09 18(日) 孫・優の根性 |
10 18(火) 野麦峠訪問・孫へピアノ |
吹雪の峠に野宿した三百人 一方、岡谷山十組の三番立ち二百八十人が峠の頂上にたどり着いたのはそに日の午後二時、川浦を出て十時間を要していた。「ああ― 着いた!」という女工たちの喜びの声をかき消すように、吹雪がどっと真正面から襲いかかった。 夏びきに越えた時のあの雄大な眺めはどこへいってしまったのか、そこにはササも乗鞍もない。ただ目に入るものは、顔を叩きつける吹雪の荒れ狂う荒涼たる風景だけだった。 初めて峠を越える新工の牛丸きさは一瞬息もできずに立ちすくんだ。 ピュ―ッピュ―ッという刃のような鋭い凍った風が軽い粉雪を谷から絶え間なく吹き上げて峠の稜線を通り過ぎていった。 きさは吹雪は覚悟してきたが、それでも峠にたどり着けば、お助け茶屋で一休みできて、熱い甘酒の一杯くらいは飲めるものと、それを楽しみにしてきたが小屋は吹雪に埋もれており、僅かに開いたと間口には前に到着した小松組、片倉組の工女たちがはみ出していた。 腰巻は凍って股は切れて赤くはれ上がり、血が流れていた。顔はまつ毛が凍って白く、もう手足の感覚もない。このままじっとしていたら凍死することは必定だった。 …………(後略)<山本茂実著「あゝ野麦峠」角川文庫 214頁より> |
UX30A ヤマハの上級モデルです。 グランド型鍵盤蓋、トーンエスケープ、アグラフなどたくさんの機能が付いています。 音量、音色とも豊かな響きです。 ひとクラス上の、豊かな音が広がります。 製造番号:5194225 1993年製 サイズ:高さ131×幅153×奥行き65 重量:245kg 色 : 黒 ・消音ユニット取付可 ・特製ハンマー使用 ・アグラフ採用 ・アリコート採用 ・トーンエスケープ採用 ・オーバーハング採用 ・X支柱採用 |
17年11月11日 82銀行よりキノシタ楽器へ . 524160円 振込み済み |
10 21(金) ヴァイオリンの千住真理子 |
10 27(木) 伊豆の旅・ML熟年退会 |
10 29(土) 穂高神社 |
10 31(月)小諸:孫の七五三 |
神無月の献立 一、先付 きのこ・おろし和え 一、向付 戻り鰹・平造り 一、お椀替り 松茸・土びんむし 一、焼物 いわなの塩焼 一、中皿 ほうとう入り白味噌グラタン 一、揚物 海老みの揚、舞茸、茄子、ししとう、紅塩、天つゆ 一、温物 茶わんむし 一、寿司 本日のおすすめ (小たらい) 一、水物 キャメルバニラのアイスクリーム 紫芋のけんぴ添 以上 |
ノーベル文学賞を受賞したインドの詩聖タゴールは、来日した際軽井沢で 行なわれた日本女子大の修養会に講師として招かれ、学生を前に「祈り」 について講話を行ないました。 この像はタゴール生誕120年を記念して建立されたもので、背後の壁に は彼の言葉「人類不戦」の文字が記されています。 |
アジアではじめてノーベル文学賞を受けた、インドの詩人ラビンドラート ・タゴールが、軽井沢を訪れたのは、一九一六年(大正五年)の夏であった。 この詩人は、一八六一年(文久一年)にカルカッタの地主の家に生まれ、ラ ビ(太陽)と名づけられた。父は大聖者と呼ばれた求道の人であり、ときど きラビをヒマラヤの峰につれて行き、宇宙の霊に呼びかけることを教えた。 のちにラビは、古代の教育法を求めて、今日のタゴール大学の前身となっ た森の学校を始めた。一九一二年(大正二年)には、タゴールがみずから英 訳した「神への献げ歌」がノーベル文学賞の受賞となった。 その翌年の夏、第一次世界大戦が起こって、ヨーロッパは、互いに憎み殺 しあっていた。当時インド綿花の輸入によって、日本は繊維工業の隆盛を 得ていたこともあって、国賓としてタゴールを招待した。詩人は、日本人 の美と調和を愛する心に感動したが他方、日本軍国主義の台頭には強い心 配をもち、講演の中で再三警告した。 八月には、日本女子大成瀬仁蔵学長の招きで、軽井沢の三井邸に滞在し毎 朝真珠のような詩を女子大生たちに読んで聞かせ大樅の樹下に座って、祈 りの講話をした。 軽井沢は噴火山のないインド亜大陸の詩人に、つきることのない詩の泉と なった。 「神は名もない野の草に、何億年もかけて、一つの花を咲かせ給う」 「大地一面の微笑を咲かせるのは、天地の涙あればこそだ」 タゴールはその後二回日本を訪れたが、最後の講演では「自己中心の文明 は隣の国民を焼きつくす武器を発明するようになる。くれぐれも『人類は 戦わず』を守るべきだ」と述べ、原爆を予言するような言葉も残した。 一九四一年(昭和一六年)八月七日、広島・長崎の原爆投下やインドの独立を 知ることなく、たくさんの作品を残して、その八〇歳の地上の生涯を閉じ た。 |
碓氷峠 万葉集の歌 日の暮れに うすひの山を こゆる日は せなのか袖も さやにふらしつ 巻十四 よみ人知らず ひなくもり うすひの坂を こえしだに いもか恋しく わすらえぬかも 巻三十 他田部子磐前 |
万葉集歌碑 わが国最古の歌集である万葉集に、碓氷峠の歌が二首のっています。その二種の 歌碑は碓氷の自然石を使って昭和42年に建立され、表面には読みやすいように 現代語で刻まれています。 日の暮に うすひの山を こゆる日は せなのが袖も さやにふらしつ (巻14) よみ人知らず ひなくもり うすひの坂を こえしだに いもが恋しく わすらえぬかも (巻20) 他田部子磐前 |