0歳教育関係へ

いろはかるた
<なつかしいカード>


戦前の子供たちは「いろはかるた」といえば、殆んど次のものが使われてカルタ遊びをしたものである。明治生まれの親たちも同じものであったために、親たちからその意味を聞かされもしていた。 今見ると懐かしい言葉である。 庶民の知恵になっていた。

江戸かるた上方かるた尾張かるた
犬もあるけば棒にあたる一寸さき闇の夜一を聞いて十を知る
論より証拠論語読み論語知らず六十の三つ子
花より団子針の穴から天のぞく花より団子
憎まれっ子世にはばかる二階から目薬憎まれ子頭固し
骨折り損のくたびれ儲け仏の顔も三度ほれたが因果
屁をひって尻つぼめ下手の長談義下手の長談義
年寄の冷水豆腐に鎹遠い一家より近い隣
塵も積もれば山となる地獄の沙汰も金次第地獄の沙汰も金次第
律義者の子沢山綸言汗の如し綸言汗の如し
盗人の昼寝糠に釘盗人の昼寝
瑠璃も玻璃も照らせば光る類をもって集まる類をもって集まる
老いては子に従え鬼も十八鬼の女房に鬼神
割鍋にとじ蓋笑う門には福来る若い時は二度ない
かったいの瘡怨み蛙のつらに水陰裏の豆もはじけ時
葭のずいから天井のぞく夜目遠目傘のうちよこ鎚で庭掃く
旅は道づれ世は情け立板に水大食上戸餅喰らい
良薬口に苦し連木で腹を切る連木で腹を切る
総領の甚六袖触れ合うも他生の縁袖触れ合うも他生の縁
月夜に釜をぬく月夜に釜をぬく爪に火をともす
念には念を炒れよ猫に小判寝耳に水
泣きっ面に蜂なす時の閻魔顔習わぬ経は読めぬ
楽あれば苦あり来年の事を言えば鬼が笑う楽して楽知らず
無理が通れば道理がひっ込む馬の耳に念仏無芸大食
嘘から出た真氏より育ち牛を馬にする
芋の煮えたも御存知ないか鰯の頭も信心から炒豆に花が咲く
喉元過れば熱さを忘れるのみといはば鎚野良の節句働き
鬼に金棒負うた子に教えられて浅瀬を渡る陰陽師身上知らず
臭いものに蓋をする臭いものに蠅がたかる果報は寝て待て
安物買いの銭失い闇に鉄砲闇に鉄砲
負けるが勝撒かぬ種は生えぬ待てば甘露の日和あり
芸は身を助ける下駄と焼味噌下戸の建てた蔵はない
文はやりたし書き手は持たぬ武士は喰わねど高楊枝武士は喰わねど高楊枝
子は三界の首枷これに懲りよ道斎坊志は松の葉
得手に帆をあげる縁と月日閻魔の色事
亭主の好きな赤烏帽子寺から里へ天道人殺さず
頭かくして尻かくさず足もとから鳥が立つ阿呆につける薬がない
三遍廻って煙草にしよ竿の先に鈴さわらぬ神に祟りなし
聞いて極楽見て地獄鬼神に横道なし義理と褌
京の夢大阪の夢京に田舎ありなし
油断大敵幽霊の浜風油断大敵
目の上のたん瘤盲の垣のぞき目の上の瘤
身から出た錆身は身で通る裸ん坊箕売りが古箕
知らぬが仏しわん坊の柿の種尻食への観音
縁は異なもの味なもの椽の下の舞椽の下の力持ち
貧乏暇なし瓢箪から駒貧僧の重ね食い
門前の小僧習わぬ経を読む餅は餅屋桃栗三年柿八年
背に腹はかえられぬ性は道によって賢し背戸の馬も相口
粋は身を食う雀百まで踊り忘れぬ墨に染まれば黒くなる

戻る