0歳教育関係へ

ドッツの教え方 B2
常識を打ち破る画期的な方法


【ドッツの教え方 B 01】 【ドッツの教え方 B 02】
【ドッツの教え方 B 03】 【ドッツの教え方 B 04】


    〔 内容 〕             〔 ドッツの教え方 No 〕

第六章  ドッツ講習会での村松先生、西先生の話          01
     講習会での問答                    01
第七章  速読法を取り入れたドッツのすすめ方
   一 五歳でもできた                    02
   二 速読の練習とは                    02
   三 ドッツをやってみての感想               02
第八章  ドッツで算数がわかる原理
   一 ドッツかうまくいかないのは技術の部分ではない     02
   二 たし算、ひき算、かけ算、わり算、がどうして分かるのか 02
   三 これが真実である、とどうして分かるのか        02
   四 子供は分かり過ぎて退屈している            02
   五 ドッツの見せ方(応用編)               02
   六 ドッツを成功させるには                03
第九章  ドッツ・カードの効果的な見せ方
   一 繰り返しにつして                   03
   二 古いカードについて                  03
   三 ドッツは記憶ではない                 03
   四 出方は子供によって違う                03
   五 楽しく見せる工夫をせよ                03
   六 ドッツは途中いくら抜けてもいい             03
第十章  ドッツ成功者の体験例
   一 ドッツ体験講演                    03
   二 ドッツ体験記                     04
   三 ドッツ体験記                     04

【 第七章 速読法を取り入れたドッツのすすめ方 】

【 一 五歳でもできた 】

 始めるに当たり、BGMとしてバロック調の音楽を用い、呼吸を整えさせることをします。出来るだけゆっくりと息を吸って吐くという呼吸法を、5〜6回いたします。その時は親も一緒にやり、子供と自分の気持ちが何となく同じ状態になるように心掛けました。
 次に速読の練習に取りかかりました。6枚のカードに書かれたいろいろのパターンの練習法を1枚につき2〜3回やらせました。
 1 目を右から左に、そして左から右へと働かします。
 2 目を上から下へ、また下から上へ。
 3 大きく上下左右に。
 4 円を描くように、右回り、左回り。
 5 すべるように線に合わせて。
 6 始め、1つの玉を下に追っていき、慣れてくるにつれ、だんだん2つ玉と一緒に、
   3つ4つ最後に上段の玉全部を目に入れ、下にくだるということをさせます。
   同じく紙を横にしてもやります。
 以上が私なりの練習法です。時間は合計を2〜3分といった程度です。これをドッツを始める前にやります。後は、ドッツの本に書かれている手順で進めます。

【 二 速読の練習とは 】

 顔を動かさないで、目を点から点へ動かすのです。これを繰り返すことによって、目をカメラのレンズのようにしてしまうのです。見たものを、すべて捕える目にしてしまうのです。これを可能にするには、続けて30分位練習するのだそうです。
 子供にやらせた時間は、2〜3分程度のものでしたので、本を速読するという能力はついてはいないと思いますが、この練習法には、いろいろの効果が期待できると思います。まず、ドッツカードを見せる前に集中力をつけます。それは、気持ちが集中していないと目は働きません。目を働かすことのみを考えないと目は働きません。
 自分で練習するとおわかりだと思うのですが、例えば、夕食のおかずのことを考えながらでは目は動きません。
 ですから、頭の中は余計なこは考えてはいませんので、音楽に同調してアルファー波になっている筈です。親の指示通りに目を働かすことの出来る年齢でしたら、このことをプラスすることは、とても良い結論を期待できると思います。
 速読練習は、別の効用として、本には、白内障、近視、遠視などがなおったと書かれています。詳しくは、是非一度本を読んでください。始めは、うまく目を働かすことができませんが、子供はアッという間に上手になります。
 以上が、七田先生のご指導と速読の本を利用しましての、私なりのやり方です。

