文庫80年
2007年07月08日放送分-
おすすめの一冊 街場の中国論 【内田樹】
桂東雑記 X 【白川静】
自分の体で実験したい 命がけの科学者列伝【レスリー・デンディ メル・ボーリング著 イラストC.B.モーダン 梶山あゆみ訳】
特 集 松井今朝子 最新作「吉原手引草」を語る
2007年07月01日放送分-
おすすめの一冊 コップとコッペパンとペン 【福永信】
バン・マリーへの手紙 【堀江敏幸】
シオクルカサ(潮来笠)の不思議な世界 ―エピソードで綴る波乱の歌手伝説 【橋幸夫】
特 集 平松洋子 「ひとりひとりの味」を中心に
2007年06月24日放送分-
おすすめの一冊 ロング・グッドバイ 【レイモンド・チャンドラー著 村上春樹訳】
夜の来訪者 【プリーストリー著 安藤貞雄訳】
D列車でいこう 【阿川大樹】
特 集 瀬戸内寂聴 最新作を語る
2007年06年17日放送分-
おすすめの一冊 青嵐 【諸田玲子】
京都職人 匠のてのひら 【サクラエディトリアルワークス編著 高階秀爾 大野木啓人 監修】
ハンニバル・ライジング (上下) 【トマス・ハリス著 高見浩 訳】
特 集 南木佳士 最新エッセイ集「からだのままに」を語る
2007年06月10日放送分-
おすすめの一冊 巡礼 珍日本超老伝 【都築響一】
もしもし、運命の人ですか。 【穂村弘】
責任と判断 【ハンナ・アレント著 ジェローム・コーン編 中山元訳】
特 集 吉田修一 最新作「悪人」を語る
2007年06月03日放送分-
おすすめの一冊 テロル 【ヤスミナ・カドラ著 藤本優子訳】
一年中わくわくしてた ロアルド・ダール コレクション[20] 【ロアルド・ダール著 クェンティン・ブレイク絵 柳瀬尚紀訳】
現代建築に関する16章 空間、時間、そして世界 【五十嵐太郎】
特 集 作家 京極夏彦 最新作を語る
2007年05月27日放送分-
おすすめの一冊 学生諸君! さっそうたる明日へのメッセージ 【漱石・賢治・太宰・陽水ほか著】
フランスよ、どこへ行く 【山口昌子】
いのちのレッスン 【新藤兼人】
特 集 志水辰夫 最新作「青に候」を語る
2007年05月20日放送分-
おすすめの一冊 おすすめの一冊 ファンドーリンの捜査ファイル リヴァイアサン号殺人事件
【ボリス・アクニーン著 沼野恭子訳】
円朝芝居噺 夫婦幽霊 【辻原登】
クレーターと巨乳 【藤代冥砂】
特 集 荒俣宏 最新作『帝都幻談』上・下巻を語る
2007年05月13日放送分-
おすすめの一冊 「時間ですよ」を作った男 久世光彦のドラマ世界 【加藤義彦】
ブリキ男 【秋山祐徳太子】
子どもたちのいない世界 【フィリップ・クローデル著 高橋啓訳】
特 集 作家・平 安寿子 最新作を語る
2007年05月06日放送分-
おすすめの一冊 芝居語り 渡辺えり子対話集 【渡辺えり子】
悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事 【エミール・ハビービー著 山本薫訳】
ハムレット役者 芥川比呂志エッセイ選 【芥川比呂志著 丸谷才一編】
特 集 桜庭一樹 最新長編小説「赤朽葉家の伝説」を語る
2007年04月29日放送分-
おすすめの一冊 幸福の王子 【オスカー・ワイルド原作 曽野綾子 訳 建石修志 画】
愛と癒しと殺人に欠けた小説集 【伊井直行】
字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ 【太田直子】
特 集 熊谷達也 マタギ三部作完結編「氷結の森」を語る
2007年04月22日放送分-
おすすめの一冊 昆虫にとってコンビニとは何か? 【高橋敬一】
ポル・ポトの掌 【三輪太郎】
シックスポケッツ・チルドレン 【中場利一】
特 集 最相葉月 最新ノンフィクション「星新一 一〇〇一話をつくった人」について
2007年04月15日放送分-
おすすめの一冊 手≠めぐる四百字 文字は人なり、手は人生なり 【季刊「銀花」編集部 編】
紙の空から 【柴田元幸 編訳】
東京夢譚 labyrinthos 【鬼海弘雄】
特 集 永江朗 「本」のかたち
2007年04月08日放送分-
おすすめの一冊 獄中記 【佐藤優】
ワインと外交 【西川恵】
愛国の作法 【姜尚中】
特 集 生誕100年!中原中也の詩の世界
2007年04月01日放送分-
おすすめの一冊 小説家 【勝目梓】
あなたに逢えてよかった 【新堂冬樹】
キングの死 【ジョン・ハート著 東野さやか訳】
特 集 出久根達郎 わが古本屋人生
 
