10 24(火) 丸八の手伝い |
10 26(木) モーツァルト@<モーツァルトのCD> |
10 28(土) 廻り目平と金峰山 |
10 31(火) 瑞浪中二女の自殺 |
岐阜・中2女子自殺 全校集会で経緯説明 日テレNEWS24 - 16時間前 【夕刊JanJan】岐阜県の女子生徒自殺、遺書公表 いじめが原因か JanJan - 12時間前 岐阜中2自殺、「いじめ」を同級生2人が目撃 読売新聞 中2女子いじめ自殺か? 岐阜県瑞浪の中学校 中国新聞 別の女生徒もいじめ理由に退部 岐阜の中2女子自殺 朝日新聞 読売新聞 - 日刊スポーツ 関連記事 148 件 ≫ 「なぜ娘は死んだのか」 瑞浪・中2自殺 両親が心境 中日新聞 - 12時間前 伊吹文科相、いじめ隠しの学校関係者を批判 産経新聞 - 17時間前 |
1 伊吹文科相、いじめ隠しの学校関係者を批判 産経新聞 - 17時間前 衆院教育基本法特別委員会は30日午前、安倍晋三首相が出席し、政府提出の教育基本法改正案と、民主党の日本国教育基本法案に対する質疑を再開した。質疑では、高校の必修科目の未履修問題や、岐阜県瑞浪市の市立瑞浪中学校(佐々木喜三夫校長)に通う中学2年の女子生徒の自殺などいじめ問題が取り上げられた。 伊吹文明文部科学相は、高校の必修科目の未履修問題について、文科省の実態調査では、33都道府県289校の公立高校で4万7000人の生徒に未履修があったことを明らかにした。国立高校15校には未履修はなかった。全国の公立高校のうち7%で未履修があったことになり、70時間以内の不足が最も多く3万7254人、70−140時間が8722人、140時間超が1118人だった。私立高校分は明日発表の予定で、伊吹文科相は「かなりの数が加わってくると思う」と述べた。 また、伊吹文科相は未履修問題について「管理権、人事権が(文科相に)ないとはいえ、結果責任の一端はわたしが負う」と述べた。さらに、未履修のまま卒業した生徒の高校卒業資格の扱いについて「法制局と詰めている」と述べ、対応の検討に着手したことを明らかにした。 また、伊吹文科相は未履修やいじめ問題への各教育委員会の対応について「率直にいって、誠に責任感がない」と批判し、関連制度を見直して文科省の権限を強める意向を示した。 特にいじめ問題については「校長や学校関係者、教育委員会が(問題を)隠す傾向がある。大変由々しいことだ」と述べた。そのうえで「できるだけ(実態を)隠すことなく、早く子供を救っていくようにという基本方針を伝達している」と、実態を公開し、迅速な対応を取るよう指示していることを説明した。 また、「時代が大きく変わり、家庭の中で訴える相手が少なくなり、学校に重みがかかっている。命をしっかり守る原点を持ちたい」と述べたが、これは、いじめ問題の解決にはまず教育現場での対応改善が先決との考えを示したものだ。 安倍晋三首相は教育基本法改正の目的について「志のある国民を育て、品格ある国家をつくっていくのが改正の目的だ」と述べ、今国会での改正を期す考えを改めて強調した。政府与党は今国会成立を確実にするため11月上旬の衆院通過を目指している。教育基本法の改正が実現すれば昭和22年の制定以来初めてとなる。 (10/30 13:53) 「娘はなぜ死んだのか」−。自殺した岐阜県瑞浪市立瑞浪中学校2年の女子生徒の両親が、真相を求める心情を本紙の取材に明らかにした。 女子生徒は、14歳の誕生日だった23日に自宅の自室で亡くなった。「色気よりも、食い気」の子どもだった。自殺の前日、「お父さん、今日、誕生日ケーキ買ってこないかなあ。明日は焼き肉しようね」と笑った顔は本当にうれしそうだった。ケーキは、誕生日の昼前に、父親が買ってこっそり冷蔵庫に入れておいた。それを食べる娘の笑顔を浮かべながら。しかし、ケーキはそのまま残ってしまった。 自室に残された遺書とみられるメモには、同じ部活動の同級生の名前が書かれていた。25日の葬儀後、部の1年生が「先輩はそんな簡単に死ぬ人じゃない。前からいじめを受けていた」と勇気を持って話してくれたという。 「いじめではないか」。父親(44)は当初から疑念を持っていた。ただ、自身も同校の卒業生で、PTA役員の経験もある。親類の多くも同じ地域に住む中、「公にすることで、地域を壊したくない。学校を信じ、真実を解明してもらうことで納得しよう」と決めた。 