【 三 ドッツをやってみての感想 】

 この3ケ月間は、私にとりましてドッツの3ケ月と言っても過言ではないほどの日々でこざいました。と申しますのは、5歳児、3歳児、1歳児と同時にドッツを開始させたのです。1日3回、3人ですので9回取り組むわけです。指導書の行程が一通り終わった時は、2日ほど、親の私は寝込んでしまいました。しかし乍ら、私の人生の中での 3ケ月の経験を得られたことは、量り知れない大きな宝を得た感動にも似ております。ドッツを知らせて下さった友人、七田先生の的確なるご指導、北海道の森野さん、その他ドッツと係わった友人の皆様に、心からの感謝の気持ちで一杯です。
 ドッツを知る前は、長女(5歳児)を公文式の教室に通わせておりました。公文の会報には、小学校入学以前に高校3年生の教材を終わらせる優秀な子供さんなどがいまして、年々増えているようです。ですが、我が子に関しては、決して、飛躍的な学力の伸びもなく、ようやく、たし算、ひき算が出来る程度でした。ところが、3日も休むとすぐやり方を忘れてしまい、また説明してやるという毎日でした。プリントの枚数をこなすということが、学力の基礎を作ることだと思い、3枚程度でしたが、それをさせていました。しかし乍ら月日を重ねましても、どうも良く理解していないようでした。
 今になって感ずるのですが、プリント形式の学習には大きな問題があると思います。大変気の長い、気持ちの大きな、ゆとりのある方、でないといけません。答の間違いに対して、丁寧に、優しく、分かり易く、何度でも、繰り返し教えることのできる親でないと難しいのです。プリント形式は、子供が正解を出さない限り、先には進みもしないし、学力もつかないのです。
 ところが私の場合は、始めの内は丁寧に教えることに努めるのですが、何度も同じところを間違つたりしますと、どうしてこんな簡単なことでつまづくのかしらと、私のほうがいらいらして、しまいには叱り乍らプリントをこなすようになってしまいました。
 そのため、子供の学習意欲をすっかり摘み取ってしまい、当然理解していることも、しまいにはわからないといって泣き出すようにさせてしまいました。ですから、この形式で子供の能力を引き出す親子には、本当に感服させられます。私は悪い親の見本のようなものです。
 その頃、ドッツの話を聞きました。私は直ぐにドーマン博士の本を読み、ドッツを開始しました。しかし乍ら、七田先生の事務所の方の情報によると、現在のところでは3歳児までの子供が理想的だとのことでした。1歳の子供は可能であるけれど、3歳3ケ月の子供には5分5分だと言われました。私は下の二人の子供に始めることにしました。(1月9日開始)
 1ケ月程して、私は上の5歳児にもやらせてみたくなりました。そこで七田先生にご相談申し上げました。
 「5歳児には前例がないのですが、速読とある意味では同じことですから、続けてい
  る内に、ある日突然理解が出来るかもしれません。頑張ってください」
というお返事でした。
 ご指導に従い、早速速読の本を読み、自分流に速読練習を取り人れ、新たにドッツを開始しました。(2月13日)
 この時点では、下の2人には何の反応もなく、本当に理解しているかしらという不安のつのる気持ちのなかで、黙々とプログラムをこなしていきました。その頃、一番気にかけたことは、ほんのひと時のドッツタイムを、親子のスキンシップタイムにしようと思ったことでありました。とにかく一応、行程が終わるまでドッツを嫌わないように楽しんで、喜んで出来るよう、そればかり心掛けていたような気がします。(終わるとすぐ強く抱きしめてあげました)ですから、今でもドッツは3人共喜んで始めます。
 そして、ここが大事なのですが、これは私のような性格には大変向いている方法です。相手に答を求めないで、ドッツをめくる親の私が、答を言うのです。ですから正解が出なくて、いらいらしていけないという方には、子供にとりましても負担を取り除けます。 (プリント形式では1つ1つがテストの連続です)
 しかし乍ら親の方は、毎日不安でした。そして1日3回というのは、大変なことでした。会報に載るような例は、特別の優秀児のことであり、やはり我が子には無理なのでは、と案じました。それまで七田式0歳教育のことは知りませんでしたし、生まれた時点から熱心に子供に向かっていたわけでもありません。理想的な脳の素地があるわけではありません。いろいろ悩みました。
 ところが、始めて2ケ月程過ぎた頃、長女が計算式の答を自分から言うことがありました。私が読みあげている計算の答を見て答えているのかと思ったのですが、そうでもありません。その時は、本当にびっくりしました。
 3ケ月も過ぎますと、ドーマン博士の本の最後の計算式は、選びとることでしたら100パーセント正解を出します。娘が申しますには、頭の中に白い台がありまして、下に沢山の赤い玉が動いていて、計算式を読み終わると、上に答えの玉が残るのだそうです。
 下の2人の子供に関しては、はっきりとした確認が取れていません。正しく表現するという点がまだよくわかっていないのだと思います。しかし、きっと頭の中では、ドッツの玉が動いており、理解していると思います。
 長ながと書いてきましたが、私のような親でも、また特別の子供でなくても、続けるということをやめなければ必ず成功すると思います。これから始めるお母様、どうぞ、勇気をもって、成功を信じて開始してぐさい。仙台 中野千鶴子

 ・・・ドッツも一生懸命頑張っています。視幅拡大訓練カードもやっております。仙台の中野さんも言っておられたのですが、最初とまどっていましたが、いつの間にか本当に上手になるものですね。驚きました。ドッツを始めて間もないのですが、ドッツのせいかと思われるものが2つ程また出てきました。プリントC1〜24の数の問題で、 同じ数の問題で、「同じ数のものに0をつけましょう」の問いに、絵もタイルも数えないで、殆ど数を当てます。それから、いままではたし算九九の歌でやっていたたし算も、例えば七と一、八の言い方ではなく、式を、答えが出るまてジッと見ているような感じで、バッと答えをだします。 (4歳1ケ月) 東京都 Y・I

