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コメント ラーメン屋のオープンが続く多摩。西国分寺の村山ホープ軒、京王堀之内の千人同心。17日は、国立にまっこうやもオープンした。 そして、このお店も多摩の新店。4月14日の土曜日にオープンした。 店の「分田上」と言うのは、昔、日テレで放映された「前略おふくろ様」で萩原健一(さぶ)が働いていたお店の名前から取ったと言う。 「前略おふくろ様」懐かしいな〜。確か75年の放送。「傷だらけの天使」の放送が終わった後、半年くらいして始まったのではないだろうか。脚本(原作?)は倉本 聰だったと思う。 ドラマの中の「分田上」は、「川波」と言う料亭から分けた(分田)お店で、店が上向きになる様にと、「分田上」と言う名前にしたはず。 ここからはご主人に聞いた話ではなく私の想像だが、大石家から分かれたお店と言う意味を含めて、この名前にしたのではないだろうか? そうそう。ここは、淵野辺の有名店、大石家で修行した方が始めたお店です。 行ったのは、夕方6時過ぎ。最近はこの時間でも明るい。写真を見るとライトが黄色く見えますが、これはカラーバランスが自然光で調整された為で、普通の白熱灯です。 お店の前には、開店祝いの花が飾られていましたが、これ、ただものじゃない。左側にあった花は、普通の開店祝いに花屋が届けるようなものじゃなくて、ちゃんとしたアレンジメントでした。 これも私の想像なのですが、お店を手伝っている女性(奥さん?←これも想像)は、アレンジメントの勉強をやっていたか、教えていたかそんな人だと思いました。開店当日には苗木を配っていたとの事ですし、植物に関係ある仕事をしていたと思う。 今日は忙しそうで話は出来ませんでしたが、そのうちじっくり聞いてみます。 外観、内装とも、杉材を茶色の染料で着色したものを使っています。ラーメン屋としては、非常に落ち着いて、控えめな構えです。隣のラーメンショップとは、対照的です。 店内のお水のサーバは、杉樽。この上にも花があった。 厨房には、寸胴が2つと製麺機。カウンターが高く、座ってしまうと厨房の中が見えないのだが、ちょうど満員だったのでしばらくご主人のラーメン作りを見ることが出来ました。手元に不安はなかった。 大石家未食の私。本家との比較は出来ません。 さて、感想です。 スープ 粘性の低い白濁したトンコツのスープ。九州の南の方のラーメンです。トッピングから見ればモロ熊本ラーメンです。元だれは塩ベースで、元だれ以外にラードの様なものも加えられています。 スープは、トンコツのストレートな味。トンコツ以外何が入っているのかわからなかった。うま味は強い。化調は弱い。家に帰って調べると、大石家は豚の頭のみのスープとか。ここもそれに近い感じ。ただ、こなれていないと言うか、何となく深みのない味。しばらく経てば、もっと良くなりそうな感じがしました。 元だれの塩味は、かなり濃いめです。これだけしょっぱいラーメンは、久々でした。 スープの粘性は低いが、かなりこってり目の味でありました。 スープの香りと味に影響を与えているものが2つ。白胡麻とニンニクチップ。表面に浮かぶ白胡麻は香りも味もよく、良質のものを使っているのがわかります。最初にスープの香りを嗅いだら、トンコツよりこの胡麻の香りの方が強かった。ニンニクチップも個性の強いもの。自家製の物だと思いますが、味はかなり強い。乾燥している最初のうちはまだ良かったが、スープの水分を吸ってニンニクの味がスープに溶け出す頃には、辛味を感じさせる。良質のニンニクであるのは確かだが、このニンニクチップがこれだけ入るとちょっと厳しいものがある。ニンニクだけ、ずいぶん残してしまった。 麺 ちょっと細目のストレートで、加水率は低いほう。塩分も低め。しっかりした腰と表面にはツルッとした感じがあって、小麦粉の味を感じさせてくれる物でした。 スープとのからみ具合もちょうど良かった。あの近辺では、ハイレベルだと思う。 具 チャーシュー、キクラゲ、味玉、海苔、アサツキ、胡麻、ニンニクチップ。 チャーシューは、バラ肉で四角で厚切り。味は濃いめで八角を使っている。スープがヘビーだから、もっとあっさりしたものでいい様な気がする。また、脂の処理はあまり良くない。肉のジューシーさはちゃんとあり、柔らかいのはいい。 キクラゲは、歯ごたえがいい。味玉は、半分。黄身が半熟で、味付けは薄目。スープとのからみがよく、この味玉の評価は高い。海苔もラーメン屋としてはいいもの使ってます。 スープの評価でも書きましたが、ニンニクはかなり味が強い物。次回行くなら、ニンニクチップ少なめで注文すると思います。 スープの粘性は低いものの、かなりヘビーなラーメンでした。食べ終わって30分ほどして、お腹がグルグル鳴っていた。私、トンコツ系のヘビーな物を食べると後からお腹に来るんです。ある意味本物のラーメンなのかもしれない。 接客は、良かったです。連れと二人で席が空くのを待っている時、後から1人入ってきました。ご主人が、「順番ですのでお待ち下さい」と声をかける。すぐ空く席があきそうだったので、「先でいいですよ」って私が言って、そのお客さんは私たちより先に席に着きました。 数分の内に席が空いて私たちも座った。先に座った一人と私たちのラーメン3つは同時に調理されました。出来上がったラーメン3つは、私たちの方から出されました。客対応の女性の方も、開店3日目とは思えない。気配りがあって好感が持てました。 開店セールで、ラーメンは半額の300円のみの一品でした。しばらくは、ラーメンとトッピング、ライスのみのメニューとなるそうです。 味が安定したころ、もう一度行ってみたいお店でした。 お店を出て、隣のラーメンショップの前を通るとき、ラーメンショップの主人らしき人と女性に、じろっと見られてしまった。かなり気になっているでしょうね。 |