今年(2003年)栽培した野菜(トマト)について、体験を通した独自の視点での解説です。

トマト                

ナス科、原産地、アンデス山脈高原

特徴

トマトは日本の気候では一年草となっているが、本来は多年草であるようだ。
特殊な温度管理をすれば冬越しも可能? 以前、水耕栽培で温度管理されたトマトの木が数年間栽培され、大木となり沢山の実を付け話題になった事があった。

増やし方
種、挿し木 いずれも可能だが、苗を購入するのが一般的。

種の発芽温度は20℃〜25℃。収穫を考えると3月中に発芽してほしいが、暖かい環境を準備しなければ発芽は5月位になってしまう。沢山の収穫を目指すなら、成長した苗を購入した方がよいようだ。

しかし、食べたトマトの種から栽培を試みた。発芽は至って簡単。購入した苗と時間差で栽培することができた。
    

挿し木でも簡単に増やすことが出来るようだ。

購入した苗からわき芽を挿し木にしたが、一週間位で根がではじめ、簡単に増やすことができた。放任しすぎた30cm位の大きなわき芽も簡単に根が付いた。早い時期に挿し木ができるように苗を購入すれば、多少の遅れで沢山の苗を増やす事ができる。
  

試しに増やしてみたのだが、おかげで柄にもなくトマトにはまってしまい、種と挿し木で沢山のトマト苗ができてしまった。発根率は100%だった。苗にせかされるように、植え場所の確保を強いられた。


栽培方法の色々
・通常は支柱を立てての栽培だが、変わったやり方では、ブドウやキウイと同じように、ミニトマトのわき芽をかきとらずに棚仕立てにする方法もあるようだ。
・肥料と水をたっぷりあげて、多収穫を目指すやり方の他に、収穫量は減るが原産地アンデスの乾燥した環境に近づける為に、水を極力控えることで実の糖度を上げるフルーツトマト栽培もあるようだ。
一般的な栽培でも、実の収穫時期に水遣りを控えることで糖度を上げることができる。また、収穫時期に水があたると実が割れることがあるので、水があたり過ぎない様に注意が必要。
屋根のあるベランダで水を控えた鉢植え栽培を試みた。
     

・特殊な栽培では水耕栽培も可能。大きなトマトの木ができるようだ。水の循環や液肥等、設備とノウハウが必要。
ペットボトルに水を入れ、わき芽をさして簡易水耕栽培(?)の真似事を実験してみた。水に挿したわき芽には、10日位で根が出はじめた。根が出たら液肥を混ぜて日なたで栽培。ほったらかし状態なのだが、トマトの生命力には驚かされる。
栽培方法をもっと工夫すれば、簡易水耕栽培(?)でも大きな可能性がみえる気がする。

改良案
・根の成長の為、断熱と遮光  ⇒発砲スチロールやアルミ箔で根の部分を覆い、より根の成長を促し、枝の充実を図る。
・栄養と酸素 ⇒根に酸素を与える為、金魚用のブクブクの設置を考えたが、簡易ではないようだ。定期的な水の取替えが簡単に出来るような容器の形状工夫? また、栄養は液肥の他にミネラル成分があればより良いようだ。ミネラルウォーターでは贅沢だが、にがりを数滴入れてみるのも価値あり?

とりあえずペットボトルで栽培しました。
           

栽培結果

地植えで栽培したトマトは手間が少なく、元気に沢山の実を付けることができた。食べきれない程のトマトが収穫できた。
簡易水耕栽培のまねごとでも実を付けたのだが・・・。ほったらかし状態であり、実は少なかった。
鉢植えでは水をたっぷりあげたほうが、管理が容易だった。水を控えた鉢植え栽培は途中で水と液肥をたっぷりあげた栽培に180度方向転換してしまった。

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