Macintosh LCII復活記
- ▲初めてのMacintosh
- 私の所持するMacintoshの1号機です。
- Macintoshとの出会いは、今から約7年前(高校生のころ)に同級生の家で触ったColorClassicです。現在は印刷関連の仕事をしているため、Macintoshとは切っても切れない関係になりました。
- 私の会社が移転したときに使えないコンピュータのレッテルを貼られてしまったLCIIですが、手に入れたときの喜びは今でも忘れません。
- LCIIはLC475の改造の肥やしにされたあげくにオークションで売ってしまいましたが、当時の写真が見つかったので改造の一部始終を織り交ぜてここに書き留めておきます。
- ▲当時の写真
- 家に持ち帰ったものです。
本体は結構焼けていました。また、Apple 13インチディスプレイとセットでしたが、さすがに置く場所が無かった(重かっただけ?)ので持って帰りませんでした。 本体にはすでに最大のメモリ(10MB)とVRAM(512k)に増設してあり、HDDも230MBの大きいものが取り付けてあり、LC PDSにはLANカードが刺さっていました。なんとこれだけでインターネットができるのです。
- キーボードを掃除します。
キーをすべて外し、丁寧にふき取ると案外きれいになるものです。業務で使っているときはほとんど掃除しないので気持ち悪いほど汚れが出ました。
- ▲改造のターゲット
- ディスプレイをつないだ様子です。
家で使っていたディスプレイにはマルチシンクとして認識させる変換コネクタが付属していましたが、モードが違うので表示されません。なんとLCIIはVGA出力ができないのです。 ここでLCIIは使えないまま半年ぐらいお蔵入りになったのですが、その後ディスプレイを買い換えたのとディップスイッチが付いた変換コネクタが運良く手に入ったので、改造に踏み切りました。 画面では水平同期の周波数が低すぎることを示してあります。
- 改造中です。
Macintoshの改造は初めてだったので、適当な手計算を元に原発を交換した様子です。 水平解像度が640ドットと仮定した場合1ドットのクロックは15.6MHzでありちょうど31.3344MHzの半分です。これを40MHzに交換するとシステムの動作クロックは20MHzに、ディスプレイも31.2kHzに上がると考えたわけです。
- 映りました。
計算どおり水平の周波数が31.2kHzになっています。
この改造ではシステム全体のクロックが変わってしまうためフロッピーディスクが使えなくなり、LocalTalkの通信もできなくなります。例外でLC PDSのLANカードは使えました。が、実用にならないので、クロックの脇に切り替えスイッチが設けてあります。
- 全体の様子
発熱するシステムコントローラに放熱ファンをつけて完成です。 意外と68030は発熱しませんでした。
- ▲LCIIはここまで...
- ポォ~ン、Macintoshへようこそ(なんてカワイイんでしょう...)
これが私のMacintoshの入り口であり混沌の始まりだったわけです。
ちなみに改造後の周波数を見ていただくと分かると思いますが、水平に比べて垂直の周波数が高すぎます。この改造は無理やり行ったため、ディスプレイを壊してしまいました。(正しい信号を加えても画面の幅が狭くなり、調整しても直りませんでした。)
- PC-UnixでXを使っているときにディスプレイに変な信号を壊れると聞いていたのですが、まさか本当に壊れるとは...(トホホ
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