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コメント 用事があって実家へ行く。途中で成城に寄って、昼食。このお店は2年半ほど前に出来た店。店の存在を知ったのは、石神さんの本から。 店は、ビルの二階にある。近くの集会所には何度か行っていたのに、こんな所にあるなんて知らなかった。ビルの階段の前ののぼり旗と看板を見逃すと見つからない。向かいは肉屋。 写真は、階段を上って店の入口である。表からは見えないから、ご注意を。 行ったのは昼の12時過ぎ。店はテーブルが4つとカウンタ。全部で20人ほど入ると思う。ほぼ満席だった。我々が座った後には、待ちが出来ていた。 開店から2年半と言う割には、汚れた感じの内装。ずーと昔からある様な感じの店である。店には、ご主人が最初にお店を開いた富良野のポスターがいろいろ貼ってある。店の名前にもなっているテレビドラマの「北の国から」の写真なども飾ってあった。 家族で行ったので、正油と塩の両方を試した。650円と言う値段は、場所とラーメンの質を考えると仕方のないところか。 さて、感想です。 スープ トンコツベースで、野菜がいろいろ入っている様である。濁りのあるスープは、強火で長時間煮たものであろう。表面には、多量の背脂が膜を張る。スープはトンコツの香りと味をうまく出していて、雑味がない。野菜の甘みがうまく調和している。背脂は上質のもので、臭みがない。塩でも十分に楽しめるものだった。正油ベースの元だれの方は、上質の醤油を使っている。スープを一口飲んだ時に、広がる醤油の香りと味が非常にいい。スープ自体はかなりあっさりしている。麺に絡む背脂がなければ、北海道系のラーメンとは思えない様なもの。 複雑な味のものではなかったが、素材はどれも上質のものを使っていると思われる。 麺 北海道から取り寄せている麺は、ちょっと太めの縮れ麺で、加水率は高め。黄色い麺は、いかにも北海道ラーメン。茹で加減も良く、いい腰がある。喉越しのツルッとした食感もなかなかである。 スープはあまり吸わないが、適度な縮れにスープと表面の背脂がよく絡む。脂は人によっては、しつこいと感じるかもしれない。最後までほとんど伸びなかった。 具 塩、正油ともに、具は同じ。チャーシュー、メンマ、海苔、ウズラのゆで卵。 チャーシュは、厚めだが小さい物が一枚。柔らかくぱさついた感じもない。子供に取られてほんのちょっとしか食べられなかったが、味付けは濃いめ(茹でた後タレに漬け込んだものだと思う)である。タレは甘めのものだと思う。甘めの味が染み込んでいると言うことは、ずいぶん時間をかけているはず。 メンマは太めでしゃっきり感があるが、固い部分はない。味は甘い。たぶんチャーシューと同じタレを使っているのだろう。海苔は厚めのもの。ウズラの卵と言うのも面白いが、ちょっと物足りなかった。 チャーシューが小さかったこと、玉子がウズラであったこと以外は文句なし。 良いスープのは、素材がいいことが条件と思わせる一品であった。石神さん以外あんまり取り上げていないけど、なかなかのラーメンでした。私のお薦めになりそう。 |