0歳教育関係へ
ドッツの教え方 B4
常識を打ち破る画期的な方法
【ドッツの教え方 B 01】
【ドッツの教え方 B 02】
【ドッツの教え方 B 03】
【ドッツの教え方 B 04】
〔 内容 〕 〔 ドッツの教え方 No 〕
第六章 ドッツ講習会での村松先生、西先生の話 01
講習会での問答 01
第七章 速読法を取り入れたドッツのすすめ方
一 五歳でもできた 02
二 速読の練習とは 02
三 ドッツをやってみての感想 02
第八章 ドッツで算数がわかる原理
一 ドッツかうまくいかないのは技術の部分ではない 02
二 たし算、ひき算、かけ算、わり算、がどうして分かるのか 02
三 これが真実である、とどうして分かるのか 02
四 子供は分かり過ぎて退屈している 02
五 ドッツの見せ方(応用編) 02
六 ドッツを成功させるには 03
第九章 ドッツ・カードの効果的な見せ方
一 繰り返しにつして 03
二 古いカードについて 03
三 ドッツは記憶ではない 03
四 出方は子供によって違う 03
五 楽しく見せる工夫をせよ 03
六 ドッツは途中いくら抜けてもいい 03
第十章 ドッツ成功者の体験例
一 ドッツ体験講演 03
二 ドッツ体験記 04
三 ドッツ体験記 04
【 第十章 ドッツ成功者の体験例 】
【 二 ドッツ体験記 】
山口市 吉田千鶴
私がドッツをやってみようとしました時、上の子は6歳2ケ月、下の子は1歳5ケ月でした。下の子はともかく、上の子は成功するのかどうかわからず不安でした。なにしろドーマン博士の著書「幼児は算数を学びたがっている」でも3歳までがいいとありますし、七田先生の 「ドッツの効果的な教え方」 にも最高5歳のお子さんの例しかありません。しかしプリントの計算をやらせても、とても時間はかかるし、計算間違いが多いのです。上の子は、七田先生のご指導を受け始めたのが5歳5ケ月。それまでは字は書けるものの、0歳教育というものを殆どやってはいないのです。このままではいつかいきづまるのでは、何とかしてやらなければ、と思っていたやさき、ドッツのことを知ったのです。たとえ失敗しても、脳の働きにプラスにはなれマイナスにはならないだろう、それに子供自身も是非やりたいという希望をもっていました。それでやってみようという決心をしました。
失敗してもともとと思いましたが、やるからには成功したい。それにはどうしたらいいか考え、とにかく 「ドッツの効果的な教え方」 を繰り返し読み、特に成功例を読みかえして、どうして成功したのかを参考にしました。そして、たとえ一年かかっても、最後までやり遂げようと思いました。それに丁度よいことに、アルファコイルをお願いし
ていて(別にドッツのためではなかったんですが)それが届き、これも利用してやろうと思いました。(開始したのが61年7月23日)
私なりのやり方ですが、まずアルファー波の出るスーパーラーニング用音楽テープをかけ、アルフアコイル8〜9へルツで80Vにして頭にかけ、目を閉じさせて大きくゆっくり深呼吸する、5〜6回くらい。私も一緒にしました。目を開けさせ、先が赤くなった棒 (私はちょうどよいのがなかったので、マジックペンを使いました) を使い、先の部分をよく見させ、上下、左右、円形、に動かして、目の運動をさせました。
次に視輻拡大訓練カードを使い、速読の練習をします。一枚につき3回ずつ。速読の仕方は、 「ドッツの効果的教え方」 に載っていますので省きます。以上が準備段階。あとは 「ドッツの効果的教え方」 のドッツカリキュラム一覧表通りにしていきました。
常に頭脳をアルファー波状態にしておくために、テレビは一切かけず、バロック音楽をよくかけ、部屋にアルファコイルをかけていました。上の子の年齢が年齢ですし、今まで右脳も左脳も殆ど訓練をしておりません。ですから、上の子は1日3回はきちんとやり、スライドも1枚ずつにしました。
