ユニットコマンドを覚えたら、次はそれらを駆使してユニットを操ろう。ユニットの micro 操作ができるかどうかは、初心者か否かの分かれ目となる。勝利のためには、毎回の戦闘場面で適切な操作をしてアドバンテージを確保する必要がある。下にいくつかの基本的なテクニックを記す。
hit-and-run attack は warcraft iii の戦闘においてとても重要な操作だ。hit-and-run のやり方を習熟することもそうだが、他のプレイヤが hit-and-run をどうさばくか知ることもスキルの向上に欠かせない。
戦況が芳しくないと思ったときは、逃げてしまえ。タワーのところ、味方のところ、増援のところに逃げる。分の悪い戦いを続けるくらいなら逃げ出してしまった方がましだ。
タワー地帯のような有利な場所に敵をおびき寄せるために hit-and-run を使おう。自陣のタワー射程の少し遠くに敵がいるときは、遠距離攻撃ユニットを一人使って敵をつっついてすぐ戻る。hold にしていなければまんまとタワーの射程内に突っ込んできてしまうだろう。
チーム戦では hit-and-run はさらに有効だ。敵本陣に侵入して、ちょっと攻撃したらすぐ逃げる。そのときに town portal を使ってしまってもいい。敵本隊の注意を引いて、味方がどこか別のところを攻めるための作戦だ。
night elf の場合、戦闘で傷付いたら moon well で回復できるということを頭に入れておくべきだ。
タワーと hold にしたユニットの組み合わせは hit-and-run に対して非常に役に立つ。demolisher のような siege ユニットを hold にしてタワーの傍に置いておく。そうすれば、hit-and-run されても追いかけていかずに済む。
タワーの支援を得られないときは、以下にあげる slow 系の魔法を有効に活用すべきだ。
遠距離攻撃ユニットももちろん有用だ。hold ポジションであればなおよい。
離れたターゲットにダメージを与えられる魔法もよい。Chain Lightning や Blizzard などだ。
いつまでも敵を追い続けるようなことはしてはいけない。狙い撃ちの的になるか、敵にとって有利な場所に誘い込まれるだけだ。hit-and-run しかしてこないような相手と当たったときは、金鉱を攻めて正面勝負をせざるを得ない状況を作るのがよい。
複数のユニットで敵の一つのユニットを攻撃しようとするとき、自分のユニットは、敵ユニットを中心とした(半)円状に展開して攻撃することになるだろう。他にもユニットがいる場合、じゃまされてターゲットを射程におさめることができないこともある。これはつまり、戦闘に加わっていないも同然である。ユニットが攻撃していない時間をなるべく短くするように努めるべきだ。
この run around 現象のせいで、敵より数で勝り質で勝っているときでも戦闘に負けることも起こり得る。run around に陥ったユニットは、攻撃されても反撃せずにただ歩き回って死ぬだけなのだから。
攻撃を集中すればするほど敵を早く殺すことができる。
攻撃させるときは、なるべくターゲットを絞るようにしよう。もしターゲットに到達できずに詰まってしまうようなら、別の近くにいる敵を攻撃するように指示しなおさないといけない。run around にはならないようにする。
通常の操作をしながら、後退する敵ユニットの動きに注意を払おう。こちらのユニットが、逃げる敵を追いかけてどこまでも付いていってしまうかもしれない。そのとき attack-move を使っていれば、逃げる敵を追おうとせずに、近くの敵にターゲットを変えるだろう。場合によっては、追いかけた方がいいこともある。魔法で逃げ出した敵にとどめを刺すことができる。
効率的に動いていないユニットをみつけたら、すぐ近くの敵かまたは適切なターゲットを選んで攻撃させて、自分のユニットは遊ばせないようにしよう。ユニットが適当に働けば、それに応じた戦闘結果になる。
行軍中に、敵との遭遇が不意であったり地形が悪かったりすると、自軍が分断されてしまうことはよくある。単に移動速度の差でばらけてしまうこともある。戦闘に突入する前には全軍が揃うようにしよう。遅れていたユニットを待たなかったがために勝敗を分けることもあるのだから。それが徹底できていなければ、実存ユニットの力で上回っていても敗北する羽目になる。
