No.132
手打ちそばたく(閉店)(00/4/25)
ジャンル 日本蕎麦
最寄り駅 京王相模原線 京王稲田堤駅北口
電話番号 044-945-0038
住所 神奈川県川崎市多摩区菅稲田堤1−17−50
場所の目安 京王稲田堤駅を出て右折、すぐ右
営業時間 11:30〜15:00 17:00〜20:30
休み 火曜日
予約
駐車場 なし
お品 もり550円、ざる600円、胡麻だれ650円、つけとろ650円、おろし700円、鴨汁800円、天ざる950円、天おろし1000円、十割そば800円、(冷やものを十割そばにする場合は+250円)、かけ550円、たぬき600円、きつね700円、玉子とじ700円、山かけ750円、かき揚げ750円、おかめ800円、鴨南800円、カレー850円、天ぷら900円他
ホームページ
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コメント

 昨日から、高知に出張だった。高知での収穫はなし。夕食の時間には間に合わず、近所で気になっていたお店に行った。「たまQあさおQ」の掲示板で教えてもらったお店。
駅の北側にはあまり行かないので手打ちのお蕎麦屋さんがあるなんて、知らなかった。

 稲田堤は、京王多摩線の中では、商店街の発達している数少ない駅。でも、京王の北口付近は、改札の利用時間が短いことや古くからのある南武線の商店街から離れているために、ゴルフの練習場とコンビニくらいしかない場所。
 この改札のすぐ近くに、いつのまにか出来たお店である。

 行ったのは、夜の8時前。控えめな店構えであるが、お店の前には、お品書きと、セールスメニューが出ている。場所柄苦戦している様な感じ。
 店内はまだ新しさの残るもので、テーブル席のみで20席。客は2名。通常は火曜日がお休みお店。4月は、特別に水曜日が休みになっている。客が少ないのは通常の定休日の為もあるのだろうか。

 メニューに列ぶ品は多い。御飯物やつまみの類もある。普通のお蕎麦屋さんのメニューと言った感じであるが、手打ちで売るなら、もっと品数絞って、お蕎麦で勝負してもらいたい。

 昼飯が多かったので胃のもたれていた私は、おろしそばにした。

 さて、感想です。


 二番粉を使った、普通のそば。角の立った綺麗な切りのものであるが、そばに艶がない。太さは比較的太い物。
 食べてみると、そばには香りがない。時期的に言ってもそろそろ蕎麦の香りがなくなる季節であるが、ちょっと寂しい物であった。また、触感もそれほどではない。太めの蕎麦であるのも原因かもしれないが、歯切れの悪い、モチっとした食感がある。腰があるのとは、違うのである。粘りけのある感じなのだ。

 つなぎの小麦粉のグルテンが出過ぎている。また、蕎麦がしっかり冷やされていないのある。私は、氷の様に冷たい蕎麦は好きではない。味覚が麻痺するから。でも、冷ましきっていない蕎麦は、もっと好きでない。
 麺が太いためもあるが、ここのものはなま暖かいのである。水道水を使って冷やしていると思うが、そろそろ水道の温度は上昇する時期。井戸水の様に温度が一定のものなら、いいが、水道水を使うなら、もっと温度を気にしてもらいたい。

 コネの過程の問題と、蕎麦の熱を取りきれていない事。ちょっとひっかかりました。

つゆ
 本返しと昆布、鰹のダシ。味は甘めで、本返しらしいまろやかなものであったが、ダシの香りは薄い。昆布中心で鰹が弱い。私は、鰹節の香りが強い物の方が好きなので、ずれている感じ。でも、昆布を中心とした関西系のダシを望むならこれでもいいのかも。


 具というのは変ですが、大根下ろし。小鉢に大根おろし、と刻み海苔が入ったものと、ネギ、わさび。
 大根下ろしは、青首大根のもので、汁気が多い。辛味は非常に弱く、期待したものとは違っていた。わさびは本物。ネギは、極薄い輪切りの物。

 
 そんな感じで、絶賛と言うようなものではなかった。もうちょっとしっかり麺の熱を取っていれば、だいぶん感想は違っていたはず。
 もりが550円と言う値段は、手打ちとしては安い方。この値段でこの程度の蕎麦が食べられるならまあ、値段相応であろう。

 場所的に苦戦するであろう所。粉、打ち方その他でもっと特化して、一流の蕎麦を目指した方が客は集まりそうな気がした。

2002/6/25
 いつのまにやら、閉店していた。やっぱり食べ物屋には場所がよくなかったのか。

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