1回目は順番通り、2回目からはばらばらにしてやりました。下の子は1日2回のこともありました。でも進み具合は同じに、でないと私のほうがわからなくなりますし、カードも並びかえなくてはなりませんので。始めのうちは、毎日朝昼晩と一生懸命3回しようと頑張りました。しかし夏休みで留守が多くなり、たんだん毎日できなくなり、リズムも崩れてしまいました。1週間くらい間があいたとき、もうやめようかと思いましたが、七田先生のご指導で、2ヶ月くらいたったら間があいても、そのまま続けるように言われましたので、そのまま続けました。1ヶ月くらい過ぎてドッツの後に、視幅拡大訓練カードについていた、絵、数字、文字、のそれそれのカードを一秒間で速読する訓練を始めました。(メトロノームを使いました。ドッツカードは上の子には4秒に、下の子には1秒間隔にスライドしていきました)始めのうちはなかなか出来ませんでしたが、だんだん慣れて、絵が3つ4つ5つと増えていきましたが、文字や数字はなかなか速読しにくかったようです。
そのうち9月の2学期が始まりました。あさ、幼稚園へいく前にドッツをやっていたのですが、友達が朝早く迎えに来るようになり、朝は出来なくなり、昼間は殆ど友達と遊んでいて夕方まで帰ってきません。夜しか出来なくなりました。1日1回、それも子供が疲れて出来ない日もありました。下の子も興味がなくなったのか、ドッツのカード
を見なくなりました。下の子は、この時まで、速読の訓練もアルファコイルも(すっぽりはまってだめなので)していません。この頃が一番苦しかったと思います。
何とか下の子に見せようと、ドッツカードと同じ大きさに切った画用紙に、雑誌を切り抜いて貼ったのを見せたり、ドッツカードの赤丸の上に豚や天道虫のシールを貼ったり、ドッツをする前に「いないいないばあ」の絵本を読んでやったり、とにかくいろいろやってみました。しかし、子供は雑誌を切り抜いたカードやシールを貼ったドッツカードや、絵本などにはとても喜んでくれましたが、肝心なドッツになりますと、そっぽを向くのです。私はいらいらしました。上の子にもドッツの時間はなかなかとれないし、下の子はちっとも見ようとしないし、もう何度もやめようと思いました。
しかし上の子が「おかあさんやめたくない。最後まて頑張ろうよ」と励ましてくれました。七田先生のご指導もあり、とにかく最後までやり抜こうと決心しました。子供は敏感です。私のいらいらや、見せてやろうという押しつけがましさに、我慢できなかったのでしょう。そこで、いらいらせず、心をゆったりと持ち、1日1回でもいい、同じとろこを3日すればいいじゃないか、毎日きちんとしなくてもいい、2〜3日いや1週間あいたってもいいじゃないか、病気など体調が悪いのを無理してやっても効果はないんだから、始めに決心したように、たとえ1年かかってもいい、のんびりやろう、そう思うようになりました。そうするととても気が楽になり、自分でも表情にゆとりが出てきたのがわかりました。そうすると上の子にドッツをしていると、下の子もちょこんと坐って見ているのです。そこで、いままで時間をずらして見ていたのを一緒にし、上の子に 「お姉ちゃん、ドッツしようか」 と声をかけ、必ず上の子を先にしました。すると他の遊びをしていた下の子もちゃんとやってきて 「けんちゃんもドッツするよ」 と言い始めました。そのうち「けんちゃんが先」とか音楽が流れはじめると「お姉ちゃんドッツよ」と言うようになりました。
私はとても嬉しくなり、ドッツが終わった後心の底から「けんちゃんすごい、すごいね」と賞めてやり、高々をしてやり、スキンシップをすこしオーバーなくらいにしてやりました。
それからは順調にいき 「ドッツしようか」 と言うと、いやがるどころか2人で「わーい、わーい、ドッツ」と言って喜ぶようになりました。時々数のカードで「どっち遊び」をしました。しかし確かめというつもりはありません。まだその時は上の子も間違ったほうを指差していましたし、もし計算の確かめなどして答がちがっていたらまたショッ
クを受け、「この子たちには無理なんた、もうやめよう」という気になりかねません。ですから、数のカードで時々遊びとしてやっても、計算の確かめはしませんでした。
今年の1月から、脳の働きによいというレシチンを朝晩スプーンに1杯ずつ食べさせるようになりました。それから1ヶ月くらいしての2月の末、かけ算、わり算、の等式をいうと、上の子が何度かに一度、私が答を言う前に答を言うようになりました。しかし私は、答を覚えて言っているのだろうと思っていました。全くこの子が、正しく計算できているなどと信じていなかったのです。ほんの時々ですから。