 ・・・いつもご指導有難うこざいます。
 ドッツは未だに足ふみ状態で、休みがちてしたが、6月号の中野さんの原稿を読み、これではいけないと心を改め、もう一度頑張ってみようという気になりました。
 毎日ドッツをするということは、子供ではなくて与える親の目標だということをきもに命じて・・・マンネリ化だったやり方に呼吸法を取り入れ、オーバーに深呼吸すると、子供が面白がって、ドッツと取り組んでくれるようになりました。
 勿論バックには、バロックのテープをかけてしています。速読訓練カードはまだ無理なので、自家製の記憶訓練カード(白紙に切り抜きの絵を何点か貼っている)を利用して、集中力、記憶力、の訓練を取り入れております。ドッツとセットにして行なっておりますので、子供も以前より楽しみながら取り組んてくれています。新教材の脳活性化訓練カードを注文しておりますので、これを利用させて頂こうと思っております。 (2歳11ケ月) 大阪市 T・F

 ドッツカードはたし算が終了し、ひき算をやっております。大変驚いたことは「6たす4は」と私が言って答えを示す前に「ジュウ」と本人が答えをはっきり言います。答を言わない時は横を向いていて、答のカードを示すと、答のカードを一瞬チラリと見ます。1回のひき算4〜5回が限度で、飽きてくると、本人が「もういい」とはっきり言い、ペコリと頭を下げて終了します。1歳3ケ月の子供が、ひき算、たし算、をやるので、家族一同びっくりしています。(脳性マヒ、1歳3ケ月)新潟市 N・A

 ・・・ドッツが終了しました。ステップ1〜7まではスピードをあげて、8からはいろいろな問題をしてみました。6月から始めて11月まで、何と5ケ月かかったのですが、問題を多くしたのでそれ程飽きる暇がないようでした。
 横で眺めていた磨菜美(現在1歳)が、確かかけ算に入った頃から眺めていたかと思うのですが、問題をやらせると正解するのです。時には上の子より正解することがありびっくりしました。磨菜美には又、改めてしてみようと思っています。(2歳8ケ月)滝川市 S・T

 ・・・ドッツは1月中に100まで見せ終りそうです。たし算、ひき算、そしてかけ算も加わりました。じっと見ていることもあれば、見ない時もあります。先月始めて15と17のカードを出し「15はどっち?」とやってみました。昌紀のほうは15を指します。一度でやりましたので「ワアー、すごい!やったー!」と思いました。祐輔のほうは17を指します。逆に17をと言うと「こっち、こっち」と言います。
 いずれにせよ、わかっているんだと思います。Oが一杯とよく言っていますし、自らやる気になっているのが何よりです。 (3歳3ヶ月) 三鷹市 S・N

 ・・・先日電話で、ドッツを数字カードにして、最初から始めるよう教えて頂き、現在ひき算をしています。数字にしてからドッツカードでするのを嫌がります。それまでは、父親と答のドッツを早く取り合い、キャッ、キャッ、と喜んでいたのですが・・。
 このまま数字カードを続けていってよろしいのですか。先月、チェックリストを記録している時は、ドッツの数だけわかっているだけだったのてすが、12月31日頃から急に「なあに?ってきいて」と言うので、冗談に2枚のドッツを見せて、ひき算、たし算、かけ算、わり算、等式、等すべて聞くと、「これ!」と手でたたいて、答えた時は、もうびっくりしました。レシチンを飲ませ始めて、そんなに日かたっていませんでしたが、レシチンのせいかしらと思ったりもしています。ドッツがわかるようになってからは、以前よりももっとお姉ちゃんになりました。(2歳)川崎市 T・I

 ・・・ドッツは乗気でありませんが、自分の義務と思うようになったのか、一緒にドッツを作ったりしてくれます。「どっち遊び」でどの程度わかっているか試してみますと、かなり数の量を認識してきたと感じます。1つや2つの差違を認めることは、まだなかなかですが、27と35などを見せ、「どっちが35?」などと尋ねるとピタリと当てます。実際の物でもきちんと数を唱えられる10までなら、ばらばらの物でも指を折って数えられますし、それ以上の物で、どっちが多いか認知します。今は11から20までの数が固まりつつあるところです。ドッツを離れてみても、数の認知力がぐんぐん着いてきたと感じるこの頃です。やはり好きになってくれなくても、ドツツを続けてきたお蔭で、ここまで力がついてきたと、ドッツの威力を今更乍ら認識しているところです。
 やはり、先生のおっしゃるように「こどもの能力」を信じて続けることですね。有難うこざいました。 (2歳7ケ月) 川崎市 J・I

 ・・・ドッツは今年1月2日(1歳半過ぎ)に開始いたしました。フラッシュに慣れさせるために、開始前1週間は漢字カードをフラッシュさせました。ドッツの第1日目の1〜2回はジーと見ていましたが、3回目は私が「3」と言うと子供がすかさず「シ」と言うのでとても驚きました。7、8、9も同様です。その時はとても嬉しかったのですが、数唱を覚えたのではと思い、半月以上も1〜10まで繰り返したのです。その間、とても嫌がり大変でした。親のほうも精神的に疲れ、諦めて2〜11に進むと、とても集中したので、わかっていたのだと気づきました。
 しかしそれもつかの間、すぐ飽きてしまい、どうしようかと困っていた時に、1月29日、七田先生の「ドッツの効果的教え方」が届きました。早速読んでみまして、いろいろな方法があることを知り、驚くやら嬉しいやら、感謝の気持ちで一杯でした。本が届いた1月29日には、まだ6〜15だったのが、2月28日には71〜80、ひき算の3日目、その上「〜はどっち?」と聞きますと、総て正解いたします。たし算もひき算も、1日目だけは真剣に見ますが、後は聞くだけという状態です。親の気持ちとしては、やはりジーと見て欲しいですね。
 ここまで来れましたのは、総て七田先生のお蔭だと心より感謝しております。 (1歳8ケ月) 堺市 R・S

