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コメント マンボウプロダクション、50軒目の紹介になります。多摩地区じゃないけど、ご勘弁下さい。 たまたま都心に外出があり、渋谷で昼食となりました。 渋谷は、私にとっては思い出の街。高校、大学の頃、遊ぶと言うと渋谷でした。 このお店にはじめて行ったのは、もう20年以上前。 行列するラーメン屋で、はじめてラーメンを食べた。近所の中華料理屋から、出前でとったラーメンか、立ち食いのラーメンくらいかし食べたことのない私にとっては、カルチャーショックだった。 あれから、何度通っただろう。そして、いつから行かなくなったのか?最後に行ったのは、たぶん十年以上前。まだ、今の鉄筋の建物になる前だと思う。 時間は、昼の12時半。店の前には、5,6人が列ぶ。列の後ろにたっても、まだ悩んでいたことがあった。ここにするか、すぐ近くにある、カレーのムルギーにするか。ムルギー独特のカレーの匂いは、ここまで漂ってきた。 人が、いっぺんにはけ、店の中へと入ることが出来たので、そのまま喜楽へ。そんなことで、食い物屋紹介50軒目がここになりました。 こうやって、食い物屋の紹介をするようになってからは、はじめて訪れる。懐かしさは別にして、今のお味の評価をしますね。 他の情報によると、台湾ラーメンとの分類になるそうですが、私はずっと、東京ラーメンと思っていた。今でも私にとっては、自分の故郷である東京のラーメンです。 今日は、チャーシュー麺を頼みました。 スープ トリガラが中心で、トンコツが入る。沸騰させずに長時間煮込んだ澄んだスープ。元だれは、濃い口の醤油が中心、甘みがある。私は、この甘みは味醂だと思っていたのだが、台湾にも味醂はあるのかな? 濃い口醤油を多量に使っている割にしょっぱさを感じないのは、この甘みのためだと思う。きつい匂いもなく、鶏の香りがほのかに匂う程度。表面には鶏の脂。これは、結構しつこい方です。 そしてここの最大の特徴は、スープに浮かぶ焦がしネギ。良く知らないけど、東京ではここがはじめてラーメンに使ったのではないだろうか。少なくとも20年前には、ここ以外で見たことはなかった。 見た目は、真っ黒で苦そうなのですが、ネギを低温で長時間揚げたもので、焦げている訳ではない。噛むと、じゃわっと口に甘みが広がります。 オニオンスープを作るときに、タマネギを焦がさないように長時間炒めますよね。炒める事で水分が蒸発して甘みが凝縮される。あれと同じ原理だと思います。ネギの持つ本来の甘み、それを良く引き出したものだと思います。 化学調味料も入っていますが、まあまあのお味だと思います。 麺 麺は、かん水の少ない、白っぽいもの。太麺のストレート。ラーメンの麺と言うより、うどんに近い。腰はあっていいです。昔はこれが美味しいと思ってむさぼりついてたのだが、今はちょっと。麺が太くてストレートなのであまりスープがからまない。麺とスープが合体した、ラーメンを食べているのではく、麺と、スープと言う2つのものを別々に口に運んでいる感じになってしまう。 さらに、麺があっさりしているので、途中飽きてしまうのです。 昔から、こうだったかな?なんか変わったのかな。どうにも納得の出来ない麺でした。 具 具は、チャーシュー5枚、煮卵、モヤシ。 チャーシューは、もも肉だと思いますが、赤みの部分はぱさついています。また、筋が多い部分があって、部分的に固い。肉のうまみも弱かった。煮すぎなのか、煮汁に逃げたうまみを元に戻せていないのか、そう言う感じのものでした。 煮卵は、醤油で真っ黒のやつ半分。こう言うの私は好き。ここのスープにはアクセントになる。 あと、モヤシが多量にはいっている。これもここの特徴でしょう。じゃまだと言う人もいるけど、私は、スープに野菜が含まれていない分、このモヤシがバランスをとってくれていると思う。 ここへ向かう途中、喜楽のラーメンはなぜあまり話題にならないかを考えていた。食べてみると、今の話題のラーメン屋に比べると、落ちると思った。それは確かなのですが、話題にならない理由は別にあると思う。 今、ラーメンとして話題になっている食べ物と、喜楽のラーメンは別のものかも知れない。昔の味と言うのかな? 今みたいに、美味しいものが山ほどある時代に、もてはやされる味ではないのだ。 日曜日のお昼に出前で取ったラーメンと、卵焼きと、豚カツがごちそうだった時代には、この味で十分に美味しかったのだと思う。 |