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コメント 今月、多摩地区近辺のお店の紹介は、やっと2軒目。それも1つは、高座渋谷の中村屋だから多摩とは言えない。トホホ。頑張ってお店を増やさないと読者が減っちゃいますな。 さてこのお店、今年の4月17日にオープンしました。ネット上ではあまり盛り上がりもなく、そのうち行ってみようか思っていたくらいだったのですが、2週間ほど前のスーパーテレビ(日本テレビ)で、飲食店のプロデュースの話をやっていて、くじら軒や竈と同じ人(断片的に見ていたのでだれだかわからない。知っている人がいたら教えて下さい)がプロデュースしたらしい。お店の雰囲気等がどんな物か気になったので、行って来ました。 場所は、駅から3分もかからない。ただ商店街とは逆方向になる。電車から見える場所なので宣伝効果は高いでしょう。 お店の外観は写真の通り、くじら軒と似た雰囲気があります。最近のラーメン屋さんの外観によくあるやつ。入口のひさしは、トタンの波板。内装も木が基調になっており、メニューが張り付けられているのは、トタンの波板。この雰囲気、何となく萬笑にも似ている。表に「勝負中」と言う看板が出ている。真っ向勝負を挑んでいると言うことか。 行ったのは、夜の8時頃。客の入りは6割程度。女性にも入りやすい雰囲気なのか、友達同士の女学生と言った感じの客も多かった。 メニューは白(白湯豚骨)とクロ(醤油豚骨)と言うのがベース。トッピングがないのは、ちょっと残念。 店名に「横濱」と言う文字が入っている事から、家系のラーメンが売りであろうと思うが、どうも違う。シロは家系に近い物なのだろうが、見た目、周囲からの香りは家系の雰囲気なし。 私は、自分の好みもあって、クロを注文しました。 さて感想です スープ 醤油豚骨と言う言葉から最初に想像されるのは、家系のスープなのですが、ここのは、それとは全く異質のものでした。 東京ラーメンに代表される澄んだ醤油のスープに比較すれば、白濁があり、粘性もあります。この粘性と白濁は豚骨によるものでしょう。トンコツ臭はほとんどない。スープには、海産物系の味が加えられています。鰹、煮干し、昆布など。 スープのオペレーションを見ていなかったのですが、ダブルスープなのかな? 一口目は、海産物系の味が強く感じられますが、飲み続けるうちにこれらの味は薄れて、豚骨の味が強くなってきます。ただ、これも九州系の白濁した豚骨に比べると弱い物で、途中からは味がわからなくなってしまいました。元ダレは醤油ベースですがこれもあまり強くはない。途中で水を飲んで(これはほとんどしないのですが)、舌の感覚をリセットして飲んでも、最初に感じた海産物系の味は感じられなかった。白胡麻も浮かんでいなかった。テーブルには置いてあった。 ネット上の評価には、スパイス(これがなにを示すのか、よくわからないのですが)が、強い言う話もあったが、これもまったくなし。途中で、テーブルにあったギャバンの胡椒を加えてみたが、辛くなるばかりで味の変化は感じられなかった。ニンニクを加えて見たい気持ちがあったが、テーブルにはなかっった(^_^;)。 化調は少ないのだが、なんとなく味がぼけている感じ。 麺 普通の太さのストレート麺。加水率は低め。これも家系の太麺とはまったく異質のもの。 かん水の量は少なく、卵麺に近い物だと思う。 茹で加減は多少柔らか目だが、スープにはあっていたと思う。可もなく不可もと言うところか。 具 チャーシュー、メンマ、ほうれん草、白ネギ。 チャーシューは、表面の味は濃いが中はほとんど味のない物。表面の味には八角などが入り味が濃い。柔らかいのだが、肉の味がない。脂身は少ない。 メンマは醤油の味を強く出している物だが、塩分はそんなに高くない。なかなかいい。ほうれん草は、飾り程度で評価に値しない。白ネギは、ごく薄く小口切り。水にさらしているのか、香味野菜として味は弱い。 何系と言う分類の出来ない創作ラーメンだと思うが、何を主張したいのかがよくわからない。スープは豚骨を主張したいのか、海産物なのか。どちらも中途半端なのである。 具もそう。家系の具なのだが、それが、このラーメンに一番マッチした具なのだろうか? 食えないラーメンではないのだが、また食べに行きたいと言う気を起こすものがないと思った。 |