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折々の記 2003 @

折々の記:…2003…【心に浮かぶよしなしごと】

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【 02 】01/11〜

 01 11(土) 北朝鮮がおかしくなった:ユネスコ憲章
  
 01 11(土)北朝鮮がおかしくなった:ユネスコ憲章

どうしてこんなふうになったのか。拉致問題をきっかけとして、多くの人たちが北朝鮮の実態がどんなふうなのかおぼろげながら知るようになった。今までテポドンや潜水艦や瀋陽での亡命事件や工作船など、へんな国だな位の意識しかなかった。
韓国の事情から早く南北統一が実現すればいいのにという願いを持っていたのだが、問題は簡単なことではなかったようだ。
朧気ながらキム・ジョンイルがとんでもない専制君主だということに、まさに驚愕という言葉がぴったりくる有様である。
独裁者の統治がどんなものかは計り知れないが、亡命者の出版物が出ているようだから、一読してその様子を知らなくてはならないだろうと思う。

困ったことだ。

私たちはどうすればいいのだろうか。政治家としての考え方は別として、日本の国民と北朝鮮の国民と、隣人としてどう手を取り合う統べがあるのだろうか。

米が送れるようなら、と考えていたが、直接意見交換ができないとすると、解決の糸口がわからないということになる。

戦前の私のようにすすんで予科練に志願するような、そういう洗脳された意識というものを正常に戻すには、どうすればいいのだろうか。

「学問のすすめ」のように、多くの本を読んで多くのことを学び、世界全体の実情を知ることがともかく大事なことなんだ。

ユネスコの中核を云々する人は少なくなったのだが、《無知と偏見》が争いの根源にあることは誰も否定しないことだろう。

参考のために次にユネスコ憲章の前文をあげてみよう。
………………………………………………………………………………
          CONSTITUTION
               of the
        United Nations Educational,Scientific
           and Cultural Organisation

  THE GOVERNMENTS OF THE STATES
  PARTIES TO THIS CONSTITUTION
  ON BEHALF OF THEIR PEOPLES
  DECLARE

that since wars begin in the minds of men,it is in the minds of men
that the defences of peace must be constructed.

that ignorance of each other's ways and lives has been a common
cause,throughout the history of mankind,of that suspicion and
mistrust between the peoples of the world through which their   
differences have all too often broken into war;

that the great and terrible war which has no wended was a war
made possible by the denial of the democratic principles of the
dignity, equality and mutual respect of men,and by the propagation,
in their place ,through ignorance and prejudice,of the dictrine of
theinequality ofmenandraces;

that the wide diffusion of culuture,and the education of humanity
for justice and liberty and peace are indispesable to the dignity
of man and constitute a sacred duty which all the nations must
fulfillin a spiritof mutualassistance and concern;

that a peace based exclusively upon the political and economic
arrangements of governments would not be a peace which could se-
cure the unanimous,lasting and sincere support of the peoples of 
the world,and that the peace must therefore be founded,if it is
not to fail,upon the intellectualandmoralsolidarity ofmankind.

          FORTHESEREASONS,
the States parties to this Constitution,believing in full and
equal opportunities for education for all,in the unrestricted   
pursuit of objective truth,and in the free exchange of ideas and 
knowledge,areagreed and determinedto develop and toincrease the
means of communication between their peoples and to employ these 
means for the purposes of mutual understanding and a truer and  
more perfect knowledge ofeach other's lives;

         IN CONSEQUENCE WHEREOF
they do hereby create the United Nations Educational,Scientific  
andCultural Organisationforthepurposeof advancing,through the
educational and scientific and cultural relations of the peoples
of the world,the objectives of international peace and of the   
common welfare of mankind for which the United Nations Organisa-
tion was established and which its Charter proclaims.

  ignorance=@無知、無学 A〔…を〕知らないこと、不案内(of)
  prejudice=@偏見、ひがみ、先入観【ラテン語「前もっての判断」の意から】
      =A侵害、損傷(injury)

国際連合教育科学文化機関憲章

 この憲章の加盟国政府は、その国民にかわって宣言する。
 戦争は人間の心の中ではじまるものであるから、人間の心の中で、平和の防衛が建設されなければならない。
 相互の慣習と生活についての、無知は、人類の歴史を通じて、世界の諸国民のあいだの猜疑心と不信との共通な原因であり、それがため、諸国民の不和は、あまりにもしばしば戦争までに勃発した。いまや終熄した大いなる、かつ恐るべき戦争は、人間の尊厳・平等および相互尊重という民主的諸原則の否認と、そして右の諸原則のかわりに、無知と偏見を通じて、人間と種族との不平等の教義の宣伝によって可能とされた戦争であった。文化の広汎な普及および正義と自由と平等にたいする人間性の教育は、人間の尊厳にとって欠くことのできないものであり、かつ、すべての国民が相互援助と相互関心の精神において果たさなければならない神聖な義務である。もっぱら諸政府の政治的・経済的取極めの上に基礎をおいた平和は、世界の諸国民の一致した永続性のある、かつ真摯な支持を確保しうる平和ではないであろう。それ故に、平和は、それが失敗しないためには、人類の知的および道義的連帯の上に樹立さけなければならない。
 これらの理由により、
 この憲章の加盟国は、万人にたいする完全にして平等な教育の機会、客観的真理の拘束されない探究ならびに思想および知識の自由な交換を信じ、加盟国の民衆のあいだの通信方法を発展・増進せしめ、かつ、これらの方法を相互理解と相互の生活についての、いっそう真実にして完全な認識のために用いることに同意しかつ決意した。
 その結果として、
 加盟国は世界の諸国民の教育的、科学的やよび文化的関係を通じて、そのために国際連合が設立され、かつ、その憲章が宣言している国際的平和および人類の共通の福祉という目的を促進させるために、ここに国際連合教育科学文化機関を創設する。
………………………………………………………………………………
《無知と偏見》という言葉は使いたくない言葉かもしれないが、
  無知 = 〜についての不案内
  偏見 = 先入観
として理解すれば聞きやすい言葉だろう。

ignorance も prejudice も、私達だれでも無知と偏見には満ちている。北朝鮮に向けられるべき言葉ではないことは事実で、平和を願う一人一人がじつは無知と偏見にみちているからこそ、お互いの人間の尊厳・平等および相互尊重という民主的諸原則への深い理解を図らなければならない。ユネスコはそれを中核として、相互理解のための教育の浸透や意見交換、情報交換を勧めようとしている。

さて、私はどうしたらいいんだろうか。

01 12(日) 【02】の12日以後の記録を間違えて消去してしまった。

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