ところが3月に入って「(8+4)/4=?」と言うとすぐ「3」と言いますし「(9-3)*2=?」と言うとすぐ「12」と言うのです。全く始めての計算です。次々に問題を出すとすべて正解するのです。私は嬉しくて、子供の肩を抱き「よかったね、よかったね」と言って涙を流しました。「お母さん成功したんだね」と子供もほんとうに嬉しそうでした。帰宅した夫にも報告し、実際に計算させてちゃんと出来るのを見せてやりますと、びっくりしてしまいました。それから最後までは順調でした。但し、一度「今日は計算したくないからお母さん答を言って」と言うのを、私が無理に計算させると、時々計算間違いをするのです。ああ、やっぱりだめだったのかしらと思っていると、その晩から高い熱が出たのです。体調が悪いとだめなようですね。(この子だけかもしれませんが・・・)どのようにして答がでるの?」と聞きますと「問題を言うと頭の中にパッと赤い丸が浮かんで、頭から目にいって、鼻にいって、口にきて答えがでる」というのです。
速読のほうも、今は絵が10、文字が8、数字が7をしています。
下の子は、2月くらいから速読に輿味をもちはじめ、視幅拡大訓練カードをしてみました。ただし上の子のように、訓練が目的と考えないで、興味を持たせる程度にしました。ですから「自分でする」というので、自分でペンを持ってやらせました。面白がるので絵のほうもやらせました。絵3つでは始めは一緒に言うだけ、そのうち一緒に言ってから、バッと隠すと正確に言うようになりました。賞めてやると何度も何度もしようとします。文字も3つのをやりました。
次に1〜2秒くらい見せて隠して言わせて見ましたが、正確に言えるようになりました。1ケ月くらいして絵4つにしましたが、正確に言います。しかし、決して無理はしていません。やりたそうだなという時だけです。
下の子のドッツは成功したかどうかわかりません。確かめをしても時々間違ったほうを指さします。答など一度も言ったことはありません。以前会報で、同じくらいの年齢のダウン症の子供さんが、答を正確に言うと出ていましたが、たたびっくりするのみです。この子はだめだったのかなという反面、七田先生の言われるように、ひょっとした
らわかっているのかもしません。ただ最近じぶんで突然「1+1=2」というのです。成功したのだと信じようと思います。
ドッツを開始したのが7月の末、そして終わったのが3月の末、なんと8ヶ月もかかりました。長かったようで、短かったようで、終わった時からしばらく何もしたくなくなり、下の子のブログラムもきちんとこなせないくらいです。でもやってよかったと思います。私自身の生活の張りになりました。途中諦めず続けてやってよかったと思います。私は自分自身に関しては3日坊主なのですが、子供の将来のことを思うと、私のようなものでも、何ヶ月かかってもやり遂げることが出来るのですね。
これからやってみようと思われるお母様方、どうぞ諦めないで子供さんを信じ、例え1年かかってもいいという気持ちで、最後までやり遂げてください。お母様方のやる気さえあれば、年齢、右脳の発達に関係なく必ず成功すると思います。そして、脳に良いということは、すべてやってみることです。 (裕美6歳、健一郎2歳)
【 三 ドッツ体験記 】
横浜市 石川房子
昨年9月 (1歳7ヶ月) より、ドッツを開始しました。ドッツを開始して1週間は、「ドッツする!」が口癖になり、「もう1回、もう1回」とせがまれ、やめると泣き出す始末でした。ドッツが好きな子でよかったと、求められるままに1度に3〜4回繰り返して行なっていました。その後はうって変わったように 「ドッツはしない」 と全く知らんぷりです。イヤダ!イヤダの時期だったせいもあって「イヤダ」と言って見向きもしません。好きなぬいぐるみを見せて 「ぶたちゃんもドッツしたいって言ってるよ」 と誘いをかけると、チラッと見てくれるという程度でした。1ケ月間はこんな調子で、2日に1枚スライドして進めていました。
絵カードの経験がなければ、ここてくじけていたかも知れません。絵カードは2ケ月後から急にわかりはじめ、3ケ月で殆ど理解し、言葉で表現できるようになりました。この時、七田先生の理論への信頼を新たにし、継続の必要性と子供の能力の素晴らしさに感動し、親として出来るだけのことはしてあげよう、と心に決めました。
