No.32
ラーメンくじら軒横濱(98/11/19)
|
||||||||||||||||||||||
コメント まいった。食い物紹介をやっているのだから、うまいまずいは、はっきり書こう。完璧なものなんてない。美味しい物でも、どこか良くないところはある。それをはっきり書こうと思っていた。 でも、ここのラーメンは、文句の付けようがなかった。麺、スープ、具、それらのバランス、店の清潔度、接客態度。どれも完璧と言っていいと思う。 あまりの美味しさに、帰りの車の中で、一人大声を出して笑ってしまった。涙が出るくらい。 昼にラーメン博物館で、「井出商店」のラーメン食べた後、仕事。5時前には終わってしまったので、そのままくじら軒へ。 場所は、簡単にわかりましたよ。ただし、営業時間前は、看板に明かりがついていないので、車の場合は見逃さない様に注意。 ラーメンが好きな人の中には、1日に何杯も食べる人や、ラーメン屋の梯子をする人がいるみたいだけど。私は、1日に2杯食べるのはちょっとつらい。そんな事思いながらお店の前へ到着したのは、17:20。さすがにまだ、だれもいない。でも店の前にたくさんのイスと雑誌と大きな灰皿がある。並び方を書いた掲示板もある。行列が日常化しているのがわかる。 ちょっと離れた所に停めた車に戻って、井出商店の感想を書いていたら、6時15分前。店の前には、すでに12人が並んでいて、イスに座れなかった。開店時間には、私の後ろにさらに20人以上列んでいる。 店の中に入ると、入った順にテキパキとオーダを聞かれて行く。厨房の中に、オーダが丁寧に並べられたところで、調理がスタートした。 作られるラーメンは1度に3杯まで、これ以上一度に作るとラーメンが伸びると言うこだわりなんでしょう。 店には、有名人のサインが並んでいる。岸朝子さんのサインもあった。 昼に食べたラーメンがもたれた感じがあったので、支那そばを注文する。 さて、ラーメンの感想です。美味しいです。私の大好きな味です。と言うより、今までこれだけの物に会った事はなかった。 スープ。鳥ガラ、豚の背ガラ、鰹節、昆布などを3〜4時間煮たもの(と、本に書いてあった)、鰹の香りがいい。昆布の旨味が引き立つ。もちろん、鳥や豚の味もしっかりある。澄んだ東京風の見栄え。 その中に、香味油がはいっている。これが、いい。にんにくとネギ?あとは、何が入っているのだろう。また、この香味油を作った時の、ニンニクやネギも控えめにスープの上に浮いている。そして鷹の爪がほんのちょっと。これが、さらに味をすっきりさせている。 引き合いにだしたら悪いけど、昨日のふうやで「なにか足りない」と思った物が、ここのスープには全部ある。一口飲んだら、胃がすっきりしてしまった。 麺は、極細麺。これは意外でした。だって、喜多方も東京も太麺、最近はちぢれ麺も多いのに、ここのは正反対ではないですか。 腰あり、アジあり、喉ごしいい。スープによくからむ。 具は、なると、チャーシュー、のり、に煮玉子をトッピングしてもらった。 チャーシューは、絶品です。口の中でとろける様。染み込ませた味がほのかに口の中に広がって行く。チャーシュー麺にしておけば良かったと後悔した。メンマは、歯ごたえはあるのに、筋張って硬いところはない、味もよし。煮玉子も控えめな味で非常に美味しい。 そして、ここのラーメンの一番すごいところは、味のバランスだと思う。東京風のあっさりとしたスープ。極細の麺も控えめな味。具もコレを損なわないように、控えめな味。でも、それでいて、それぞれが自分の味をちゃんと主張しているんです。 たとえば、スープを飲んだ後に、メンマを1つ食べるでしょ。「メンマの味だ」ってはっきりわかる。スープよりチョットだけ強い味付けになっていて、メンマの味が口の中に広がる。その後、スープを飲むと、また、ちゃんっとスープの味が口の中に戻ってくる。 スープの最後の一滴まで、最初の一口と同じ新鮮な味を感じられました。 私が食べ終わって店を出ると、行列はさらに伸びていた。40人以上いたんじゃないかな? 列んでもいいから、また食べたい。うまかった。ホントホント。 |