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  10 09 <北朝鮮>核実験を実施
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10 09(月) <北朝鮮>核実験を実施

きのう初めて安倍首相が北京へ行き、中国との正常化が明るい話題として報道された。

きょうは韓国訪問になっていた。それなのに北朝鮮は、機を一にして核実験を実行した。それだからだったのでしょう。

なんと粗末な考え方をする国だろうか。

おびただしい情報が地球上を飛び交っている。

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ヤフー海外トピックス - 10月9日(月)15時 3分 更新

北朝鮮核問題

ヘッドライン

<北朝鮮>核実験を実施 中央通信報道 地震波も探知

 【北京・西岡省二】北朝鮮の国営朝鮮中央通信は9日、地下核実験を実施したと発表した。実験の時間や場所など詳細は伝えていない。同通信は「科学的計画と綿密な計算で進められた」と成果を報じ、「放射能漏れはなかった」と伝えられた。日本や米国、中国、韓国など関係各国が情報確認を急いでいる。北朝鮮外務省は今月3日、「科学研究部門が今後、安全性が徹底的に保証された核実験を実施することになる」と宣言していた。80年代から浮上した北朝鮮の核開発疑惑は核実験によって現実のものとなった。核保有国としては、米英仏中露、インド、パキスタンに続いて8カ国目になる。国際社会は北朝鮮への制裁に踏み切るとみられ、北朝鮮の核問題は緊迫した局面を迎えた。

 韓国メディアは、同国国家情報院に入った情報として、北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンプクド)花台郡付近で午前10時35分ごろ、マグニチュード3.6規模の地震波を探知したと報じている。

 北朝鮮が実験で使用した核爆弾は、平安北道寧辺(ピョンアンプクドニョンビョン)の実験用黒鉛減速炉(5メガワット)で生成したプルトニウムを原料にしたものと見られる。

 北朝鮮は86年1月に黒鉛炉の運転を開始、核兵器開発に着手した。89年春以後に燃料棒を再処理し、核兵器1〜2発分に当たる6〜12キロのプルトニウムを抽出したとみられている。94年10月の米朝枠組み合意を受け、北朝鮮は同炉の運転を停止したが、03年1月に核拡散防止条約(NPT)脱退を宣言したのを機に再稼働させ、同年10月、05年5月の2回、8000本の燃料棒を抜き出して再処理、プルトニウム抽出作業を実施している。

 米民間研究機関の分析によると、北朝鮮は核兵器4〜13個分に当たる「20〜53キロ」のプルトニウムを保有していると見られ、今回の実験では、これらのプルトニウムが使用された可能性が高い。

 北朝鮮は核兵器の開発、改良に不可欠な核実験に踏み切ることで「核保有国」になり、米国など超大国と交渉する際の「核カード」を持ったことになる。
(毎日新聞 9日12時56分)

【速報】
「北朝鮮、核実験強行…放射能漏れなし」 - 朝鮮日報
北朝鮮が核実験 プルトニウム型原爆か - 中国新聞
北朝鮮、核実験実施と発表=北東部でM3.5規模の地震 - 時事通信
安倍首相「米中と連絡取りながら情報収集、分析する」 - 読売新聞
米情報当局、北朝鮮の核実験実施を確認できず=当局者 - ロイター
北朝鮮核問題の動き - 中国新聞
譲歩迫り危険な賭け 核軍縮カードに攻勢か - 中国新聞
[特集]北朝鮮核問題 - 朝日新聞
日韓関係 - Yahoo!トピックス

バックナンバー

対北朝鮮、安保理が議長声明(7日) / 平壌で軍車両の移動が活発化(6日) / 核実験懸念 声明の採択目指す(6日) / 露外相が北朝鮮を直接説得(5日) / 日米次官「核実験なら制裁」(5日)