母親(41)は、自分の指の皮をむいたり、いらいらした様子を見せたりする娘の変調に気付き、自殺する6日前に、いじめについて学校に相談した。「それで安心してしまったのかもしれない」と悲劇を食い止められなかったことを悔いた。 同級生らから“証言”が次々に寄せられた。両親は、いじめによる自殺だと確信せざるを得なかった。学校関係者に問い続ける日々が続いた。自宅で4時間以上話し合ったこともあった。しかし、学校側に真剣に調べようという態度はまったく見られず、残ったのは、失望感と怒りだけだった。 父親は「『いじめ』はどこにでもありうる。学校はその言葉だけに敏感に反応し、なかったことにする。いかに早く見つけて、どう改善していくかが大切なはずでは」と現状を嘆き「学校は、娘のメッセージに気付かず、保身しか考えていない。いじめを認め、誠意ある謝罪をしてくれるまでは、再度話し合うことはできない」としている。 2006/10/30 岐阜県瑞浪市の市立瑞浪中学校に通う女子生徒(14)が23日に自宅で首を吊って自殺した問題で、遺族側が「いじめがあった」として29日、自殺した生徒の遺書を公開した。遺書には部活動のことで悩みがあったと受け取れる文章がある。 遺書は「今、誰かが私の手紙を見ている時、きっと私は死んでいるでしょう」から始まり、「部活のみなさん(部活動の4人の同級生の名前)本当に迷惑ばかりかけてしまったね。これでお荷物が減るからね。もう、何もかもがんばる事に疲れました。それでは、さようなら」と締められている。(朝日新聞・朝刊より) 岐阜中2自殺・女子生徒の遺書(時事通信社) 自殺の原因として遺族側は「クラブのレギュラーになった今年8月ごろから突然泣き、自分の指を傷つけるなどの異常な行動をするようになり『あの子たちと一緒にいるのはいや』と話すこともあった」と話した。学校側はいじめ行為があったことは認めたが「自殺に直結するいじめの有無は未確認」とした上で調査を続ける。(岐阜新聞) 19世紀の社会学者ゲオルク・ジンメルは「排除されていない者は包括されている」と著書で語っている。いじめを傍観している人間もいじめに加担しているという。24日、学校は生徒たちにアンケートを配布、今回の自殺について自由に書かせた。学校側は「いじめの存在を思わせるような記述はなかった」としている。周囲の教師や生徒はいじめがあったことをどれだけ認識していたのだろうか、疑問が残る。(朝日新聞) 文部科学省の調査では、中学校におけるいじめの発生件数は平成6(1994)年度の年間約2万6千件から平成13(2001)年度までに約1万6千件までに減少している。(いじめの発生学校数・発生件数) 一方でここ10年間ほどの統計を見ると少年(14〜19才)の自殺件数は、年間6百件前後と平行線をたどっている。(http://ms-t.jp/Domestic-statistics/Data/Transition-statistics.html#Suicide) 日本の教育関係者らは、減る気配のない少年の自殺件数をどう考えているのだろうか? (黒井孝明) <10/30 12:31> 岐阜・瑞浪市で23日に中学2年の女子生徒が自殺をしていたことがわかった。学校側はいじめがあったことは認めているが、そのいじめが直接自殺に結びついてはいないとしている。中学校は30日朝、全校集会を開き、校長がこれまでの経緯を説明した。 自殺したのは瑞浪中学校に通う14歳の女子生徒で、23日に自宅の部屋で首をつって死んでいるのを母親が発見した。部屋から見つかったメモには、クラブ活動の同級生4人の名前とともに、「これでお荷物が減るからね」などと書かれていた。 学校側は広い意味でのいじめがあったことは把握していたが、それが自殺に結びついたとはしていない。 瑞浪中学校では30日、朝の部活動は中止し、午前8時半過ぎから全校集会が開かれ、校長からこれまでの経緯について生徒たちに説明が行われた。学校では今後、生徒たちにアンケートなどしていじめの事実について調べる方針。 |