 ・・・ドッツは後一歩で完了です。万歳!
 何回となくやり直し、昨秋再びチャレンジし半年かかりました。今月の会報の報告を見て、四苦八苦されている方が大変多くいるのを知り、私だけじゃないんだな、と思いました。きっとどの方もそう思われたでしょうね。
 私はくじけそうになると、テープをかけます。先生のお声を聞いて、再び「やるぞ!」と思うのです。テキストは、成功された方の話ばかりですから、うまくいかないと不安を余計感じていました。でも要は続けることでした。等式が面白いようです。2人ともかなりの正解をします。主人が「ほんとにわかっているのか、まぐれだろう」と申しますが、実際主人の前でやってみせた時、「ホーッ」と一言いっただけでした。
 カリキュラムも終わりますが、今後の指導の仕方を教えてください。小学生の計算問題集を購入し、問題を読み、答をリズミカルに読みあげてみましたところ、2人共、聞いているようすです。算数好きの子供に育てるのが夢です。(私が苦手でしたから・・) (3歳6ケ月) 三鷹市 S・N

 ・・・ドツツは20〜30を毎日2枚ずつスライドしてやっております。汽車の絵カードと共に喜んでとまではいきませんが、じっと見ております。1日に2回です。
 この前主人が(テスト)1枚取り出し「いくつ?」と聞いてしまい、その時ひと目みるなり、ズバリ!数を言い当てました。まぐれあたりと主人は笑いましたが、私はうれしくて、うれしくて。主人は「もっと試してみよう」と言い出しましたが、やめさせました。
 まぐれ当たりでもいいんです。その数を当てた感だけでいいんです。これを励みに、早く100まで認知を進めたいと思います。(3歳)尾西市 Y・〇

 ・・・ドッツは3月4日100まで進み、ひき算も6日に済みました。私が少し疲れていたこともありまして、以後1週間は1〜100までのドッツを見せるだけにし、13日からかけ算に入りました。7×0、を教える時、遊び心で「10×10はどっち?」をしますと正解しましたので、ほっとするやらで肩の力が抜けました。現在はわり算をしています。
 今月は、子供の成長の凄さを知らされた月でした。やはり刺激を与えないと、子供は成長しないことを痛感しました。 (1歳10ケ月) 堺市 R・S

 ・・・いつも有難うございます。ドッツはたし算が終わり、数のカードは51まで見せました。ひき算に入るつもりです。
 2回になってしまう日も多いのですが、たし算はよく見るので、続けて数のカードを見せるようにしています。割に安定してきた感じは受けます。 (1歳5ケ月) 横浜市 T・S

 ・・・ドッツが終了いたしまして、嬉しいご報告です。2ヶ月弱でブログラムを終了しましたが、余り期待せずテストしてみましたところ、「27はどっち?」から始め(63+21)÷2+7=49、など正解します。ほぼ100パーセントです。ニコニコしながら1秒かからずに、正しいカードを取るので、さすがに、疑い深い私も、これは四則混合を理解しているのだと感じました。お誕生日を前に、思いがけぬ嬉しいプレゼントとなりました。 (0歳11ヶ月) 横浜市 Y・M

 ・・・いろんなものに対して反応が早く、手を伸ばして教えてくれます。ペグボード、ホームボードも直ぐ覚えてしまいました。ドッツは先生の言葉に従い、じっくりカリキュラム2を進めております。ドッツカードも含め、他のいろいろなカードの内「〜はどっち?」と聞くと殆ど当っています。ドッツ以外のカードは信じられても、正確にドッツを当てる子供が信じがたく未だに不思議です。 (0歳10ケ月) 横浜市 Y・T

 ・・・ドッツは順調に進んでおります。同じような問題を何度もやったり、変化が少なかったり、簡単過ぎる問題を出すと答えてくれません。むしろ私にとってとても難しいと思われる長い等式、例えば、(99−87)×4+49+3=100、や(23−19+38−7)÷(38+13−46)=7、等をまず答の両方のカードをちらっと見てから、ニコッと大きな笑顔を私に見せて、カードを手でバンとたたいて、正解を教えてくれます。何度やっても驚きです。
 現在小学6年生の算数計算集を使って小数、分数、答が0以下(マイナス)になる計算を教えています。教え始めての約束事、例えば、1わる10=1/10;1/10=0.1;10/10=1;9/10=0.9、等はカードを喰い入るように見入っていました。
 図形カード、植物、動物、魚、星座、日本地図カード、野菜、果物、平仮名、片仮名、漢字、アルファベット、等のカードや絵本が大好きです。どのカード類も「〜はどれ?]と聞くと、ドッツ同様バンとたたいて教えてくれます。 (1歳1ケ月) 横浜市 C・T

