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コメント 今回は油ソバです。国分寺の三幸とか、武蔵境の珍々亭が30年ほど前から始めたと言われている多摩が発祥の食べ物。ルーツは中国にあるらしい。 油ソバについては、「ラーメンへの道」と言うホームページに詳しく書かれていますので、そちらをご覧ください。 で、私のことなのですが、その辺の店で何度か油ソバを食べた事はあるのですが、油ソバが有名と言う店で食べた事がなかったのです。だから、今までここにも紹介した事がない。 この前発売された、石神さんの「2000年ラーメン王」に、このお店の宝ソバと言う油ソバが載っていたので、食べてみることにした。 行ったのは夜の9時頃。カウンターとテーブルで20席以上ある店だが、ほぼ満席。外で3人待っていた。並んでいると店員にメニューを渡される。カウンターはすぐに空いたので、一人の私はほとんど待つことなく店に入れた。(待っていた3人は私が食べ終わった時もまだ待っていた(^_^;)) メニューはラーメン専門店でなく、町の中華料理屋さんであることを示している。とても書ききれなかった。1971年創業と言うお店は、すでにレトロっぽい雰囲気を持っていた。 メニューの先頭にあった、宝ソバを頼んだ訳だが、私の好きな天津丼にも惹かれていた。 スープがない分、ラーメンに比べるとボリューム感に欠けます。中盛りや大盛りを頼むか、半チャーハンや餃子などとサイドメニューと一緒に頼んだ方がいいかも。 さて感想です。 スープ.....と呼ぶのだろうか? 多量の油と濃厚なタレと呼んだ方がいいのかもしれない。多量の油と書いたが、ラーメンに比べればと言うことで、パスタなどでも場合によって、かなりの油を使う訳で、油でベトベトと言うようなものではない。名前から想像して、油ソバを敬遠する女性もおおいのですが、そんなにしつこいものではない。 ここの油、ラードではない。鶏の脂は入っていると思うのだが、植物性の油も使っている様な気がする。 タレはトリガラをベースとした濃厚なダシに、塩をメインとして醤油、味醂などの味付け。旨みを前面に押し出しているものだが、化調の量もかなり多い。食べた後、しばらく舌が痺れていました。 麺に絡んだ油とタレが、直接舌にぶつかって来る。ラーメンのスープは量が多くてどんなに濃くてもここまで濃厚なものはない。油ソバがジャンクと言われるのは、この強烈な味の主張の為だろうか? 麺 ラーメンの麺と同じ物。普通の太さの縮れ麺。かん水の量は多いと思う。大量の麺を同時に茹でてたい為もあると思うが、麺は柔らかめ。また湯きりもしっかりしていない。かなりの茹で汁がどんぶりの中に麺と一緒に入っていた。油と絡まらない茹で汁が、食べた後に残った。 はっきり言って、麺は良くなかった。 具 厚切りのチャーシュー、メンマ、カイワレ、白ネギ。 チャーシューは、濃い味付けの肩肉。筋張った部分もあったが、全体には柔らかくぱさついた感じもない。出来の良い物。メンマは、太めで食感もいい。味は控えめだが臭みがちょっとあった。カイワレは、麺と混ぜ合わせると麺の熱でしんなりしてきて、相性は良かった。白ネギは、みじん切りにしたものが大量に入ってくる。ネギと麺を混ぜてたべると、辛味が油のしつこさを中和させてくれる。 テーブルにある、酢とラー油。これを使って好みの味にするのが油ソバの食べ方。このあたりもジャンクっぽいのかもしれない。私は、後半、かなり大量の酢を入れた。カタ焼きそばにも多量の酢をいれる私。タレの味が濃いので、酢にも負けなくてけっこううまかった。 ラーメンはスープの中に入ってくる。かけ類のソバもスープ。つけ麺やもり蕎麦は、濃厚ではあるが、まだスープで食べる。 3つ目の部類として、パスタや油ソバ。これは、スープじゃなくて、ソースで食べる。そんな風に思った。日本の食文化の中では、異色なのかもしれない。 天津丼と同じで、無性に食べたくなるときが出てきそうな予感。 |