1 中日新聞 Chunichi Web Press 10/30 朝刊 学校側、いじめと自殺関連否定 岐阜県瑞浪市立瑞浪中学校2年の女子生徒(14)が23日、同じ部活動の同級生の名前などを書いたメモを残して自殺した問題で、佐々木喜三夫校長と市教委は29日、同校で記者会見して経過を説明した。学校側は、いじめの存在を認めながらも「自殺につながるいじめは確認できていない」と述べた。 家族らによると、生徒は23日午後1時ごろ、自宅の自室で自殺した。その後両親は、同じ部の生徒らから「汗でぬれた体に触れるたびに『キモイ(気持ち悪い)』と言われていた」「あいさつをしても返してもらえなかった」などの情報を得たとして、学校に調査を依頼していた。 佐々木校長らは28日に生徒宅を訪ね「(部員仲間の親が)子どもが言葉や態度などで苦しめていたことを認めている」などといじめの事実を報告し、謝罪した。この様子は家族がビデオ撮影し、29日に報道関係者に公開した。 だが、29日の会見の冒頭「いじめはなかった」と説明が一変。さらにその後、いじめの存在を認めた上で、自殺後に学校が同学年の生徒に心境を書かせた文章の内容や、メモに出てくる生徒や関係者の話から「自殺につながるいじめは認められなかった」とした。 学校側は同日夜、部員の保護者向けの説明会を開き、自殺した生徒について「他の部員に無理なプレーを求められ、失敗すると笑われたと聞いた」「ミスを強い口調でとがめられていたらしい」などの指摘を受けたが「事実は確認できていない」と説明した。 佐々木校長は「部活動での技量不足で悩んでいた部分も大きいと思われる。人間関係もあるかもしれないが、決め手がない」とし、両親への謝罪は「生徒の『SOS』を十分に読み取れず、力を尽くせなかったことへのおわび」と述べた。 両親は自殺の1週間前、担任教諭らにいじめについて相談したとしているが、学校側は「部やクラブ活動の帰りに泣くことがあるなどの相談はあったが、理由としていじめの話は出なかった」と否定している。 両親は「学校側は確かに、私たちの前でいじめを認めた。なぜ違う説明をするのか」と不信感を強めている。 ◇学校側とのやりとりビデオ公開 自殺した生徒の両親が28日に撮影した学校側とのやりとりのビデオでは、学校は「いじめ」の存在に触れていた。 ビデオでは家族側が校長と教師に「真実を話してほしい」「隠さないでほしい」と迫り、教師は自殺した女子生徒が所属していた部の部員仲間の親たちから話を聞いたことを説明。 その中で教師は、部員仲間の親が「無視とか冷たい視線とか、ボールを出す勢いとか、そういったさまざまなことで女子生徒を苦しめていた事実は認めている」と話した。 さらに、家族側が「向こうの親はいじめがあったと認めてるんですね」と確認すると、教師は「そういうことです、はい」と答え、「自分たちの子どもが投げかけた言葉であるとか態度であるとかが、女子生徒を苦しめていたということは確認をしました」と話した。 <女子生徒の遺書となったメモ> 皆さんへ 今、誰かが私の手紙を見ている時、きっと私は死んでいるでしょう。 この忙しい時に御迷惑をおかけします。 今まで、私を愛し、育ててくれた家族。ありがとう 今まで、仲良くしてくれた友達。ありがとう。じいやん、がんばって、早く良くなってね。 部活のみなさん、特に(名前省略)さん、本当に迷惑ばかりかけてしまったね。これでお荷物が減るからね。 もう、何もかも、がんばる事に疲れました。 それでは、さようなら。 岐阜・瑞浪の中2女子自殺 女子生徒の自殺について記者会見する市立瑞浪中の佐々木喜三夫校長=29日午前、岐阜県瑞浪市で 頑張り屋の少女が、熱心に励んだクラブ活動で何があったのか−。岐阜県瑞浪市で中学2年の女子生徒(14)が自殺した問題は29日、いじめの事実や認識に対する学校側の説明が一転した。戸惑う家族らは、真相の解明と真摯(しんし)な対応を強く求めている。 「えらいから、休んでいい?」 自殺する前日の日曜日(22日)はクラブの練習日だった。が、女子生徒は母親にそう言って練習を休んだ。代わりに祖父の入院する病院に行き、大好きだった「じいやん」の手をもんだり、手を取って歩いたりした。 平日の部活動に加え2年生から週末のクラブ活動を始めたが、帰りに母親が車で迎えにいくと、車に乗るなり泣き出す日や「(練習に行くと)苦しくて気が変になる」と漏らす日もあった。練習でミスすると「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」と周囲に何度も謝っていたという。 始めるのが遅かった分、人一倍に練習に励み、最近出場した試合では活躍した。「だから技術的な悩みではなく、人間関係がうまくいってなかったと思う」と両親。チームメートのある保護者によると、子どもが生徒の死を知ると、「やっぱり、いじめられとったもんね」と話したという。 