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折々の記 2005 B

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】08/27〜        【 02 】09/10〜
【 03 】09/18〜        【 04 】11/06〜
【 05 】12/01〜        【 06 】02/08〜
【 07 】02/25〜        【 08 】00/00〜


【 04 】11/06〜

  11 06 今年の干柿作り
  11 09 孫への贈呈:ピアノがきた
  11 10 質実剛健の気風
  11 15 紀宮さまと黒田慶樹さん、きょう結婚式
  11 17 新しいディスプレイ
  11 18 奇っ怪ニッポン
  11 25 アンテナは高く
  11 28 ターシャ・テューダーの言葉

11 06(日) 今年の干柿作り

ここ数年、市田柿の干柿作りの農家の最大の悩みは、カビ対策のことといってもよい。これは地球の温暖化による気象の変化に原因があると考えられる。

ここ40年来、カビで参ったのは二回ほどしかなかった。硫黄燻蒸もせず、きちんとした干場もないままの軒下などでも、カビで困ったのはあまりなかった。

11月になってから暖かい陽気で雨が続けば、カビの発生が見られることになる。

日中の気温が高いのは干柿のためにはいい。夜の気温は低くなってほしい。

………………………………………………………………………………

7日、今朝のテレビによると、今日は立冬とのこと・・・「きょうの暦」を調べてみると、その通り立冬である。…二十四節気 立冬(11/7)〜小雪(11/22)◇日暮れも早く、冬がそこまで来ています…とある。

立冬になって立春のような温かい雨がふったのではたまったものではない。

今年は、おかげさまにカビの心配をしなくてもよさそうな雲行きである。

11 09(水) 孫への贈呈:ピアノがきた

きょうは大安である。

入間市のキノシタ楽器で搬入の日取りを打ち合わせたとき、店長の伊倉さんは大安の日をあげた。縁起を配慮してのことである。

きょう10時か11時頃、搬入すると連絡があった。

10:30ころ、ピアノ到着す。がっちりした体格の若い人二人で四畳半へ搬入、設置した。

このピアノは孫たちの誕生祝である。

ほんとは12月3日の優の誕生日と12日の友美の誕生日の中間の大安の日の9日に、搬入する予定であったが、話が決まってからあまりに日数が経ちすぎると思ったから早めたのである。

将来ピアノが弾けるとすれば、指のタッチの感覚を早く身につけ音が持つ情感のニュアンスに精通することが大事であると考えたから、友美と優のレッスンの根性を祝して贈ることにした。

二人ともすくすく伸びてほしいものと願っている。

11 10(木) 質実剛健の気風

下農の校歌は誰が作詞をし誰が作曲したのか、学校へ行って調べないとわからない。

歌の文句は記憶していたものと、学校ホームページに載っていたものとは違っているので、これまた学校へ行って調べてみないとわからない。

(29日早朝メールをみると、教頭 飯沼尚隆さんから‘下農80周年記念誌「赤石永遠に崇くして」 の記載に沿って修正’したとのこと、HPをみると下記のように修正されていた。)

同級生のメンバーがある方向の気質を持っていたのかわからないのだが、論理の高揚による学問への志向よりも、教えられたことを唯々として不言実行するというタイプが多かったように思う。そういう意味合いでいうと、質実剛健の気風が全般を風靡していたようだ。


   下伊那農学校校歌   作詞:飯島 武男 作曲:清水 勝蔵

   一 赤石永遠に崇くして
     巍々千秋の色床し
     時難にして義を思い
     濁世に節を偲ぶかな
     噫新興の気を負ひて
     思ひは馳する摯実の
     稲井ヶ丘の健男児
     玲瓏照らす国の本

   二 逝くものは夫れ斯くの如
     龍河は萬古に清繰の
     流れに理想の影宿し
     巌映あり意気溢る
     身は青春の地に萌えて
     光明の耒耜手にかざし
     拓く荊棘の秋の水
     希望はしるし永劫に

   三 策を持久の忠誠と
     堅実の地歩踏みしめて
     不羈卓犖の吾が盟友が
     神州の精を一道に
     皇御国の礎と
     志す男の自覚かも
     十七萬の先駆ぞと
     益良丈夫の血は躍る

   四 彼の秀麗の色高く
     此の雄大の影涵し
     嵐の秋の紅葉ばも
     穂末に結ぶ真珠にも
     金蘭の熱さながらに
     篤実の光愛の色
     胸は高鳴る覚世の
     光栄ある途に我は立つ


