お茶の種類と成分
お茶の種類にはいろいろなものがあります。でも、実は同じお茶の木から取れるものが、その 作り方によっていろいろなものになるのです。まずは代表的なものをご紹介します。

(更新:97.7.6


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お茶の種類

日本茶
蒸気で蒸すことによって発酵を止めた緑茶を指すのが普通です。

煎茶

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緑茶の代表で、日本茶の85%くらいはこの煎茶です。 高級品ほどうまみや香りが良くなります。 また、お湯の温度が高いと程、苦味が強く抽出されます。 お茶の質や好みを良く考えて入れましょう。
基本的な煎茶の入れ方 はこちらへ。

玉露

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直射日光を避け、煎茶の3倍ほどの肥料を与えるなど、 苦味を抑えてうまみを増すように育てた日本茶の中で最も 上等なお茶です。
上手に入れられた玉露は甘く、濃厚な味がします。喉を潤すために 多量に飲むお茶ではなく、わずかな量を味わうお茶です。
基本的な玉露の入れ方 はこちらへ。

抹茶

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玉露同様に日光を避けて育てた茶を蒸したあと揉まずに乾燥させ、粉にしたもの。 植物の葉そのものを丸ごと飲んでしまうのは、 現在はどうやら日本人だけのようです。
基本的な抹茶の入れ方 はこちらへ。

番茶

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基本的に製法は煎茶と同様です。 茶の木の下部の大きく硬めの葉を原料とするのが中心です。
現在は並級の茶を番茶と呼ぶことが多いのですが、本来は、 青柳、川柳、京番茶などそれぞれです。 煎茶に較べ、甘みが少なく、すっきりとした香と味わいあります。
基本的な入れ方 はこちらへ。

ほうじ茶

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主に番茶を強火でほうじ、香ばしさを出したものです。日本人の嗜好に良く合い、口中を さっぱりさせる効果があるため、食後のお茶としても好まれています。
また、カフェインやタンニンなどの刺激物が少ないので、病中/病後、 お子様の飲料としても安心です。
基本的な入れ方 はこちらへ。また、少し味や香の落ちたお茶を 自分でほうじて みるのも楽しいでしょう。

芽茶

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煎茶や玉露の精製過程で、芽を選り分けたものです。 香が強く、味も濃厚です。
眠け覚ましには、コーヒーよりも芽茶の方が効き目があるとも言われます。
基本的な入れ方 はこちらへ。

茎茶

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同じく、茎の部分を選り分けたものです。 味は軽く、若々しい香がします。
雁ヶ音などとも呼ばれます。
基本的な入れ方 はこちらへ。

玄米茶

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番茶や煎茶に高圧で煎った玄米などを混ぜたもので、 玄米の香りがお茶とたいへん良く合った、とても風味の良いものです。
お好みにあわせてご自分で混ぜる ことも可能です。
基本的な入れ方 はこちらへ。

中国茶

半発酵の烏龍茶が有名です。
烏龍茶
発酵を途中で止めたたいへん香り高いお茶です。名前に関しては、烏のように黒く、 龍のように曲がりくねったものだからとも言われていますが、諸説あり、学問的には確定 していないようです。
プアール茶
後発酵茶と言われるもので、緑茶を作った後、それに麹かびを繁殖させたものです。 やせるお茶として非常に人気がありましたが、特有の匂いのため、万人に好まれると いうわけにはいかないようです。
紅茶
完全発酵させたものです。詳しいことは他のページにお任せしましょう。:-)
代用茶その他
日本人は水とお酒以外のほとんどの飲み物を「茶」と呼んでいるようにも思えます。
コーヒー
コーヒーを代用茶などというつもりはありませんが、まあお茶の木からとれるものではないということで、お許しください。
昆布茶
粉末にしたのもを良く目にしますが、板昆布状のものが最近評判です。
桜茶
お祝いの席などで供される桜の花びらの塩づけです。風情があって、 普段リラックスのために飲むのもなかなか良いものです。
柿の葉茶、どくだみ茶、とちゅう茶など
本来のお茶の木ではないので代用茶としましたが、お茶の代わり というよりも健康茶としてよく知られていますね。

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お茶の成分

各種茶の成分分析表(図説食品成分表新訂版)(茶100g 当り%)

茶 種 タンニン カフェ
イン
タンパク質
アミノ酸
脂 質 糖 質 繊 維 灰 分
玉露

10.0

3.5

29.1

4.1

32.7

11.1

6.4

抹茶

10.0

3.2

30.7

5.3

28.6

10.0

7.4

煎茶

13.0

2.3

24.0

4.6

35.2

10.6

5.4

番茶

11.0

2.0

19.7

4.4

33.5

19.5

5.5

ほうじ茶

9.5

1.9

18.2

4.8

39.2

18.7

5.5

ウーロン茶

12.5

2.4

19.4

2.8

39.8

12.4

5.3

紅茶

20.0

2.7

20.6

2.5

32.1

10.9

5.2

各種茶のビタミン含量(図説食料成分表新訂版)(茶100g 当たり %)

茶 種
(IU)
B1
(mg)
B2
(mg)
ナイアシン
(mg)

(mg)

(mg)
玉露

12000

0.30

1.16

6.0

110

抹茶

16000

0.60

1.35

4.0

60

28.2

煎茶

7200

0.35

1.40

4.0

250

65.4

番茶

7800

0.25

1.40

5.4

150

ほうじ茶

6700

0.10

0.82

5.6

44

ウーロン茶

8300

0.13

0.86

5.7

紅茶

500

0.10

0.80

10.0

*印は未測定
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お気づきの点、ここに載せたらよさそうな情報がありましたら、ぜひご一報ください。 田中 慎一郎(hamadaen@iris.or.jp)