ニュース

- (毎日新聞=9日12時56分) から(毎日新聞=9日15時3分) まで
 45通/2時間7分

- <北朝鮮核実験>安倍首相 米中韓と連携し対応の考え示す(毎日新聞) (9日15時3分)
- <北朝鮮核実験>地震波 日本で観測 10時35分ごろ (毎日新聞) (9日15時3分)
- 次期総長に潘基文氏内定=月内に承認、北東アジア初−国連(時事通信) (9日15時1分)
- 「地震」発生は金策市周辺=韓国情報機関(時事通信) (9日15時1分)
- 実験強行に「断固反対」=北に非核化要求−中国外務省(時事通信) (9日15時1分)
- 米中韓と連携し対応=北朝鮮が核実験で安倍首相(時事通信) (9日15時1分)
- 「事実なら平壌宣言違反」=北朝鮮核実験に厳重抗議へ−官房長官(時事通信) (9日15時1分)
- 北の核実験で連携確認=日韓首脳会談開催(時事通信) (9日15時1分)
- 北核実験で対策室設置=都道府県警に警戒指示−警察庁(時事通信) (9日15時1分)
- 日本は北朝鮮への新たな制裁発動を検討=麻生外相(ロイター) (9日14時50分)
- 政府が声明、核実験を挑発行為とみなし断固対処(YONHAP NEWS) (9日14時47分)
- 米地質調査所、北朝鮮でマグニチュード4.2の揺れを観測(ロイター) (9日14時30分)
- 盧大統領主宰の安保閣僚会議、NSCに格上げ(YONHAP NEWS) (9日14時29分)
- 中国政府、「北」に異例の強い非難(読売新聞) (9日14時18分)
- 日本政府、北朝鮮を強く非難…「官邸対策室」設置(読売新聞) (9日14時13分)
- 北朝鮮の核実験実施発表の全文(ロイター) (9日14時12分)
- 北朝鮮の核実験実施発表の全文(ロイター) (9日14時12分)
- 【核問題】日中首脳、核実験阻止で見解一致 - 朝鮮日報 (9日14時5分)
- 北朝鮮、核実験実施と発表(時事通信) (9日14時4分)
- 「理解できぬ」「怒り」=被爆者団体、非難相次ぐ−北朝鮮核実験実施で(時事通信) (9日14時0分)
- 合同参謀本部、全軍に警戒態勢強化を指示(YONHAP NEWS) (9日13時58分)
- 北朝鮮が核実験を実施、朝鮮中央通信報じる(YONHAP NEWS) (9日13時57分)
- 「北朝鮮が9日に核実験実施したとの情報」政府当局者(YONHAP NEWS) (9日13時57分)
- 国家情報院「咸鏡北道で地震波を探知」(YONHAP NEWS) (9日13時57分)
- 韓国、軍隊に警戒態勢強化を命じる=北朝鮮の核実験実施で(ロイター) (9日13時52分)
- 北朝鮮の核実験実施が事実なら重大な挑戦、強く非難する=塩崎官房長官(ロイター) (9日13時52分)
- 韓国、軍隊に警戒態勢強化を命じる=北朝鮮の核実験実施で(ロイター) (9日13時52分)
- 6カ国協議の韓国首席代表、北朝鮮問題を北京で中国と協議へ(ロイター) (9日13時42分)
- 北朝鮮核実験、確認のため情報収集し分析=安倍首相(ロイター) (9日13時42分)
- 北朝鮮核実験、確認のため情報収集し分析=安倍首相(ロイター) (9日13時42分)
- 6カ国協議の韓国首席代表、北朝鮮問題を北京で中国と協議へ(ロイター) (9日13時42分)
- 北朝鮮核実験、確認のため情報収集し分析=安倍首相(ロイター) (9日13時42分)
- 北朝鮮核実験、確認のため情報収集し分析=安倍首相(ロイター) (9日13時42分)
- 北朝鮮核実験・厳しい表情の安倍首相(時事通信) (9日13時38分)
- 【中国】北朝鮮の地下核実験実施に反対の声明(サーチナ・中国情報局) (9日13時32分)
- 【中国】中国メディア:北朝鮮の核実験実施を速報(サーチナ・中国情報局) (9日13時25分)
- 朝鮮半島でこの48時間に揺れは観測されず=米地質調査所(ロイター) (9日13時23分)
- 北朝鮮核実験場所、花台郡舞水端里山の地下と推定 - 中央日報 (9日13時10分)
- 【核開発】国連、武力制裁を含む対北決議案採択を示唆 - 朝鮮日報 (9日13時5分)
- 北の核実験発表を速報=中国新華社(時事通信) (9日13時0分)
- 北の核実験阻止で連携確認へ=安倍首相がソウル入り、午後に日韓首脳会談(時事通信) (9日13時0分)
- 核実験を成功と発表=北朝鮮(時事通信) (9日13時0分)
- 北朝鮮が核実験強行の情報=韓国政府(時事通信) (9日13時0分)
- 北朝鮮、核実験を強行=国際社会の反発必至−6カ国協議、崩壊の危機に(時事通信) (9日13時0分)
- <北朝鮮>核実験を実施 中央通信報道 地震波も探知(毎日新聞) (9日12時56分)