 ・・・ドッツは時々等式を楽しみました。正解は100パーセント近くなりました。
 祐輔に「頭の中に何があるの」と聞いてみると「赤い丸がうーんとあるんだよ」などと言います。ほんとにそうなんだろうか不思議ですが、かなり複雑な等式も読み終わると同時に「こっち!」と指さしますので、すごい!すごい!
 今まではカリキュラムをこなすのに必死でしたが、終了すると気楽になり、スムーズに出来るようになりました。 (3歳8ケ月) 三鷹市 Y・N

 ・・・ドッツは、ある日絵を書いて遊んでいて、兎に風船を持たせたり、家や雲などを書き、そのうちに何気なく問題を書いてやったら、それから毎日確かめをやりたがるようになり、90パーセント以上の確率で当てるようになりました。当たらないときは、わざとしていることが丸見えで、4年生の四則混合算の問題なら殆ど当たります。
 分数は、通分や約数はまだですが、たし算ひき算も出来ます。現在小数のカードを見せているところです。何時頃から自分で答をいえるようになるでしょうか。
 主人も始めはなかなか信じてくれず、先月、「パパ、問題考えて」と言われ、書いて見せ一度に「これ!」と正解を示された時には、余りの速さに「うそだー」と思ったそうです。
 以前も言われて問題を作ったのですが、いつも夜のせいかふざけてしまって、2〜3度目に正解を出すんです。私にはふざけている、ということがわかりますが、主人には「それみろ」という感じだったようです。けれどもこの事があって、だんだんドッツのことも認めるようになってきました。
 小数のカードも主人が9つのパターンを考えてくれ、これからも作ると言ってくれています。本当にあの日の先生の本に巡り会えてよかったと思っています。(3歳)昭島市 T・T

 ・・・ドッツは3回失敗しましたと申しましたが、35まで1ヶ月位はちゃんとやりました。その後、4歳を過ぎ、もう手遅れかと何もしておりません。4歳3ケ月で公文に入会しました。線書きからスタートして1〜30までの数字の表を書くこと4ヶ月。入会の早いお子さんは、たし算11、12をやっておりました。それを見て、子供がどうしてもやりたい、と言い出しまして、教室の先生はまだ無理だと言って、+、一、のプリントをくれないでいますと、他のお子さんのを取ってやろうとしていました。それで、私が家で教えてやろうとして教えましたところ、すぐ覚え、次の日には+2から+10、その次の日は2ケタ、3ケタのたし算を横書のまま暗算でやりました。
 試しにかけ算を教えましたら、
   11×11=121    12×12=144  
   25×30=750    13×14=182
などを暗算で答えたのです。勿論四則混合の計算も出来ます。
 親は電卓片手に、子供は暗算なのです。失敗したと思っていた、ドッツの成果なのでしょうか。もう一度、完全に100のドッツまでスケジュール通り、やらしておいたほうがよいのでしょうか。 (4歳5ヶ月) 防府市 H・I

 ・・・ドッツは成功したようです。カリキュラムを全部終わるまでは、ほんとは算数を勉強するのに、そんな簡単でうまい話があるわけはない、と思っていましたが、ほんとうにわかるんですね。分数も何百何十分の何カケル何は、と言うとちゃんと正解をさします。とっても嬉しいです。 (2歳6ヶ月) 横須賀市 E・T

 ・・・ドッツが100パーセントになってきました。複雑なものほど好きで、好きな時に5題ほど問題を出しています。ドッツは次にどのようにしていけばいいのでしょうか。今でも偶然としか思えない程です。発語数400となる。
 発語数ですが、この時期にしては多いように思えるのですが、0歳教育をしている場合、普遍なのでしょうね。 (1歳9ヶ月) 茨木市 E・T

 ・・・ドッツ、今月させた問題です。全問正解でした。
  8/17 (9+2−6)×(7+3−2)=40
       (10−5+1)×6÷18+2=4
       599−(38+409)+3216÷67=200
       1000−32×25+20×15=500
       4099−67×58+90×43−81×43=600
  8/20 290−5265÷45+1848÷7+63=500
       7−(477+23)÷250+95=100
       3899−67×58+90×43−81×43=400
 これらの問題を、例えば、子供がお風呂に入っている時聞くのです。すると、子供の方は、石鹸で自分の体を洗いながら、こちらの見せる計算式など、ろくすっぽ見てもいないようなのに、私が問題を言い終えると、正解を泡だらけの手で指すのです。こっちの方が何度やっても信じられないで、「ほんとうに?」と聞くと、すまして「そう」と 言います。
  8/22 45920+54250=100170
       25462×1531=38982322
       8846103÷25347=349
       742760−253470=489290
 これら大きな数の計算も正解でした。
  8/25 100−6×〔{70−2×(45−30)}÷8+9〕=16
  8/27 {7×(12+4×2)÷5−5×4}×3÷2=12
  8/31 21−2×〔11−(16+12)÷7−3〕=1
 これも出題して、正解でした。〔 〕{ }( )の使い方を言っただけです。
 今月は、新たな発展がありました。中国語が大変進歩しまして、殆どのことが言えるようになり、中国人をも驚かせる程ですが、私達夫婦と一緒の時には、日本語で話すよう自分で使い分けているらしいのです。日本語より中国語のほうが、音節が短いため、また日本語で言いまわしの出来ないところは中国語ですが、両方の言葉で言える部分は、ちゃんと使い分けているようです。 (2歳6ヶ月) 北京市 Y・〇