12 28(金) 二条河原の落書

最近の日本全体の様子を見ていますと、二条河原の落書が頭をかすめます。

誰か「日本列島の落書」を七五調の文書で書いてみてくれませんか。


   二条河原の落書  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

二条河原の落書(にじょうがわらのらくしょ)とは、室町幕府問注所執事の町野氏に伝わる『建武年間記(建武記)』に収録されている文である。88節に渡り、建武の新政当時の混乱する政治・社会を批判、風刺した七五調の文書。専門家の間でも最高傑作と評価される落書の一つである。

鎌倉幕府滅亡後に後醍醐天皇により開始された建武の新政が行われるなか、1334年(建武元年)8月に、建武政権の政庁である二条富小路近くの二条河原に掲げられたとされる落書(政治や社会などを批判した文)で、写本として現代にも伝わる。

編者は不詳、建武政権に不満を持つ京都の僧か貴族、京童であるとも。 本文を見ると一種の詩をかたどった文書であり、漢詩や和歌に精通している人物が書いたことは間違いないと思われる。

   本文

 此頃都ニハヤル物 夜討 強盗 謀綸旨
 召人 早馬 虚騒動 
 生頸 還俗 自由出家
 俄大名 迷者 
 安堵 恩賞 虚軍
 本領ハナルヽ訴訟人 文書入タル細葛
 追従 讒人 禅律僧 下克上スル成出者 
 器用ノ堪否沙汰モナク モルル人ナキ決断所 
 キツケヌ冠上ノキヌ 持モナラハヌ杓持テ 内裏マシワリ珍シヤ 
 賢者カホナル伝奏ハ 我モ我モトミユレトモ 
 巧ナリケル詐ハ ヲロカナルニヤヲトルラム
 為中美物ニアキミチテ マナ板烏帽子ユカメツヽ 気色メキタル京侍 
 タソカレ時ニ成ヌレハ ウカレテアリク色好 イクソハクソヤ数不知 内裏ヲカミト名付タル 
 人ノ妻鞆ノウカレメハ ヨソノミル目モ心地アシ 
 尾羽ヲレユカムエセ小鷹 手コトニ誰モスエタレト 鳥トル事ハ更ニナシ 
 鉛作ノオホ刀 太刀ヨリオホキニコシラヘテ 前サカリニソ指ホラス 
 ハサラ扇ノ五骨 ヒロコシヤセ馬薄小袖 
 日銭ノ質ノ古具足 関東武士ノカコ出仕 
 下衆上臈ノキハモナク 大口ニキル美精好 
 鎧直垂猶不捨 弓モ引ヱヌ犬追物 
 落馬矢数ニマサリタリ 誰ヲ師匠トナケレトモ 
 遍ハヤル小笠懸 事新キ風情也 
 京鎌倉ヲコキマセテ 一座ソロハヌエセ連歌 
 在々所々ノ歌連歌 点者ニナラヌ人ソナキ 
 譜第非成ノ差別ナク 自由狼藉ノ世界也 
 犬田楽ハ関東ノ ホロフル物ト云ナカラ 田楽ハナヲハヤル也 
 茶香十?ノ寄合モ 鎌倉釣ニ有鹿ト 都ハイトヽ倍増ス 
 町コトニ立篝屋ハ 荒涼五間板三枚 
 幕引マワス役所鞆 其数シラス満々リ 
 諸人ノ敷地不定 半作ノ家是多シ 
 去年火災ノ空地共 クソ福ニコソナリニケレ 
 適ノコル家々ハ 点定セラレテ置去ヌ 
 非職ノ兵仗ハヤリツヽ 路次ノ礼儀辻々ハナシ 
 花山桃林サヒシクテ 牛馬華洛ニ遍満ス 
 四夷ヲシツメシ鎌倉ノ 右大将家ノ掟ヨリ 只品有シ武士モミナ ナメンタラニソ今ハナル 
 朝ニ牛馬ヲ飼ナカラ 夕ニ賞アル功臣ハ 左右ニオヨハヌ事ソカシ 
 サセル忠功ナケレトモ 過分ノ昇進スルモアリ 定テ損ソアルラント 仰テ信ヲトルハカリ 
 天下一統メズラシヤ 御代ニ生テサマザマノ 事ヲミキクゾ不思議ナル
 京童ノ口ズサミ 十分ノ一ヲモラスナリ




【折々の記 2007 Dへ】