- (ロイター=9日15時6分) から(時事通信=9日23時48分) まで 96通/8時間42分

- 浮遊塵の収集装置―北朝鮮核実験(時事通信) (9日23時48分)
- <日韓首脳会談>北制裁の安保理決議案採択に向け連携(毎日新聞) (9日23時11分)
- <北朝鮮核実験>広範囲で微少な揺れ観測 気象庁(毎日新聞) (9日23時11分)
- 円、一時8カ月ぶり安値=119円台前半−ロンドン外為(時事通信) (9日23時0分)
- <日米首脳>安保理で断固たる行動で一致 電話協議で(毎日新聞) (9日22時50分)
- 「厳重に抗議」被爆者・拉致被害者ら、非難の声(読売新聞) (9日22時39分)
- 政府、核実験に伴う放射性物質の監視対策まとめる(読売新聞) (9日22時29分)
- 日米首脳が電話会談、断固とした制裁決議採択で一致(読売新聞) (9日22時29分)
- 韓日首脳「北朝鮮核容認せず」断固たる対応で一致(YONHAP NEWS) (9日21時22分)
- 政府が追加的経済制裁発動を検討、核実験実施で(読売新聞) (9日21時18分)
- 北朝鮮が地下核実験に成功、朝鮮中央通信が報道(読売新聞) (9日21時3分)
- 「追加実験の可能性も」=吉州郡豊渓里で車両の動き−韓国国情院(時事通信) (9日21時0分)
- 爆発の威力、異なる推計値=韓国「0.8キロトン」、ロは「最大15キロトン」(時事通信) (9日21時0分)
- 首脳対話の継続に意欲=日韓「新たな段階に」−安倍首相(時事通信) (9日21時0分)
- 人民元、再び7.8元台=上海市場(時事通信) (9日21時0分)
- 「無条件に非難」=不拡散体制への重大な打撃−北朝鮮核実験でロシア大統領(時事通信) (9日21時0分)
- 北海原油、1ドル超急伸(時事通信) (9日21時0分)
- 全国の観測体制を強化へ=地下核実験の放射性物質対策−文科省(時事通信) (9日21時0分)
- 情報収集、分析徹底を指示=庁内に対策本部−北朝鮮核実験発表で久間防衛長官(時事通信) (9日21時0分)
- 北の核実験に反発する活動家(時事通信) (9日20時55分)
- 北朝鮮、連続核実験の可能性も…韓国情報機関筋(読売新聞) (9日20時48分)
- 日韓首脳が「断固として対処」で一致…北朝鮮核実験(読売新聞) (9日20時38分)
- 日米韓外相が電話会談、北朝鮮核実験は「重大な挑戦」(読売新聞) (9日20時38分)
- 握手する安倍首相と盧大統領(時事通信) (9日20時19分)
- 握手する両首脳―日韓首脳会談(時事通信) (9日20時19分)
- 北の核実験「断固対処」―日韓首脳会談(時事通信) (9日20時19分)
- 韓国大統領、核実験に「断固かつ冷静に対応する」(読売新聞) (9日20時8分)
- 北朝鮮の核実験「どちらかといえば失敗」…米政府(読売新聞) (9日20時8分)
- 米が核実験非難、安保理に早急な対応求める(読売新聞) (9日19時53分)
- ロシアは北朝鮮の核実験を無条件で非難─プーチン大統領=通信社(ロイター) (9日19時52分)
- ロシアは北朝鮮の核実験を無条件で非難─プーチン大統領=通信社(ロイター) (9日19時52分)
- 北朝鮮に対し厳重に抗議、断固として非難する=官房長官声明(ロイター) (9日19時50分)
- 北朝鮮核実験、重大な脅威との認識で日韓首脳は一致=安倍首相(ロイター) (9日19時42分)
- 北朝鮮核実験、重大な脅威との認識で日韓首脳は一致=安倍首相(ロイター) (9日19時42分)
- <北朝鮮核実験>単独制裁に乗り出す意向表明 安倍首相(毎日新聞) (9日19時26分)
- 韓米定例安保協議会開催日再調整、主題は核問題に(YONHAP NEWS) (9日19時25分)
- 政府が対北朝鮮水害支援を保留、核実験強行で(YONHAP NEWS) (9日19時22分)
- 北朝鮮核実験で株式市場に打撃、市場記録相次ぐ(YONHAP NEWS) (9日19時20分)
- 核実験の経済影響懸念、政府が非常対策チーム設置(YONHAP NEWS) (9日19時18分)
- 北朝鮮が核実験の実施を発表、中国は異例の非難声明(ロイター) (9日19時13分)
- 北朝鮮が核実験の実施を発表、中国は異例の非難声明(ロイター) (9日19時13分)
- 経済や格付けへの影響を懸念、政府が緊急会議へ(YONHAP NEWS) (9日19時13分)
- 主要シンクタンク、来年成長率4%台前半を予想(YONHAP NEWS) (9日19時12分)
- 盧大統領「核実験は半島平和脅かす重大事態」(2)(YONHAP NEWS) (9日19時9分)
- 盧大統領「核実験は半島平和脅かす重大事態」(1)(YONHAP NEWS) (9日19時9分)
- 盧大統領「核実験は半島平和脅かす重大事態」(2)(YONHAP NEWS) (9日19時9分)
- 英が声明「断固とした対応取る用意ある」(読売新聞) (9日19時8分)
- 国政院長「北は最大40キロのプルトニウム確保」(YONHAP NEWS) (9日19時6分)
- ロシア、北朝鮮に対し核拡散防止条約への即時復帰を求める(ロイター) (9日19時2分)
- 韓国、北朝鮮の実験が核実験かどうか依然調査している=盧大統領(ロイター) (9日19時2分)
- 金融・貿易、全面停止も視野=北朝鮮への追加制裁検討−政府(時事通信) (9日19時1分)
- 対北朝鮮、断固たる対応=国連安保理での連携確認−日韓首脳が会談(時事通信) (9日19時1分)
- 対北朝鮮国境は平常通り=中国吉林省(時事通信) (9日19時1分)
- アジア株式、通貨が軒並み下落(時事通信) (9日19時1分)
- 円、119円台前半に下落=8カ月ぶり安値−ロンドン外為(時事通信) (9日19時1分)
- 日本にも事前伝達=北朝鮮の核実験情報−中国(時事通信) (9日19時1分)
- 日米首脳が共同歩調=電話会談−北朝鮮核実験(時事通信) (9日19時1分)
- 慎重に確認進める=北朝鮮核実験−久間防衛長官(時事通信) (9日19時1分)
- 官房長官・外相と米大使、日米同盟に基づく連携を確認(読売新聞) (9日18時58分)
- 中国外交部、朝鮮の核実験で声明 - 人民日報 (9日18時12分)
- <北核実験>平壌市民「先軍政治の実力」…歓迎の雰囲気 - 中央日報 (9日18時9分)
- <北核実験>米で、北核実験失敗説 - 中央日報 (9日18時9分)
- 【核開発】北朝鮮「全世界がわれらの敵」 - 朝鮮日報 (9日18時4分)
- 【核開発】韓国政府「すべての責任は北朝鮮にある」 - 朝鮮日報 (9日18時3分)
- 【核開発】なぜ今日?北朝鮮が狙った一石「四鳥」とは…? - 朝鮮日報 (9日18時3分)
- 北朝鮮核実験・米韓外相と電話会談(時事通信) (9日17時50分)
- <北朝鮮核実験>長崎市長「憤り」のコメント 国内批判続々(毎日新聞) (9日17時38分)
- 北朝鮮核実験に厳重抗議へ―官房長官(時事通信) (9日17時12分)
- 北朝鮮 核実験を実施 中央通信報道 地震波も探知(毎日新聞) (9日17時5分)
- 北朝鮮 核実験を実施 中央通信報道 地震波も探知(毎日新聞) (9日17時5分)
- 民主・小沢代表「国際社会への挑戦的行為」=野党、北の核実験を一斉批判(時事通信) (9日17時1分)
- 国会で対北非難決議=10日の採択目指す(時事通信) (9日17時1分)
- 広範囲で北朝鮮の地震波=M4.9、深さ不明−「核実験と断定できず」・気象庁(時事通信) (9日17時1分)
- 中国が米に緊急警報=北、「間もなく核実験」と予告(時事通信) (9日17時1分)
- 「戦争抑止力の雷鳴とどろかす」=北朝鮮紙が叙事詩掲載(時事通信) (9日17時1分)
- 日米の緊密連携で一致=シーファー大使が官房長官らと協議(時事通信) (9日17時1分)
- 核実験に「断固たる対処」=北に核放棄要求、安保理の協議支持−韓国政府(時事通信) (9日17時1分)
- 北朝鮮核実験・日米の緊密連携で一致(時事通信) (9日17時0分)
- 潘長官「国連安保理の措置に期待」、ライス長官と通話(YONHAP NEWS) (9日16時46分)
- 長崎市長、金総書記に抗議文送付へ(読売新聞) (9日16時32分)
- <北朝鮮核実験>安倍首相、日韓の「緊密連携で対応」を強調(毎日新聞) (9日16時25分)
- 外交通商部、「北朝鮮核特別対策班」を設置(YONHAP NEWS) (9日16時18分)
- ロシア、北朝鮮の「核実験」を検知(読売新聞) (9日16時12分)
- 「中国、対北朝鮮制裁か、それとも核保有認めるか」人民日報 - 中央日報 (9日16時9分)
- 中国、核実験20分前に北朝鮮から通告受けていた=米政府高官(ロイター) (9日15時51分)
- 「断じて許されない」広島市長が抗議談話(読売新聞) (9日15時45分)
- 海自舞鶴地方総監部「防衛庁指示まで特別な行動せず」(読売新聞) (9日15時45分)
- 北朝鮮の核実験、国際社会への挑発的行為=ホワイトハウス(ロイター) (9日15時43分)
- 北朝鮮の核実験、国際社会への挑発的行為=ホワイトハウス(ロイター) (9日15時43分)
- 日韓首相が会談、安倍首相「冷静かつ毅然と対応を」(読売新聞) (9日15時35分)
- 安倍首相「米中と連絡取りながら情報収集、分析する」(読売新聞) (9日15時35分)
- 韓国は核実験で北朝鮮に断固として対応する=大統領府(ロイター) (9日15時17分)
- 北朝鮮の核実験に断固反対する=中国(ロイター) (9日15時6分)
- 【中国】中国政府:北朝鮮の「横暴」核実験を強く非難(サーチナ・中国情報局) (9日15時6分)
- 韓国が緊急会議、北朝鮮核実験による経済的影響を協議(ロイター) (9日15時6分)
- 韓国が緊急会議、北朝鮮核実験による経済的影響を協議(ロイター) (9日15時6分)

