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折々の記 2008 D

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】10/16〜        【 02 】10/22〜
【 03 】10/30〜        【 04 】11/01〜
【 05 】11/04〜        【 06 】11/12〜



【 05 】11/04〜

  11 04 Web‘阿修羅’を一つのアンテナに
  11 09 糖尿検査
  11 10 今年の柿剥き天気は上々●朝日新聞の社説

11 04(火) Web‘阿修羅’を一つのアンテナに

‘阿修羅’(後述)

 興福寺の阿修羅像を見るたびに「祈り」というものが像全体にみなぎって、私に迫ってきます。  切ないまでの孤高の中から「祈り」の姿をして現前しているように思えます。  刻んだ方は、斎戒沐浴してノミを握ったと思います。

‘ピーター・ラビット’(後述)

 宣伝にも載せられたと思うが、その挿絵の和やかな色合いと空気が好きで原書と翻訳本は手元にあります。



 ‘戦争’と‘平和’、人類の歴史は絶えずこの二つの概念を右往左往してきました。 そして今ですら、イスラム教の布教として聞いてきたように、方やコーランを持ち、方や槍を持っているのです。

 いずれの個人なり国家にせよ、‘戦争’を放棄する約束は実行されず、その手立ての原則作りも実行されていません。
 さてさて、どうしたものか。


はてさてどうしたものか、世の中の道


野辺に咲く花のように、土の中のミミズのように、明日の幸せを信じ希望に支えられて生き抜くことを祈りたいものです。

賛美歌は大自然の力を神という言葉で表わしていますが、なかなかによい心がけであります。

    賛美歌405番 (God Be with You)

  神ともにいまして 行く道を守り
  天(あめ)の御糧(みかて)もて 力を与えませ
   Chorus:
   また会う日まで また会う日まで
   神の守り 汝(な)が身を離れざれ

  荒れ野を行くときも 嵐吹くときも
  行く手を示して 絶えず導きませ
   Repeat Chorus.

  御門(みかど)に入る日まで 慈(いつく)しみ広き
  御翼の蔭(かげ)に 絶えず育(はぐく)みませ
   Repeat Chorus.

  (Japanese, Roman character)
    Kami tomoni imashite, yuku michi wo mamori,
    Ame no mikate mote, chikara wo atae-mase.
      Chorus:
      Mata au hi made, mata au hi made,
      Kami no mamori, na ga mi wo hanarezare.

    Are-no wo yuku toki mo, arashi fuku toki mo,
    Yuku-te wo shimeshite, taezu michibiki-mase.
      Repeat Chorus.

    Mikado ni iru hi made, itsukushimi hiroki,
    Mitsubasa no kage ni, taezu hagukumi-mase.
      Repeat Chorus.

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● 阿修羅とは何か

  <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E4%BF%AE%E7%BE%85><阿修羅 - Wikipedia>

   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
阿修羅(あしゅら、あすら、Skt:asuraの音写、意訳:非天)は八部衆に属する仏教の守護神。修羅(しゅら)とも言う。大乗仏教時代に、その闘争的な性格から五趣の人と畜生の間に追加され、六道の一つである阿修羅道(修羅道)の主となった。

阿修羅といいますと、修羅場の言葉のイメージが暗示するように獅子奮迅の戦場の悲惨な光景が想像されます。 実際にも阿修羅像は興福寺の阿修羅以外の像は、憤怒の形相を表したものが多いそうです。

だが、興福寺の像はそれとは全く違っていて、私は「祈り」のイメージがわくのです。 その手の表現するものから相手の心に迫るものを秘めていて、ことに顔の表情と合掌している姿からは相手への憐憫と平和を祈る象徴として私には映ってくるのです。

【用語解説】
(Skt)(八部衆)(五趣)(六道)(修羅道) → URLを開いてジャンプすると、詳しい解説がそれぞれの項目のところに出てきます。

● ホームページ‘阿修羅’

このページを見ると、

   「夢を持つ勇気のないものはたたかう力がない」  (澤地久枝)