周囲から見た生徒は「面倒見が良く、頑張り屋」。学級委員や班長も務めた。絵や漫画が好きで、小学校の卒業文集に書いた将来の夢はデザイナー。「21年後、留学から戻り、発表したデザインで有名になる!」と記した。 命を絶ったのは14歳の誕生日。遺体のそばに、家族は用意したケーキを置き「何で食べんかったの?」と問いかけた。 遺影は、応援団で活躍した小学6年生の時の運動会の写真。お下げ髪に白い鉢巻きをした少女はとびきりの笑顔だ。 「こんな子が突然死んじゃったんですよ」。親類の男性(51)は悔しそうに言った。「私たちはあの子が学校でどんな様子だったか知りたいだけ。なのに説明はちぐはぐで、その思いにこたえてくれないんです」 ◇「アンテナ高くし注意」 学校会見 29日に瑞浪中学校であった佐々木喜三夫校長、市教委の会見の主な内容は次の通り。 −自殺の1週間前に両親から相談を受けたのか。 「17日夜に母親から担任教諭と部顧問に相談があった。部活動の終了後に泣き出すことがあるので、注意して見ていてくださいと」 −相談受けて対応は。 「部活動やクラブ活動、授業で変わったことはないかと、アンテナを高くして注意していた。本人と直接相談に関する話はしていない」 −現時点で「いじめはない」とする理由は。 「他の生徒らに事件後、2度にわたって今考えている事を書いてもらったが、いじめがあったという話や、彼女のことをねたむような内容が一切なかった」 −(遺書となった)メモに登場した生徒からどんな話を聞いたか。 「練習中にプレーについて『違う』とか厳しい言葉をかけたことがあると聞いた。自殺に至るようないじめがあるとは見受けられなかった」 −自殺した日、学校の朝の会で泣いている姿を担任が見たと言うが。 「朝の部活動を終えて教室に入った時は変わりがなく、朝の会でも顔を上げて担任の話を聞いていたが、終了後に暗い顔をしているのを見たと聞いている。後の授業は元気に受けていて、下校時に担任が朝の様子の事を尋ねた時には『大丈夫』と答えていた」 ◇識者「いじめが原因」 心の傷、遺書が伝える いじめに詳しい専門家は、遺書となったメモの内容などから「明らかにいじめが原因の自殺だ」と口をそろえる。事前に本人が発した「SOS」に周囲が応えられなかったことが問題だとし「学校へ行かないことを選択する方法もあった」という声も出ている。 「学校の対応にはあぜんとする。事前の親の相談に対し、いじめがあったと疑って動くべきだった。こうした場合、自殺を防ぐため不登校を選択する方法もある」と教育評論家の尾木直樹さんは指摘。「自殺は連鎖する可能性があり、今回の遺書は(今月2日に明らかになった)北海道の小6女児の遺書を模倣している」と話し、遺書で「告発」する自殺の連鎖を心配する。 岐阜大医学系研究科の高岡健・助教授(精神医学)も「集団との関係やあつれきで、個人が窒息していじめ自殺が起きる。今回は明らかにいじめによる自殺といえる。遺書には『がんばる』という言葉が2回出てくるが、教師や親は頑張らないことが重要な場合もあることを子どもに伝えるべきだ。親は子どもに不登校の権利があることを認めてほしい」と学校から「一時避難」する必要性を強調する。 愛知教育大の折出健二教授(教育臨床学)も「遺書からは、心理的な攻撃を受けて心の傷を受けていたことが十分うかがえる。これまでに起こったいじめの自死から、本人のSOSが発せられた時点で早期に対応を取ることが解決の鍵という教訓を得てきたのに、生かされなかった」と悔やむ。さらに「学校側はいじめる側にも寄り添い、いじめの背景にあるストレスを理解しなければ問題を解決できないだろう」とし、いじめた側とみられる生徒たちのケアも大切だとした。 |
岐阜中2自殺は友人の非難直後 いじめを示唆する遺書を残して自殺した岐阜県瑞浪(みずなみ)市立瑞浪中2年の女子生徒(14)は、所属していた同校のバスケットボールクラブの練習を休んだことについて、部員から「無責任だ」と非難された数時間後に自宅で首をつっていたことが30日、分かった。佐々木喜三夫校長は、こうしたクラブ活動でのやりとりが自殺のきっかけだった可能性があるとの認識を遺族との話し合いの場で示したという。 関係者によると、女子生徒は今月23日午後1時ごろに自殺。前日にクラブの練習を欠席し、母親には「行きたくない」と話した。以前から「(練習に)行くと気が狂う」と漏らしたこともあったという。