『らき☆すたSS』〜つかさside〜第4話〜








                                       投稿者 フォーゲル






  「ふぁ〜眠いよ・・・」
 私の口から大きなあくびが出ます。
 「全くよね〜何だってこんな朝早く・・・」
 お姉ちゃんも私と同じ意見みたいです。
 「何言ってるの。『祐一君攻略作戦』のためには最初が肝心なんだよ」
 「だったら、アンタ一人でやれ。私とつかさを巻き込むな」
 こなちゃんとお姉ちゃんのやりとりを見ながら、私は目の前の家を見上げます。
 「だけど、こなちゃん、よく祐一君の家が分かったね」
 そう、私達が今いるのは、祐一君の家の前でした。
 「そういえば、そうよね」
 お姉ちゃんも不思議そうな表情をします。
 少なくとも、こなちゃんが祐一君に家の場所を聞いている様子は無かったんだけど・・・
 「ああ、黒井先生に『劇の成功のためにどうしても必要なんです!』ってお願いしたら割りとあっさり」
 「いいのか?黒井先生・・・」
 お姉ちゃんが少し呆れたように言います。
 「で、これからどうするの?こなちゃん?」
 「おおっと、そうだ。時間も無いし、早速作戦開始だね」
 こなちゃんはそう言うと、祐一君の家の玄関に向って歩いて行きました。
 「あ、そうだ、つかさ。付いて来て」
 「え、わたし?」
 「そう。祐一君が起きないように、見張ってて貰わないと」
 「分かった」
 私はその後、お姉ちゃんの方を見ます。
 「私は外で待ってるから、行って来なさい。誰かが見てないとこなたが暴走しそうだしね」
 「むう〜私はそんなに信用ないの?」
 「少なくともこういうことに関してはね」
 「はぁ・・・まあいいや。つかさ。ついて来て」
 「あっ!待ってよ〜こなちゃん」
 私はこなちゃんの後を追いかけました。





  私とこなちゃんを出迎えた祐一君のお母さんは、最初は不思議そうに私達を見ていましたが、
 こなちゃんが事情を説明すると、納得したようでした。
 そして、祐一君のお部屋のまで来ると、こなちゃんは、
 「ゴメン、つかさ、ちょっと準備があるから、祐一君が起きないように見てて」
 と言ったので私は先に祐一君の部屋に入りました。
 「おじゃましま〜す・・・」
 (へ〜これが祐一君のお部屋なんだ・・・)
 パソコンや好きなスポーツ選手のポスターが貼ってあったり、普通の男の子の部屋でした。
 私はキョロキョロと部屋の中を見渡します。
 (な、何か緊張しちゃうな・・・)
 その時です。
 「う、う〜ん・・・」
 ベットの方から声がしました。
 (!!)
 私が思わずそっちを向くと、寝ている祐一君が寝返りを打ったところでした。
 私は寝ている祐一君に近づきます。
 「こなちゃん、遅いな〜」
 祐一君はまだ起きてないのか、目を閉じています。
 (でも・・・)
 私は祐一君をジッと見つめます。
 (こうやって誰かの寝顔を見てるのも・・・たまにはいいかも)
 いつも寝坊している私としてはこういう状況は新鮮でした。
 「ゴメンね。祐一君。もうちょっとだけ待っててね」
 「・・・ムリ。というか今起きた」
 (えっ?)
 その声と共に祐一君は目を覚まします。
 「ええええっ!?なんで〜!!」
 「それはこっちの台詞だよ!何で居るの!?」
 祐一君の当然の疑問に私は慌てて答えます。
 「え、え〜と、こなちゃんなの。フラグでイベントなの?分かる?」
 「分かるか〜〜〜!!そ、それよりつかささん、顔近いし、離れて!こんなところ、誰かに見られたら・・・!!」
 「・・・もう見てるよ」
 お部屋のドアのところで、こなちゃんが立っていました。
 「うわぁぁぁぁ!!」
 「むう、イベント失敗か〜・・・」
 「イベント?というか昨日は本気だったの?」
 「そうだよ〜まずは『可愛い幼馴染がグッモーニン♪』の予定だったのに・・・」
 「いや、俺とこなたさんは・・・」
 困った顔をする祐一君。
 そんな2人に向って、私は思わず謝ります。
 「ゴ、ゴメンね。こなちゃん。私が変なことしたから・・」
 「別にいいよ。選択肢間違えたの私だし。ああ〜」
 「祐一君も、ゴメンね」
 「大丈夫だよ。俺も気にしてないから。それにつかささんが入って来た時点で半分目も覚めかけてたし・・・
  だから、気にしないで」
 「そ、そうなんだ。ありがとう!」
 「う〜ん。フラグ立ったかな?」
 「俺に?」
 「ううん、つかさに。祐一君・・・攻略してみる?」
 「なっ・・・べ、別に俺はそんなつもりは・・・」
 笑いながら言うこなちゃんと何故か焦っている祐一君。
 「上の3人〜いい加減にしないと遅刻するよ〜!!」
 外からお姉ちゃんの声が聞こえてきました。
 「えっ?ヤバイ、遅刻だ!!」
 「私達、下で待ってるね。ゆっくりでいいよ〜〜」
 「無理!1分でよろしく!!」
 私とこなちゃんはそう言って下に降りました。