そんな時、1日4〜5枚スライドしてよろしい、たし算も・・・・見ていなくても耳に入っているから、諦めず続けるようにとご指導いただきました。また「ドッツの効果的な教え方」の本を紹介していただき、新たな気持ちで取り組んでいきました。今までのスピードが遅々としていたこと、ここまで進行していないと次へ進んではいけない、という思い込みに気づき、1日3枚スライドして、すぐたし算に入りました。そうすると2〜3日はかなりの集中で、日常会話にも「たし算」という言葉が出るほどでしたが、また知らんぷりです。1日5枚スライドする勇気はありませんでしたので、大好きな本をドッツに隠したり、お面をつけたりしましたか長続きしません。
「ちいさいから無理なの」と拒否される日もありました。もうカードしかないと、カードの材料を集めるため、本屋で物色していると、紙芝居を見つけました。出して見せると関心を示すので、試してみることにしました。夜はお面をつけて「さるとかに」の紙芝居のあとドッツをすると、集中してくれました。そうこうしている内に2枚のドッツを見せ 「〜はなあに?」 と聞くと正しく示すようになり、12月になると「〜はなあに?」と聞いてほしいとせがまれるようになり、殆ど正解するようになりました。
「すごい!やったっ!」と親子で転げまわって喜びあいました。99と100のドッツを見て、「こっち」と得意そうな顔をして示したときは、ドーマン先生は本当だ!と全身で感激し、反面、親が識別できぬことを、娘が出来るということには複雑な心境でした。
ドッツの数がわかるようになってからは「小さいからむりなの」は言わなくなり以前よりまして言葉の質、量ともに充実し、態度も落ち着いてきました。1〜100は11月半ばに終わり、計算式は本の通りに行ない、すべて終わったのは12月末でした。その間紙芝居は「小さなきかんしゃ」か増えました。年の瀬にドッツをしていると「〜はなあに?」をするというので、数を見せると「違うの!」と怒りだすので、試しにたし算をしてみると「こっち!」と楽しそうに示しました。
次々にひき算、かけ算、わり算、等式、をするとみんな正解です。こたえるのが早いこと!まるでテレパシーでどちらのカードかわかるようでした。お父さんがいる日は、2人で競いあってキャッキャッと笑いの中でのドッツです。主人は私の視線でどちらのドッツか判断するのですから喜劇です。
一月半ばから数字カードを同じように始めました。数字にしてから2〜3日は喰い入るように見ていましたが、その後はゴソゴソ他のことをはじめてしまいます。今度は前の経験から、見ていなくてもフラ総て終わりました。紙芝居もお面も使いませでした。2ヶ月後に 「〜はなあに?」 をすると催促があり、数字でも四則でもわかるようになっていました。この頃は「ドッツします」とカードを持ってきて 「1+1はなあに? 50+20はなあに?」 と聞かれ、答
えさせられるようになってきました。持ってくるカードはでたらめなので苦笑してしまいます。
ドッツが軌道に乗るまでに苦労したことは、集中ということでした。「集中する」は「坐ってドッツを見る」と思っていたのに、娘はゴソゴソ動き、片付けたおもちゃを出すやら、全く違うことを質問してくるやらで、坐って見てくれたのは、目先の変わったものをした数日のみでした。ですから、時期が遅かったのかしら、算数が苦手なのかしらと、イライラして雷を落したことが何度かありました。正解が出るようになって、大人と子供の集中の仕方の違いがわかり、こちらを見ていなくてもフラッシュカードで済ませました。見ていないので、途中で中止すると「ドッツする」と叫んで嫌かるのですから、意識は集中しているのでしょうね。この場合、子供は親の気持ちをかなり正確に読んでいるので、落ち着いて楽しそうにしていないといけないと思いました。のんびりのんびりと自分にいいきかせて落ち着いてした時は、正解率か高くなりました。
私は仕事を持っており、昼間は全く何もできません。仕事前の1時間、夜の2時間の間に、数分で終わるとはいえ、ドッツタイムを作りだすのは大変です。後何分というときは顔が緊張してきます。「お母さん怒っているの?」と聞かれることもありました。セルフコントロールの難しさを、いまもって感じています。
ここまで進んでこられたのは、子供にとって「今」が必要だという思いだけでした。親が放棄すれば、子供は自ら求める手段を知りません。親が努力して、親が乗り越えられることなら、何とか頑張ろうと1日1日過ぎた7ヶ月でした。これからもドッツに限らず、笑ったり感激したり怒ったりしながら、素晴らしい親業を進めていきたいと考えています。
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