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総てのニュースを読むことはできない。テレビのニュースはできるだけ見ていた。

北朝鮮の孤立化は急速に進む。北朝鮮の一般の人たちが気の毒である。とんでもない専制政治がまかり通っている。


●安倍首相が初めての連休を使って訪中、訪韓で留守だったので、下記のような内閣官房長官声明が夕方出された。

平成18年10月9日(月)午後

○北朝鮮による地下核実験実施発表に対する内閣官房長官声明

 北朝鮮は、本日、核実験を実施した旨の発表を行ったところであり、また、我が国においても、本日、午前10時35分頃、気象庁が通常の波形とは異なる地震波を探知したところである。

 このような北朝鮮の行動は、北朝鮮が大量破壊兵器の運搬手段となり得る弾道ミサイル能力の増強をしていることと併せ考えれば、深刻な問題であり、極めて憂慮すべきものである。これは、我が国の安全に対する重大な挑戦であり、断じて容認できない。北朝鮮に対し厳重に抗議し、断固として非難する。我が国としては、同盟国たる米国をはじめとする関係国と連携しつつ、国と国民の安全の確保に引き続き万全を期すとともに、今後の必要な施策について早急に検討を行う。我が国は今後速やかに厳格な措置をとることを検討中である。北朝鮮はこの状況に関しすべての責任を負わなければならない。