10 30 澤地久枝の言葉が蘇ります。

アンテナの一角として情報収集に役立てていきたい。

● 「ピーター・ラビット」とは何か

 rabbit は勿論ウサギで、ピーターはそのウサギの名前です。

     “The Complete Tales of Beatrix Potter” US$29.95 
                              制作元:Frederick Warne
                              配布元:いずみ書房

     “ピーターラビット全おはなし集” 8,500円
                         発行所:福音館書店

 この本についての解説は本そのものから読み取ればよい。

  “ピーターラビット”“ピーターラビット”  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

このサイトを開くと、ピーターラビットの概要がわかる。

11 09(土) 糖尿検査

きのうは糖尿の検査があった。 A1Cの値は 6.6 となっており、自分でも不思議な感じがした。 どうして数値が下がったのかわからない。

二日から柿剥きの仕事が始まった。

柿!   柿!   柿!   

いつまで剥くことになるのか。 今年の陽気は柿の乾燥にとってよさそうな気がする。

11 10(日土) 今年の柿剥き天気は上々●朝日新聞の社説

来週いっぱい飯田地方の天気予報は「曇り時々晴れ」です。

うれしい。 うれしい。 硫黄燻蒸は二回しなくてもいい。

朝日新聞の社説 今週一週間のタイトル一覧

【先週のタイトル(11 03)  http://park6.wakwak.com/~y_shimo/momo.054.html


   http://premium.asahi.com/column/editorial/  <asahi.com:朝日新聞 社説 - アサヒ・コム プレミアム >

最新14本

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 世界の自動車産業が大変なことになっている。相次いで発表された中間決算や四半期決算は軒並み大赤字や大幅減益で、まさに火だるま状態。減産や工場閉鎖も広がってきた……

出先機関改革―この一歩から壁を壊せ(2008/11/09)

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自衛隊―隊員教育の総点検を急げ(2008/11/08)

 航空自衛隊の田母神(たもがみ)俊雄幕僚長が政府見解に反し、日本の侵略戦争を肯定する内容の論文を投稿して更迭された事件をめぐって、新たな事実が次々と明らかにな……

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社説からの取出したもの。


  @ オバマ時代―日本外交も刷新のときだ  2008年11月7日(金)

 「どなたが大統領になられようと、50年以上の長きにわたり培ってきた関係を維持していく」。米国の次期大統領にオバマ氏が当選したことについて、麻生首相はこう感想を述べた。

 これは、のんきすぎないだろうか。祖父の吉田茂元首相の時代から日米関係は外交の基軸だったのは事実だし、それを保ちたいと思うのは当然だが、「ブッシュ後」の米国が、そして世界が大きく変わろうとしているという鋭敏な時代認識が感じられない。

 選挙中、オバマ氏が発したメッセージを思い出してみよう。

 突出した軍事力を背景とした単独行動主義の誤り。他国を単純に敵か味方かに分けてしまう二元論的な外交の浅薄さ。対話や国際協調、多国間外交の重要性……。

 さらには、小泉元首相以来、安倍、福田、麻生の歴代首相の政権が支持してきたイラク戦争への反対を主張していたのではなかったか。


 冷戦後、そして9.11テロを経た世界が米国の一極支配と呼ばれる様相だったのは確かだ。その中で日本の歴代政権は日米同盟の重要さを強調し、米国に寄り添うことが日本の国益にかなうと言ってきた。「日米関係が良ければ良いほど、アジア諸国との関係もうまくいく」と語った小泉氏の発言はその象徴である。

 だが、その米国の次期大統領が一極支配型の外交からの脱却を語る。イラク戦争とテロとの戦い、押し寄せる経済の危機を思えば、そうせざるを得ない世界の現実があるということだ。

 日本政府にとっては、ハシゴをはずされた感があるに違いない。あれほど無理を重ねて自衛隊をイラクに派遣したのに、この戦争には反対だったと米国の指導者に言われてしまうのだ。

 開戦の大義が失われたことや戦争の誤算が判明した時にイラク攻撃への支持表明を修正していればまだしも、こだわり続けたつけが回ってきた。

 むろん、米国との関係が日本外交の基軸であることは今後も変わらない。だが、とにかく米国の戦略に付き従うことが自動的に国益にかなうと言い張れた時代は過ぎ去ろうとしている。