すなわち、archer, troll headhunter, rifleman, crypt fiend など。これらのユニットは普通 medium armor で、直接攻撃ユニット(melee unit)の攻撃に弱い。したがって、melee ユニットの動きに絶えず気を配らなければいけない。さらに、HP の低さゆえに、Blizzard, Starfall, Chain Lightning などの魔法でもごっそり死ぬ。その点にも要注意。
この子らを有効に使うためにはいくつか学ばなければいけないことがある。
focused fire は特に重要な技術だ。同じように攻撃を開始しても、melee ユニットが殴りにいっている間に、遠距離攻撃可能なユニットなら好きなターゲットを選んで攻撃し、殺すことができる。ターゲットは適切に選ぶこと。危険度の高いユニットか瀕死のユニットを狙えばよい。ranged ユニットをがっとつかんで敵を右クリック、これだけでいい。ただし、遠くのユニットを狙い過ぎて、melee ユニットの中にさまよい込むことは避けないといけない。focused fire で殺したらすぐに次の獲物に移る。これがうまくできるようになれば、確実にレベルアップできる。
archmage は Blizzard で容易く archer の群を瞬殺する。そんなことをさせないように、全 archer を選択して archmage を集中して狙え。あっという間に殺せるか、そうでなくとも town portal を使わせることができる。大損害を受ける危険のある敵ユニットも、すぐに殺せるなら恐れることはない。熟練者の focused fire テクニックにかかればヒーローをいとも簡単に殺せてしまう。
そのほかにも、瞬殺しやすいのは spellcaster であり、早目に倒しておかなければならいのは kodo beast などの支援系ユニットである。demoliser や mortar team といった siege 系ユニットを優先することも忘れないように。
focused fire を活用して恐いユニットを順に排除していくことは戦局そのものを左右する。
ranged ユニットの効果的な使い方は、撃っては逃げることだ。melee ユニットの中に逃げ込まれたら、一旦離れて、振り返ってまた撃つ。そして再び退いてまた撃つ。これを死ぬまでやる。敵ユニットが追うのをあきらめて、ノーダメージで削り続けられることもある。距離を取ることの重要さを知ることはとても大切だ。
敵には一部のユニットを狙わせておいて、そのユニットを逃げ回らせおく隙に、別の ranged ユニットで攻撃することもよい。例えば、3 archer がいて、そこを melee ユニットが襲ったとき、狙われた archer は残りの archer の周りをぐるぐる逃げさせる。敵が追い続ければ全くダメージを受けずに敵を倒せるだろう。たいていの場合、敵は、追い付けないユニットを追うのをやめて別のユニットにターゲットを変えるだろうが、そのときは次に狙われたユニットを同じように逃げさればいいだけだ。これは warcraft i のころから八年たっても今なお活用されるテクニックだ。
priestess of the moon の Trueshot Aura は archer や huntress ととても相性がいい。paladin の Holy Light、death knight の Death Coil もそれぞれの ranged ユニットを救ってくれる。
ranged ユニットで、殴られる前に殺すことができるようなら、armor のあっぷよりも攻撃力のあっぷを優先しよう。射程距離のあぷが可能ならば必ずしよう。
数が増えるほどに ranged ユニットの優位性は増す。1v1 や 2v2 ならば様々な種類のユニットを組み合わせた編成がよいだろう。一方、3v3 または 4v4 であれば、ただ一種類のユニットだけをひたすら作るようなことも許される。そして、味方の肉を盾にして、矢の雨を降らせてやるのだ。
ranged ユニットを使う上で、ターゲットの予約をすることは非常に便利だ。これを使えばターゲットをどんどん移していける。やり方は簡単で、ranged ユニットをつかんだら、a して shift を押しながら敵をクリッククリック(または a せずに敵を右クリッククリック)するだけ。最期に shift をはなせばその通りに攻撃していく。敵が逃げ出したときに無闇に追いかけないように注意する。creeping のときにも使える。