0歳教育関係へ
Magical Child 2
誰も知らなかった大脳発達のプログラム
<4 マトリックス変換:既知から未知へ>
<5 相互作用としての知能 >
<6 ストレスと学習 >
<7 自然を悪魔払いする医術 >
【Magical Child 1 へ】
【Magical Child 4 へ】
【Magical Child 3 へ】
【Magical Child 5 へ】
〔 1 序文 〕
〔 2 用語解説 〕
〔 3 約束された未来:すばらしき遺 〕
〔 4 マトリックテ変換:既知から未知へ 〕
〔 5 相互作用としての知能 〕
[ 6 ストレスと学習 ]
[ 7 自然を悪魔払いする医術 ]
[ 8 分娩室にて ]
[ 9 終わりははじまり、はじまりは終わり@]
〔 9 終わりははじまり、はじまりは終わりA]
【 4 マトリックス変換:既知から未知へ 】
●マトリックスの意味
「宇宙在、太陽在、地球在、父母在、而我在」
「母なる大地」
●マトリックスの変換
マトリックス変換の二つの意味 生と死 (輪廻観・無常観に通ずる)
マトリックス変換の内容
@マトリックスにおける生命エネルギーの役割
そのマトリックスに関する知識を構築する。
知識の構築にも独自の成長パターンがある。
身体と知能の発達は同調しながら進む。
A各マトリックスを相手にきずなを結ぶ。
B古いマトリックスの上にたってのみ、新しいマトリックスへ移ることができる。
子宮→ 幼少時代→(7歳)→地球
●子どもは不完全な大人ではない
どの成長段階でもその段階自体で完結する。
あらゆるものは、形成途上にある他のなにものかへの準備段階である。
人生は、成長段階における過程である。(という表現はこの意味で正しい)
●自然は失敗を予定しない
生物プランは、<知・徳・体>の完全な成長をプログラムされていない。
ことに、胎児時代、赤ちゃん時代、幼児時代の<心・脳・体>の正常な成長可否は、母親のマトリックスおよび取り巻きの環境如何によって、驚くほど左右される。
●マトリックスとの相互作用が知能を伸ばす
●幼児期の世界観形成
幼児は生後8ヵ月から10ヶ月にかけて、母親から知識の構築に必要な身体能力を与えられる。この重要な仕事が達成されると、幼児は周囲の生きた世界を探索することが可能となる。
母親が全面的に信頼できる安全な場、即ちいつでも必要なときにそこに戻り、養ってもらえる安全な場でない限り、幼児はその探索をうまくやってのけることができない。マトリックスである母親が絶対自分を見捨てないことがわかった時に、はじめて幼児は児童期に入っていくことができる。
生物プランは、子どもが地球を探索し、そのマトリックスについてのおおよその知識を構築するまでは、全面的に母親に依存するよう定めている。
この世界観の構築が完成をみるまでには約7年かかる。
マトリックスの知識が7歳前後で完成すると、母親への依存を離れ、安全な場としての地球そのものへと移っていくよう自然ははからっている。
<心・脳・体>に知識の体系として構造化された地球は、児童期の子どもにとって力と可能性の源泉ともなる。それ以降の発達は、地球マトリックスとの相互作用によって、パーソナル・パワーに関する知識を構築することへ向かう。
●パーソナル・パワーの発達 7歳〜11歳
自立がこの時期の目標である。
つまり親の依存から独立し、諸々の法則を持つ物質的世界の中でいかに生きていくかを学ぶのである。
パーソナル・パワーの発達によって、地球から自己へのマトリックス変換の準備が整えられる。
●思春期 <心・脳>活動の独立へ
思春期までに、<心・脳・体>からなる自分自身のマトリックスとなるよう、生物プランによって定められている。
つまり<心・脳・体>は、最終的には自らがマトリックス、すなわち力と可能性の源泉、そしてよって立つべき安全な場にならなければならないのである。
●最後のマトリックス変換 具体から抽象へ
成人後のある時点で、心は脳プロセスから機能的分化ないし論理的分化をはじめなければならない。これが、われわれが直接的な知識を持ちうる最後のマトリックス変換である。
われわれが生きている限り、母親はたとえわれわれが彼女から離れ、より大きなマトリックスに移っていくとしても、主要なマトリックスであり続ける。われわれの全生涯を通じ、地球はすべてのマトリックスのマトリックスである。純粋思考や創造されたリアリティの探求がどんな抽象の域に達しても、心は脳から、脳は身体マトリックスから身体は地球マトリックスから、エネルギーをひきだしている。
●人の一生は誕生の連続である
物質的なマトリックス
抽象的なマトリックス
●原衝動の中に知的成長の鍵がある
生物プランの成功如何は、子どもの原衝動に対して、相応の環境が与えられるか如何に関わっている。
●われわれの内なる知恵を信ぜよ
人間に約束された可能性は、無限である。
生命システムに対する信仰の火を燃やし、自分自身を信じ、自分自身の生命を信じることによってのみ、自らに与えられる新たな生命の要求に、しかるべく応えることができる。
生命システムの正しい認識により、自らの生命プロセスに心を開き、正しい応答で子どもを育てることができる。この応答を通してのみ、ふたたび正しい認識(確信・信仰)とパーソナル・パワーに心を開き、それらを強化することが可能となる。
【 5 相互作用としての知能 】