 いや、米国自身が自らの再生と世界の立て直しのために、同盟国や友好国の力の発揮を必要とする時代がやってくる。アフガニスタンやイラクの再建から核拡散の抑止、温暖化への対策まで、各国ができることで力を合わせる。そうしたイメージだろうか。

 米国と協調しつつ、日本も独自の主張と行動を組み立てていかなければ国際的な発言力を確保できない。その意味ではオバマ時代の世界には、日本の外交力を発揮する絶好の機会が開けていると見るべきだ。この50年と同じ日米ではなく、新しい日米協力を築く気概を日本の政治に求めたい。

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  A 自衛隊―隊員教育の総点検を急げ  2008年11月8日(土)

 航空自衛隊の田母神(たもがみ)俊雄幕僚長が政府見解に反し、日本の侵略戦争を肯定する内容の論文を投稿して更迭された事件をめぐって、新たな事実が次々と明らかになっている。

 懸賞論文に応募したのは田母神氏だけではなく、応募者235人のうち、94人が航空自衛官だった。この中の63人が、かつて田母神氏が司令をつとめた小松基地所属の自衛官だった。

 航空自衛隊の中枢である航空幕僚監部が、全国の隊員に応募を呼びかけていたことも防衛省の調査でわかった。懸賞論文の課題は「真の近現代史観」である。教育の一環として奨励したというが、戦前の日本の歩みを美化する方向の歴史観を、組織をあげて論じようとしたと見られても仕方あるまい。

 懸賞論文を主催した企業の代表は「小松基地金沢友の会」の会長で、田母神氏の知人でもあった。第6航空団の応募が突出している背景には、そうした人間関係が浮かんでくる。

 小松基地の第6航空団では、事前の論文指導までしていた。田母神氏は問題論文で、日本の植民地支配や侵略戦争への反省を表明した政府見解を非難した。似たような趣旨で書くよう指導していたのだろうか。

 航空自衛隊だけではない。海上自衛隊では隊員や幹部向けの「精神教育参考資料」に「わが国民は賤民(せんみん)意識のとりこ」という表現があったことも明らかになり、防衛相が陳謝した。

 田母神氏は、将官への登竜門といわれる統合幕僚学校の校長もつとめていた。全国の自衛隊でいま、どんな教育が行われているのか、早急に総点検する必要がある。

 論文応募が明らかになった直後、辞職を求めた浜田防衛相に対し、田母神氏が拒否していたことも判明した。

 そもそも自衛隊は、大日本帝国の日本軍が果たした役割への反省を踏まえ、平和憲法に基づく民主主義国家の独立と平和の守り手として発足した。精強でなければならないが、意識において旧軍の負の遺産とは明確に断ち切られている必要がある。

 自衛官ならなおのこと、歴史認識などバランスのとれた教養と正確な知識、民主主義社会における文民統制のあり方などがきちんと教育されなければならない。組織の外と触れ合い、平衡感覚を磨くことも大切だ。

 災害救援や平和維持活動への参加などもあって、自衛隊に対する国民の信頼は着実に高まってきた。過去の反省に立ち、全く新しい組織として生まれ変わったという自衛官の意識と実績が、それを支えてきたのだ。今回の空幕長論文の事件は、そうした努力と国民の信頼を大きく揺さぶっている。

 自衛隊に対する最高の指揮監督権を持つ麻生首相はもっと危機感をもって、信頼回復の先頭に立つべきだ。


‘田母神氏は、将官への登竜門といわれる統合幕僚学校の校長もつとめていた’

一軍の将たるものの学識、人品、骨柄、そんなものがちょっとでもあったのでしょうか。 歴史認識においてはあまりにも得手勝手過ぎたものであり、第九条の認識においても浅学非才といわざるを得ない。

平和への理想があったとは思えない。 平和実現の高い理想を持たない自衛隊の存在ならば、国民は自衛隊そのものの存在を拒否しなくてはなりません。