高松市中心部のうらぶれた繁華街の路地裏の、ちょっと分かりにくいところにこの店はある。一杯飲んだ後の客を相手にするこの店の営業時間は、18:00から翌朝3:00。うどん屋としてはかなり異色である。ホテルにチェックインした後、開店直後に訪れると、店の前のディスプレイにはまだ灯りがついていなかった。とりあえず中に入ってみると、客はまだ誰もいない。まだ準備中だった
ようだが、とりあえず中に案内される。
「この店はやっぱり飲んでからくるところな
のね。」と自分たちのほうが悪いことをしてしまったような気分になる。さすがにこの店は一般店なので、これまでの店とはまったく雰囲気が違う、というか普通の店だ。メニューも豊富だ。ここでは「カレーうどん」(600円)と「梅うどん」(550円)を注文する。ここは一般店なので、じっと待っていればうどんがでてくるので楽だ。
「カレーうどん」を一口食べる。う〜ん。カレーがなんとなくレトルトっぽい。レトルトにありがちなカスのような具だ。肉もなんだか筋っぽい。うどんのほうも、これと言って特徴は無い。これなら自宅でじゅうぶん作れるなぁ。量が多かったが、カレーのスパイスが食欲を増進させてくれたおかげで、なんとか完食。「梅うどん」のほうは、普通のかけうどんの上に大きな梅干が5つ、梅肉をすり潰したもの、かまぼこ、大葉、三つ葉、ねぎ、しいたけがのっていてさっぱりとしていてなかなか良かった。飲んだあとに食べるのもいいかもしれない。「梅うどん」を食べて、なんとなくこの店の存在意義がわかったような気がした。
結局私たちが食べ終わって店を出て行くまでのあいだ、客はひとりも来なかった。店を出るときにはさすがにディスプレイには明かりが灯っていた。
Y氏のコメント
今までのお店と違ってここはセルフではない一般店なためお値段は少々高め。といっても500円くらいなので東京から比べれば格安。カレーうどんはまあ普通って感じでしたが、梅干うどんがさっぱりとして満腹感のある腹に食欲をかきたててくれました。でも、いわゆる讃岐うどんって感じではなかったなあ。