 ・・・こ指導頂きましたように、絵カードを作り、ドッツの時に見せましたところ、大変な喜びようで、子供の方からドッツしようといってくれるようになりました。有難うございました。
 2歳8ヶ月になったばかりです。ドッツは1年前より取りかかりました。私の体の調子でとびとびになり、やっと3週間位前より5枚ずつスライドして見せるようになり、少しは興味を示すようになっておりました。絵カードを入れるようになって、ドッツカードを見る目が少し変わってきました。100まで見せ終わりましたが、まだわり算にさしかかったところです。
 ドッツカードと数字カードを突き合わせていますが、試してみると違っていることが多いのです。たし算、ひき算、かけ算にしても、5分5分というところです。1年間の間のとぎれとぎれが関係しているのでしょうか。とぎれても元に戻ることなく続きからやってきました。それが悪かったのでしょうか。(間があきすぎたのでしょうか)30位ドッツカードを見せたところで、確認もしてしまっております。それに、叱かってはいけないと書いてありましたのに、感情がおさえられなかったことが、原因しているのでしょうか?
 3歳まで少し時間があります。ドッツカードが完全に頭に入るまで、見せ続けたほうがいいでしょうか。子供が「赤い丸が頭の中にいっばいあるの」と頭を指さしたことがありました。今日は 「ドッツの赤い丸が、こやって頭の上にのぼってくるのだよ」 と、言ったりしました。(頭の下のほから上をさして)目を見ていると、入っているなというのがわかってきましたが、絵カードの方に気が行って「今日はどんなカードかな、楽しみだね」と言って、私の手許ばかり気にしている時があります。
 今は、数字カードを見せるのでなく、ドッツカードを見せて進めています。ご指導よろしくお願いします。 (2歳8ヶ月) 横浜市 T・S

 ・・・今月は嬉しいこ報告をします。
 どうやら悟史はドッツに成功したようです。今、驚きながら毎日楽しくドッツに取り組んでいます。悟史は、1歳丁度の頃、ドッツに1度取り組みましたが、私が教員をしているため、1日3回やることが出来ず、30位進んだのですが、確かめをやっても出来ないのと、悟史がなかなかうまく見てくれないので、諦めてやめました。
 2回目は2歳の頃、また少し始めようかと1週間位取り組みましたか、忙しさにかまけて、やめてしまいました。今回3度目の挑戦で大成功です。今回は先ず、スーパーラーニングテープをかけ、深呼吸をさせてから始めました。第1回目、2回目、のことが残っているのを期待して、1〜10までは3日で終え、次の日から1つずつスライドし ていきました。5日目に10を取り出して「どっちが10?」と言うと素速く10の方を指しました。うれしくて「どうしてわかったの」と言うと「だって10に見えるんだもん」という答でした。思わす飛ひあがりたいほどの気持ちでした。
 6日目からは、たし算を始めました。5ヶ月前から公文式のたし算プリントをしていましたので、丁度興味がある時だから、大丈夫だと思って始めました。ドッツのたし算を始めた次の日から、今まで数直線を見て答を出していたのが、ちょっと考えてから、パッと答を書けるようになりました。1週間続けた今では、だいぶすらすらと答が出る よになっています。もう少したったら、ドッツのひき算に入ろうと思っています。
 2度諦めたドッツですが、3歳10ヶ月で滑り込みセーフで成功しました。これから出来るところまで頑張らせたいと思っています。悟史はドッツの他に、今、プリントと公文のたし算と友の会の英語の通信教育と平仮名の練習をしています。これを30分位で全部かたつけてしまいます。
 毎回何か新しいことを始めるたびに、無理じゃないかな、いや、でもやらないよりはやってみようと、えい!と言う思いで、プリントも英語もたし算も始めましたが、今、何でもこなしてしまう悟史に驚きながら、嬉しい気持ちで接しています。
 ピアノを4月から習い始めましたが、文字を読めるせいか、音符を覚えるのが早く今では、始めての楽譜も、大体1人で弾けます。普通1年で覚えるテキストを半年で終えそうで、期待させてくれる息子に成長しました。
 1歳から、友の会の通信教育をやってきたお蔭と、感謝しております。私は仕事があるため、充分とはいきませんが、これから可能な限り、悟史の能力を広げてやりたいと思っています。 (3歳11ケ月) 水戸市 C・H