 北朝鮮による核実験は、我が国のみならず、東アジア及び国際社会の平和と安全に対する重大な脅威である。これは核兵器不拡散条約(NPT)体制に対する重大な挑戦であり、また、日朝平壌宣言や六者会合の共同声明のみならず、国連安保理決議1695及び10月7日の安保理議長声明にも違反するものである。

 このため、我が国は、米国をはじめとする国際社会と連携して国連安保理等において迅速に対応していく。北朝鮮は国連加盟国として、国連安保理決議1695を誠実に履行する義務を負っている。北朝鮮に対し、すべての核兵器及び既存の核計画の放棄並びに核兵器不拡散条約及びIAEA保障措置への早期復帰を約束した六者会合の共同声明の完全な実施を改めて強く求める。

 日本政府は、今回の北朝鮮の行動を受け、日米間では緊密に連携をとってきており、このような中で、日米間で日米安保条約のコミットメントを確認し、更に強化していくことで一致をしたところである。

 国民の皆様方におかれては、今回の実験が事実としても、これに伴う放射能の我が国に対する影響については、過去の経験に照らせば、地下核実験によって大気中に放出される放射能は極微量であると推定され、人体や環境への放射能の影響は問題のない範囲と考えられることから、冷静な対応をお願いする。

 政府としては、放射能対策連絡会議を開催し、関係省庁、機関の協力を得て、我が国における放射能の測定体制を強化するとともに、関係各国との連携を図るなど万全な体制で対応している。
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平成18年10月9日(月)昼

○北朝鮮による地下核実験に関する報道についての臨時会見

 北朝鮮の平壌放送が、本日正午、地下核実験を実施した旨、発表をいたしました。政府といたしましても、関係各国の情報を受けて、11時半に官邸対策室を立ち上げ、事実確認に全力を目下挙げているところでございます。気象庁では、該当する地震波を分析中であり、外務省、防衛庁も関係機関と連絡を取り合っているところでございます。

 仮にこれが事実とすれば、このような北朝鮮の行動は、我が国のみならず、北東アジア及び国際社会の平和と安全に対する重大な脅威でありまして、これは、核兵器不拡散条約体制に対する重大な挑戦であり、また、日朝平壌宣言、或いは六者会合の共同声明に違反するものであるというふうに考えております。事実だとすれば、北朝鮮に対し、日本政府としても厳重に抗議をし、断固として強く非難をいたすところでございます。

 いずれにしても、政府の対応ぶりにつきましては、現在、検討中でありまして、事実関係を踏まえた上で、今後、改めて、政府の対処方針につきましては発表をさせていただきたいと思っています。
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☆「首相官邸」ホームページは次へジャンプすればよい。

    http://www.kantei.go.jp/<首相官邸>

記録のため「中国訪問に関する内外記者会見」と「韓国訪問に関する内外記者会見」を掲載しておく。

●中国訪問に関する内外記者会見

平成18年10月8日

【安倍総理冒頭発言】

 私は、本日、我が国の大事な隣国である中国とお互いに首脳が率直にお互いの未来について、そして、また日中間の将来について語り合える、そういう関係を構築するため、また信頼関係を構築して日中の未来を切り開いていくために初めての訪問先として中国を訪問した。

 中国側においても、現在、6中全大会の初日という大変お忙しい中、胡錦濤国家主席、そして呉邦国全人代委員長、温家宝総理が時間を割いて会談に応じて頂いた。その点について、感謝を申し上げたい。この三人の方々と胸襟を開いて、両国の未来について語り合い、アジア及び世界の平和と繁栄のため建設的な貢献を行うことが両国の果たすべき責務であるとの考えで一致した。

 そのために、「政治」と「経済」という二つの両輪をそれぞれ力強く動かしていくことが大切である、そしてこの両輪を作動させていくことによって日中関係を高度の次元に高め、全世界の課題の解決に取り組む戦略的互恵関係を築いていくことで一致した。

 また、戦後日本が自由と民主主義を基盤に一貫して平和国家として歩んできたこと、今後とも世界の平和に貢献をしていくことについて説明をした。それに対して、中国側は積極的な評価をした。

 更に両国首脳間の信頼関係の構築が重要であり、頻繁に首脳間の対話を行うことで一致した。私から、胡錦濤主席及び温家宝総理の我が国訪問を招請した。それに対し、先方は同意をし、今後、事務的に調整をいっていくこととなった。

 その他、両国間で今後取り組むべき具体的なテーマについて話し合いを行った。

 まず、北朝鮮による核実験は受け入れられないことで一致した。六者会合の早期開催等、北朝鮮核問題の解決に向けて関連国と共に緊密に協力をしていくことを確認した。また、拉致問題の悲惨さと解決について私から説明をした。私の説明に対し、日本国民の関心の高さにつき理解が示された。

 次に、東シナ海資源開発問題については、東シナ海を平和・友好・協力の海とするため、協議を加速化させていくことについて一致した。

 これらの喫緊の課題に加えて、共通の戦略的利益拡大のために、国連改革、東アジア地域協力、エネルギー・環境等の分野で協力を強化することで一致した。また、相互理解促進のため、政治、安全保障、経済、社会、文化等あらゆるレベルの交流、対話を促進することで一致した。

