お茶の入れ方
十分に沸騰させたお湯(沸騰してから4〜5分そのまま沸かしたもの)を用いることなど、 ちょっとした注意でずいぶんとお茶の味が変わります。どうせ冷ますのだからと、沸騰していない お湯を用いると、お茶の味が落ちてしまいます。ご注意ください。
ご参考までに、各々のお茶にあった入れ方の目安をご紹介します。

(更新:97.7.6


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煎茶

いわゆる普通のお茶です。お湯を少し冷ますこと、回し注ぎをすること、急須にお茶を残さないこと がポイントです。

  1. 人数分の茶碗にお湯を8分目ほど入れて、少しだけ冷まします(70〜90度)。 良いお茶ほど低めの温度の方が良いでしょう。お湯の量は、一人分、60mlから90mlです。 これも、良いお茶ほど少なめに入れるほうがよいでしょう。
  2. 一人分2グラムを目安に、人数分のお茶の葉を急須に入れます。人数が少ない場合は少し多めに 入れてください。2グラムとは、人指し指、中指、親指の3本で軽くつまんだ程度の量です。
  3. 湯冷ましした茶碗のお湯を急須に注ぎ、60秒ほど、お茶が浸出するのを待ちます。
  4. お茶を注ぐときは、濃さが均一になるように、少しずつ順に回し注ぎをしましょう。 また、お茶は最後のしずくがうまみの塊です。急須に残すことは絶対にやめてください。
  5. 2煎目は、別に冷ましたお湯を注ぎ、10秒ほどおけば大丈夫です。 お茶は大体2煎で有効成分が出尽くしますので、覚えておいてください。

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玉露

うまみ成分が増すように、直射日光を避けて育てた高級茶です。上手に入れないと、せっかくのお茶が 台無しです。

  1. 急須にお湯を入れて冷まします(50〜60度)。これは急須を暖める意味もあります。 玉露の場合、一人分は大体20mlとごく少量です。
  2. 玉露用の小さめの茶碗に、それぞれ7分目ほどお湯を入れます。これは茶碗を暖める意味もあります。 急須に残ってしまったお湯は捨ててしまってください。
  3. 一人分3グラムを目安に、人数分のお茶の葉を急須に入れます。玉露の葉はぐっとしまって 重いので、見た目の量は煎茶と同じくらいで十分です。
  4. 茶碗のお湯を急須にあけて、2分から2分半くらい、お茶が浸出するのを待ちます。
  5. お茶は均等に、回し注ぎをし、絞り切りましょう。
  6. 2煎目は、別に冷ましたお湯を入れて、30秒ほど待てば大丈夫です。 お茶は大体2煎で有効成分が出尽くしますので、覚えておいてください。

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番茶

番茶やほうじ茶は、もともと軽めのお茶です。熱湯をそそぎ、香りを楽しみましょう。

  1. 一人分3グラムを目安に、人数分のお茶の葉を急須に入れます。煎茶よりもお茶の葉が軽く、 大きいので、指先で割りとしっかりつまんだくらいの量になると思います。
  2. 熱湯を人数分注ぎます。軽いお茶ほど多めに入れますので、大体、一人分130ml位でしょう。 熱湯ですので、浸出時間も30秒ほどで大丈夫です。
  3. 注ぐときは煎茶と同じで、回し注ぎと絞り切ることを心がけてください。
  4. 2煎目は、お湯を注いで一呼吸おけば大丈夫です。 お茶は大体2煎で有効成分が出尽くしますので、覚えておいてください。

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芽茶、茎茶など

芽茶、茎茶も、やや熱めのお湯ですっきり出しましょう。

  1. 一人分3グラムを目安に、人数分のお茶の葉を急須に入れます。 芽茶の場合、見ためよりも重さがありますので、注意しましょう。
  2. これらのお茶も比較的たっぷりした量でお出しします。 一人分130ml位でしょうか。
  3. 注ぐときは煎茶と同じで、回し注ぎと絞り切ることを心がけてください。
  4. 2煎目は、お湯を注いで一呼吸おけば大丈夫です。 お茶は大体2煎で有効成分が出尽くしますので、覚えておいてください。

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抹茶

葉茶ではありませんので、茶碗と茶筅(ちゃせん)が必要です。

  1. 茶碗にお湯を入れ、茶筅で軽くかき混ぜ、温めます。 茶碗が暖まったらお湯を捨て、茶碗の内側を拭います。
  2. 抹茶を 2g ほど(茶杓で2杯くらい)を茶碗にいれ、 熱いお湯を 100ml 程そそぎます。
  3. 茶筅でお湯を泡立てるように動かし、抹茶とお湯によく溶かします。
  4. ある程度泡だったら、目の粗い泡をつぶし、軽く表面を均します。

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冷茶

最近は、冷たい飲み物を好む方が増えています。このため、水でもうまくお茶が浸出するように 工夫のされた冷茶用ティーバックが生まれました。普通のティーバックでも大丈夫ですが、 色が悪くなってしまいます。
お茶の苦味成分であるタンニン類は80度くらいで溶け出します。このため、水で出したお茶は 苦味/渋みがあまりないのです。

  1. 水出し用煎茶ティーバックを冷水ポットにいれ、15分ほど置きます。 前日の夜に用意して、一晩冷蔵庫に置いておいてもよいでしょう。
  2. ティーバックを取り除く前に、十分絞りましょう。
  3. 冷蔵庫に入れておけば、いつでもおいしく飲めます。

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お気づきの点、ここに載せたらよさそうな情報がありましたら、ぜひご一報ください。 田中 慎一郎(hamadaen@iris.or.jp)