 ・・・朝夕めっきり涼しくなりました。大牟田講演では素晴らしい講話、有難うございました。私はドッツのことで質問したものです。早速先生から譲って頂いたシールを、問い合わせ購入いたしました。全部シールを貼ったものにせず、1枚毎にシールカード、ドッツカード、シールカードというふうに数を見せ、たし算、ひき算では、途中2〜3枚シールカードを入れて見せました。
 そうしたら、今までカードを見せると、横を向いていた子供が、目をランランとさせ、ケタケタ笑い乍ら見るようになりました。そうして「もう1回」と言いますが「また後でね」と1日目は終わりました。2日目からは 「ドッツしようか」 と言いますと、嬉しそうに「はい」と言います。子供はどんなシールカードが出てくるかというのが楽しみのようです。
 でも「犬」「新幹線」などというので、数はわかっていなくて、シールの絵ばかりに目が行っているんではないかと思いましたが、喜んで見るのだからと、数に対する期待は諦めていました。3日目、カードを見せ終わると「もう1回」と何度もせがむので 「じや、ドツチゲームしようか」 と言いました。(この言葉はとても勇気がいりました。以前確かめ過ぎて嫌いになったみたいなので)子供が「する、する」と言うので、シールカードの「44」とドッツカードの 「50」 を見せて「44はどっち?」と尋ねると、シールカードを指しました。
 シールで覚えているのかもしれないと思い、違う絵のカード2枚で確かめました。やはり当てたので、絵で覚えているのかしらと、同じ絵のシールカード2枚で確かめました。やはり当てます。子供はわかっていたのです。
 この時の気持ちを先生に何とお伝えしたらいいのでしょうか。驚きと嬉しさで一杯になって、子供を思いっきり抱きしめてあげました。絵を認識しながら、数もわかっていたなんて(1秒とない時間に)。あの時先生にお合いしなかったら、ドッツは挫折していたかもしれません。親のやる気次第で、子供は伸びるものなのですね。決して子供のせいにしてはいけないと実感しました。
 100終わるまで、私も楽しみながら、工夫をしてあげながら、 「楽しいドッツ」 にしていきたいと思います。最後になりましたが、先生、本当に有難うございました。また、今後もご指導の程、宜しくお願いいたします。 (1歳8ヶ月) 熊本市 E・Y

【 第八章 ドッツで算数がわかる原理 】

【 一 ドッツかうまくいかないのは技術の部分ではない 】

 ドッツのやり方がうまくわからない、という質問をよく受けますが、ドッツがうまくいかないのは、技術の部分ではないのです。ドッツの原理がよくわからないので、うまくいかないのです。
 ドッツで子供が算数の力を身につけるということは、子供にとって非常に容易であり大人にとっては難しすぎて不可能である、ということの大きなキャッブが、問題を難しくしているのです。
 字を読むことは大人には出来ます。ですから子供に教えることは、まがりなりにも出来ます。けれどもドッツとなると、大人はいかに頑張ってみても出来ないのです。ドッツが出来るようになった親は今までに一人もいません。両親にはとても出来ないことが、皮肉なことに、小さな赤ちゃんにとっては最も易しいことなのです。
 ドッツはとてもはっきりした事実です。赤ちゃんにはとてもわかりやすいのです。この事をよく理解して下さらないといけません。ところが、親にはわかり難いものだから、赤ちゃんにはわかるかしらと疑ってしまいます。それはちょうど、赤ちゃんには大人の見えない色が見えるといって、書店にいって赤ちゃん用の20の色カードを買ってきて、 大人には見えない色カードを赤ちやんに見せるようなものです。
 ところが実際は、赤ちゃんに教える最もよい順序としては、ドッツ、言葉、知識、の順になるのです。赤ちゃんにとってドッツは、ケーキと同じように嬉しいものなのです。ドッツは言葉と同じで、一番易しい言葉ということができます。
 赤ちゃんは、ドッツを瞬間に学んでしまいます。ドッツカードで0と1を教えれば、後に新しいものは何もありません。 「これは0よ」、「これは1よ」と教えたら、2のドッツを見せたら「1が2つだわ」、28を見せたら「1が28だわ」、30を見せたら「5が6つだわ」と赤ちゃんの頭が、自然に理解してまうのです。何故なら、赤ちゃんの頭の働きは、コンピューターだからです。
 ここのところがわからないといけません。赤ちゃんは、たし算やひき算をわざわざ教えなくても、それがわかる頭の働きを持っているのです。だから、赤ちゃんに算数を教えると、稲妻のように一瞬の間に学んでしまうのです。赤ちやんに一度教えると、後はそれに伴う言葉を教えるだけ、という原理を理解することが大切です。
 赤ちやんに10のカードを見せて「これは10よ」と言っても、新しい情報ではないのです。知らなかったのは「じゅう」という言葉だけです。それを「じゅう」と呼ぶ約束事だけなのです。「じゅう」という呼び名は知らなかったのです。教えてわかったのです。でもそれが、2の5つの集りであることなど、教えなくても赤ちゃんの頭のコンピューターは理解しています。