 このように、今回の訪中が日中関係を更なる高みへ導いていくことを確信している。

 今回の訪問にあたり、ご協力、ご尽力頂いた方々に対し改めて敬意を表し感謝を申し上げたい。

【質疑応答】

【質問】
 今回の日中首脳会談では、両国間の懸案であった、靖国神社参拝問題、歴史認識の問題についてもやりとりがあった。今回の会談で中国側の理解が深まったと考えるか。また、総理は靖国神社参拝について政治的困難を克服するため適切に対処したいと述べたが、これの意味するところは何か。

【安倍総理】
 本日の会談において、中国の指導者から、歴史を鑑とし、未来に向かうとの精神につき言及があった。また、政治的障碍を取り除いて欲しい旨の話があった。私はこれに対し、過去の歴史を直視し、平和国家としての歩みを続けていく、我が国はかつてアジア諸国の方々に対して多大な損害と苦痛を与え、傷跡を残したことに対する深い反省の上に戦後60年の歩みがある、この思いは、この60年を生きた人達、そして私の共通の思いであり、そしてこの思いはこれからも変わることはないということを述べた。

 靖国神社の参拝については、私の考えを説明した。そしてまた、私が靖国神社に参拝したかしなかったか、するかしないかについて申し上げない、それは外交的、政治問題化している以上、それは申し上げることはない、ということについて言及した。その上で、双方が政治的困難を克服し、両国の健全な発展を促進するとの観点から、適切に対処する旨述べた。私のこのような説明に対して、先方の理解は得られたものと、このように思う。適切に対処する、と申し上げた中身については、今申し上げたとおりである。

【質問】
 現在日中では、政治、経済の二つの車輪を両方とも作動させるというお話があった。現在、経済は動いているが、「政治も一緒に力強く作動させる」とはどのような意味か。

【安倍総理】
 日本と中国の関係については、経済と、そして政治を車の両輪として作動させていく必要があると思う。経済について申し上げれば、現在の日中関係は大変良好に推移している。この5年間で貿易量も倍増している。そして日中間の貿易量はいまや米国を上回る状況となったわけである。

 また、両国間の貿易の中身について申し上げても、日本からの投資は中国における雇用の増大に寄与している。1000万人近い雇用に寄与していると言われている。日本からの中国への輸出、中国から日本への輸出はそれぞれ半製品であり、それをさらに加工してお互いが輸出して外貨を獲得しているという、まさにお互いの国を必要としている関係となっている。この大切な関係は、お互いに毀損しないようにしていくことが大切だということを共通の認識としていく必要がある。

 この経済の車輪とともに、政治のレベルにおいても、お互いがお互いを必要としている関係、信頼関係を築き、そしてその信頼関係の上にそれぞれの両国の未来のために、また地域や世界の繁栄のために、この両国関係を活用させていく、そういう関係を作っていくことによって、この政治と経済という車の両輪が前に作動していくことによって、日中関係は新しい次の次元に突入していくことができるのではないかと考えている。

【質問】
 総理は、今日の首脳会談で日中関係について戦略的互恵関係という考え方を打ち出された。先ほどその共通戦略課題として、国連改革やエネルギー問題をあげられたが、今後具体的にどのような形で協力を進めていくつもりか知りたい。

【安倍総理】
 戦略的な互恵関係というのは、共通の戦略的利益の上に立脚した互恵関係を作っていくということである。まず、経済の分野については、先ほど申し上げたように、現在でも大変良い関係が作られている。更に今後日中韓の投資協定を早期締結していくということを提案し、意見の一致を見た。経済の分野においてもお互いが互恵的になっていく分野が沢山ある。基本的に経済の分野はそうであろうと思う。

 また、政治分野についても、北朝鮮の核開発を阻止していく、あるいはまたミサイル問題に対応していく、また、六者会合において、そうした問題を処理していく上において日中間がお互いに協力していき、お互いに影響力を行使していくことが重要であろうと考える。また、環境、エネルギーの分野でお互いが協力できることは沢山あるのではないか。それも、やはり、政治の分野でお互いが意見を交換し、共通の目標を作っていくことが大切であろうと。そうした積み重ねを行っていくことによって、先ほど申し上げたような戦略的な互恵関係を構築していくことができると、このように思う。

【質問】
 早期六者会合の再開を目指し、北朝鮮の核の脅威に対応するとおっしゃったが、具体的に、日本、韓国、中国が協力をし、この北朝鮮の核の脅威に対応するつもりか。

【安倍総理】
 北朝鮮の核の問題について申し上げると、まず、日中間の最大の共通課題の一つである北朝鮮問題については、自分より、拉致、核、ミサイル等の諸懸案を解決し、日朝平壌宣言に基づき国交正常化を実現するため、「対話と圧力」の方針で臨んでいると説明した。また、この機会に私より、拉致問題についても我が国の立場を説明し、先方の理解を得たと考えている。胡主席とは、北朝鮮による核実験の意図表明は、東アジアひいては国際社会の平和と安全に対する重大な脅威であり、絶対に容認できない、また、自制を求めてゆく、との考えで一致した。この関連で、6日に安保理の議長声明を発出できたことは評価できるということで互いに一致した。日本、中国の協力により、またさらに関係各国と協力して、六者会合に対して、北朝鮮が無条件に復帰するよう努力していきたい、また、私の方から、議長国として中国により一層尽力して頂くようお願いした。

