デジタル時代のアナログリズムマシン! SP-432 の製作
第2ステージ 音源の改造編
- ▲前ページのおさらい
- このキットは音質のリアルタイムな変更ができません。なんてったって基板上のトリマーしか触るところが無いのですから...
- 何とかこの状況を打破しようと基板の一部に細工をして音質の変化がつけられるようにしました。
- ▲全体の音
- このキットには出力のボリュームがありません。
回路の一部を変更してボリュームを付けたいと思います。
R25 を取り外してジャンパを接続 R26 を取り外して 2k(A) のボリュームを接続。
- ▲ベードラ
- ベードラはアタックとディケイの調整ができます。
ディケイのボリュームは、上げすぎると発振します。(CR位相形発振回路)
R18 を取り外しアタック用のボリューム 20k(B) を取り付ける。 すでに付いているディケイ用のトリマー VR2 をボリューム 2k(B) に変更。
アタック=Low、ディケイ=Short アタック=High、ディケイ=Short アタック=Low、ディケイ=Long アタック=High、ディケイ=Long
- ▲スネアドラム
- スネアはノイズのディケイ、ノイズ/皮音の比、アタックの強さが変えられます。
ただし、トランジスタのベースに入る素子なので、ボリュームやスイッチは付けた場合、アース取りをしないとひどいハムノイズが出ます。
たとえば音を太く、短くするには... R11 を倍程度に増やす(ノイズ音量を減らす) C28 を減らしてノイズの時間を短くする(ディケイ) C26 と C34 を 0.1u ぐらいの高容量に増し、トリガ信号が通過させて音を太くする(上げすぎるとベードラの発振を誘発して、なお太くなる)
C26,34=0.01uF,C28=0.015uF C26,34=0.1uF,C28=0.0068uF
- ▲ハイハット/シンバル
- ハイハットとシンバルは共に同じ回路です。ディケイしか調整できません。
HH側の謎の囲みの意味は分かりません。(トリガ除去でしょうか?)
HHなら C13、CYなら C20 の値を加減することでディケイを変えられます。
端っこの L と C10 はおそらく2つの音のフィルタをすると思うのですが、L の抵抗値が低すぎて全く音が出なかったため外しました。
C13,20=0.047uF C13,20=0.015uF C13,20=0.0022uF
- ▲クラベス
- ベードラと同様の発振回路ですが、アタックは要らないため付けてません
ディケイのボリュームは、同じく上げすぎると発振します。
ディケイ用のトリマー VR1 をボリューム 500(B)+500Ωの抵抗に変更。
抵抗値を減らすことで、発振ぎりぎりのポイントを探りやすくなります。
ディケイ=Short ディケイ=Long
- ▲おわり
- 音の長さの調整は計算で割り出すなどしてもうまくいかないと思うので、よく聞くジャンルの曲と同じ物に合わせるといいかもしれませんね。
- トランジスタのベースにつながっているコンデンサなどのパーツは、可変のものをつけるとACノイズを拾ってハムノイズが出やすいので、ICのソケットを切ってプラグインタイプにするといいと思います。
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次は、MIDIコントローラ/外部トリガー入力回路の取り付けです。
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