この項目には、あまり耳を傾けなくてよい
●相互作用はエネルギーを増幅する
相互作用とは、二つの力がそれぞれエネルギーを増幅させながら、互いにエネルギーを交換し合うことをさす。
知能は、相互作用をとおして相互作用の能力を高める。
●相互作用の三つのレベル
●運動が知能発達の基礎をつくる
●生涯を決する基礎構造
●発達段階にふさわしくない学習は歪みを生む
【 6 ストレスと学習 】
この項目にも、あまり耳を傾けなくてよい
●既知から未知へ
●ストレスが知能を発達させる
ここでいうストレスとは、未知データが大脳にはいった時、脳下垂体が副腎ステロイドを活性化させるホルモン出し、<心・脳・体>システムを刺激し、活性化させ、未知のデータに備えることを指している。
・人間の脳には、約140億の思考細胞(ニューロン)がある。
・1個の思考細胞は、他の思考細胞につながる連結回路を多ければ1万持つ。
・1個の思考細胞は、直接間接を含めると約60万の思考細胞と連結できる。
・ストレスとは、知能開発の方法である。
・過剰ストレスは、<心・脳・体>システムに生理的ショックを与え、外部情報と
<心・脳・体>システムを遮断してしまう。
・<心・脳・体>システムは、まさにコンピューターである。
●ストレスと弛緩
●しなやかな心
●母親というマトリックスが知的成長の基礎
【 7 自然を悪魔払いする医術 】
この項目にも、あまり耳を傾けなくてよい
●ストレスは敵か
●生命と切り離された知識体
●赤ん坊に<知能>はないか
生後2ヵ月半か3ヵ月の赤ちゃんが笑わないのは、知能が未熟だからではない。
●ウガンダの笑う赤ん坊
◎マルセル・ジーバー
(1956年、国連児童基金から助成金を得て、栄養不良が知能に与える影響を研究するため、ケニアとウガンダへ行ったイギリスの女性)
これまでどこでも観察されたことのないような、早熟で賢い、知能の進んだ幼児を発見した。
生後4日目からたえまなく嬉しそうに笑っていた。
生後4日目までに、出産ストレスに関連がある副腎ステロイドが全く見られなかった。(血液分析の結果)
感覚と運動を協応させる学習や全般的な成長も顕著で、実に奇跡的な程だった。
欧米の子どもたちより数ヶ月成長が早く、生後4年目まで、知的発達の優位性が保たれていた。
(そこでなぜ成長が止まるのか、「第7章=きずなの破壊:終りははじまり、はじまりは終り」で論じられている)
これらの赤ん坊は、母親自身の手による自宅出産であった。
母親は、たえず赤ん坊をさすり、撫で、歌をうたってやり、慈しんだ。
母親は、裸の胸にぶらさげたり、吊り帯びの中におしめをつけない赤ん坊を入れ、たえず一緒に連れ歩いた。
母親は、赤ん坊と一緒に眠り、赤ん坊は、いつでも自分の欲しいときに乳を飲んだ。
赤ん坊は、驚くほど長い時間目を覚ましていた。
敏感で注意深く、静かに満ち足りていた。
赤ん坊は、ほとんど泣くことがなかった。
母親は、子どもと強いきずなで結ばれ、子どものどんな要求も、その子が泣いて訴える破目になるまえに察知された。
母親は、子どものどんな仕草にも応え、その動きを手助けした。そのため、子どもの動きはすべて思い通りの結果となった。
これらの赤ん坊たちは、生後2日(48時間)目には、前腕を支えてやるだけでまっすぐお座りができた。しかも背中はピンと伸び、首の座りも万全で、目は自分の意思と知能で母親をしっかり見据えていた。そしてにこにこと笑っていた。
●病院出産と自宅出産
◎病院出産
ウガンダにも新しいヨーロッパ型の病院がつくられた。
病院出産の赤ん坊たちは、欧米の赤ん坊と同様、文明的時刻表どおりに発育することがわかった。
ジーバーは、赤ん坊たちが生後2ヵ月半を過ぎないと笑わないことを発見したのである。
またその子たちは、いかなる意味でも発達が早いとはいえなかった。感覚と運動を協応させる学習の片鱗も見せず、約2ヶ月半の間はこれといった並外れた知能も示さなかった。
2ヶ月半たってから、ちょっとした知能の兆しを見せた。血液分析をすると、出産ストレスに関連した副腎ステロイドの値が、2ヶ月半になってもまだかなり高かった。
この赤ん坊たちは、たっぷり眠り、起きると泣き、怒りっぽくて勘が強く、虚弱で無力だった。したがって問題は、幼児期の知的発達には民族的要因などある筈がないということがわかった。
問題は、病院出産で新生児の身に何かが起こっていたことに起因している。
◎病院出産をやめ、インド出産をしたフランスの医者
フランスの産婦人科医フレデリック・ルボワイエは、9000人の赤ん坊をとりあげてきた。彼は、人口5000万人のフランスで機能障害の子どもが100万人以上いることに気がついた。病院出産に疑問をもった彼は、インドの辺鄙な地域を訪れて、現地の出産方法を3年間詳しく調べた。フランスへ戻った彼は、新しい出産方法で赤ん坊をこの世に送り出している。
彼のとりあげた赤ん坊は、出産後12時間からたえず可愛らしい魅力的な笑いをふりまいている。
ウガンダの母親は、出産の5分程前まで家の周りで働いている。約1時間後には再び外に出て、親戚や近所に新しい赤ん坊を見せてまわる。
私(ピアス)自身も、両親の手による自宅出産で生まれた子どもを数人知っているが、その子たちは出産後1時間目からたえまなく笑っていた。それは赤ん坊たちが、愛と思いやり、その上、優しさと静けさに出会ったからである。
戻る