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コメント 初めて行ったのは、20数年前。この店に行くまでは、ラーメンと言うのはどこで食べても同じ物だと思っていた。 ある日、兄に教えられて行ったこの店。ラーメンとはこんなに旨い物かと、心に刻まれたのはその日だった。そんな訳で、一時はずいぶん通ったお店である。それからあっちこっちでラーメンを食べるようになっても、このお店は私の原点なのかもしれない。 思い入れは別として、今のこのお店のコメントです。 場所は下北沢の繁華街の中。どちらかと言えば中心からは離れているけど、下北沢は広く点在するお店が個性を持って人を集めている町。ここもその一つである。 看板は何年か前にかけ変わってこぎれいになったが、店の前の蝋細工の見本も昔のまま。今ではずいぶんとくたびれた外観である。 間口から想像するより店の中は広い。1階はカウンター、一階の奥から階段で2階に上ると、広い座敷がある。全部で5,60人は収容できそうである。 1階も2階も油で汚れ見てくれは悪い。掃除はされているのだが、店の年輪が汚れとなって出ている感じ。 行ったのは、日曜日の午後1時過ぎ。さすがに混んでいた。1階も2階も満席。2階の廊下でしばらく待つこととなる。回転は速いからすぐに席につけた。 座敷の壁には、有名人のサインがずらりと並ぶ。昔はもっと沢山の色紙が、裸で張り付けてあったが、今はそれぞれ額に入って飾られている。昔は色紙を並べる店が多かったが、今は珍しい? 最近は、ラーメン界の有名人のサインの方が、御利益があるようです(笑) このお店、麺家となっていて、スタンダードなラーメン以外にも沢山の麺料理が並んでいます。定食や御飯物も多数有り、それぞれそれなりのものなので、毎日行っても飽きない。よく紹介されるのは、江戸っ子ラーメンと言う、具としてキムチの乗ったラーメンであるが、スタンダードなラーメンもそれなりなのである。また、やきそばは麺が非常に太くてここ独特のもの。醤油味が基調となる中華丼や天津丼もいいですよ。 家族で行ったのでいろいろ食べましたが、私が食べたのは、ラーチャンというもの。半ラーメンと、半チャーハンのセットです。 さて、感想です。まずはラーメンの方から。 スープ トリガラベースにトンコツの澄んだスープ。醤油ベースの元だれがスープの透明感を強調している。表面に浮かぶ脂は少ないあっさりの東京ラーメンです。化調もそれなりに入っているのですが、全体にあっさりなので、化調のピリピリ感はない。今流行の複雑な味のスープではないが、飽きさせないものがある。 また、酢があうのです。ラーメンを食べ終わった後に、スープに酢を加えて呑んでみて下さい。なかなかいいです。 麺 細麺のストレートで、茹で加減は柔らかめ。腰は期待できない。また、湯きりが悪く、しっかり混ぜないとスープと絡まない。加水率は標準的なもので、かん水の量も普通かな。 縮れのないストレートの細麺と言うことが、東京ラーメンの中では異質な方に入るかもしれないが、昔はこういうラーメンがけっこうあった様な気がする。 具 ほうれん草、チャーシュー、メンマ、白ネギ チャーシューは、もも肉で味は濃いめ。ぱさついた感じがあってそれほどよくない。支那そばの方には、周りが赤いチャーシューが入るが、食紅を使っただけで同じ物だと思う。メンマ、ほうれん草に関しては、コメントするほどの事はない。 チャーハン ネギとチャーシューと玉子が具のシンプルなチャーハン。チャーシューは縁の赤い物を使っていて、見栄えはいい。パラパラでアツアツのチャーハンの出来はなかなかのもの。ラーメンと同様に味付けはあっさりである。 今の世にあっては、飛び出た特徴も斬新さもないが昔からの味で安心して食べられる。日曜日の昼と言うこともあったが、客の半分は家族連れであった。今の時代にあっても多くの人に親しまれるファミリーっぽいお店なのである。 野菜たっぷりの餃子もいいよ〜〜〜 そう言えば昔、カウンタの奥の方に座ると餃子を作っているおばあちゃんがいたな。焼きそばは、うちのが一番美味しい。他で食べたことがないと言っていた。あのおばあちゃんまだ元気なのだろうか? |