これは勝手な思い込みであり、当を得ていないかもしれない。

歌詞は見たとおり、明治調子の漢語を連ねた表現の羅列であり、起承転結とか四季の歌いこみなど何かのまとまりとか、そういった一貫性をもったものに欠けるようだ。

はっきりした意味もしらずに皆で高唱していた当時の校歌として、結構少年の大脳には記憶されるものなのである。

いやなことがあったりすると、昔のよき頃がそれを癒すために、いろいろと思い出すようになっているのであろう。

11 15(火) 紀宮さま結婚式

ヤフーニュースを転載する。


紀宮さまと黒田慶樹さん、きょう結婚式

 天皇家の長女、紀宮さま(36)と東京都職員黒田慶樹(よしき)さん(40)の結婚式が15日午前11時から、東京・千代田区の帝国ホテルで開かれる。

 皇女の結婚は、昭和天皇の五女の島津貴子さん(66)以来45年ぶり。

 紀宮さまは15日午前、黒田家の使者の出迎えを受け、同10時過ぎ、車で皇居・正門を出て帝国ホテルへ向かわれる。

 式は神前式で、天皇、皇后両陛下はじめ皇太子ご夫妻、秋篠宮ご一家ら皇族方や、黒田さんの親族など約30人が出席。正午前に宮内庁職員が都内の区役所に婚姻届を提出し、その時点で紀宮さまは皇族の身分を離れて民間人の「黒田清子(さやこ)さん」となる。

 夫婦となったお二人は同ホテルで午後2時から記者会見。この後、同ホテル宴会場で開かれる披露宴は、両陛下、皇族方や石原慎太郎都知事ら、両家合わせて約120人の出席が予定されている。

 両陛下の披露宴出席は異例で、昭和天皇と香淳皇后は皇室の慣例に従い、島津さんらの披露宴には出席しなかった。披露宴終了後、お二人は初めて新居で過ごされる。
(読売新聞) - 11月15日3時7分更新


清の読みは「さや」であったのか。

デジタル大辞泉

    さや‐か【明か・▽清か】

   [形動][ナリ]

    1 さえて明るいさま。「星が―な光を放つ

    2 音・声がさえてよく聞こえるさま。
      「振鈴(しんれい)の響―に聞こゆるは」
       〈樗牛・滝口入道〉

    3 さわやかなさま。爽快なさま。《季 秋》「瀬に入れば四方(よも)に波あり―かな/友次郎」
      「―な、滑稽な会話から何とも云えず、心が清くなり」
       〈横光・家族会議〉

    4 はっきりしているさま。
      「誰乎彼(たそがれ)の黯(くらがり)にて、―に面貌(かおかたち)を弁ぜざりしが」
       〈紅葉・金色夜叉〉

「星が―な光を放つ」といえば、むかし習った「追憶」を思い出す。

      追憶    作詞者 古関吉雄  スペイン民謡

  1 星かげやさしく またたくみ空
    仰ぎてさまよい 木かげを行けば
    葉うらのそよぎは 思い出さそいて
    澄みゆく心に しのばるる昔
    ああなつかし その日

    2 さざ波かそけく ささやく岸べ
    涼風うれしく さまよい行けば
    くだくる月影 思い出さそいて
    澄みゆく心に しのばるる昔
    ああなつかし その日

おしあわせを祈る。

●西高東低の気圧配置となっていよいよ冬型の気象となってきた。札幌では20センチ雪が降るというし、日本海側の青森、秋田、山形あたりまでは積雪がありそうである。今日は中央アルプスでも南アルプスでも、初冠雪の景色になるかもしれない。

例年だととっくに柿剥きは済んでいるのだが、今年はまだ2〜3日は柿剥きをしなければならない。15日といえば、何年か前に湖東三山へ行った頃である。柿剥きは3日から始めたのだから半月余になる。

11 17(木) 新しいディスプレイ

昨日は SOTEC のディスプレイが見れなくなったので、I-O-DATA の「LCD-A173VW」ディスプレイを 28000 円でヤマダ電気から購入した。17インチの液晶画面である。

SOTEC のディスプレイは性能が劣化してきて画面が淡い黄色に変色し時々正常になったりするので、見にくくなってきていた。淡い黄色だとBLUEがわからなくなっていた。

http://www.nao.ac.jp/koyomi/index.html
<国立天文台 天文情報センター 暦計算室>
を見ると今日の日の出日没は次のようになっていた。