 いずれにせよ、北朝鮮の核実験の問題については、それを許すことはできないということについて共通の基盤、考え、認識ができているわけであり、そのためにそれぞれお互いに連携を強化しながら協力を交渉してゆく。北朝鮮が国際社会の懸案に応えるように、強いメッセージを出してゆくことが大切ではないかと思う。

【質問】
 核実験を阻止する上で、中国の北朝鮮に対する影響力をどう分析し、中国に対しどのような働きかけを具体的に期待しているか。

【安倍総理】
 中国は6者会合の議長国であり、北朝鮮に対しては大きな影響力があるだろうとわれわれも考えている。その中で、北朝鮮の核実験は決して容認できないという点において日中が本日も首脳会談で認識を一致させたということ自体が、北朝鮮に対して強いメッセージになっていると思う。さらに、北朝鮮が六者会合に無条件で戻るように議長国として影響力を行使して頂きたいと申し上げた。中国側も、関係国と協力しながら、努力をしていくということである。北朝鮮は、今回の首脳会談に対して大変注目していると思う。この首脳会談において、核実験は許さないという強いメッセージを出すことができた。これは大変有意義だったと思う。


●韓国訪問に関する内外記者会見

平成18年10月9日

【安倍総理冒頭発言】

 韓国は、日本にとり最も大切な隣国である。両国は、自由、民主主義、基本的な人権、そして法の支配、市場経済という基本的な価値を共有する、最も近く最も大切な隣国同士である。相互理解と信頼に基づく未来志向のパートナーシップを確立、強化をするために、韓国を訪問した。

 会談では、本日、北朝鮮が、我が国を含む国際社会の再三の警告にもかかわらず、核実験を実施したとの発表を受け、北朝鮮の核実験問題に特に時間を割いて話をした。

 私と、盧武鉉大統領は、北朝鮮の核実験が事実であるとすれば、それは、日韓両国を始めとする周辺諸国の安全に対して、重大な脅威であると同時に、国際の平和と安全に対する脅威であるとの認識で一致した。加えて、北朝鮮の核兵器開発及び製造は断じて容認できず、断固とした姿勢で対処すべきであるとの認識においても一致をみた。

 言うまでもなく、北朝鮮の核兵器保有は、北東アジア地域の安全保障環境を大きく変容させる。我々は、より危険な「新しい核の時代」に入ることになる。

 北朝鮮による核実験の発表は、2002年の日朝平壌宣言、2005年9月の六者会合の合意に背き、本年7月に採択された国連安保理決議1695号にも背くものであって、国際社会の努力を大きく裏切るものである。

 北朝鮮の核兵器開発は、射程を延ばしつつある北朝鮮の弾道ミサイルと考え合わせる時、北東アジア地域を越えて、国際社会全体にとっても深刻な脅威である。

 更に、北朝鮮の核兵器やその製造技術が拡散をすることは、北東アジアの国々のみならず、世界全体に更なる脅威を与えることになる。北朝鮮による核実験は、核不拡散体制に対する重大な挑戦であり、国際社会全体が真摯に取り組まなければならない課題である。

 今後、日本政府としては、直ちに、厳格な措置について検討を開始すると共に、同盟国である米国及びこの度訪問した韓国や中国と連携をして、対応を協議する。私は、日本政府は、国連安保理が、北朝鮮の核実験問題に関して、断固とした行動をとるべく、直ちに安保理協議を開始するよう要請するために指示を出した。

 また、日本政府としては、安全保障の観点から、我が国及び国民の安全に万全を期するために、日米同盟の抑止力の信頼性を一層向上させるべく、米国と緊密に連携をしながらミサイル防衛を始めとする日米防衛協力を一層進めていく考えである。

 最後に、今回の北朝鮮による核実験によって我が国国民に放射能に関連した被害が発生しないように監視等について万全を期していく。

 核実験の他、北朝鮮問題に関しては、会談において私から、拉致問題への取り組みを説明した。拉致問題は日本の主権を侵害し、日本国民の人生、13歳の少女も含めて、日本国民の人生を奪った深刻な問題である。金英男氏と家族との再会は日韓連携の成果である。今後も拉致問題解決に向けた日韓の協力が極めて重要である。

 会談には、潘外交通商部長官も同席した。私から、潘長官の国連事務総長就任が確実となったことに対してお祝いを申し上げた。

 また、青少年交流を始めとする市民交流を積極的に進めていくこととした。

 今回の訪問が、盧武鉉大統領との個人的信頼関係を構築をし、日韓関係を新たな段階に導くことになったと確信している。今後も、国際会議の場を含め、できる限り頻繁に意見交換を重ねてまいりたいと考えている。

 最後に、今回の訪問にあたり、大変なご尽力をいただいた韓国政府関係者の皆様に心から、お礼を申し上げたい。

【質疑応答】

【質問】
 北朝鮮の核実験の問題についてお伺いする。総理よりは、今、核実験の実施に対して厳格な措置を検討するとの話があったが、具体的にどのようなことを想定しているのか。また、国際社会との連携とは別に、日本独自の制裁も視野に入れているのか。