【 二 たし算、ひき算、かけ算、わり算、がどうして分かるか 】

 事実は、両親が教える前に、赤ちゃんは分かっているのです。1から100までのカードを見せ終わる前に、すっかりのみこんでしまっているのです。
 「これは20よ」 と見せた時に、赤ちゃんの潜在意識はどうしているかと言いますと、「5が4つある」と考えているかもしれないし 「2が10ある」 と考えているかもしれないのです。これは赤ちゃんの頭に働く潜在意識コンピューターの働きの問題です。大人は既に失っていて、もうない働きです。
 赤ちゃんの頭に1から100までをインプットし、たす、ひく、かける、わる、の仕組を覚えさせたら、1つずつ記憶させなくても、直ちに四則の計算機能が入力できる、ということなのです。20のカードまで見せれば、4や5、2や10はもう知っているのですから、これはもう当り前なのです。だから「たしざんをします」「ひきざんをします」と言っても新しい言葉ではなく、ただたす、ひく、という言葉を新しく知るだけです。そのことだけが新しい情報で、たす、ひく、かける、わる、のプロセスは、ひとりでに知ってしまっているのです。

【 三 これが真実である、とどうして分かるか 】

 これが真実であるということは、脳障害児や自閉症児にドッツを教えると、その能力が自然に、出てくることから分かります。
 赤ちゃんにとっては、たし算やひき算を知っても、分かり過ぎて退屈なんです。
 ここのところを一番理解してほしい。
 子供は分かり過ぎて退屈しているのです!
 かけ算は 「25×3=75」 といえば、それでかけ算はみな分かってしまうのです。「20×3=?」と聞けばもう分かるのです。たった一例を示すだけで充分わかる頭脳です。これが全く普通に、ドッツをやっている総ての子供達に現れることで、決して特別の子供だけに現れるのではない、と理解することが大切です。だから小さな赤ちゃんにたし算を教えることは、無理なことをやっているわけではないのです。そもそも赤ちゃんの頭には、生まれつきコンピューター能力が仕組まれているのですから。
 お母さんの教えているのは、「たし算」という言葉だけです。算数の仕組みを教えているのではないのです。それはもう赤ちゃんの頭に仕組まれた機能です。
 けれども、これは働きかけて引き出さないでいると、失われてしまう機能です。だから大人は出来ないのです。0歳〜2歳の間に強く現れ、3歳を過ぎると現れにくく、6歳を過ぎるともう出てこない頭の働きなのです。
 子供は、1から100までのドッツを見せ終った時、たし算、ひき算、かけ算、わり算、がもう全部分かってしまっている、ということを理解してください。だから、本当は1から20まで教えたら、たし算、ひき算、かけ算、わり算、がみな分かる子もいるのです。1から30までのドッツカードを見せたら、たし算、ひき算、かけ算、わり算、を教えてやってもいいのです。一方で100までドッツを見せ続ければいいだけのことです。
 子供は30までのカードを見せたら、30の次は31が来ると知ってしまうのです。それが分かる子には31、32・・・と順番通り教えるのは退屈きわまることで、「もういい」「もう見たくない」という言葉が出るのは当然なのです。

【 四 子供は分かり過ぎて退屈している 】

 多くの場合、子供はわかり過ぎて退屈しているのです。始めの1週間は喜んで見ていたのに、1週間を過ぎると「もう見たくない」と言うのは、わかり過ぎて新しいことがなく退屈しているのです。
 ではどうしたら面白く続けられるのか。
 この子達には、算数は言葉にすぎないのです。とても単純な言葉で、やさしくてやさしくて、つまらなくなるような言葉なのです。何故なら、1の後に新しい情報は何もないからです。あるのは変化だけ。1から1億まで、もうわかってしまうのです。
 ドッツカードで1から100までやれば、後は千でも万でも億でもみなわかってしまいます。英語は四十五万語あると言われます。言葉をカードで教えると限りなく続きます。ドッツは1から100まで教えれば充分なのです。

【 五 ドッツの見せ方(応用編) 】

 ドッツの見せ方は、1日目は順序よく、2日目はよく切って順番をばらばらにすること。こうしないと、子供は注目しなくなります。脇見を始めるのは、退屈し始めた証拠です。その時は順番をばらしてください。
 1から100までを、出来るだけ早く見せ終りましょう。
 4日目位から、子供が注目しなくなったら、2枚ずつスライドしなくてはいけません。このころ0のカードも入れましょう。
 子供が退屈し始めたら、変化を入れましょう。たし算を即始めましょう。子供によって反応が違います。そのことを知っていてください。カリキュラムに書いてあるから、その通りに進めるというのでは、いけないのです。あくまで子供の反応に合わせることです。
 生まれてすぐ始めても構いません。生まれてすぐ見せると、4ケ月で退屈します。子供によってはもっと早く退屈しはじめます。
 ドッツが一番早く入った子供では、始めて11週間で1から100まで入ってしまったケースがあります。15日目からたし算をしました。だから、子供の顔を見て判断することが大切なのです。
 ドッツを子供に教えるのに、長くて数ヶ月です。1年はかかりません。1年も教えているというのは、生まれてから100個の言葉をずっと教え続けているということで、これは大変罪なことです。子供にとってドッツはやさし過ぎるので、これは二重の罪といつてもよいでしょう。

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