  日の出  6:18
  日の入り 16:33

今6時18分だがやっと明るくなってきたところである。12月8日の私の誕生日頃の日没時刻は4時28分となっており、この頃の日暮れは一年中で一番早い時刻なのである。

今年の柿剥きは今日で終わりとする。干場がなくなったから。

11 18(金) 奇っ怪ニッポン

しばらく振りに 「奇っ怪ニッポン」を開いてみた。

何か可笑しい、と感じているモヤモヤが、田中康夫の筆でスッキリした思いであった。

<gendai.net>のMENU‘政治’には、次の三人の語り口が紹介されている。

 「田中康夫の奇っ怪ニッポン」
 「俵孝太郎の辻斬り説法」
 「矢野絢也の永田町一刀両断」

それぞれに面白いのである。田中康夫の筆というのは、次の10月27日と11月03日掲載のものである。

 2005年10月27日 掲載   朕・小泉支離滅裂振り極まれり
 2005年11月03日 掲載   靖国強行派を三役に揃えた大惨事小泉内閣

<gendai.net>を開いて見れば一読の価値はあることに気づく。

A級戦犯を問題にしているのに、総理はじめ政府の要人たちは一言もそれに触れてはいない。

11 25(金) アンテナは高く

しばらく振りにホームページ目次から <(リンク)No War!>をクリック、その中の【日本の軍事力】 …「日本軍事情報センターをCheckせよ」…を開き、<A日本軍事情報センター>から<What's new?>を開いてみた。

一昨日の記事である。日本はネオコンのアメリカべったりの空気が強くなっていて、アメリカ、EUに対応できる第三経済圏を確立していこうという東アジアの情報に目を向けていない。政治家もマスコミもである。

中国が揚子江という大河に似た、静かでも確実に動きを止めない動きを持っているように第三経済圏の創設の動きを進めているのに、日本はアメリカペコツキ根性から脱出もできずにいる。

情報収集は程度の高い良質のものを数多く集め、将来を見据えた的確な方向を目指したものさしで判断していく必要がある。

そうした意味で、次の情報は高次元の大事な要素をもった情報である。


中国政府方針 中国語教師2万人派遣 東南アジアを中心に (朝日 11月23日 朝刊)

[概要]
 中国政府は世界各地で「中国語学習熱」が高まっていることを受け、来年から2010年までの5年間に、2万数千人規模の中国人教師を派遣し、中国の経済発展に有利な環境作りに力を入れる。派遣される中国語教師に資格取得のための講習を行い、派遣の往復交通費と月400ドルの生活費の負担、それに必要な教材の提供を行うという。派遣先はフィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポールなどで、日本は主な対象国になっていない。東南アジアでは中国人教師派遣を要請している国が急増しているが、インドネシアでは中国語教育の規制を緩和する動きも出ている。

[コメント]
 なぜこれが軍事なのかといえば、中国の政治・経済の拡張は軍事手段ではなく、このようなソフトな手段の援助を通じて行われいるからだ。ほんの10年前まで、中国海軍の旧式な旅大級駆逐艦が南沙諸島に現れただけで、明日にも中国海軍が南沙海域を軍事支配するような記事が日本のメディアにあふれたことがある。(昨年の中国原潜が日本の領海侵犯したときも同じ反応)。

 中国は海軍力が弱いので、東南アジアへの進出はメコン川流域を開発して、内陸部から行われるといういうのが正解であった。最近では中国のメコン流域開発で、東南アジアでは新たな巨大物流が生まれている。

 さらに中国は2万人の中国語教師を東南アジアに投入する。すでに東南アジアでは華僑社会が築かれているのに、そこに2万人の中国人指導者が送り込まれるのだ。むろん、教材には中国社会が期待する内容が描かれることはいうまでもない。

 2万人が1ヶ月400ドルで合計800万ドルである。これは円に換算すると1ヶ月で約10億円でしかない。1年間が120億円でF−15戦闘機1機の価格である。

 グアムを軍事拠点にする米軍のために、約3000億円の経費を日本政府が負担することが検討される。この3000億円を東南アジアなどで日本の影響力を高めるために使えないか。中国は東南アジアや東アジアで、中国語を共通言語にするくらいの意気込みで取り組んでいるように思える。この事例からわかるように、小泉首相のアジア政策は破綻しているだけでなく、中国に影響力拡充のチャンスを与えている。日本は中国のライバルというより、アメリカの陰にこそこそと逃げ込んでいる。日本の繁栄が見えるようなアジア政策の展望を示せ。


