麺くい亭(02/07/06)
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コメント 長いこと、食い物屋のレポートを書いていると、すでに紹介したつもりになっているのに、載せいていないお店があったりする。お店の人に対しては、大変失礼なことになるのかもしれない。 もう何年も前から、近所に行くことがあると、必ずと言っていいほど寄る店なのに、この麺くい亭も紹介していなかった。 なぜだか、多摩のラーメン本や、雑誌等でも紹介されることがないが、この店のレベルは高いと思う。もう10年も前から営業していると言うことで、新店ばかりが話題になるネット上では脚光を浴びることがないのかもしれない。 外観は写真の通り。これと言った特徴はない。店内もシンプルではあるが、雑然としている。テーブル2つとカウンター10席。ご夫婦でご夫婦でやっているようで、子ども達もお店にいるのだけど、これはやめた方がいいと思う。 ラーメンは、いわゆる八王子系にラーメン。お店のご主人はaa(みんみん)で働いていたと言う。 チャーシューには肩ロースとバラがある。今回はバラ肉チャーシューの大盛りを注文 さて、感想です。 スープ 鶏と豚のスープで透明。甘みがあり、深みのある味。元ダレは濃口醤油の強い、色の濃いもの。麺が卵麺とのことで、スープに溶け出すかん水がないのもいい。具の玉ねぎから溶け出す甘みと苦味がアクセントをつけてくれる。表面には、多めの脂が浮かぶ。 斬新な味ではないが、東京人にとっては、地元ラーメンの味で懐かしいし、ほっとする。 麺 若干細目の多少縮れのある麺。卵麺である。濃い色のスープの色にすぐ染まる。茹で具合は、いわゆるアルデンテで、芯にほんのちょっと生を残す程度。スープとの相性もかなり良い。 具 バラチャーシュー、メンマ、海苔、刻み玉ねぎ。 バラチャーシューは薄切りのもので、バラを巻き寿司の様にロール状に巻いたもの。脂身はしつこくない。ぱさついたかんもない。豚の味がしっかり感じられる。メンマは自家製のもの。日本の竹の子に近い味がした。味付けは、薄目で甘め。刻み玉ねぎは、八王子系ラーメンの特徴。荒みじんに切られた玉ねぎのエキスは、スープにしみ出して独特な味を加える。直接食べても甘みと辛味がラーメンの薬味としてよい。 なんというのだろう。安心して食べられるラーメンなのだ。いつまでも、こういう味のラーメン屋が残っていてもらいたい。 |