23日朝の練習の際、学校でほかの部員から「レギュラーなのに休むなんて無責任だ」と言われた女子生徒は練習後の朝礼で泣いたが、担任の男性教諭は声をかけなかったという。 岐阜県瑞浪(みずなみ)市の市立瑞浪中学校に通う2年生の女子生徒(14)が23日、自宅で首をつって自殺した問題で、この女子生徒がバスケットボールの練習中に「お荷物」と言われたり、ボールを投げつけられたりしているのを、同級生2人が目撃していたことがわかった。 2人は30日、「私が同じことをされたら、いじめだと思ったはず。学校の説明はおかしい」と証言した。 2人は、3年生が引退した後の昨年2学期ごろから、自殺した女子生徒が至近距離からボールを投げつけられたり、捕れないと笑われたりしているのを目撃したという。 また、ほかの部員が話をしている外で寂しそうに立っていたり、一人だけ後片づけをさせられていたりしており、ほかの仲間から「邪魔」「お荷物」などと言われているのを聞いた。さらに「下手なのにクラブに入っているんじゃない」と言われているのも友人から聞いたことがあると話した。 証言した1人は昨年秋、女子生徒から「邪魔だとか下手だとか悪口を言われるから、バスケ部をやめようかな」と打ち明けられていた。こうした状況から学校の説明について「あれがいじめではないという学校が許せない」と話した。 2人によると、全校集会では、学年主任が「いじめはありません」と言っているのを聞き、「おかしい」と言って泣いている女子生徒もいたという。 (2006年10月31日3時6分 読売新聞) 岐阜県瑞浪市の市立中学2年の少女(14)が今月23日に自殺した問題で、少女の友人たちが30日、少女がバスケットボールクラブ内でチームメートから日常的に受けていたいじめの実態を明らかにした。近距離からボールをパスして受け取れないと笑ったり、仲間外れにしていたという。30日も2度に及んだ会見でいじめの事実をあいまいにした学校側の対応についても、友人たちは「同じクラスの人たちはいじめがあったと考えている。(少女が)可哀そう」と口をそろえた。 友人たちによると、遺書で名前を挙げられた4人は、練習で少女からのパスをわざととらなかったり、練習後に最後まで後片付けをさせるなど、少女を下級生と同様の扱いにしていた。ある友人は少女について「人一倍まじめで責任感も強いクラスのリーダー的存在だった。良く練習もしていたのに」と唇をかんだ。 また、学校は少女の自殺後、「少女への手紙」という題で生徒らに作文を書かせていた。学校は少女の家族に、生徒らへのアンケートでいじめの事実が確認できなかったと説明していたが、友人の一人は「死んだ人に悪口言う人なんていない。学校は自分を守るようなことばかり言っている。学校が(いじめを)認めないと学校は良くならない」などと批判した。 少女のロッカーの中には図書館で借りたらしい「生きる」というタイトルの詩集があった。ある友人は「自分を慰め、勇気づける内容の詩だった。自殺するほどの苦しみに、私が気づいてあげられればよかった」と声を震わせた。【稲垣衆史】 ◇1年生部員が退部…学校側は対策取らず 自殺した少女が在籍していたバスケットボールクラブで、1年生部員が他の部員との人間関係の悩みを訴えて退部していた問題で、学校側が「いじめは見られない」などとして対策を取っていなかったことが30日、分かった。生徒側から“シグナル”が送られていたにもかかわらず、クラブ内にまん延していたいじめを学校側が見過ごしたことが今回の悲劇を招いた格好だ。 学校の説明などによると、1年生は今月19日、「部活動でつらい思いをしている」などと自分の担任に訴えて退部を希望、2日後に退部した。17日には自殺した少女の家族も担任や部活顧問の教諭に「練習後に迎えに行った際、泣き出した」と相談していた。しかし顧問は相次ぐ訴えにも「練習で生徒に接した限り、明確ないじめは見られない」として、他の部員に具体的な指導をしなかった。顧問は30日午後に学校で開いた会見で「いじめを発見できていれば、こういう結果にならなかったかもしれないが、練習の中では兆候が見られなかった」と弁明した。 この1年生の問題については、校長が会見で「6月ごろに担任から聞いた。いじめと考えている」と述べたのに対し、担任は「10月19日に家庭訪問して初めて知った」と食い違いを見せ、校内のいじめに対する情報の共有や共通認識の欠如をさらけ出した。【浜名晋一、安達一正】 2006年10月31日03時32分 毎日新聞 / 提供元一覧 |