【安倍総理】
 この核実験の発表を受け、日本としても、また国際社会としても、厳しい対応をとらなければならない。また、そういう状況になったことについては、これは全て北朝鮮に責任があることである。日本の独自の対応、また厳格な措置についても検討を直ちに始める。また、おそらく日本独自の厳しい措置については、速やかに措置をしていくことになると思う。そしてまた、国際社会においては、国際社会と、関係国と連携しながら、国連の場で厳しい措置を含む決議案の速やかな採択に向けて日本も努力していく。この措置の中身については、既に色々検討しているが、この場で答えることは差し控えさせて頂く。

【質問】
 総理の靖国神社参拝は、歴史認識の問題と考えるが、韓国国民全てが注目していることである。安倍総理がいまだ靖国に行くか行かないかについて曖昧にしているのには、政治的理由があると推測するところである。このような問題について、総理はきちんと本音を明らかにすべきと思う。また、歴史認識問題を克服して、日韓関係を未来志向的に発展させるためには、朝鮮半島統一の過程において日本がきちんと貢献するということが明確にされることが必要であると考える。日本がどのような貢献ができるのかについてである。勿論、核問題解決も大切だが、日本が朝鮮半島の統一に如何なる貢献をできるのかについて話を伺いたい。

【安倍総理】
 本日の首脳会談において、歴史の問題について、私からも話をした。かつて、日本がアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与え、そして大きな爪痕を残した。このことについて深刻な反省の上に日本の戦後60年の歩みがある。この思いは、この60年生きた人々と私は共通の思いであり、この思いはこれからも変わることはないと思う。そして、靖国に参拝する、しないという問題だが、靖国問題についても盧武鉉大統領に私の考えを申し上げた。この問題については、双方が政治的困難を克服し、両国関係の健全な発展を促進する考えから適切に対処していく考えである。いずれにせよ、私は、韓国の国民の皆様の気持ち・感情を重く受け止め、そしてその上に相互信頼を進め、未来に向けた未来志向の信頼関係を構築していきたいと思う。その思いで、今回、就任後初の外遊の一環として韓国を訪問した次第である。

 また、朝鮮半島の統一の質問だが、朝鮮半島の統一は韓国の国民の皆様、また半島の皆様にとり悲願であるということは十分に私も認識をしている。より良い統一が成されるように、日本もその方向に向かって進んでいくことについて支持をしていきたいと思うし、できることが何があるかということについても韓国の皆様とも対話を重ねていきたいと思っている。

【質問】
 引き続き核実験の問題でお伺いしたい。先程、総理は、盧武鉉大統領と北朝鮮の核兵器製造開発断じて容認できない、断固とした姿勢で臨むということで一致したと述べられた。これまで日韓の間で、北朝鮮の核、ミサイルの問題では若干温度差があったように思うが、制裁について韓国は慎重な姿勢が多かったように感じられる。今回の事態を受けて日韓の足並みが完全に揃うことができるか。ご見解を承知したい。

【安倍総理】
 大統領との会談において、この北朝鮮の核実験について時間をかけて議論した。次の点について意見の一致を見たわけである。盧武鉉大統領と、また韓国と我々は意見が違う、認識が違うということではない。足並みは揃っていると考えている。

 北朝鮮による核実験の実施が確認されれば、重大な脅威であり断じて容認できるものではない。北朝鮮はこの状況に関して全ての責任を負わなければならない。国際社会はこのような北朝鮮の行動を容認せず、更なる厳しい措置をもって臨まなければならない。日韓両国は、今後、直ちに断固たる対応をとっていく。安保理における厳しい措置を含む決議の速やかな採択に向けて緊密に連携を強化していく。今申し上げた点について、意見の一致を見たところであり、足並みは十分に揃っている。お互いに今後とも認識を同じくして、連携を強化して、北朝鮮に核保有を放棄させるべく努力してきたいと考えている。

【質問】
 北朝鮮の今日の核実験の動きのタイミングについてお伺いする。明らかに総理が飛行機の中にいるときに核実験を実行したように思える。このタイミングについてどう考えるか。北朝鮮はどういったメッセージを送ろうとしているとお考えか。

【安倍総理】
 タイミングについては、北朝鮮側に聞いてみないと真意はなかなか分からない。私の中国訪問、韓国訪問をそれほど意識していたかどうか定かではないが、中国訪問、韓国訪問を通じて、日中・日韓は連携を強化しながら北朝鮮の核放棄に向けて協力し、その影響力を行使していく。また、核実験は断じて容認できないということについて意見の一致を見たわけであり、北朝鮮のこの核実験が、日中関係あるいは日韓関係の発展を阻害することは全くできないということを示すことができたのではないかと考えている。国務総理、盧武鉉大統領と会談を行ったわけだが、こうした状況の中に於いて、むしろ日韓は両国の課題について互いに胸襟を開いて率直に意見交換をし、行うべきことは着実に行っていくという認識の一致に至った。それを示すことができたことは良かったと考えている。北朝鮮としては、瀬戸際外交の一環であろうと思うが、国際社会としては北朝鮮が国際社会の懸念に答えずに益々悪い方向に進んでいくのであれば、北朝鮮の状況も益々厳しいものになっていくということを北朝鮮に認識させるために厳しい措置をとっていく必要があると考えている。



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