上のデータと同じように、<(リンク)No War!>の最初の<【阿修羅】 …〈告発の書〉…>を開くと、最初のページに次の言葉が出ている。


あなたがあなたらしく考えるために   人間の誰もが持つ弱みとして、自分が一度確信したことを疑ってそれを否定する、ということに対して、誰でも一種の恐怖感を感じるものだと思います。しかもそれが、自分が築き上げてきた立場や地位、収入といったものを失うことが付き添っている場合には、己の存在自体を失うという強烈な恐怖感に囚われるものでしょう。 見るも逃げるも、それはあなたが決めること。ごゆるりとご検討ください。


宮仕えの人も組織に組込まれた人も、阿修羅のこの言葉に唖然とせざるを得ないでしょう。

私たちにとって何が一番大事なことなんでしょう。

生きることと真実を求めることとはそうそう簡単なことではない。

姉歯建築士の耐震強度偽装が問題となっているが、次のニュースがそれを裏付けている。何時もどこかでウソがまかり通っているのである。


  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051125-00000001-yom-soci

「鉄筋減らせ」指示された…姉歯建築士、3社実名挙げ

 マンションなどの耐震強度偽装問題で、構造計算書を偽造した姉歯秀次・1級建築士(48)は24日、国土交通省による聴聞に対し、取引先の施工会社など3社の実名を挙げて「『鉄筋量を減らせ』などと指示された」と主張した。

 3社はいずれも読売新聞の取材に事実関係を否定している。一方、姉歯建築士は、同問題の発覚当初に偽造を認めた21棟以外の物件については「(構造計算書を偽造したかどうか)記憶にない」と答えた。

 (以下省略)

 社会ニュース - 11月25日(金)3時5分


11 28(金) ターシャ・テューダーの言葉

テレビで紹介されていたので‘ターシャ’を検索してみると、アマゾンでは次のように紹介されている。早速取寄せようと思う。


「思うとおりに歩めばいいのよ」
ターシャ・テューダーの言葉

  ターシャ・テューダー (著)
  Tasha Tudor (原著), Richard W. Brown (原著)
  食野 雅子 (翻訳), リチャード・W. ブラウン

  価格: ¥1,680 (税込)
  ユーズド価格 : ¥1,680より
  単行本 - 180p (2002/10)
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 レビュー
 内容(「MARC」データベースより)
数多くの著作やビデオで語られたターシャの言葉を集め、さらにターシャが加筆した「ターシャの小さな哲学書」と言える美しい本。未発表写真67点収録。日本限定発売。

 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
 テューダー,ターシャ
1915年、アメリカ・ボストンに生まれる。父親は飛行機やヨットの設計者、母親は肖像画家。9歳の時、両親が離婚。父の親友の家に預けられ、その家の型破りな気風から大いに影響を受ける。15歳、学校をやめ、一人暮らしを始める。23歳、結婚。「パンプキン・ムーンシャイン」出版。30歳、ニューハンプシャーの田舎に越す。4人の子供(2男2女)に恵まれる。42歳、“1 Is One”でカルデコット賞受賞。46歳、離婚。56歳、さらなる田舎、バーモント州の山奥に18世紀風の農家を建てて、一人で暮らし始める。レジャイナメダル賞受賞

 ブラウン,リチャード・W.
写真家。ハーバード大学で絵画を学んだ後、教師をへて写真家になる。ボストン出身、バーモント在住

 食野 雅子
国際基督教大学卒業。サイマル出版会をへて翻訳家に。4女の母。ターシャ・テューダーの本をはじめとして訳書多数。若い人に翻訳指導もおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


ターシャ・テューダー 11/26の放映を見る。
彼女の言葉

  春は奇跡

  幸せは心の持ち方

普段の言葉の中にビカッと輝く言葉があった。

どうしてなのかと足をとめてみると、「自然の現象とか表情というものは、神の恵みによってもたらされるものであり、心の中は感謝という考え方をベースにしている」からだと気づいた。

東洋の仏教思想と西洋のキリスト教思想の識別として幾つかの相違点を挙げてきたが、自然認識ということでキリスト教の中にこうまで仏教的な心構えが端的に表現されていたのは初めてのことであった。道教でいう水神様や火の神様などと変わらない考え方をベースにしているのではないだろうか。ターシャの本を見てみないとわからない。

【折々の記 2005 Bへ】