No.139
中村屋(00/6/1)
ジャンル ラーメン
最寄り駅 小田急江ノ島線 高座渋谷駅
電話番号 046-279-3877
住所 神奈川県大和市下和田1207-1
場所の目安 大和方面から、江ノ島方面に向かって、467号を進む。高座渋谷のジャスコを過ぎた角を右折、先の左側
営業時間 11:30〜15:00 17:00〜20:00
休み 水曜日
予約 不可
駐車場 なし
お品 しょうゆらーめん600円、しおらーめん600円、チー油らーめん650円、海苔らーめん700円、海苔玉らーめん800円、味玉らーめん700円、肉そば800円、中村屋らーめん950円、かけそば550円、つけ麺700円、冷麺600円他
ホームページ
nakamuraya.JPG
コメント

 横浜在住さんから、お誘いを受けて、行って来ました。
 普通ではとても行けないお店。今日は、免許の更新の為に、お休みを取ったのでこのお店に行くことが出来た。

 多摩のお店なの?ってご意見はあると思いますが、多摩の住人が思い立った時に行ける範囲のお店と言うことでご勘弁下さい。

 家を出たのは、夕方の6時。大和でダイクマに寄って買い物をしたので到着は7時半になりましたが、まっすぐお店に向かえば1時間で着いたでしょう。大和まで行くのはちょっと大変かと思っていたけど、このくらいの時間で行けるのなら、十分に守備範囲。桃家にも行けることがわかった。

 去年の9月に忽然と現れて、ネット上でも話題となっているお店。石神さんの本でも、絶賛されている。気にはなっていたのだが、やっと行く機会が出来た。

 店の構えは写真のとうり。今風の店構えではあるのだが、ちょっとあか抜けていない感じがした。
 内装は、天上がない吹き抜けの感じ。事務所や店でなく、工場か、倉庫の様な感じ。いや、テレビや映画のセットと言った方がわかるかも。
 ほとんど手作りなんだそうです。なかなか面白いけど、年輩の方には理解出来ないかも。

 カウンターとテーブルで、20人程度の収容力。閉店時間直前と言うことで、客数は4,5人。20代前半の若いご主人がやっているお店です。

 メニューを見るとご主人のこだわりがわかります。写真付きで細かい解説の入ったメニューは、ラーメン本を見ている様だった。

 本日から始まった、新メニューのつけ麺としょうゆラーメンを食べてきました(私が、一度に2つのメニューを食べたのは、たぶん初めての事です)。つけ麺を食べた後、このお店のスタンダードなラーメンをどうしても食べたくなった。

さて感想です。まずは、つけ麺の方から。

スープ
 トリガラ、ゲンコツ、鰹節、鯖節、昆布、煮干し、椎茸。このあたりまではわかったのだが、まだまだいろいろなものが入っている。野菜が入っているのは確かだし、後何かある。海産物系の味が主体になって、トリガラやゲンコツの動物系が後押しをしている感じ。
 元ダレは、濃い口の醤油がベースで味醂などが、加わった甘めのもの。

 だしとして入っていたもの。後から私のわからなかったものを、ご主人が種明かししてくれました。ゆで卵から取っただし。
 こんなものから、だしが取れるとは驚きだった。

 温度は、表面の脂が固まらない程度の生ぬるいもの。酢は入っていない。唐辛子が少量。
 単品のうま味成分を強調するのもではなく、多種のうま味成分の集合体として味を出している。

 陸上動物の味が入ってはいるが、そばのつゆに近い味のものだった。この前食べた天童の中華鶏そばと同様に、果たしてこれは、ラーメンと言う分類に入るのか、悩むものでした。


 細麺のストレート。冷やしてから食べることを前提に、茹でられていた。氷で冷やすような事はなく、スープの温度に合わせてあった。
 麺の温度は、このくらいが限界だと思っている。氷で冷やすような事をすると味覚が麻痺して味がわからなくなる。


 しょうゆらーめんと同じなので、そっちで書きます。

 そんな訳で、つけ麺の後に、普通のラーメンが食べたくなってしまいました。
 続けて、しょうゆらーめんの評価です。

スープ
 だしのベースは同じ様なもの。もちろん抽出の方法は違うのであろうが、味からだけでそこまでわからない(^_^;)
 うま味は強い。ご主人の話によると、化調は使っていないとのこと。化調なしにこれだけうま味が出せれば大したものである。多種の材料から取られたスープであるが、わかりやすい味である。万人がうまいと言うであろう。

 ただ、私としては、うま味をこれほど強調しなくてもいい様な気がする。ものには、それにあったレベルがある。お澄ましだって、だしを濃く作ろうと思えば、いくらでも濃く出来る。でも、それは、全体のバランスを崩す。ものには、それぞれにあった、濃さというのがあると思うのである。

 元ダレの醤油の味を生かすには、スープにここまでうま味を求めない。


 茹で加減、湯きりはいい。細麺のストレートで、つけ麺と同じ物。粘性の低いスープにも良く絡む。まあ、普通のレベル。


 チャーシュー、メンマ、ほうれん草、味玉、白ネギ、鷹の爪
 チャーシューは、食感を大切にした固めのもの。スライスした後に暖めていた。ほうれん草の茹で加減はいい。味玉は黄身が半熟のもので、しっかりした味がついていた。個人的にはもっと生に近い方が好き。メンマは、良くできている。若干の臭みがあったのが残念だが、均一の柔らかさで適度な味付け。細かく刻んだ白ネギと、少量の鷹の爪が浮く。

 自家製であろう香味油が入っていた。ニンニク香りがしたが、香味油に含まれるものか、白ネギと一緒に入っていたのか確認しなかった。話に夢中であった(^_^;)


 上記のコメント書いてから、ネットでの評価を見てみた。「くじら軒」に近い味と言うコメントが目立った。
 細麺のストレートに、東京風の澄んだスープ。うま味を前面に出す味。確かにくじら軒に近いものを感じたが、スープの味については、こっちの方が複雑。うま味も強い。

 ご主人の若さもあって、探求心は旺盛。まだまだ発展途上のスープらしい。私の様な年齢層は、秘伝のタレなんて言って、元ダレが工夫されたラーメンで育った。スープの方はトリガラベースの単純なものだった。
 くじら軒は衝撃を受けた。でも、1杯しか食べたことがない(行く機会がない)。似た系統の味をもう一度食べたこのとき、もっと醤油の強いスープが欲しいと思った。
 さすがにご主人の前では出来なかったが、カウンターの醤油をスープに入れてみたい衝動に駆られた。

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