VOL.2 「印旛沼の龍伝説〜賀楽賀楽龍(がらがらりゅう)のいわれ〜」
房総半島には印旛沼の龍伝説に因んだ三つのお寺、龍角寺、龍腹寺、龍尾寺があります。 昔、北総の大地に、人々はお互いに助け合いながら、日々をのどかに暮らしていました。 そして、それを見守る神様のお使いとして印旛沼に天龍が住んでいました。で も、時が経つうちに、人々は自分の利益を優先し、お互いに争いを始め、平和な世の中ではなくなりました。 神様は大変嘆き悲しまれ、人々をこらしめようと龍に雨を降らせないように命じました。 人々は苦しみ始め、子供の笑い声も絶えました。 見るに見かねた龍は、神様の怒りに触れて自分のからだがバラバラにされることを覚悟で雨を降らせたのです。 雨は虹を伴って北総の大地と人々に潤いを与えてくれました。 龍の頭が落ちたところは龍角寺、胴体は龍腹寺、そして尻尾は龍尾寺となりました。
今、ふたたび人々は自然の恵みを忘れ、自然を破壊しています。 私たちは、身近な印旛沼の汚れを浄化し、かつての「泳げるキレイな印旛沼」にして、 次代の子供たちに遺すことを願って、キレイな印旛沼のシンボルとしての龍を手作りで作り上げました。 名付けて「賀楽賀楽龍(がらがらりゅう)」です。