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コメント 東急東横線沿線に、ラーメンの有名店はなぜか少ない。そんな中で、昨年にわかに有名になったのが、このお店だった。 店の開店は、97年。ヒットまで時間のかかったお店である。 新しい通勤路の途中でもあり、寄ってみる事にする。綱島の駅から10分ほど歩く。周囲には、ラブホテルがおおい。商店はあるが、なんとなく暗い。ただこのラーメン屋の一角は飲食店が集中している。 行ったのは、夜の7時半過ぎ、あいにくの雨で蒸し暑い。汗っかきの私にはちょっと辛い距離だった。 店の外観は、あっさりとしている。木や煉瓦を使っているが、白っぽいものを使っているので明るくて清潔な感じがある。暖簾も白。 店の窓ガラスには、雑誌に紹介された記事がたくさん掲示されている。 店の中も明るい。照明だけでなく、白が基調になっていて、明るい店内なのである。カウンターで7席と2人掛けのテーブルが3つ。他に順番待ちの長椅子がある。 表まで行列は無かったが店内は満員。ちょうど食べ終わった人と入れ替わりにテーブル席に着いた。 テーブル席なので、カウンターは見づらいのだが、背伸びしてみていると、元ダレと共にステンレスの魔法瓶から、透明の液体を取り出して丼にいれている。これが店主の家で作られてお店に持ち込まれる塩ダレかなと思う。 塩ラーメンが有名なお店ではあるのだが、自分の好みで醤油を頼んでしまう。 さて、感想です。 スープ あさり、ホタテ、トリガラ、トンコツ、野菜などで作られると言うスープ。アサリやホタテは、元ダレの方に加えられているらしい。 スープは多少濁りがあるもので、海産物主体のスープとしては、珍しい。これに背脂が加われば、にんいくやのスープの様(あくまで見た目)。 スープの味は、海産物が主体。それも1つの物がベースになるのではなく、多種の素材が混ざり合った複雑な味です。強いて言えば、アサリの味が強いのですが、これは、ラーメンのスープにおいてアサリが使われることが少なく、ラーメンとして味わうと、味わったことのないアサリを強く感じるのかもしれません。トンコツ、トリガラなどもしっかりした味を出していました。 元ダレの醤油味はマイルド。塩ラーメン近い味の物でした。 麺 普通の太さの縮れ麺。多加水のもので、ツルッとした感じ。丼がしっかりと温められていたので、最後まで熱いラーメンであったが、麺が伸びることはなかった。 腰があると言えば腰があるのだが、固いと言うのと紙一重。喉越しはいい。 具 チャーシュー、メンマ、かまぼこ、海苔、ネギ。 チャーシューは肩ロースの煮豚。味は濃いめで、歯ごたえのあるタイプ。特に美味しいと言うほどのものではない。メンマも味濃いめ。ごま油がアクセントになっている。東京のラーメンでかまぼこは珍しい。 具の味付けは全体に濃いめ。スープとのバランスが良くない気がした。 最近思うこと。いろんなところで情報を得て、美味しいと呼ばれるラーメン屋をたくさん回り出すと、それなりのラーメンに出会っても感動が弱い。一年前に食べていたら、きっと感動の大きかったラーメン。 レベルは高い。アサリを使ったスープの独創性も評価出来る。 ここを多摩の食い物屋に入れるかどうか悩んだ。多摩から食べに行くにはちょっと遠い。自分の食べた食い物屋の評価と言うことで入れます。 勤務地が新横浜になりましたから、今後、こっちのお店増えそうです。ご勘弁を。 |