  
  「あ〜お腹減った」
 祐一君はそう言って腰を下ろします。
 4時間目が終わった後、こなちゃんからのメールで『お昼は屋上でね』というメールを貰いました。
 私と祐一君、お姉ちゃんは屋上に来ていました。
 「みんな、お弁当持って来たんだ」
 「祐一君は?」
 「俺は、購買か学食だからね。最も今日はこなたさんに『買わずに直接来て』と言われたんだけど・・・」
 「ふふ〜ん、そうだよ。だって今日は私が祐一君にお弁当作って来たんだから」
 「えっ?」
 こなちゃんはそう言ってお弁当の包みを取り出します。
 「さあ、食べて食べて!!」
 「いいの?じゃあ・・・」
 祐一君はそう言ってお弁当のふたを開けます。
 「おお〜〜〜凄いな。ちゃんと見た目もいいし・・・」
 「見た目だけじゃないよ。味も保証付きだし」
 「本当に?どれどれ・・・」
 祐一君は、お弁当を一口食べます。
 『うまいぞぉぉぉぉぉ!!』
 祐一君の叫びが響きます。
 「卵焼きはフワッとしてるし、唐揚げは外がパリッとして中はジューシーだし。
  こなたさん、料理うまいんだね」
 「いや〜それほどでも・・・」
 「そりゃそうでしょ?・・・つかさが作ったんだし」
 「えっ?」
 「ギク」
 お姉ちゃんの言葉に祐一君の驚きの声とこなちゃんの声が重なります。
 「な、何を言ってるのかな〜かがみん。これはちゃんと私が作った・・・」
 「じゃあ、何でアンタのお昼はいつもどおりのコロネなのよ」
 「ひ、一人分しか作ってる余裕が・・・」
 「じゃあ、そのお弁当箱の底。何でつかさの名前が書いてあるのよ?」
 「うっ・・・」
 「おかしいと思ったのよね〜つかさが朝から早起きしてお弁当作ってるんだもん」
 「お姉ちゃん。バラしちゃダメだよ、ナイショの作戦なんだよ」
 そうです。これは私がこなちゃんに頼まれて作ったお弁当です。
 でも、こなちゃんもお料理は出来るはずなのに、何でかな?
 お弁当を作っている間、
 (祐一君、喜んでくれるかな・・)
 私はそんなことを考えてました。
 「で、あの〜このお弁当は・・・」
 困った顔をしている祐一君。
 「食べてもいいよ〜ネタばれOKならね」
 ガッカリした顔で言うこなちゃん。
 「あ、あの・・・祐一君?」
 「どうしたの?つかささん?」
 「良かったら、感想聞かせてくれるかな?」
 「えっ?さっき言ったと思うけど」
 「でも、その・・・よく分からなかったから」
 私は『私が作った』お弁当を祐一君がどう思ってくれているのか、それを聞きたかった。
 「美味しいよ!!毎日食べても飽きないくらいだよ」
 「そ、そうなんだ?良かった〜じ、じゃあ・・・」 
 私は何故かドキドキしながら、祐一君に提案します。
 「良かったら、明日も作って来てあげようか?私、お料理大好きだから・・・」
 「ぜひ、お願いしたいけど、でもつかささんの都合のいい時でいいから」
 「う、うん!」
 「おや〜何か違うイベントが発生シテマセンカ?」
 「だ、だから、そんな深い意味は・・・」
 「別にいいよ。うう〜イベント成功率ゼロだよ・・・というか私のイベント返せ〜!!」
 「そのまま、バッドエンドでいいじゃん。それより後10分で昼休み終わりだよ」
 「そ、そうだね〜・・・ファ・・・」
 私の口から大きなあくびが出ます。
 「ちょっと、つかさ?大丈夫?」
 「あれぇ・・・何で・・・こんなに・・・眠く・・・」
 お姉ちゃんの言葉にも私は答えられません。
 「ちょ!?つかささん、寝ちゃダメだって!!」
 「あちゃ〜ここが限界か〜かなり早く起きてたもんね」
 「ダメだね〜ちゃんと寝ないと持たないよ」
 「お前のせいだろ!ほら・・・」
 私に聞こえたのはお姉ちゃんがこなちゃんに怒ってるところまででした。





                     〜第5話に続く〜

          
              こんばんわ〜フォーゲルです。第4話になります。

           今回は寝起きドッキリとお弁当のシーンがメインになります。
 
          今回の話書いてて思ったんですが、こなたも料理は出来るはずなのに、

             何でお弁当はつかさに作ってもらったんだろう(笑) 

          次回は間接キスとキスシーンがメインになるかと思います〜

                    それでは、失礼します〜


管理人の感想

ん〜、つかさは可愛いですねぇ。なんというか、いじらしい?

こなたの仕掛けた攻略フラグが、次々とつかさに立っていくのは面白いですね(笑)

それに気づいていないのは、つかさだけかなぁ。祐一は、こなたの言葉でピンと来ているみたいですし。・・・案外、鋭いのか?

次は・・・あのシーンか(ニヤソ」

どんな展開になるのか、今から楽しみです〜^^



2008.7.7