0歳教育関係へ

私製本の作り方
<英和対訳>


[1 資料収集        ][2 私製本作成        ]
[3 「新単語カード」の作成][4 助詞の作成        ]
[5 具体的学習方法    ][6 本物の本を読む     ]

[1 資料収集 ]

 @ [「物語」の私製本]資料
  ・本の条件 ・語彙 150以内
        ・1頁 20語以内
        ・活字は 1.2pほしい
        ・本文と挿絵が別頁のものがよい
  ・最初の本として何を選ぶか、なかなか難しい。
   まず「ブルーナー」の本を取り上げる。次はその時点で検討したい。
  ・最初は「本の条件」にあるような条件のものを選ぶが、だんだん読む力が身に
   ついてきたら、すこしずつ、文章の数の多い「物語」のものに移るようにする。
 A [「○○ちゃんの本」の私製本]資料
  ・母親が子どもの生活を再現できるものとして、絶えずペンをとり原案を作り、
   推敲して作るようにする。
  ・ペアレンツ・アカデミーとしては、実践した作品を累積して今後の参考資料に
   していきたい。扱った、・と月齢、簡単な指導感想を添付していただきたい。
  ・分野として考えられること。朝起きてから寝るまでの生活の一こまに視点をあ
   てて、その様子をまとめたもので、具体的には次のようなことがあります。
  ・起きてからの習慣的な生活
     着替え、洗面、神棚か仏壇への挨拶または礼拝、お食事の様子、食べもの
     の話、お遊び(お勉強)、散歩での様子、お母さんの四行詩、お歌、音楽、
     英語の歌、楽しいビデオ、楽しいテレビ、運動や体操、お話、お眠の時と
     子守歌・おとぎ話、戸外での見聞、季節の様子、花や木の様子、建物や景
     色、ドライブでの様子、などなど
  ・他の人との関わり、子どもの好きなことの様子
     お母さん・お父さん・おじいさん・おばあさん・兄弟・親戚の人・お友達
     などとの関わりあい、
  ・子どもの生活の中に、知育、徳育、体育、食育に関した分野を意識し、子ども
   に望む崇高な願いの基礎造りとしての、一つ一つのビットであると考え、私製
   本の原案を考えていくことが重要なことです。私製本の内容は、母親や父親を
   はじめ、みんなの愛情や好ましい行動、振る舞いが、子どもの「自己世界構築」
   の上で、役立つものであってほしいのです。愛に満ちたよい文章表現が、その
   まま子どもの<心・脳>の糧になってまいります。
  ・「三石式POI」も「○○ちゃんの本」の中へ吸収していくことがいいと思い
   ます。ですから、「研修ユニット11の1〜5」の21ページを開いて参考に
   してください。「天才児を創る」149ページ以降も参考にしてください。
  ・三石式では、「100字以内の四文形式のPOI」を500ほど作ったら次に、
   「150字以内の四文形式のPOI」を500ほど扱い、更に「200字程度
   の四文形式のPOI」のものを扱う、とあります。200字程度のものは、小
   学校一年生の教科書がこれに相当するが、字が小さいので書き直す必要がある
   といいます。
 B [童謡歌詞の私製本]資料
  ・童謡は手にはいり易いから、いずれの童謡でもよい。ただし年齢に応じたもの
   を選ぶことは言うまでもない。
  ・参考になるもの
    少年少女歌唱曲全集1〜5 ポプラ社   生活の歌 200  明治図書
    童謡画集1〜4 ひかりのくに     歌遊び  100  明治図書 
    童謡・唱歌絵本 主婦と生活社   0歳からの歌遊び  全音楽譜出版社

[2 私製本作成 ]

 ・私製本の大きさ:B5版とする。
 ・材質: イ 両面白の厚紙(中村紙店より裁断、購入) サイズB5
      ロ 上質紙(55k)2つ折り        サイズB5
        最初は、厚紙を使用する。
        2歳前後になり紙を破かないようになってから、上質紙2つ折りを
        使用する。
 ・表紙:「題名(タイトル)」と、それに合う「挿絵」を書く。
 ・奥付:最後の紙(見開き右側)へ、
        「感想」取り扱った時の子どもの様子や反応など、気がついた事柄
        を記録しておく。後々貴重なデータとなります。
      最後の紙(見開き左側)へ、
        「物語題名“タイトル”」、第X号、月齢、子どもの名前
        「○○ちゃんの本“タイトル”」、第X号、月齢、子どもの名前
        「歌の本“タイトル”」、第X号、月齢、子どもの名前
 ・見開き:右側へ挿絵を描いたり、写真を貼りつける。
        挿絵は鉛筆か黒インクで下絵の輪郭を描き、色鉛筆か絵の具で色つ
        けすると立派なものができる。
      左側へ「文章」を書く。3cmの文字で書く。
        最初は1ページ1文だけを「語句のかたまり」として書く。2行に
        なってもよい。たとえば、
        ○○は お母さんが 大好きです。
        これは 赤い靴下です。
        お母さんと 一緒に 
        歌を 聞きます。
 ・製本の仕方:
  イ 厚紙の場合 2穴パンチを使って、ずらしながら何箇所かに穴をあけ、糸か
   がりの製本をする。各厚紙の間に、帯状の厚紙をいれると、背
   表紙がうまくでき、製本テープでしあげて背文字を書けば、立
   派な私製本ができる。学習一切終了後がよいでしょう。
          製本テープは、次のような規格のものが市販されている。
    コクヨ製本テープ
   ペーパークロスタイプ35mm  6m  380円  材質  紙に樹脂コーティング
   色:黒 紺  50mm  6m  500   粘着剤 アクリル系
   緑 青 グレー 35mm 10m  600
   赤 白 黄  50mm 10m  800
   布タイプ  35mm 10m 1200   材質  布に樹脂ラミネート
   色:黒 紺  50mm 10m 1500   粘着剤 アクリル系
  ロ 上質紙の場合 厚紙の時と同様に、2つ折りパンチ穴あけ部分の紙の間へ、
    帯状厚紙を適宜にいれ、厚紙と同様製本すればよい。
 ・こうして3cm文字で書かれた私製本が完成したら、それを材料として次の資料作
  成に移ります。

