No.82
パワー軒(99/9/17)
ジャンル ラーメン
最寄り駅 JR中央線 立川駅
電話番号 042-535-1665
住所 東京都立川市幸町2−35−3
場所の目安 立川駅北口から、立川通りをひたすら北へ。サンマルクのある交差点を左折してしばらく行った右側。
営業時間 11:30〜22:00
休み 月曜日
予約 不可
駐車場 無し
お品 中華そば(並)550円、とんこつラーメン(並)600円、みそラーメン650円、(各 中 +100円 大 +200円)、替え玉130円、餃子450円、トッピング各種他
 
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コメント

 雨の金曜日、会社の帰りに立川に向かう。油断していた。甲州街道から立川通りに曲がった途端渋滞。そう、あの北口の変形五差路までの、例の渋滞。立川通りが広がるまで、後ちょっとの辛抱だとは思うのだが。はまると辛いものがある。

 目的のパワー軒は、芋窪街道と立川通りの間、五日市街道の手前のすずかけ通りにある。立川通りからなら、サンマルクの角を左折、芋窪街道からなら、モノレールと合流した後すぐの「いなげや」の角を右折する。

 周りは暗いが、路註の車が何台かあったので、場所はすぐわかった。人の集まる場所とは思えないが、場所が悪くても、流行る店はある。
 間口二間ほどの店、奥行きはある。食券制だが、食券で買うのは基本メニューで、トッピングその他は、現金払い。なんだか良くわからないシステム。

 もう一つ良くわからなかったのは、メニューの名前。店の看板には、「支那そば」とでかく書いてあるのだが、メニューには支那そばは無くて、「中華そば」。支那そばは、うわさの裏メニューかと思ってしまった。
 裏メニューは「豚骨醤油ラーメン700円」であった。
 麺にも何種類かあるようで、好みによって変えられる。ただこれも初めての客には、良くわからなかった。掲示されていたのは、太麺と、細麺の2種なのですが、実際には3種類の麺があるようです。

 十数席のカウンターのみのお店。客は、5,6人。オヤジさんの声がでかい。常連客思われる人と話している。
 選んだのは、とんこつではなく中華そば(中)の方。なんとなくこっちの方が気になっていた。味玉の値段につられて(50円)、これも追加。システムがわからなかったが、ラーメンが出てきた時に現金で払えばいいらしい。

 さて感想です。

スープ
 豚骨、トリガラ、鯖節、昆布、煮干し。かな〜〜〜。多少濁りはあるが、透明に近い物。元だれは醤油ベースのものですが、醤油のツンと来る感じはあまりなく、マイルドなものです。
 最初の一口で、酸味を感じだのですが、何の味なのかわからなかった。昆布のだしの取り方によるものかなあ。煮干しは弱めで、独特のあの苦味はほとんど感じられませんでした。もしかすると、はらわたと頭を取り除く処理をちゃんとやっているのかもしれない。
 全体には、海産物系の味の方がメインで、豚や鶏は、後押しをしている感じでした。多くの味が混ざって、1つの味を作り上げている感じ。なかなか良かったです。

 表面には、油の膜。浮いた油は多めですが、スープ自身があっさりしているので、そんなにしつこくは感じませんでした。最後まで飽きずに飲み干せるスープでした。
 最後の方で、テーブルに置いてあったおろしニンニクを入れてみたが、これは合わなかった。


 太麺、細麺の指定をまったくしないで、出てきたのは、普通の太さの縮れ麺でした。これが、中華そばの標準的な麺らしい。周りを見回すと、トンコツラーメンの方には、ストレートの太め麺と、ストレートの細麺があったので、実際には、3種類はあるようです。

 麺は、水分と油分が低い物。最初は、ちょっとパサついた感じがしましたが、スープをよく吸うので、ラーメンを食べている真ん中あたりでは、非常にいい感じでした。最後には、ちょっと伸びぎみ。
 茹で加減はちょうど良かった。それなりの腰もあり、スープと良くからむ。スープの表面に浮かぶ油も適度に絡まって口に入ってくるので、ちょうどいい味になります。 


 チャーシュー2枚。メンマ、海苔一枚、白ねぎ。あと、トッピングで頼んだ、味玉。
 チャーシューは、バラ肉を丸めて、縛って作った物。大きめのが2枚、それなりの厚みもある。肉と脂身が、5対5くらいで、バラ肉としては、ちょうどいいところ。脂の処理が良く臭みがない、、しっとりした感じでなかなか良かった。チャーシューの味付け。これが謎。醤油系のたれに漬け込んだものだと思うのですが、海産物系の味を感じる。鯖節なのかな〜。ちょいとミスマッチな感じがした。
 メンマ。これがびっくりものだった。
 細目に作っているなと思いながら、その断面をみると、包丁で切った物ではなく、手で裂いたものだった。繊維の筋がそのまま表面に出ている。丁寧に戻しているのであろか、臭みはない。
 細目に作ってあるので、味は中まで染み込んでいるが、メンマの歯ごたえはちゃんと残っている。

 海苔はちょっと残念。厚みのある物だが、質はそんなに良くない。

 ねぎは、熱いスープの為に、途中で半煮え状態になって、味がスープに混ざって行く。水にさらすことなく使っていると思うが、ここの場合はこれでいいだろう。

 味玉は、普通の物だったが、50円と言う値段を考えると、コストパーフォーマンスはいいと思う。


 食べてから、何時間もたっているのに、それぞれの味や特徴がちゃんと思い出せると言うことは、それなりにいいラーメンなのだと思う。まとまりも良かった。
 でも、なんだか物足りない気がするのはなぜなんだろう。まとまりが良すぎるのかもしれない。飛び出た特徴がないとも言える。

 また行ってみたいラーメン屋であることは、確かです。
 トンコツも試してみなければ。 

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