次の「山越」は、このうどん旅行で、私が一番楽しみにしていたお店だ。さぬきうどん屋巡りをしたほとんどの人が、「山越」をNo1として挙げているからだ。期待に胃袋を膨らませながら「山越」に到着すると、すでに長い行列ができていた。駐車場も一杯だったが、なんとか止めることができた。恐るべきことに、駐車場とその周辺の道路には
釜たま かけ冷しとちくわ天・卵天
駐車場整理の係員が2人もいた。
時間はまだ午前9時半。見たところ100人位は並んでいただろう。話を聞いていると、ほとんどが県外人らしい。この店はたまにテレビとかでも紹介されたりしているので、我々のようなマニアックな人間以外の普通の観光客も大勢来るのだ。しばらく行列に並んでいると、どこからともなくテレビ局の取材クルーがやって来た。カメラにはTBSと書いてある。カメラが行列に向かってパーンしているので、こんなところにアホな顔をして並んでいるのが写されてしまうのも恥ずかしいので、後ろを向いてカメラが行ってしまうのをじっと待つ。
45分位待たされて、ようやく中に入ることができた。私は念願の「釜たま」(140円)を、相棒は「かけ冷し」(90円)を頼む。ついでに「ちくわ天」(90円)と「卵天」(90円)も頼む。「釜たま」は溶いた生卵の中に茹でたてのあつあつの麺を混ぜて、カルボナーラ状になったものに醤油をかけて食べる。卵と絶妙に絡み合った麺がなんとも言えない。水で締めていない分、麺の周りに溶け出した澱粉質が卵と絶妙に絡みあってうまいのだ。
相棒の「かけ冷し」も食べてみる。
うっ、うまいっ! うまい〜! う〜ま〜い〜!!!
こちらの方が私好みかもしれない。太くエッジの立った麺は、ゴチッと押し返しが強い。噛み締めた時の食感が心地よい。透き通っただしはすっきりとした甘さがあってうまい。45分待たされたが、このうまさなら並んで食べる価値があるだろう。
我々が店を出ようとした時、入り口脇のカップルが取材攻撃にあっていた。「どこから来たのですか?」と聞かれていた。危ないところだった。
Y氏のコメント
このお店は数ある讃岐うどんのお店の中でもNO1の呼び声が高い。駐車場が50台あると本に書いてあったので安心して行ってみると、何と車の長蛇の列。何とか駐車場を確保し、あわてて列の最後に並ぶも70〜80人はすでに並んでいた。TVの取材が来るなどさすがNO1.40分並んでようやくありつける。ここの麺は何とコシがあることか、あごが疲れるくらいである。汁もいいダシをしており、NO1の評価がわかるような気がする。全体的にいい感じではあったが、麺については個人的には彦江が上って感じ。
住所 | 綾歌郡綾上町羽床上602−2 |
営業時間 | 9:00〜13:30 |
定休日 | 毎週日曜 |
形態 | 製麺所 |