[3 私製本で扱う「新単語カード」の作成 ]

 ・できた私製本を開いて、既習単語をチェックしながら、私製本で扱う「新単語カ
  ード」を作成します。
 ・カードの大きさは、今までの[10×27.5cm] を使います。
 ・文字は5cmの大きさにします。

[4 私製本で扱う助詞、「は」「を」「の」「へ」「から」などの作成資料収集 ]

 ・カードの大きさは、[10×9cm]を使います。

[5 具体的学習方法 ]

 ・「私製本」「新単語カード」「助詞」ができたら、いよいよ学習に入ります。
 @私製本の1ページずつを教えていきます。
 イ「新単語カード読み」   
 ・今までと同様に、1日3セッション、出てくる順番どうりに教えます。
 ・3〜5日、新単語カード読みを続けて、親が(テストしないで)子どもがこれら
  の新出語を覚えたな、とかなり自信をもつにいたったら、
 ・他の単語と関連づけて単語を読むという、重要なステップに移ります。
 ロ「カードの並べ読み」   
 ・まず「新単語カード読み」を1回します。次に、
 ・単語と助詞のカードを、カード間隔1cmとして、文章通りに床に並べます。
  そして、ゆっくり、はっきりと「この単語は一緒になると『○○○ ○○○ ○
  ○○○ ○○』と読みます」とカードを1枚ずつ指さしながら言います。
  このカードの並べ読みは、1セッション2回位にします。
 ・以上の単語カード読みと並べ読みを1セッションとし、6〜15セッション学習
  して、1ページ分を終了します。
 ・「新単語カード読み」と「カードの並べ読み」を1セットとして、1セットずつ
  学習し、最終ページのセットまで進めます。
 ・幼い子どもにとって、いくつかの単語を一緒に読むというのは、相当なチャレン
  ジです。このステップは、注意深くかつ楽しく行なうことが重要です。
  難なく楽に読む子どももいますが、時間のかかる子どももいます。しかし、忍耐
  強く、はっきりとほめてやると、必ずできます。
  グループとしての単語のまとまりを認識する前に、単語そのものを一つ一つ認識
  できることが重要なのです。
 A私製本そのものを教えていきます。(この段階ではじめて3cm文字に出会います)
 ・一通り全セットを終了したら、今までの「カード読み」と違って、私製本を使っ
  ての、「私製本読み」に移ります。
 ・1セッション5枚の原則に従って、1セッション5ページを学習します。
 ・1日3回、5日間連続して見せたら、子どもは確実に覚えたと確信できるでしょ
  う。もちろん順序は変えていってよいのです。
 ・4日めあたりから1ページまたは1文ずつ加除していきます。
 ・終了後と、製本後、心から抱き合って褒めたたえてあげてください。
 ※私製本の製本は、すべて完了してから行ないます。要領は前記の通りです。
    奥付:最終見開き右側
        1 記録 子どもの様子と扱った感想、改善意見
       最終見開き左側
        1 (ジャンル名)“ タイトル ”  a@   
        2 (開始年月日) 〜 (終了年月日)
        3 ( 月 齢 ) 〜 ( 月 齢 )
        4  私製本通し番号   a@   
        5  子どもの名前
        6  取扱い者氏名

[6 本物の本を読む ]

 ○文字の大きさ
   文字の大きさによって、いろいろ作る必要がある。
   13cm 10cm  5cm  3cm  12mm  7mm  5mm  3mm
   15語  20語 単語一切 私製本 書直し本 4倍角字 子供の本子供の本
   単語カード単語カード単語カード             必要なし
   マジック  マジック マジック マジック ワープロ  ワープロ  (ワープロ)
       厚紙マジック書き        ワープロ印字   直接
    (または上質紙マジック書き)
 ○「書き直し本」の作成
 ・「絵本の私製本」が一つ終了したら、「絵本の文字の、書き直し文」を作成して
  絵本に貼り、「絵本の文字を読み、絵を見て理解していく」学習に移ります。
 ・子どもは完全に内容を理解しながら、絵本を読むことができます。
 ・作り方
  最初は[12〜15mm角ワープロ印字]で、1ページの活字シートを、文字の部分
へ貼りつけます。
  様子をみながら、[7〜10mm角ワープロ印字]に移行します。
  5mm活字が読めるようになれば、もう児童用絵本はすべて読めるはずです。
  まだ2歳未満で、[12〜15mm角ワープロ印字]の「書き直し本」に抵抗がある
ようだったら、[2〜3cm角ワープロ印字]を使って「書き直し文」を作らなけ
ればなりません。
 ※子どもが3歳になるまでには、普通の絵本は読めるようになっています。それま
  では、どうしても手をかけていかなければなりません。
 ※子どもが自分で本を読めるようになれば、人類のすべての知識が、子どもの手に
  入ります。それも、自宅や近所に住む大人だけでなく、遠いところに住み、出会
  うこともないであろう人の知識も手にはいります。そればかりか、別の場所や別
  の時代に生きた人も自分に語りかけてきます。これが子どもが読み方を学ぶ時に
  発見することの、最も重要な意味であります。
    親の愛情とは、子どもの幸福を願う心である。
    子どもの幸福を願うとは、子どものために幸福を信じて、
    何かをしてやることである。
    それは、愛することばであり、教えであり、与えることである。

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